厨二なボーダー隊員   作:龍流

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マンティス・ラッシュ

 香取葉子は、攻撃における選択肢が多い。

 スコーピオンの二刀流。拳銃による射撃。あるいは、スコーピオンと拳銃の併用。そこにグラスホッパーを織り交ぜることで、近、中距離で安定して高い攻撃力を発揮する。これは、素早いトリガーの切り替えと、シールドがなくても回避できる身のこなしがあってはじめて成立するものだ。

 そして、それは如月龍神も同様である。

 弧月とスコーピオン。あるいは、旋空とアステロイド。単純に比較できない装備の差はあれど、龍神と香取の戦闘スタイルには、極めて近しい点が散見される。

 状況に応じた素早いトリガーの切り替えを当然とし、防御よりも攻撃を好む嗜好。龍神と香取が戦えば、どんな戦闘が展開されるかは目に見えていた。

 実況席で、風間は断言する。

 

『目を離さない方がいい。決着は一瞬でつくぞ』

 

 即ち、フィールドを縦横無尽に飛び回る高速機動戦である。

 

「天舞」

「グラスホッパー」

 

 グラスホッパーというオプショントリガーは人によって相性の差が激しい。その独特な使用感を嫌って、あるいはスロットやトリオン量の制限から、装備しない攻撃手も多い。だが、如月龍神と香取葉子は、これを近接戦であっても多用する。

 足が止まらない。

 動きを止めれば、その瞬間に死亡が確定する。

 止まれない。止まらない。

 それは、互いの尻尾を掴み合う、戦闘機のドッグファイトに近い。

 弧月が風を切り、スコーピオンが閃く。

 供給器官に届き得る、鋭く途切れない連撃を繰り出し合いながら、互いにそれを回避し、時に受け止め、攻防は途切れない。息つく間もない応酬。息切れも、スタミナ切れもないトリオン体の異常性は、こうした場面で一際目立つ。

 いや、正確に言えばスタミナ切れはある。トリオン切れ、という致命的なスタミナ切れが。

 至近距離で放たれた黒い弾丸を飛びのいてかわしながら、龍神は頭の中で香取が撃った『鉛弾』の弾数を大まかにカウントする。

 目まぐるしい攻防の中で、勝利の鍵となる『その数』を、決して見逃さぬように。

 

(これで、10発以上は撃ったな)

 

 鉛弾というトリガーは、トリオンの消費が激しい。

 香取は勝負所をよく見極めて使っていたが、それでも龍神、北添、王子、と少なくない相手に十数発、使用している。そして、香取のトリガー構成は、全ての枠を埋めたフルセット。あの三輪ですら、弧月からわざわざ旋空を外して鉛弾を運用しているのだ。鉛弾の使用コストは、決して馬鹿にならない。

 

(さっき、腹に入れた一発もそれなりに効いているだろう)

 

 そこまで飛び抜けたトリオン量を持っているわけでもない香取にとって、今のトリオン残量はかなり心許ないはず。

 このまま機動戦に付き合わせて、削れるだけ削る。そして、勝負を焦って仕掛けてきたところを、

 

(仕留める……とか思ってるんでしょうね。この厨二は)

 

 思考を回しているのは、龍神だけではない。香取も同じだ。

 龍神の予測は当たっている。香取のトリオン量はボーダーのパラメーターに当てはめれば6。精々、平均値といったところである。決して少ないわけでないが、多いわけでもない。無駄弾を撃つな、とは三輪からもくどいほど言われている。実際、香取のトリオンの運用はそれなりにカツカツだ。

 

(コイツからもらったダメージで、トリオンもちょっと漏れてる。このあと、影浦と戦り合う可能性も考えると……この試合、使える鉛弾は残り10発以下)

 

 ちょうど、拳銃ワンリロード分といったところか。

 

(……上等)

 

 獰猛な笑みを伴って。

 香取は、もうそんなには無駄打ちできないグラスホッパーを踏み込んだ。

 龍神は、逃げない。

 真正面。受けて立つと言わんばかりに、白いコートが翻った。

 

「そこ」

 

 呟きと同期して、香取は鉛弾を五連射。

 二発は左右へ。

 一発は上方へ。

 さらに、二発は真正面へ。

 

『狙いが甘い……?』

『いや、避ければ当たる』

 

 鉛弾は、通常の弾丸に比べて、明らかに速度が遅い。香取はその性質を活かし、わざと当たらない左右と上に、三発分。鉛弾をばらまき、避ければ当たるという状況を作った。

 残り少ないトリオンをかき集めた鉛弾を、ふんだんに使い捨てるような行動。

 

『香取は、ここで決めるつもりだ』

 

 相対する龍神も、その意思を汲んだ。

 健在な右の手首がスナップを効かせて唸る。

 放り投げたのだ。

 自身が突進する斜め前方に向けて、弧月を。

 

(ブレードを、捨てた……!?)

