さて、次回からバトル回となる予定です。
初めての戦闘描写、また黒歴史になる予感が・・・・・(-_-;)
最初の戦闘は軽めにする予定なので
気が楽といえば楽ですな。
ちなみに、ここで出てきた妖怪への変装は夏目友人帳を参考にさせていただきました。
では、オールハイル東方!
旧都入口付近
まるで、江戸時代にタイムスリップしたかを錯覚させる木造の街並みが広がっていた。
洞窟だから太陽の光が届かないが、多くある提灯や鬼火が町中を照らしていた。
そんな旧都の入り口付近に2人の人影があった。
女子文 静海と水橋 パルスィである。
どうやら、静海の自転車を近くの岩場に隠してきたようだ。
「いい?私が町の様子を見てくるから、このあたりでお・と・な・し・く、待ってるの?」
釘を刺すようにパルスィが静海に問いかける。
「分かった、分かった。ここでおとなしく待ってるよ。」
あきれたように返事をする。
ここで、静海の恰好を見てると、さっきまでと少々変わっていた。
「あと、顔に付けている布を外さないこと!」
「は~い・・・」
そう、パルスィが言ったように静海の顔には赤い文字の様なものが描かれている布が付いている。
「私の血で描いたから、妖怪の匂いがこもってるはずよ。これで、静海さんが人間って簡単に分からないと思うけど、注意するのよ?」
なんと、パルスィの血で描かれたようだ。布は静海がサイクリングで用意していた物のようだ。
「このミニタオルの色、気に入ってたのに・・・」
心配することろが違う気がする。
「以前起こった異変で、地上に対する見方が変わってきたといっても、危険なことに変わりないんだから。」
パルスィが言った異変とは、ここ地底を舞台に起こった出来事である。
詳しい説明は省くが、核融合の力を手にしてしまったと妖怪が地上を侵略しようとしたのだ。
だが、地上から調査に来た人間2人に止められ、解決となった。
危険な妖怪が住む地底に妖怪のバックアップがあったとしても、乗り込んでくるとは今どきの人間にしては肝が据わってる。
しかも、弾幕ごっことはいえ、地底の鬼のまとめ役の星熊 勇儀を倒したのだ。
地上の人間に失望していた妖怪たちはこれにより、ここにやってくる人間を軽視しなくなった。
だが、それは地底すべての妖怪といったわけではない。
今も人間に強い憎悪の感情を持ってる妖怪は存在している。
しかし、鬼や鬼の代表の星熊 勇儀が人間を見直しているので、表立って態度に表していない。
「前にも言ったが、それで死んでもウチは後悔はしないぞ。」
そんな危険地帯のはずなのに、さも気にせず期待に胸を高鳴らせている静海は笑顔で言い切った。
「分かってるわよ・・・でも、簡単に死んで欲しくないのよ・・・」
最後のほうはかなり小さい声だった。パルスィは表情を曇らせていた。
「え?最後はなんだって?」
静海が聞き返すが、
「何でもないわよ、バカ!」
大きな声で怒鳴られた。逸らしている顔が紅いのは気のせいではないだろう。
「とりあえず、静海さんはそこのベンチに腰かけて待っていて!」
そう言ってパルスィは速足でその場を離れていった。
怪しく照らしている街中に消えていくパルスィを静海は顔についてる布をめくって見送った。
「これじゃ前が見えなくて、動けないな。」
それが狙いだったりしていた。
「仕方ない、今はおとなしくしていますか。」
静海は近くの木製のベンチに腰かけた。
静海視点
「さて、パルスィが帰ってくるまでさっきの出来事の検証を始めるか。」
ベンチに腰掛け、時間をつぶすことにした。
まず自分に起こった出来事だが、ここ幻想郷では人間でも何かしらの能力に目覚める可能性があるようだ。
地底の異変を解決した2人の人間も能力所持者だったようだ。
では、自分に起こったことは能力の開花なのだろうか?そうだとしたら、踊りだしたいくらい面白いことになった。
普通の人間でもこの気持ちは分かってくれるはずだ。
しかし、能力の詳細を知らないうちは下手に使わないほうが良さそうだ。
基本、何かしらの力を手にする際や使用する場合には、何かを消費する場合が多い。魔力しかり、霊力しかり。
まあ、アニメやゲームの話となるが、軽視できないことだ。
もし、命を代償にするなんてことなら、使わないに限る。戦いの最中に自滅するなんて、面白くない。
そういうことなので、検証は必要となる。
最初の検証に入ろう。
見聞色の覇気だが、ここまで道のり何度も使用したがそこまで明細に聞こえてくるわけでないようだ。
原作では主人公がもっと精細に声を聴いてた。しかも、遠く離れた人の気配も分かっていたように思えた。
しかし、自分では精々半径3mくらいが限界範囲のようだ。
これは、今の自分の限界を示していると思われる。空島での見聞色は島1つをカバーしていたし、そうでなくとも範囲はもっと広かった。
次に原作にでている他の能力を試してみた。
「えーと、メラメラの実で、蛍火!」
何も起こらなかった。は、恥ずかしくなんてないんだからね!
