俺達が出撃した時点でガトー少佐は既に敵艦隊へと攻撃を行っていた。
ほぼ単独に近い状態で敵連合艦隊へと核弾頭を撃ち込んだガトー少佐は、
「私の護衛だと言えば、全艦隊は総兵力を出してくれるだろう。」
といっていたらしい。 中々の策士だ。
だが、俺は窮地に立たされていた。
コンゴウに攻撃を行ったアルビオン所属のMS隊と会敵してしまったのだ。
まぁ、ターゲッティングされている強襲艦からMSが出てきたならば、
それを叩くのが普通なのだが。
ビレンとは出撃直後、すぐに別れた。
うまくやってくれると良いのだが。
「慣れない武器であんなMSを相手しなきゃならないのか······」
自分の言ったことがやはり事実だと分かると、ため息をついた。
敵はレーダーを見るに、高機動型が一体。その機体の型式番号はレーダーには表示されていない。 新型機なのだろうか。
そして、ジムタイプのMSが3体。 うち一体がキャノンタイプらしい。
敵のジムがビームスプレーガンを連射する動きが見えた。
かなり距離があるため、スプレーガンは当たらないだろうとシールドを構えた。
だが、シールドがいつものゲルググ用では無いため、取り回しに困る。
今、このゲルググにはザクI用のシールドが着いている。
ビームの一部が機体の端をかすって流れて行く。
が、この距離ならほとんどダメージはない。
「危なかった·······のか」
安心したその時。 俺は高機動型のMSがいない事に気がついた。
レーダーの······下側に表示されている!!?
「しまった!!」
「終わりだっ!!」
背後からビームサーベルで伐りかかってくる。
相手の声が聞こえたが、そんな事に構っている暇はない。
俺は一気にブーストを吹かし、シールド裏にマウントしてあるシュツルム·ファウストを回転しながら撃ち込もうとした。
「早い!!?」
相手は間一髪、というより最低限の動きでそれをかわした。
が、かわされたシュツルム·ファウストはそのさらに背後にいたジム·キャノンに直撃し、爆散した。
「貴様ぁぁぁぁぁ!!」
敵が下から切り上げてくる。
腰にマウントされたビームアックスを手に取り、つばぜり合いに持ち込もうとした。
が、相手は一度下がり、ビームライフルを手に取った。
この近距離ならビームサーベルの方が有効なのは素人目にも分かる。
何を考えているのだろうか。
ビームライフルを構えた敵はこちらに向かって突撃してきた。
よく見るとビームライフルの先にビームが球状になっているのが見える。
まずは敵の攻撃を避けなければならない。
俺は目眩ましも兼ねてビームガトリングを撃った。
ビームガトリングが相手に当たる瞬間。
俺のビームガトリングが吹き飛ばされ······爆発した。
「何が起こった!!?」
この状態で冷静になれる奴なんてそうそう居ないだろう。
たかがガトリングが無くなっただけで、機体に問題はない筈だ。
俺はビームアックスとシールドをしっかりと構え、敵へと接近した。
頭部マシンガンを撃ってくるのが見えたが、避けずに突っ込む。
俺のアックスが敵へと届く距離になったとき、
敵がガンダムタイプであるのにやっと気がついた。
独特なカラーリングは健在に、大型のブースターが着いている。
肩にマーキングが。
"GP-01"
GPという言葉を見たことと聞いたことがあった。
テストパイロット時代に"GP-00"に乗ったんだ。
それの新型なのだろうか。
なんて事を考えていたうちにガンダムタイプの僚機であるジムが居なくなっているのに気づいた。
ジムの破片が飛び交っている。
「待たせたかな? キサラギちゃんよぉ!」
「暇ならこいつをどうにかしてくれよ」
アクト·ザク狙撃型が小惑星の上に乗りながらこちらを狙っているのが見えた。
ビレンだ。
「くっ 仲間か······」
ガンダムタイプのパイロットは僚機の消滅と敵の増援に対して不安を覚えたのか、
連続でブーストを吹かして後退した。
と、思った瞬間、ガンダムタイプがビームライフルを連射しながら向かってきた。
避けなければならない。
出来る限り最低限の動きで、静かに避け終わった後、俺はビームアックスで斬りかかった。
「クソッ! お前もニュータイプかっ!!」
「何の事だっ!」
ニュータイプという言葉が脳裏にこびりつく。
メカニックが言っていた"凄い奴"とはこいつの様な奴のことを言うのだろうか。
ガンダムタイプもビームサーベルで斬りかかった。
つばぜり合い
この瞬間が堪らなく好きだ。
どうも、作者のあるふぁべーたですm(__)m
この小説では珍しい戦闘シーン回ですよ(笑)
挿絵とかも入れたいんですけど·······どうも自分で描くわけにも行きませんしねぇ
次回は戦闘と改修ですね
EXAMについて詳しく何かがっ!!?(出るとは言ってない)