転生できると思うなよ!?   作:RPS-3rd

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やりたかったこと

ギルに同人誌を持たせる。

ランスロットに同人誌を持たせる。

アルトリアにフィギュアを持たせる。

まだまだ序の口よぉ……!


偶然だと思うなよ!?

 

 

 それは、俺がアルに掃除と言う名の粛清をひとしきり受けきった後に来た。アルがまだいかがわしい物がないか探している(Fateの同人誌は見つかる前に王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)に全部ぶちこんだから大丈夫……なはず)時に、玄関からガッコンというポストに郵便物が入る音がした。

 

「ん? なんだこれ……神様?」

 

 届いたのは茶色い封筒だった。差出人のところには「神」と、はっきり書かれているし神様(クソジジイ)で間違いない。

 破いて中を見ると、手紙とカードが入っていた。

 

「なになに、ワシは──

 

 ──ワシは神じゃからあまりそちらに干渉できんのだが、これはワシの頼みでもあるし戸籍だけは取っといてやったぞい。保険証もつけといたぞ──

 

 ……神様ナイス。初めてあんたを尊敬したぜ!

 保険証があればとりあえず病院行くときにも治療代は高くならなくて済むし、身分が証明できるものがあればだいたいのことはなんとかなるからな。

 

「ん? 追伸?」

 

 ──追伸。生活必需品は早めに揃えるのじゃぞ。尚この手紙は自動的に爆発する──

 

 あー、生活必需品ね。着替えとかそりゃ確かに必要だわな。

 

 

……爆発?

 

 

ばくはつ?

 

 

え? バクハツ?

 

 

ホワッツ? BAKUHATHU?

 

 

……

 

 

…………

 

 

「うえおおああおおぁぉい!?」

 

 あ、あのバカ神一体なに考えてやがんだ! だが普通のやつならパニックになるだろうが俺はちがうぞ。さあこい、空想具現化で迎え撃ってやるぜ!

 

 

 

 

 が、全く爆発しない。

 

 

 なんか変だと思った俺は手紙を拾うともう一枚重なっていたらしき手紙が落ちた。

 

 ──というのは嘘じゃ。あとは頑張れよ──

 

 

 

 

 ……よし。俺が死んだらあいつにまた会うんだし絶対脳天逆さ落としの刑に処してやる。

 

「とりあえずもう無いようですね……どうかしましたか?」

 

「何でもない。ってあの、『もう無いようですね』って……もしかして押し入れのやつも……?」

 

「随分と精巧にできた人形でした。あれが私でなければこんなことにはなりませんでしたが……一緒にあったライダーも処分させてもらいました」

 

 ラ、ライダーまで破壊されたのか……一位はセイバー、二位はライダー、三位は青子が俺の大好きなキャラなのに……このまま行くと俺もう男キャラしか集められないんじゃ……

 いや、王の財宝(ゲートオブバビロン)にぶちこんだ同人誌に気づかれなかったんだ、喜ぶべきなんだ!

 

「鬼の所業……! あ、そうそう。ちょっとアルの服とか買いに行こう」

 

「服ですか? ですが私はこれでいいのですが」

 

「ダメだ。鎧で歩いてる人なんて居ないから。時代錯誤か過度なコスプレイヤーだと思われて通報されるのがオチだから」

 

 別に恨んでる訳じゃないよ? 俺は正論を述べているに過ぎない。

 

「では鎧を外せば……」

 

「それ外したところでドレスじゃん。アル確かそれで戦ったことあるよね? 私服のありがたみをわかりなさい」

 

 その後も渋っていたアルだったが俺の「変態と思われるぞ」の一言で買いに行くことを決心した。絶世の美少女が着たら鎧だろうとドレスだろうと似合うどころの騒ぎでは無いので絶対に着せる必要がある。

 

「しかし、その店に行くまではどうするのですか?」

 

「……あ」

 

 俺としたことが忘れてた。

 鉄の部分外して髪の毛下ろせばコスプレとは思われないか……? ギリギリな気がするが他に方法がないような気もするし、かといってアルの美麗スレンダーボディにぴったりな服を買おうにも俺では趣味や願望が入りかねないから情けないがアルに同行してもらわないと俺は本能を押さえられる気がしない。

 うまいことアルの服を隠すために鎧を外してもらい、上着を羽織ってもらうことにした。

 

「これでいいか?」

 

「今は雨降っていないのにその雨合羽を持ってくる辺り貴方私がそれに良い思いを持っていないのわかってやっていますね!?」

 

 やはり雨合羽はダメか。士郎がマスターじゃなかったら絶対に着なかったろうな。

 結局、トレンチコートとかもダメだそうなので折衷案で俺のパーカーを羽織ってもらった。はみ出たドレスの裾はもう知らん、服買ったらその場で着替えてもらうしかないのだ。

 

 

 

 

 

 * * * * *

 

 

 

 

 

「……アーチャー?これは一体どういうことですか?」

 

「ち、違う! 我は身に覚えが無い!!」

 

「ガッハッハ! 鼻血を出しながら言うたところで効果は無いぞ! しかしお主にそのような趣味があったとはな!」

 

「さ、サーヴァントってそういう本買うもんなのか……?」

 

「違うと言っているだろう! 我はこんなもの……な、何かの間違いだ! 誰かの陰謀だ!」

 

 あ、ありのまま今我に起こったことを話すぞ。

 

 

『我がバーサーカーを消すため武器を射出していたらセイバーのあられもない姿が描かれた素晴……じゃなくて、下劣な本が射出された』

 

 

 な、何を言っているか分からんだろうが、我も何が起こったのか分からん。

 

 頭がどうにかなりそうだった。現に我の宝具を奪っていたあのバーサーカーですら本を手に取った瞬間から固まっている。肌とか、慎ましい胸とか、そんなちゃちなものでは断じてない。

 

 もっと恐ろしい、全てを備えたスレンダー体型の破壊力の片鱗を見「死ねええええ!!!」うおおぉぉーーー!!?

 

 





やりたかったこと

ギルに同人誌を持たせる。

ランスロットに同人誌を持たせる。

アルトリアにフィギュアを持たせる。

まだまだ序の口よぉ……!
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