リアルでもダメになりたくないなぁ……( ̄▽ ̄;) 【完結済み】   作:先詠む人

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暫く間が空くって言ってましたよね。

自動車学校の試験とTOEICが被ったことで執筆する暇ができてしまいました・・・・・

一回分の受験料が飛んで行った・・・・・orz

そして今回は少し無謀なことに挑戦します。

30分ごとに一話投稿します。

それではどうぞ。


第27話 「司令官、Ты мне очень нравишься」 「ごめん俺韓国語取ってるからロシア語わかんねぇ」

 雷香達にふっとばされて気絶した俺だけど、体感時間ではすぐに起きた。

 

 まぁ、中学時代に気絶したとしてもすぐに起きなきゃいけない場面って結構あったからね。そうじゃなきゃいろんな人に迷惑がかかっちゃうし。半額神とかチームのみんなとか。

 

 そんなこんなで痛む腹を抑えつつ目を開けた俺の視界に入ってきたのは深い青色の・・・・・・って何このデジャブ。

 

「あぁ、起きたんだね。司令官。」

 

 俺が起きたのに気付いたのか和やかな笑顔で少女・・・・響はそう言った。ようやく頭が回りだしたのかその時にふと気付いたけど、何というかさっきから頭の後ろからやけにやわらかい感触が・・・・・・

 

「起きたっちゃぁ起きたけど・・・・・・この後頭部に感じる柔らかさって何?」

 

「私の膝だよ?」

 

「・・・・・・・・What's?」

 

「そんな金剛さんみたいな反応しないでほしいな。だから私のひz「スマン!!!」・・・あ。」

 

 俺は状況を理解した。要するに俺は響にひざまくらされてたってことだ。だから俺はすぐに体を動かして土下座体勢に移行した。

 

「・・・・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

 黙りこくって土下座体勢な俺と土下座体勢でいるためにどんな顔をしているのかはわからないが、黙りこくっている響。

 

 ・・・・・・・・そんな光景が早朝の公園で見られたそうな。

 

 

「お・に・い・ちゃ・ん?」

 

 結局、多分黒い龍田はこんな感じなんだろうなぁ・・・・・って思えるくらいの良い笑顔の雷香が近寄ってくるまで俺は土下座し続けていた。

 

「そんなことしてないで早く帰ろ?」

 

「・・・・はい。」

 

 その言葉に同意して顔を上げたらそこにいたのはニヤニヤする玲奈とRJ、そして困惑する響と背後から何か黒いものがにじみ出ている雷香だった・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 家に帰って玄関に入る前に全員で相談した結果、こうすることにした。

 

 ・RJは前に友達として誤解されたままだからもうそのままでいいんじゃね?

 ・響も友達でいいんじゃない?

 ・じゃあ、親が旅行で今家にいないってことでいいんじゃない?

 ・それと響のことはは呼び捨てで呼んでねお願いだから

 

 と言うザルすぎる設定とそれに関するお願い事を決め終わった後に俺が家に先に入って母さんに説明したらあっさり大丈夫だった。

 

 

 

 

「おい隼人。」

 

 朝食をいつもと違って7人で食べ終わった後、雷香達は一旦自分の部屋に戻ったから俺も自分の部屋に戻ろうとしたところで親父に声をかけられた。

 

「何?」

 

「あの龍子(言わずと知れたRJのこと)って子と響って子、あれどっちも艦娘だろ。」

 

「・・・・・もしそうだとしたらどうするつもりなんだ?」

 

 俺の背中に冷や汗が走った。もし親父が響を害するつもりなのだとしたらそれはかなりヤバイ。

 

「別に何ともしないさ。ただ、あれも家に住むのか?」

 

 幸いなことに親父は俺が危惧していたことと違うことを言った。

 

「んにゃ。あれは雷香達と違ってこっちに長期滞在できないから多分今日中に帰るよ。それにしても何でわかったんだ?」

 

 今日中に帰ることを伝えた後、ふと思いついた疑問を俺は親父に投げかけた。すると

 

「だって、提督だからな。」

 

「ほほう。提督・・・・・・・ハァ?!」

 

 かなりの衝撃だった。

 だって、前に俺が録画した艦これのアニメ(8話)を見てたら「こんなかわいい女の子がはしゃぐようなアニメを見るのなら宇宙戦艦ヤマトを見なさい!」って言って俺からリモコン奪ってHD(ハードディスク)から一方的に録画して残していた全話を消した親父が提督だなんて誰が信じれると思う?

