悦楽な人間の幻想放浪録【凍結中】   作:Des

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どうも、Des(デス)です。
最近いきなり冷え込んできましたが、皆様は風邪などひいてないでしょうか?
よく、大事な学校行事を病気で欠席していた過去がよみがえります・・・(/_;)

さて、実は皆様に聞いて起きた気事がおるのですが、それはあとがきで発表します。

今回は倒れた静海の目覚めと、覚り姉妹のお話となる予定です。
この回から、登場人物が多いときは誰が喋っているか分かるように。、名前を書きます。

では、東☆方!




第1章 第6話 目覚めと謝罪と覚り妖怪

●地霊殿 客室

 

ここは旧都の奥にある、地底の代表さとり妖怪が住んでいる大きな洋風な屋敷、地霊殿である。

その客室の1つに1人の人間がベットで眠っていた。

前日、妖怪:狒々との勝負に勝利した人間、静海だ。どうやら、気絶後にここに運ばれたようだ。

そして、静海が寝ているベットのすぐ横の椅子に座って、様子を窺っている女性がいた。

深緑の瞳が眠っている静海を写している。

嫉妬心を操る妖怪、水橋 パルスィである。

 

「・・・・・・・。」

 

その瞳には心配の色がうつしだされていた。

 

「・・・はやく目を覚ましなさいよ、バカぁ・・・」

 

弱々しく呟いた声が聞こえてきた。

 

「後悔しても、その方が目を覚ますわけではありませんよ。」

 

部屋の入り口から返事が返ってきた。そこにいたのは、

 

「さとり・・・。」

 

「はい、さとりです。」

 

この地霊殿の主の覚り妖怪、古明地 さとりだった。

 

「鬼の秘薬を飲ませたのです。直に目を覚ましますよ?」

 

「・・・分かってるわ。」

 

「そうですか。ここに見舞いの果実を置いておきます。」

 

「ここはあなたの屋敷でしょ。私に聞かなくてもいいじゃない。」

 

さとりはベットの近くある机に、買ってきた果実が入った籠を置いた。

 

「いえ、半分は身内が原因のようなものですから。」

 

「こいしね。その話も聞いたわよ。気にしなくてもいいでしょ。」

 

「なら、あなたが彼を旧都の入り口に置いてきたことを後悔する必要もないでしょう。」

 

「・・・・・」

 

さとりはパルスィのそばに近寄ってきた。

 

「あなたから聞いた彼の話と彼の心を読みましたけど、気にするような人間には見えないですよ?」

 

「・・・ええ、そうね。でも。」

 

「そんな彼に対する嫉妬の感情が大きいのですね?それを受け入れている自分にも?」

 

「・・・・・」

 

「そして、そんな返しをしてくる私の事も妬ましい、と。」

 

「はぁ、ほんとにいい性格になったわね。」

 

「これからはこんな私を売り込んでいこうかと。」

 

「・・・」

 

「さっきよりはマシな表情ですね。」

 

さとりの冗談を交えた会話に、パルスィは小さく笑みをこぼしていた。

 

「そういえば、気になっていたのですが。」

 

「どうしたの?」

 

「いえ、今さらと思うのですが、鬼の秘薬は人間に飲ませてよかったのかと・・・」

 

「え?」

 

ほんとに今さらの質問であった。

 

「いえ、よく効くと勇儀さんに言われましたが、よくよく考えてみると私たち薬の詳しい成分も知りませんし。」

 

「・・・・」

 

「正しい人間への飲ませ方や量も聞かずに、勇儀さんが飲ませていましたし。」

 

「・・・・・・・」

 

大量の汗をパルスィ掻いていく。

 

「しかも中々飲まないということで、口移しで・・・」

 

「静海さぁーーーーん!」

 

心配と嫉妬が混じった大声が部屋に響き、パルスィは寝ている静海にすごい速さで駆け寄った。

 

「うるさいですよ、パルスィさん。怪我人が寝ているのですよ?」

 

「あなたが言ったことじゃない!!」

 

「といことで静海さんがここにいては、パルスィさんがまた騒ぎ出してしまいます。」

 

「だから、あなたが!」

 

「よって、彼には早く起きてもらいましょう。」

 

「・・・・え?」

 

さとりが何をいってるか分からないといった顔をパルスィがしていると、

 

「お空。」「はーーい!」

 

