あのガンダムは一体······
あんなのがゴロゴロいる戦場に俺は居る。
さて·····どこまで持つだろうか
~強襲艦「コンゴウ」~
「まったく ここまで機体を酷使できる物なんですね。」
メカニックに嫌味を言われながらも、俺は傷だらけになったゲルググを眺めていた。
「シールドは粉々、ハンドパーツもナギナタもギリギリの状態です。よく帰ってこられましたね。おかげで仕事が増えましたよ。」
本当にこいつは嫌味しか言えないのか。 だが、いつも俺と一緒にメンテナンスをしてくれる彼女にはとても感謝していた。 やはりテストパイロットレベルの機械工学では、機体その物はまだしも、システムに干渉する所を弄る事は出来なかったからだ。
「何か予備の武器はあるか?」
俺はこのビームナギナタがもう使えない事は分かっていた。
小惑星群の破壊、ビームサーベルとのつばぜり合い、酷使しているのは自分自身とこのゲルググがよく分かっていた。
「そうですね······ あまりオススメは出来ないのですが······」
「何かあるのか? 何でも構わないんだ。」
「これが······」
メカニックはタブレット端末の様なものをこちらに見せてきた。
そこにはヒート·アックスが映っていた。
「斧か? ヒート·アックスなら一度だけ使ったことがある。」
「それが······ これはビームアックスなんです······」
聞きなれない名前だった。 ビームサーベルやナギナタはよく聞くものの、斧でさえビーム兵器に頼っているのか、と思った。
「まだほとんど試作段階でして········ 誰も使いたがらないんですよ。」
「近接武器はそれで構わないさ。 ビームライフルもチャージに時間がかかるだろう。何か他に射撃武器の代わりはないか?」
「本当に変わり者ですね。 射撃武器のこちらも試作段階なんですが·······」
違うページに移ったタブレット端末を見る、そこにはガトリングガンが表示されていた。
「ガトリングか。これもビームか?」
「はい ビームガトリングです。決して取り回しが良いとは言えませんので。」
「構わん。撃てればいい。」
「あ、あと·········」
メカニックがおろおろしながらタブレット端末を弄っている。
「何かあるのか?」
「本日の戦闘が終わり次第、少尉のゲルググに特殊システムを装備させて頂きたいんです。
これもまた試作段階で······ それなりの代償も······· あるかと·······」
「それでこのゲルググは新鋭機相手でも戦えるようになるのか?」
「ハッキリとは申し上げられませんが······· 一応は·····」
この話を聞いたとき、俺はすぐに乗ろうと思った。
強くなれるなら。 このゲルググと。
「良いだろう。テストパイロットには慣れてるんでね。」
「なので今日の戦闘は生き抜いてくださいね。 私の昇格に繋がりますので。」
彼女は微笑んだ。 その顔が妹に似ているような気がした。
「どうかしましたか?」
メカニックが顔を覗きこんでくる。
「いや、何でもない。 そう言えばそのシステムに名前は付いているのか?」
「EXAM、エグザムシステムと呼ばれています
ただ······」
「何かあるのか?」
「現在本来のEXAMシステムは使用できない状況です·····
開発元の博士が亡命したので」
彼女はあははと静かに笑った。
「笑い事じゃないだろう。じゃぁそのゲルググに載せるEXAMは何なんだ?」
「EXAMシステムと"ほぼ同一の状態"を作り上げるものなんですが·····」
「ならば問題は無いだろうに」
「それがぁ······ ニュータイプが戦場に現れると、暴走する恐れが·····」
「ニュータイプ?」
彼女が予想外な顔をして、タブレット端末から目を離した。
「知らないんですか!? ニュータイプ!!」
「あ、ああ」
まるで知っていて当然というかのような顔でこちらを見てくる。
「戦場にいるジオン兵なら、まず戦場で戦っている時点で知っていて当然ですよ!!」
知っていて当然らしい、俺はその言葉すら聞いたことが無かった。
「ニュータイプとは!! 聞いといて下さいよ? 凄い人なんです!!」
「凄い人?」
一人で納得する彼女にもう一度聞いた
「凄い人?」
「そうですよ! 二回言われなくても聞こえてますよ! 私も会った事無いんですから
ここまで的確な情報を教えた私に感謝して下さいよね!」
いつものメカニックとしての彼女ではない 楽しそうな一面が見れた事には感謝するものの
"ニュータイプは凄い人"という情報しか得られなかった俺はまたEXAMシステムに話を戻そうと、彼女の方へと向き直した。
「で、そのニュータイプがいると暴走するという····· 暴走するのか?」
「えぇ、ですが本家のEXAMを搭載していたイフリート改には暴走の記録が残っていませんし ·····恐らく大丈夫かと·····という訳ですね。」
「なるほど。今回のEXAMシステムは大元とは違う開発方法で作られたためシステム自体は違うものの、大元と同じ働きをする。だが、暴走する危険もある。という訳だな。
何でそんな特殊システムを俺のゲルググに? まず何でそんなシステムがここにあるんだ?」
「質問が多いですね。1つ1つ聞けないんですか?」
少し調子に乗ると嫌味が飛んでくる。 面倒な奴だ。
「1つ目の回答は、ゲルググが最も搭載しやすかったからですね。
この中では一番最新鋭ですし、一部を除いてはですけど。」
「一部?」
「あのアクト·ザクですね。予備扱いとでも考えておいて下さいね。」
ハンガーの一番奥に、ポツリと立っているアクト·ザクを見た。
予備の割には綺麗にされている。更に隊長機のマーキングがしてあった。
「2つ目は······って聞いてます?」
「あ、あぁ。2つ目は?」
はぁ とため息をついて彼女はまた話し出した。
「2つ目は、開発担当の中に私が居たからですかね。といってもほとんど何もしてませんけど。」
「開発に携わっただけでも十分じゃないか。」
「そうですか? ニュータイプも見たことないような開発者なんて役に立ちませんから。」
これも遠回しな嫌味なのかもしれない。
「まぁ、次の戦闘で帰ってこられたらだな。」
「仕方ないですね。今回は、御武運をお祈りします。」
どうも 作者のあるふぁべーたですm(__)m
これがしたかったんですよ!! EXAMシステム!!
ブルーデスティニーカッコいいですよねー
イフリート改も堪らないです!!(>_<)
今回の初登場はメカニックさんですね
エリートメカニックってなんか良くないですか?
最後少しだけデレさせてみたんですけど·······どうですかね(笑)
今回は少し短めでここまでです。
次回は戦闘ですねー ガトーさん出したいです!!
宜しければ次もお読みください!!
「ソロモンよ!! 私は帰ってきた!!」