 

「サーバーは?」

 

「横須賀」

 

「よりによって古参かよぉぉぉぉ!!!!!!」

 

「うるさいぞ。少しは近所の迷惑も考えなさい。」

 

「……はぁ。じゃあ秘書艦は?」

 

「如月」

 

「だからかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

「いい加減にしなさい!!!」

 

 この時俺は現実はかなり理不尽だと思った。

 

 

 

 

 

 

「あ、やっと来た。遅いわよ!!!」

 

 俺の心に計り知れないダメージを負わせた親父との会話の後、グロッキー状態の俺がヘロヘロで自分の部屋まで戻ると、玲奈がまな板、響と一緒に俺の部屋の中で女の子座りで待っていた。

 

「遅いも何も親父にダメージくらわされて轟沈寸前なんだけど・・・・」

 

 俺がそう言いながら玲奈と響きが開けてくれたスペースに胡坐をかいて座ると響がこう切り出した。

 

「そう言えばなんで私たちがこっちに来たのか説明してなかったと思ってね。」

 

「説明しようと思って待っとったんや!」

 

「ふーん。じゃあ教えてくれ響。「ちょっと待ったぁ!!!」なんだよまな板。「誰がまな板や!!!」・・・・いやそう呼んだらまな板にも失礼か。よし、地面。「ふざけんなぁ!!!」・・・・至ってまじめだぞ。」

 

「話がそれちゃうね。じゃあ始めるよ。」

 

「おう。頼む。」

 

「無視するなぁ!!!!!!」

 

「「うるさい少し黙ってろ!(てくれないか)」」

 

「息ぴったりねぇ~。」

 

「さて、気を取り直してっと。」

 

 一旦響は息を止めて俺の方を見ると

 

「昨日司令官は鎮守府に来てくれなかったよね。」

 

「まぁ、昨日はあれだったからな・・・・。で、それがどうかしたのか?」

 

 俺は昨日ぷらずまに襲われたことを思い出しながら続きを促した。

 

「それで龍驤さんが『心配だなぁ~あっちに行こうかなぁ~』って執務室でぼやいていたのを遠征の帰りに聞いてね。」

 

「そいでウチが『思い立ったが吉や!』ってこっちに来ようと工廠に行ってこっちへのゲート開いてくぐろうとしたら」

 

「私がそれにしがみついて一緒にゲートの中に落ちちゃったんだ。」

 

「それで、一緒にこっちに来た・・・ってことか?」

 

「そう言うことや。」

 

「そうなるね。」

 

「なるほど。事情はわかった。というか時間制限大丈夫なのか?」

 

「後一時間は大丈夫やで!」

 

「なら帰った方が良いんじゃないか?前みたいにうまくいくかわかんないし。」

 

「う~ん。確かに前みたいに消えかけるのも嫌やなぁ・・・・。よし、響帰ろうか。」

 

「ヤダ。」

 

「「「「え?」」」」

 

 地面が響に帰ることを促したら響はそれを拒絶して俺の胡坐の上にチョコンと座った。

 

「私は司令官と一緒にいる。雷だけそれが許されるとか私は許さない。」

 

「ちょっと待ったぁ!!!!」

 

 響がそう宣言した瞬間、雷香が俺の部屋に飛び込んできた・・・ていうか、もっと優しく開けろよ。扉が壊れる。

 

「お兄ちゃんは私のお兄ちゃんなの!!いくら響でも譲れないものはあるわ!!」

 

「そうだ、司令官、雷。いいことを教えてあげるよ。」

 

「いいこと?」

 

「何よ!適当なことを言ってごまかすつもり!?」

 

 急に影を含んだ顔で俺と雷香を指名して

 

「深海棲艦よりも怖い物ってなんだと思う?」

 

 響はこういった。

 

「深海棲艦よりも怖い物なんかあるわけないじゃない!!」

 

 雷香はその響の質問に即座にそう答えたけど、俺はそうとは思えなかった。

 

「・・・・・・・・人間。かな?」

 

「「「!?」」」

 

 俺の答えにその場にいた響以外の3人全員が面食らった顔になった。そんな中で響は

 

「司令官、その答えは限りなくおしいね。」

 

 そう告げた後、

 

「正解は人間の悪意だよ。雷。」

 

 雷の方をみてそうはっきりと言った。

 

「これは前に憲兵さんから聞いた話なんだけど、そこの鎮守府で艦娘が人の悪意によって深海棲艦と生まれ変わった事例があったらしい。」

 

「「「「!?」」」」

 

 ・・・・・・・衝撃だった。

 

 玲奈からの話で深海棲艦は艦娘をベースに改造されているものだということは知ってはいたけど、それよりもその話は衝撃的だった。

 

「あまり詳しくは知らないけれど、憲兵さんいわくその元提督は艦娘たちを自分の欲望のはけ口にしたらしいんだ。」

 

「そんなことする前に憲兵さんがつかまえ「甘いね。司令官のその認識は暁が好きなお菓子よりも甘いよ。」・・・・・そうなのか?」

 

 響の指摘を受けて俺は認識を改めることにしたが、なんか妹二人にdisられる暁がかわいそうに思えてきたりした。

 

「話を続けるよ。もちろん司令の言うとおりその鎮守府にも憲兵さんはいる。正確に言うと()()が正しいんだけどね。」

 

「まさか・・・・・」

 