指を鳴らしてペットの名前を呼び、部屋の扉からお空が何かを両手に持って入ってきた。

そしてさとりは、眠っている静海のそばに移動していた。

 

「ちょっと、さとり何を」

 

パルスィが質問を終える前に、さとりは静海の両耳に手を伸ばし、耳の中から何かを抜いた。

 

「じゃ、お空。思いっ切りやって。」

 

「さ、さとり?」

 

パルスィの質問に一切答えず、さとりは自らの耳を手で塞いだ。

 

「うにゅ!え~と、確かこうして、言葉が・・・」

 

右手にお玉、左にフライパンを持ったお空が思いっ切り叫ぶ。

 

「必殺!死者の目覚めー!!」

 

お空に叫びと同時に屋敷中に大きな金属音が鳴り響いた。

とても楽しそうな顔をしていたことも記しておこう。

 

「!?」

 

パルスィは聞くに堪えないような顔をして耳を塞いだ。

そんな轟音の中、

 

「うぇい!?何だ敵襲か!?地震か、天変地異か!?」

 

「・・・・え?」

 

ベットから飛び上がるほどの勢いで静海は起きた。

パルスィは茫然としていた。

 

「お空、もういいわよ。」

 

さとりは手を上げることでお空に合図をおくる。

 

「うにゅ~。頭がガンガンするよぉ~・・・」

 

お空は騒音を止めて、目を回しているようだ。

 

「お目覚めですか、静海さん?」

 

さとりは起きたばかりの静海に話しかける。

 

「お?さとりじゃない。なんだよこの起こし方は・・・」

 

しかめっ面で耳をおさていた。

 

「いえ昨日の夜中に言ったじゃないですか?昼になっても寝ていたら、起こしてほしいと。」

 

「やり方に問題があるだろ。ウチは怪我人だぞ?」

 

「いえ、起こして欲しいと頼んでいた時に、この起こし方が頭に浮かんだようなので実行させてもらいました。嬉しかったでしょ?」

 

「まあ、ファンにとっては一度は試したい起こし方だけどさ・・・」

 

「なら、出来る女の私に感謝をしてもいいのですよ?」

 

「ワーイ、ウレシイナーー・・・」

 

どうやらいつの間にか面識があったようだ。さとりと静海は漫才のような会話を交わしていた。

 

「静海さん・・・」

 

「おう、パルどうしたの?そんな顔して?」

 

「!静海さん!!」

 

「おっと!」

 

パルスィは目に涙を浮かべ、静海の胸の中に顔を埋めた。

 

「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。・・・」

 

まるで呪文のように謝罪を繰り返した。

 

「え?え?どうしたパル!?なんか怖いぞ!?目に光がないのが余計怖い!!」

 

「ごめんなさい。ごめんなさい。・・・」

 

「ああもう!ちょっと誰か手を貸して、っていねぇっ!?」

 

静海は誰かに助けを求めようとしたが、すでに部屋には2人しかいなかった。

 

 

 

〇パルスィ視点

 

「ううぅ・・・」

 

は、恥ずかしい。私は彼の顔を直視出来ないでいた。

 

「そんなに恥ずかしらないでいいじゃん?こっちは嬉しかったしね。役得、役得。」

 

ああぁーーーー!お願い、何も言わないで!蒸し返さないで!

そんなニコニコ笑顔をしないでーーー!

 

さとり「ではここで空気が読める私が話題の転換を・・・」

 

パルスィ「きゃあああ!?」

 

静海「読めるのは心じゃないの?」

 

い、いつのまに隣にいたのさとり!?

 

さとり「あなたが心の中で悶えていた時です。」

 

心を読めるのんだから、狙っていたでしょう!?

 

さとり「はい。もちろん。」

 

パルスィ「~~~~!?」

 

静海「あー、取りあえず何を話にきたん?」

 

静海さん。くっ、仕方ない。ここは静海さんの顔に免じて見逃しおくわ。

 

さとり「ありがとうございます。では、静海さん。この度は地底で起こった騒動の鎮圧に協力していただき、ありがとうございます。」

 

静海「結果的に、なるよ?」

 

さとり「それでもかまいません。貴方のおかげで被害が地上まで及ばなかったのです。」

 

静海「まあね。でもウチは面白そうだから喧嘩したし、地底のことは頭になかったけどね。」

 

さとり「貴方も大抵、素直ではないのですね。私の前で照れ隠しをしても意味ないですよ?」

 

静海「・・・性格歪んでいるさとりに言われたくないよね?」

 

静海さんはまだ体が本調子ではないようなので、ベットで上半身を起こして話している。

でも、そうか。心を読めるさとりが言ってるなら、確かのようね。

静海さんでも、照れることはあるのね。なんか可愛い・・・・

 

さとり「・・・・ニヤニヤ」

 

パルスィ「!?」

 

さとりがこちらを見て笑っていた。迂闊!

