リアルでもダメになりたくないなぁ……( ̄▽ ̄;) 【完結済み】 作:先詠む人
ほんっっっっっとうに!!お待たせしました。
終戦記念日ネタで書こうと努力していたのでなかなか書けずにスランプに陥り、その結果更新が止まっていました。
結局、終戦ネタはこのままエタらせる原因になる可能性があるので没。それでそのままその次に書くつもりだったハロウィンネタに切り替えた次第です。
今回は中途半端にお話を止めていますが、それは雷香と玲奈がした仮装について読者の皆さんに予想して欲しいからです。
一応文中にヒントは出していますので、玲奈はともかく雷香は簡単にわかると思います。(人によっては逆かもしれないですが……)
それでは本編をどうぞ。
「なぁ、隼人。ハロウィンの日に仮装パーティーが本通りであるらしいんだけどお前はどうすんの?」
10月も最終週に入った月曜日の授業の帰りに俺は一緒に帰っていた優斗にそう声をかけられた。
「俺らぐらいの年で男がそんなイベントに混じるようなもんじゃないだろ。だってどうせ集まるのは若い姉ちゃんとか、子供連れた親とかだろ?俺らが混ざったところで浮いて恥ずかしい思いするだけだって。」
「それがいいんじゃん。その流れでナンパできるからさぁ~。彼氏彼女の関係になれるかもよ?」
「それって仮装パーティーの楽しみ方としてアリか?」
俺が優斗の言葉にあきれ半分で返すと
「俺的にはアリだ。というか、コスプレエッチって隼人のことだからあこがれてそうだけど違うの?」
と、真顔で返してきた。
「……いや、ないだろ。さすがに。それにその偏見はやめろって。俺はオタクじゃなくてマニアだ。」
俺がそう言ったタイミングでバスが停車し、
「いや、オタクだろ。」
の捨て台詞を残して優斗は自分の家に帰るためにここで乗り換えなくてはならないのでバスから降りて行った。
「ちげーっての。…………それにしてもハロウィン……ねぇ。」
浅く座ったバスの座席に身を任せて窓の外を見ればハロウィンのイベントを実施するという内容の張り紙が停留所の近くの電柱にもたくさん張り付けてある。
「俺も何か仮装するべきかね?」
そう漏らした俺の言葉を、画面越しに聞いてにやりと口端をゆがめる者たちがいたことに俺が気付くことはなかった。
その日、家に帰ると玲奈がいきなり
「お兄ちゃん。ちょっと本借りるねー!!」
と言って俺の部屋から数冊分厚い本をもって自室に引っ込んでしまった。
「…………?本借りるっていうからてっきり辞書とかかと思ったらキャラクターのイラスト集とか持ってってるし。何がしたいんだろうか?」
自室に戻り、玲奈が借りて言った本を確認してみると
・とある魔術の禁書目録のイラストを描いているはいむらきよたかの画集
・Fate/EXTRAのキャラクターガイド
・Type 〇oon Aceを数冊
・ソードアートオンラインのイラストを描いているAbecの画集
・アクセルワールドのイラストを描いているHIMAの画集
・いとうのいぢの画集
といった風に小説とかではなくて、それに使われている挿絵などが主に収録されている画集ばかり玲奈は自室に持って帰っていた。
「………ま、いっか。なんか絵を描く系統の図工の宿題でもあるんだろ。」
俺は自分の中でそう納得づけて考えることを放棄、急いでその日に先生からいきなり出された翌日提出の課題に手を付け始めた。
それから数日が経って……………
「………スカー……フガ?」
ふと、風の音で目が覚めた。
「…………寒ッ!?」
その音の大元を探して目をこすりながら扉を開けると入ってきたのはとても冷たい風。
「今は冬なんかじゃねーって…」
そう呟きながら部屋を出ていく俺の姿がカレンダー付きの時計の表示板に映りこんでいた。
時刻は朝の4時過ぎ、カレンダーに表示されている日付は10月31日だ。
終戦記念日に放送された原爆再現ドラマを見たことで俺が再び壊れかけたがどうにか持ち直し、季節はすっかり秋。
9月に入って俺も雷香も玲奈も学校が始まったせいでいろいろと忙しかったが、俺は文化祭、雷香たちは運動会という大きなイベントを終わらせていた。
「…どこの窓が開いてんだよ。」
そう愚痴をこぼしながら扉を閉め、風が流れてくる方向へと歩く俺の後ろで、
「ここか………うぅ寒…」
風の流れてくる方向を辿ると俺の部屋がある廊下の突き当りを右に曲がったところの窓が全開になって網戸で閉められていた。
「窓閉めて……っと。まだ時間早いし、日曜だし二度寝しよ。」
俺はそう一人呟いて部屋の前まで戻ると何故か扉が半開きになっていた。
「?」
廊下に出るときにきちんと閉めたはずなんだがな。と心の中で思いながら扉を開けるとそこには起動した状態で放っておかれているパソコンと起きたときは置いてなかった段ボール箱があった。
「……妖精さんでも来たのか?」
そう思ってとりあえず部屋の中を探してみるも、妖精さんの姿は全くない。
クローゼットの中も探しては見たが、まな板すら入っていなかった。
「……ま、いっか。ねみぃし。もう限界……」
俺はベッドに倒れこむ形でそのまま眠りに落ちた。
「あれ?ていとくさんそのままねちゃったのです。」
「ありゃりゃ。たいへんなことになりました。」
「あかしさーん。ていとくさんねちゃいましたー!」
俺が眠ったのを画面越しに見て、点きっ放しだったパソコンの画面からそんな焦りの声が漏れていたが気づくはずがなかった。
「……ぃちゃん。お兄ちゃん。起きてくれなきゃいたずらしちゃうわよ?」
「
心地よい眠りに包まれている中で、体を揺さぶられて起こされた。
「ぁああん?」
寝ぼけた返事を返すとうつぶせのまま眠っていた体をひっくり返される。
「脱がしちゃうわよ?」
「
そして、その声とともに俺は一気に剥かれた。
「寒ッ!?」
体を突き刺すような寒さに驚いて寝ぼけていた意識が急激に覚醒する。
「「にししし」」
若干批難の意思を込めて犯人を睨みつけるとそこにいたのは
「お兄ちゃんコレどう思う?」
どこかの学校の制服のようなものを着てヘアピンをいつもつけている赤いものとは違う白いものをつけている雷香と
「ど~う?♪」
若干言葉尻の調子を上げながらボロマントを身にまとい顔に傷のようなペイントを書いている玲奈の姿だった。
「………お前ら何してんの?」
朝に無理やり起こされたせいで少しだけいらいらしながらも部屋に置いていた部屋着を着こみ。俺は二人の方を見てそう尋ねた。
「だって…」「……ねぇ。」
「?」
「お兄ちゃん今日は何日かわかる?」
「10月の31日」
「それじゃあ、今日は何の日かわかる?」
「……ハロウィン?」
「「正解!!!」」
「てことでお菓子をくれなきゃいたずらするわよ?」
「
「……菓子まだ前に持って上がったのあったっけ……」
俺はそう言いながら部屋に置いている戸棚の方へ動き出し、扉を開けた。
「………(やっべ)」
俺が好き好んで食べるおばあちゃんのイラストが描いてある甘辛い味付けの個袋入りのせんべえしか残ってなかった。
感想、評価を楽しみにしています。
次回の更新はできる限り早くしようと思っていますが、同時に連載している作品のこともありますので遅れたらすみません。