「そのまさかさ。その提督は憲兵さんを殺してその死を偽装したんだ。そして自分は何食わぬ顔で艦隊の指揮を執り続けつつ、憲兵さんが本来報告する書類を偽造していたんだって。」

 

「それで、どうなったんだ?」

 

「最終的にその提督は青葉さんの内部告発のお蔭で捕まるはず・・・・・だったんだけど、憲兵さんたちが逮捕チームを組んでその鎮守府に向かっていたらあと少しってところで鎮守府で爆発が起きたんだって。急いで現場に向かったらそこには春雨と駆逐棲姫を合いの子にしたような深海棲艦と翔鶴さんと空母水鬼を合いの子にしたような深海棲艦が暴れていたらしいんだ。」

 

「それで一体どうなったんだ?」

 

「その場にいた他の艦娘たちと協力してどうにか倒せたらしいよ。春雨と翔鶴さん、この二人もそこの鎮守府に所属していたんだけど二人とも姉や妹を人質にとられて提督の欲望のはけ口にされていたらしいね。それでその立場を受け入れることで人質に手を出さないって約束だったのにその約束を」

 

「その提督は守らなかったってことか?」

 

「そうらしいよ。実際、その後に提督の執務室に突入した憲兵さんたちが見たのは精神的に壊れたりしている時雨さんや、瑞鶴さんだったらしいから。」

 

「じゃあ、多分。その二人は・・・・・」

 

「偶然かその提督の故意かは知らないけど真実を知ってしまったんだろうね・・・・・・。」

 

「それで、なんで人の悪意と深海棲艦化が関係あるって響は言うのよ?」

 

 俺と響が話していると雷香がじれったくなったのか話に割り込んできた。

 

「これから話すよ。憲兵さんいわく、そこの提督が海に逃げ出していたところを捕まえたんだって。それで大本営に拘束して送って、尋問したらいろいろと吐いたらしいんだけどその内容は憲兵さんも教えてくれなかったんだ。ただ、その憲兵さんはこういって話を終わらせたよ。『もし、自分たちが到着するのがあとひと月でも早かったら彼女たちが提督の悪意で深海棲艦のような存在になることはなかったに違いない』だって。」

 

「「「「・・・・・・・・。」」」」

 

「だから、一番怖いのは深海棲艦じゃなくて人の悪意だと私は思うんだ。」

 

「それだからこっちに残るってことか?」

 

「ううん、違うよ。私が残りたいのは司令官と一生一緒に居たいだけさ。向こうに居ればいつか私も死ぬかもしれないけど、こっちに居ればそんな心配はないからね。」

 

「結局、さっきまでの話と何ら関係ないじゃないのよ!!」

 

「ウチ空気や・・・・・。」

 

「大丈夫、私も似たようなものだから・・・・。」

 

「響・・・・・それは残念ながら無理だと思うぞ?」

 

「え?」

 

「まず先に言っておくけど、それはお前のことが嫌いだからってわけじゃないからな。ぶっちゃけると今でも精一杯なんだよ。だから俺がもっと落ち着ける年になってまだその決意が変わってないなら一緒に住んでもいいぞ?」

 

「……本当だね?」

 

 響は俺の言葉を聞いて一瞬ぽかーんと呆けた表情を浮かべたのち、にやりと笑ってそう言った。

 

「「「あ、これフラグって奴だ!!」」」

 

「うるせー!!」

 

「じゃあ、私も帰るとしようか。龍驤さんたのむよ。」

 

 俺の言葉を聞いて納得したのか響は龍驤に何かするように促した。

 

「はぁ~、司令官。キミはどこの恋愛小説の鈍感主人公やねん。」

 

「え?なんだって?」

 

「そこやっちゅーのに・・・・・まぁええわ!ほな行くで!!」

 

 龍驤が何かグダグダ言ってから俺のパソコンの前に立って手を広げると、何かよくわからないが門のようなものが出現した。

 

「司令官、ここでお別れだね。」

 

 響は胡坐をかいている俺の上から立ち上がって

 

「Ты мне очень нравишься」

 

「ッ!!!!!」

 

 そう言って俺の唇にキスをした。その瞬間

 

「「あぁぁぁ!!!!!」」

 

 と雷香と玲奈の悲鳴が部屋中に鳴り響き、そしてそれを無視して響は

 

「じゃあね。」

 

 そう言い残して門に触れて足元から0と1のデータコードになって消えて行った。

 

「・・・・・・・・」

 

 俺、その間脳がショートしてポカーン。ファーストキスは響の味がしました。

 

 そうやってポカーンとしてる間に龍驤が消えて行って門が消失してからどうにかこうにか言えた言葉は

 

「ごめん俺韓国語取ってるからロシア語わかんねぇ」

 

 だった。




次回は30分後。

今日投稿する3話分のテーマは”人の悪意”です。

そして2話目は雷香主体、3話目は隼人が主体である一つの事件を描きますが、3話目で隼人が少し壊れます。
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