 

さとり「・・・そして、その騒動に巻き込まれた貴方に謝罪を。」

 

静海「?なんでさとりが謝るんよ?」

 

さとり「・・・・」

 

さとり・・・。こいしの事を話すようだ。

 

さとり「お燐、連れてきて。」

 

お燐「はぁ~い、さとり様。」

 

さとりの声に扉越しに返事して、お燐がこいしを連れて部屋に入ってきた。

 

こいし「・・・・・」

 

さとり「静海さん、この子が妹のこいしです。そして、騒動を起こした本人です。」

 

静海「?どういうこと?」

 

どうやら静海さんとこいしは初対面のようだ。なら、静海さんが知らないのも当然だ。

こいしは黙ったまま、俯いている。

 

さとり「こいしは私と違って心を読む力がありません。」

 

静海「へえ・・・」

 

さとり「そうです。覚り妖怪特有の第3の眼が開いてないのはそのせいです。」

 

こいし「・・・・・」

 

さとり「こいしの能力は[無意識を操る程度の能力]です。」

 

静海「無意識を?」

 

さとり「はい。狒々を無意識に旧都の入り口に誘導。そして、戦闘の最中に狒々の人間への憎しみを利用したのです。」

 

静海「憎しみを利用?無意識で?」

 

さとり「はい。集中するあまりに無意識な状態になることがありますよね?それを利用して管理下におき弾幕戦へ誘導したのでしょう。」

 

静海「ほー。すごいな。なんとなくだけど、理解した。」

 

予想していたけど、リアクションが低い。

 

さとり「異変や地上の人間や妖怪のおかげで、相手を強制に無意識の管理下におくことはなくなってきましたし。相手に自分を意識させなくすることも少なくなってきたので、油断していました。まさか、外来人である貴方にこんなことを仕出かすなんて・・・ほら、こいし。静海さんに謝りなさい。」

 

さとりが静海さんにこいしの能力を説明し、黙っていたこいしに謝罪を要求した。しかし、

 

こいし「・・・・・」 こいしは返事をしない。

 

さとり「こいし・・・」

 

さとりがこいしに話しかけようとした時だった。

 

パルスィ「静海さん?」

 

さとり「?」

 

静海さんが痛む体を無理矢理起こしたようにしてベットから歩き出す。

そして、こいしの傍に来てしゃがみ、目線を合わせてきた。

 

静海「こいしちゃん。1つ言っていいかね?」

 

こいし「・・なに?」

 

静海「ウチはこいしちゃんを恨んでもいないし、起こる気もない。」

 

こいし「!?」

 

ああ、やっぱりか。静海さん(このひと)はどこまでも・・・

 

静海「そりゃ、驚きはしたけどね。ウチとしては面白い体験をさせてもらったし、無意識ってことは自分じゃどうしようもなかったはずだ。」

 

こいし「でも。お兄さんは怪我して・・・」

 

静海「それはこっちのせいだろ?自分の力量のなさが原因だ。これはウチが覚悟しての決断だよ。それを他人のせいにするのは自分が許さない。そんな面白くないことはしたくない。」

 

こいし「・・・そっか。お兄さんはやっぱり普通の人じゃなかったんだ。」

 

こいしは笑顔を作っていた。

 

こいしも私と同じだったようだ。

私も初対面のはずの静海さんに、なぜか自分のことを話したのだ。もしかして、私も無意識に静海さんに期待していたのかもしれない。

何か普通の人間とは違うところに。もしかすると、自分を受け入れてくれると・・・

 

パルスィ「こいし、貴女はなんで静海さんにあんなことを?」

 

気になったので聞いてみた。

 

こいし「う~ん。なんとなく?里の人達に応援されて、人間の心を覗いてみたいなんて思ったからかな?」

 

パルスィ「人間の心を?」

 

こいし「そうそう。私ね、人間の心は汚いものばっかりだと思って心を無くしたつもりだったの。読みたくないもの。でも、こころちゃんと一緒に感情を学ぼうとしたことを切っ掛けに人間や妖怪から生まれる感情に興味が出てきてたの。」

