転生できると思うなよ!?   作:RPS-3rd

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はじめましての方ははじめまして。
お久しぶりの方はお久しぶりです。
ルパソ酸性と申します。

にじふぁん閉鎖からしばらくたったので再度投稿していきます(^o^)/



プロローグ
転生できると思うなよ!?


 上も白。

 

 

 

 

 下も白。

 

 

 

 

 右も白。

 

 

 

 

 左も白。

 

 

 

 

 

 見渡す限り白。他に何もない、真っ白な空間。

 即座に俺は今の俺の状況を理解した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キタコレ!転生チートぉ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この俺……三原吾郎(みはらごろう)にとって、人生というものは無理ゲーだった。分かりやすく言うといきなり聖杯戦争に宝具封印にステータス最低値で召喚されて直後に他のすべてのサーヴァントに全力で攻撃されるようなもんだ。

 イージーモードが許されるのは小学生までらしいが、それはイージーモードが選択できる奴に限った話。俺にはハードモードしかなかったんだ。

 

 俺を産んでくれた親は数年前に事故であっけなく他界。親戚は親の少ない遺産すら奪おうとする下卑た奴等ばかりだったから、人に頼らず遺産とバイトで一人暮らしをしはじめた。

 就職を探しても全く見つからないのもハードモードだな。

 別の何かで稼げるかと考えたこともあるが、ちょっとした悪知恵以外は全くダメ。五体満足でもガタイや運動神経には恵まれず、人並みだった。

 

 まあ、そんなわけで、忙しく生きながらもつくづく思うんだ。

 努力したって最初から持ってる奴にはまるで敵わない。持ってたって努力するやつはしてる。そんな奴を何もない奴がそれ以上の努力で抜けるか?答えは「否」だ。それだけ最初からあるものの差は大きい。甘い幻想は所詮幻想。結局嘘っぱちだ。

 でもそれでも思ったんだ、ゲームとかのカッコいい力を持って、それにふさわしい世界でヒーローみたいに戦ったりしてみたいって。こんな何もないハードモードな人生じゃなく、波乱に満ちている人生でも、平穏無事な人生でもいいから、最高のアドバンテージで生きてみたいって。いわゆる転生チートものってやつさ。そういう小説は好きで読み続けてたな……

 

 

 

 そんなときの不慮の事故。たしか、引っ越しのバイト先で荷物に押し潰されたんだったっけ。

 ま、当然、死んだんろうけど、そこで俺は気づいたらここに居たんだ。多分アレだろう。待ち望んだ転生チートだろう!

 死ぬまでハードモードが続くなら、今の俺は死んだんだ!ハードモード終了なんだ!別世界でイージーモードで過ごさしてもらえるようなすげえチート頼むぜ!

 

 

 もし好きなものでいいなら俺は型月作品のすべての戦闘系能力貰って別世界で無双したいんだよ!

 娯楽はゲームと小説だったから、Fateとか魔法使いの夜とかに行き着いたんだ。

 もう憧れてたね。自分の力を各々の思いの中でカッコいいキャラクターたちが振るう姿は最高だったさ!

 それぞれどの作品も俺はやりこんだからこそ、俺はこの力を一度でいいから使ってみたかったんだ。

 

 

 俺がチートについて考えていると、スッとそこに一人の老人が現れた。

 老人だが、神々しい。神様……なんだろうな。

 

「すまぬのう、若者よ。まさかこちらの手違いで死んでしまうとは……」

 

 へえ、テンプレよろしく神様の手違いですかい。

 いえいえ気にしませんよ、ちゃんと詫びをしてくれれば!

 

「お主には再び人生を歩んでもらいたいが、このままでは儂の気が済まん。何か欲しいものがあれば与えてやろうと思うのじゃ」

 

 よっしゃ。これで俺も晴れて転生チートの仲間入りだ!

 

「じゃあ、型月作品のすべての戦闘能力をくれ!」

「ふむ。ではいくぞ」

 

 直後、体が光ると、そのまま光は俺の中にだんだんと収まった。

 

「今のでお主の言った能力はすべて与えた。これであとの生き方はお主の自由じゃ」

「あ、そうだ。俺が生まれ変わる世界ってどんなところなんですか?」

 

 なぜか神様は首をかしげて黙った。なぜだ。なぜそこで黙る。

 

「お主聞いておらんかったのか……儂は再び人生を歩んでもらうと言ったのじゃぞ?お主を転生させるのではなく生き返らせるのじゃ」

 

 ……今なんつった……生き返らせるじゃねーよ、待て。俺はモンスター相手に最強無双したいんだよ、全世界相手にケンカ挑みたいんじゃねーんだよ!?

 

「いやいや、現代日本でこんな……」

 

 

 戦闘能力持ってどうすると言おうとしたとき、目の前がボヤけだした。

 

「お、もうすぐ現実のお主が目覚める。安心せい、起きたら自分の部屋じゃ」

「ふざ……け……」

 

 声ももう殆どでない。夢が叶ったのにその力を本来の用途で使えない元の世界に行ったりしたら、また人生ハードモードが続行される!

 

「そうじゃ、お主に一言神から言葉を送ろうぞ。では、『イージーモードが許されるのは小学生まで』らしいぞい」

「クソジジイ───────!!」

 

 

 

 

 

 意識は、途絶えた。

 

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