 

 香取と同様に、龍神も突貫する。

 一歩、前に出た足が、床を踏みしめる。

 二歩、フリーになった右手が、腰に添えられる。

 三歩、突進の勢いはそのままに、両腕が横薙ぎに振るわれた。

 

「っ……!?」

 

 手首から生やしたスコーピオンで、一発。

 そして『物質化』したトリオンで構成されている、弧月の鞘でもう一発。

 避けきれない二発を。香取が必中の覚悟で放った鉛弾を、龍神は真正面から受けて立ち、斬り払った。

 

『弾を切った!?』

『曲芸だな』

 

 古寺が驚愕し、風間が鼻を鳴らし、会場がどよめく。

 いくら弾速が遅いといっても、迫る二発を正確に打ち落とすその技量。失敗することなど最初から考えていない、と言わんばかりの豪胆極まる一手。

 この短時間で編み出された、鉛弾への対処法だった。

 

(でも……スコーピオンの再展開は間に合わない)

『ですが、香取隊長の方が早い!』

 

 古寺が言った通り。

 手首から生やしたスコーピオンを破棄して『落とす』までのタイムロス。その瞬間があれば、接近する香取の二刀が、先に届く。

 勝利に、手が届く。

 

『いや、まだある』

 

 けれど。

 風間の発した言葉通り。

 その確信を、龍神は一刀を以て塗り替える。

 

(なによ、それ)

 

 ブレードは捨てた? 

 否、如月龍神は己の代名詞を、簡単には手放さない。

 振り払った鞘を、そのまま放り捨て。

 空いた右腕は、上へ。何もない空中に向けて、掌が広がる。

 まるで、見えない剣を握るかのような、その動作。しかし、弧月を握らないまま、龍神は言った。

 

「旋空・壱式」

 

 音声認識。

 まるで予定調和のように。高く伸ばした手の中に、剣の柄が吸い込まれる。

 キャッチの瞬間、弧月の刀身がトリオンを喰って鈍く輝く。

 

 

「虎杖」

 

 

 眼前の敵への、全力の返礼。

 振り下ろす一閃が、スコーピオンごと。香取葉子の右肩を一刀両断した。

 

「ぐっ……あ!?」

「……ちっ」

 

 されど。

 鳴らした舌打ちが、仕留め切れなかったことの証明だ。

 突進の瞬間、インパクトの瞬間、香取の踏み込みで『旋空』の間合い、15メートルをずらされた。

 

「もう一撃、か」

「こんのっ……!」

 

 

 決着の、その刹那。

 

 

『これは……』

『ああ』

 

 実況席。

 

「一手、遅かったな」

 

 風間の冷え切った宣告は、香取の耳には届かない。

 スコーピオンが、香取の首筋に突き刺さる。セミロングの髪から覗く白い頬に、崩壊のひびが広がっていく。

 それは、龍神のスコーピオンではない。

 

「邪魔だ。どけ」

 

 伸びる光刃。

 鞭のようにしなって唸る、影浦雅人の『マンティス』が。

 

「か、影浦……」

 

 少女の首を、真横に刎ねた。

 手が伸びる。視線が追い縋る。

 自身を仕留めた影浦に対して、ではなく。つけられなかった決着の相手に向けて。

 

「次は……ぶっ倒してやる」

「……ああ」

 

 ふっと力を抜いて、龍神はそれに応じた。

 

「こちらの台詞だ」

 

 

緊急脱出(ベイルアウト)

 

 

 香取葉子の大立ち回りが、終わる。

 合計、4得点。凄まじいまでに活躍を見せた香取隊の快進撃が遂に途切れる。

 とはいえ、それはこのラウンドの終わりを意味するわけではない。

 

「随分、野暮なことをするな、カゲさん」

「俺が上がってくるまでに、決着つけねーのがわりぃんだ」

 

 むしろ、始まりを意味していた。

 緊張で固まった背筋をほぐすように。

 あるいは、全身に酸素をいきわたらせるように。

 ゆったりと脱力した龍神は、影浦を見据えて静かに笑う。

 

「カゲさんを獲って1点。生存点が2点入れば、合計5点。これで逆転だ」

「けっ……手首切れてんのに、よくそんな強気なセリフが吐けたもんだ」

「そっちこそ、足が重そうだが?」

「ハンデだハンデ。これくらいの重さがあった方がちょうどいいだろうが」

「ふむ。なるほど」

 

 鉛弾が付着したスコーピオンが、床に転がる。

 鋭い音を伴って、龍神の手首に再び光刃が形成される。

 

「では、そのハンデ。有難くもらうとしよう」

「ほざいてろ、バカが」

 