 

「最近の貴女は妙に行動的だったものね。」

 

よく地上に出ていたことが思い出される。

 

こいし「でもやっぱり、今まで心を閉ざしていたからかな、分からないことが多いね。」

 

静海「なら、これからいっぱいの発見があるってことだろ?そう考えると」

 

こいし「面白い!だよね、お兄さん?」

 

静海「人のセリフ取るなよ、覚り妖怪。」

 

2人はそろって笑い出した。

 

こいし「お兄さん、ごめんなさい。」

 

静海「おし、謝ったから許す!」

 

もしかすると、こいしが無意識になっていたのは彼の様な存在を必至に探していたからなのかもしれない。

 

 

〇パルスィ視点終了

 

 

 

〇さとり視点

 

こいしが静海さんと一緒に笑っています。まるでホントの兄妹のように。

 

「なに浸ってるの。」

 

パルスィさんが私に話しかけてきた。

 

さとり「いえ、私は姉なのに、それらしいことを何も出来ていなかったな、と。」

 

私が思っていたことを正直に話す。

 

「そんなことはないでしょう?今まで何度、こいしのために色々なことをしてきたの。」

 

「いえ、そんなことは・・」

 

「こいしの為にペットを探し回ったり、こいしの為に私達を説得したり。」

 

「でも、結局私ではあの子の閉ざした心を開いてあげることもできませんでした。」

 

「そんなこと、ここにいる皆だって出来なかったじゃない。それに、静海さんと話しても第3の眼は開いてないわよ。」

 

確かにそうです。あの人ならこいしの心を開かせてくれると思ってたのですが・・・

 

「姉なのでしょ?もっと胸を張りなさい。ここでは誰も貴女の妹への思いを笑う人はいないわよ。」

 

「・・・・・」

 

「私と違って、純粋に妖怪として生まれた貴女たち姉妹なのでしょう?なら、妹への接し方が分からなくて戸惑っていたのね。」

 

「接し方。」

 

「なら、あの兄妹のような2人を見て学べばいいじゃない。それにあの2人だけじゃなくて、さっきまでの貴女と静海さんのやり取りも十分兄妹に見えたわよ?」

 

あの人と兄妹ですか。何かそれもいいような気がしました。

 

「これから貴女たち姉妹はこれまでにない素敵な思い出を作っていくことが出来る。そう考えると、面白い(・・・)じゃない?」

 

・・・変わりましたね、パルスィさん。

 

「恋は妖怪もここまで変えるものでしょうか?」

 

「そう恋はって、はぁっ!?何言ってるのさとり!私は静海さんのことが好きなわけじゃないのよ!これは、そうよ。移っただけよ!おかしな人間の傍にいたから、考えが少し変わっただけよ!勘違いしないで!」

 

なんて早口での言い訳でしょう。顔を真赤にして、かわいいこと。

まあ、なんでも。

 

「ツンデレ、ツンデレ。」

 

「ツンデレってなによ!?」

 

今夜はお赤飯にしましょう。

 

 

〇さとり視点終了

 

 

 

 




ぐは!
何だこの自分的黒歴史No2の文章は。
作者独自の設定が爆発してますね・・・・・

自分てきに古明地姉妹はヒロインというより、妹ポジションにしたいと願望が働きました。悔いはありません!

なにか空気になりつつあったと思ったパルスィもこれで一層、ヒロインとしての株が上がったでしょうか?

あと、今回から少し書き方を変更しました。
誰が喋っているか分からないほどの人数が登場した際には、会話の前に名前を書いてみました。
見にくいようであれば、もとに戻します。意見があればお願いします。

さて、前書きで言ってた発表ですが、
今後のストーリーで誰をヒロイン枠として迎えるか決めていないということです。
一応候補はいますので、名前を挙げておきます。

・射命丸 文 ・風見 幽香 ・東風谷 早苗 ・聖 白蓮 ・アリス

上記の5名が候補としています。まだ、ストーリーは考えていませんが(-_-;)

よって、この5名以外にヒロインにしてほしいキャラがいましたら、感想欄でいいので記入をお願いします。
ヒロインに上がった中から、こちらの独断と偏見で書かせてもらいます。

では、次回はやっと地底組との自己紹介と能力の検討回となります。
話しがなかなか進まない。

では、ご意見・ご感想、誤字・脱字、受け付けています。
ばいちゃ~ノシ

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