誰に言ってるのやら。では、次は
「ゴムゴムのピストル!」
空しく右ストレートが繰り出された。
「バラバラフェスティバル!キャンドルウォール!ホワイトスネーク!」
「砂嵐!バーリア!ヘ~ル、ウィンク!氷河時代!」
何も起こらない。
ええい、ままよ!
「武装色の覇気」
力を入れた拳がベンチを破壊した。
「成功のようだな。」
顔についてる布をめくって、2つに割れたベンチを確認した。
少し拳が痛むが、気にしてられない。
ベンチの欠片を観察してポケットに入れて思考する。
つまり、これは今の自分の身体能力限界で再現できる力を執行できるということなのか?
なら、失敗した理由も理解できる。悪魔の実の能力者は、悪魔の実を食べた本人の体だから能力が発揮できるのだ。
ただの人間が真似できるはずがない。
「普通の人の体で再現が可能となる力が使える力なのか?」
そうなると、ワ〇ピースの六式や生身の人間の技が使えるのか?いや、そうならないと思う。
変態コックの足技など、石造りの建物を倒しているのだ。自分の筋力では原作までの威力は出せず、ただの真似した蹴りとなるだろう。
再現すると自分の足がダメになる可能性がある。
そうなると使えてくる技が限られてくる。だからこそ、面白いことになりそうだ。
自分は決してMではない。好きで自分を追い込むことはしない。
今ある力でどうやって壁を乗り越えるかが楽しいのである。やばい、にやけ顔が止まらない。
普通の人がいたら、冷たい目で見られること必須なことをやっていた時だった。
「面白いな兄ちゃん。どうだワシと勝負しないか?」
突然話しかけられ、布を上げて振り返れば、サル顔の大きな妖怪がいた。
静海視点終了
パルスィ視点
静海さんを残してきた不安があるのも、今は旧都の様子を調べることが最優先だ。
静海さんを私の家に連れて行くには旧都の街中を通らないといけない。
安全に通られる道のりを探さないといけない。
べ、別に、静海さんのことが心配じゃない。私が人間といたことが旧都中に広がるのを防ぐためだ。
それが結果として、静海さんを守ることにつながるのだ。
そうに決まっている。
嫉妬が愛情となりうることを理解できたが、静海さんに感じている嫉妬が愛情であるわけではないのだ。
そうだ!地底の仲間にだって、今まで何回も嫉妬してきたのだ。
私は地底の仲間のことが、す、好きだから、嫉妬していたのだ!
だから静海さんに対する嫉妬もこれに違いない!そうだ、そうに違いない!
ま、まあ、あんなに真剣に私のことを考えてくれたのだ、友達と思ってもいいだろ。
彼も私を友達と思って接してくれているのだ。
いくら私の長年の悩みを解決してくれた人間といっても、今日が初対面のはずだ。
そんなに軽い女ではないのだ私は!
それを証明するためにしばらく彼の動向を見守る必要があるのだ。死んでは困る、だから私は行動しているのだ!
あの妬ましい彼のためではないのだ、決して!