 

◇◆◇◆

 

 

「……ちくしょう」

「葉子」

「……なによ?」

「おつかれさま」

「……ちっくしょう」

「まだ、終わってないよ」

 

 

◇◆◇◆

 

 

 剣戟の煌めきが鮮やかに乱舞する。

 観客席から見る攻防は、先ほどまで繰り広げられていた龍神と香取の応酬を上回り、目で追うのがやっとと言っても過言ではないほどだった。

 影浦に追う足がない以上、目まぐるしい高速機動戦が展開されることはない。だが、龍神にも点を獲る以外の選択肢は残されていない以上、逃げるわけにはいかなかった。

 足を止めての、削り合い。

 如月龍神と村上鋼の戦いは、客観的にもその攻防が明瞭な、お互いの持ち札を、思考を切り合う駆け引きだった。村上が龍神の技を学習し、龍神がレイガストという新たなブレードを繰り出し、一進一退の攻防が観客席を魅了した。だが、今の両者の攻防はどうだろうか? 

 それは、脳で思考するのではなく、脊髄の反射だけを繰り返しているかのような、純粋な斬り合い。

 互いが互いの刃圏に踏み込むことを躊躇わない。ブレードが掠ることはもはや承知の上と言わんばかりの、削り合い。比喩ではなく、マンティスが、旋空が、スコーピオンが、弧月が、龍神と影浦の戦闘体を切り裂き、トリオンを奪い取っていく。

 

(踏み込みきれねえ。足の鉛弾がとことん邪魔くせえ)

 

 影浦の動きを制限しているのは、やはり香取の置き土産だった。マンティスは、両手のスコーピオンを連結、伸縮、延長して打ち放つ。腕さえ自由なら、問題なく使用可能だが、如何せん龍神のような相手を敵に回していると、踏み込んで急所に届かせるための一歩が足りなかった。

 

(仕留めきれん……カゲさん相手だと、手首を落とされたのがここまで響くか)

 

 龍神の決め手を阻害しているのは、三浦が決めた一撃だった。スコーピオンは体のどこからでも生やすことができる。たとえ手首が落とされていても、展開して振るうことは十分可能だ。しかし『握って使う』ことができない以上、細やかな切り返しや受け流し……手首という関節の可動域があってはじめて成立する繊細なスコーピオンの操作は、不可能になっていた。

 ただ斬るだけなら、手首を失った左腕でもできる。が、ただ斬るだけでは、影浦の首に刃が届かない。言いようがないもどかしさに、焦燥が募る。

 龍神も影浦も、香取隊から受けたダメージが原因となって、互いを仕留める一撃にまで手が届かないのは、何の皮肉か。

 

「っ……らぁ!」

 

 マンティスが、吠え猛る。

 いくらその動きを見ようとも、決して読み切れない。鞭のような斬撃の軌道が、龍神の体に新たな傷を刻む。避けた二撃目が、支柱を切り裂き、倒壊させた。

 距離が空く。片手一本。いつもとは逆の手で、龍神はその構えを取る。

 

「参式……!」

 

 だが、当たらない。

 

「それはもう見飽きたぜ」

「くっ……」

 

 ただの『旋空』では、避けられる。切り札の『姫萩』や『穿空虚月』も、一点集中の攻撃。『点』の攻撃は影浦相手には、むしろ普通の旋空よりも見切られやすく、必殺にはなりえない。

 どの技を繰り出したところで、避けられてしまう。

 

「そのサイドエフェクトは、本当に厄介だな」

「じゃあ、降参するか?」

「馬鹿を言うな」

 

 エース級との二連戦。トリオン体は五体満足とは言い難い。それでも、戦意を折るにはまだ足りない。

 この程度の逆境で、如月龍神が手詰まりになることは有り得ない。

 

「避けられるなら……避けられても、当たる攻撃を打てばいい」

 

 龍神は、踏み込んだ。

 これまでの削り合いよりも、さらに深く。まるで自滅を覚悟しているかのような、深い踏み込み。

 

「バカがっ!」

 

 自ら接近してくるなら、それは影浦にとって願ってもないこと。

 影浦は獰猛な笑みと共に、スコーピオンという牙を剥く。

 龍神が選択したのは、シールド。

 前面に厚く集中して展開したそれは、しかし影浦のスコーピオンを防ぎきるには至らず。最低限、龍神の急所にブレードが届くのを逸らして、砕け散る。

 光刃が、辛うじて残っていた龍神の左腕。その肘から先を、削ぎ落す。

 手首が欠けた腕を犠牲にして、振るわれた弧月。その一閃はやはり影浦には当たらない。サイドエフェクトで、ギリギリのところを見切られる。

 

 それで、いい。

 

「なっ……にい!?」

 