「おーい!パルスィー!」
私が自分の行動理由を自分に言い聞かせていた時だった。
よく耳にした声が聞こえてきた。声が聞こえた方を向くと、1人の女性が手を振って近づいてきた。
「どこに行ってたのさ?また1人でさびしく飲んでたの?」
そう聞いてきたのは、地底のアイドルこと黒谷 ヤマメだった。
私と同じ金髪に大きなリボン、茶色のワンピースでスカート部分が大きくなっている服装をしている。
大きいスカートの部分が蜘蛛の腹部に似てないこともない。
「別にいいでしょ。どこで飲もうと私の勝手でしょ?」
しまった、考え事をして
ここで、皆に捕まっていては計画が台無しだ。
「そう言わずにこっちに来なよ。みんな待ってるよ。」
酒を飲んで紅くなった笑顔で、私の手を引いていく。
断るべきなのに、「みんな」という言葉に戸惑い、引っ張られていく。
この行動力、妬ましい。
「おーい、みんなー、パルスィ帰ってきたよー!」
「ちょっと・・・」
大きな声でみんなの注目を集める。
「おお!どこに行っていたのさパルスィ!こっち来て酌してくれ!」
鬼のまとめ役の勇儀が大声で叫んでいる。笑顔だ。妬ましい。
「・・・!・・・・!」
桶に嵌った女の子、キスメは何を言ってるか分からないが私の足元で必至に身振り手振りをしている。妬ましい。
「パルスィー!もっとお空とお話ししてーー!」
背中から大きな黒い羽根が生えた、髪の毛がはねまくっているお空が手を振りながら私に抱き着いてきた。妬ましい。
「ちょいと、お空!ごめんねパルスィ。ほら、パルスィが困るから離れなよ!」
少し困った顔で私を気遣ってくれる、黒い猫耳を生やしたお燐。妬ましい。
「・・・・・・・・・よかったですね。」
私の心を読んだのか、何か温かい目で私を見ている覚り妖怪のさとり。少し羨ましそうでもある。妬ましい。
今なら、理解できる。
・・・妬ましい。私はここにいる仲間達をこんなに妬ましく思っていたのだ。
みんなを妬むことに後ろめたい気がしていたけど、今は思いっ切りみんなを妬ましく思える。
嬉しい。私が欲しかったことは意外と近くにあったのだ。心が温かくなる場所が、こんな、近くに。
「ど、どうしたパルスィ!?なんで泣いてるの!?もしかして強く引っ張り過ぎた!?」
「・・・・・・。」
「・・・?・・・?」
「ど、どうしたのパルスィ?どこか痛いの?お腹、頭、羽?」
「お空、パルスィに羽はないよ・・・」
「・・・パルスィさん・・・」
どうやら知らない間に泣いていたようだ。さとりがそっと差し出したハンカチを受け取り涙を拭く。
ここにいる彼女達だけでない。周りにいるみんなも心配している。嫉妬も感じる。
ああ、
だから、伝えなくてはいけない。この気持ちを。
「みんな・・・」
私の声で、騒いでたみんなが一斉に止まり、私を見た。
今だ、みんなに伝えよう、今の気持ちを、私の
「ほんとに、みんな、妬ましいわね!」
「「「「「「「!?」」」」」」」
今できる最大の笑顔で伝えたこと出来ただろうか?みんなに私の心を。
「「「「「「「・・・・・」」」」」」」
「ちょ、ちょっと、どうした」
の、と言おうとした瞬間だ。
「「「「「「「パルスィが笑ったーーー!?」」」」」」」
地底が震えた。そう感じることが出来るほどの大声だった。
「どうしたのさパルスィ!?とうとう嫉妬が1周回って、天邪鬼になったの!?」
どういうことよヤマメ、天邪鬼って・・・・
「パルスィ、笑えたのかい・・・」
こら勇儀、まるで今までの私が鉄仮面と言いたそうね。あと、どさくさに紛れて胸を触るな・・・・
「・・・・!?/////」
「うにゅ!笑ったよ、パルスィが笑ったよ!」
顔を紅くして桶に隠れなくてもいいじゃないキスメ。嬉しそうに笑ってるわね、お空。あなたたちは私の癒しよ。
「うにゃ~。まさか異変にゃ?」
お燐、なにも世界の終りのような顔をしなくていいじゃない。
「お赤飯、炊きますか?」
心を読めるさとりさん。何をどうやってその判断になったか、じっくり話し合いましょう?
「おお、可憐だ。」「パルたん、はぁはぁ。」「俺の嫉妬を吸ってくれー!」「させねぇよ!」
「パルちゃんの汗を舐めたい。」「俺は性的に食べたいね。」「おっと紳士の俺たちの掟を忘れたのか?」
「まあ待て、ここは一旦パルスィを抱きしめて落ち着こう。」
「「「「戦じゃーーー!!」」」」
うるさいわよ!そこ!なに恥ずかしいこと言ってるの!?
私の大切な仲間たちはしばらく落ち着きそうにない。
まったく失礼な、私だって笑うこともあるわよ。
何かほっといてもいい気がしてきた。
今のウチに静海さんの様子を見に行って、あら、向こうから何人かの妖怪が入り口の方に走って行ってる?
「それは、確かか?」「ああ、旧都の入り口で人間が狒々の野郎相手に善戦してるってよ!」「何!見に行くぞ!」
「静海さぁーーーーーん!!」
いきなり叫んで入り口に走った私は悪くないと思う。
な、長い。ここ一番頑張ったよ、ハニー。
もうゴールしてもいいよね?
ということで、戦闘は次回となります。
ここでパルスィ以外の地底キャラが出てきましたが、
うまく個性が書けたか心配してます。
ああ、自分では頑張ったと胸を張れます。(足が震えるぜ
今日はここまでになりそうです。
明日更新予定です。
ご感想、ご意見、誤字・脱字、受け付けています。
では、またねーノシ