 影浦の、右腕。

 その肘から先が。

 龍神と同様に、斬り飛ばされた。

 

『……なるほど』

 

 実況席で。

 いや、この戦いを見守る人間の中で、ただ一人。

 風間蒼也だけが、その一閃に理解を示した。

 

 

 

『あの技は、影浦のために用意したものだったのか』

 

 

 

 龍神の弧月に沿って、まるで枝分かれしたように伸びるスコーピオン。

 龍神が風間に『黒トリガー争奪戦』で見せた技術。片手に両手のブレードトリガーを集約する、疑似的な近接両攻撃。

 ボーダー本部で、弧月一本で戦う龍神しか知らない影浦は、その技を知らない。

 

「この攻撃は……どこに当たるかは保証できん」

 

 影浦は、目を見開いた。

 肌に刺さる攻撃のポイントと、実際に斬られる場所が、違う。こんなことは、普通ならありえない。

 

「龍神、おめー、まさか……」

「仕方がないだろう。狙って切っても当たらないんだからな」

 

 涼しい顔で、馬鹿は不敵に言い切った。

 

「なら、適当に斬るしかないだろう?」

 

 龍神は、間違いなく殺意を伴って斬っている。

 だが、それは弧月で斬っているだけだ。龍神は枝分かれさせたスコーピオンで『斬ろう』としているわけではない。弧月に伴って伸ばすスコーピオンは、感覚で形状を変化させ。あとは己の直感を信じて弧月で斬りかかっているのだ。

 まるで、全ての斬撃を賭けに出しているかのような、大博打。

 

「くくっ……ぶはははははは! 龍神ぃ! おめー、やっぱバカじゃねーのか!?」

「よく言われる。今、名付けよう。この技の名は……」

「おもしれえ!」

「おいちょっと待ってくれ。この技は……」

「おらァ!」

「くっ……」

 

 技名の宣言を待たず、影浦が再び切りかかる。見せ場をキャンセルされたことには腹が立ったが、しかし龍神には言うほどの余裕もなかった。

 そう。これは、賭けだ。

 腕は奪えたのは、幸運だった。影浦は二刀。龍神は一刀。手数では、どうあがいても押し負ける。先ほどの一撃で、影浦の利き腕を獲ることができたのは、龍神にとってこれ以上ないチャンス。

 ここで、押し込めなければ、負ける。

 故にこそ、もう一枚。影浦のサイドエフェクトに対して、龍神は解答を切った。

 

「旋空、弐式──地縛」

「あァ!?」

 

 飛びあがっての、旋空弧月。だが、影浦は気がついた。

 あの斬撃は、自分を狙っていない。なら、その攻撃の意図は? 

 

 

「足場かよ……!?」

 

 攻撃が当たらないのなら。

 当たらない攻撃を、別の用途に活かせばいい。

 吹き抜け、ギリギリ。龍神の旋空弧月は床を切り裂き、崩壊させ、影浦の体を強引に空中へと放り出した。

 

「チッ……!」

 

 影浦に、グラスホッパーはない。

 影浦は、片足に鉛弾を受けている。

 空中バランスは、最悪と言ってもいい。

 もがく左腕が、下の階の柵を掴み、なんとか落下を押し留める。

 それでも、左腕で体を支える、致命的な隙。マンティスを使えない、この状況。

 

(落とせる!)

 

 龍神もそのまま空中に身を躍らせ、自由落下。影浦に向けて、狙いを定める。

 攻撃が当たらないのなら。

 攻撃が必ず当たるシチュエーションを、作ればいい。

 

「旋空──」

 

 

 そして、

 

 

 

 

 

 閃くブレードが、龍神の上半身を破断した。

 

「な……?」

 

 空中で、砕けたスコーピオンの破片が散らばって舞う。

 左腕と。鉛弾を受けた足で体を支える影浦は、まるで()()()()()()()()()()()()()で、その攻撃を龍神に届かせていた。

 

「悪くなかったぜ、龍神」

 

 千切れた上半身のまま、落下する龍神を、影浦は見下ろして。

 

「が、強くなってんのは、おめーだけじゃねぇ」

 

 その新たな技の名前を告げる。

 

 

 

「『レッグ・マンティス』。俺の新しい牙だ」

 

 

 

 

 ぎり、と。龍神は歯を噛み締めた。

 伸ばした、刃の先に。

 

「……くそ」

 

 今はまだ、届かない。

 

 

 

 

緊急脱出(ベイルアウト)




いつから影浦が新しいトリガーを使うと錯覚していた?
技名宣言がキャンセルされた、弧月にスコーピオンを纏わせるやつ。いいのが思いつかないので、技名を募集します。当選者には加古さんの冷凍炒飯セットをプレゼント。多分、龍神がリベンジ戦でかっこよく叫びます

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