リアルでもダメになりたくないなぁ……( ̄▽ ̄;) 【完結済み】   作:先詠む人

44 / 49
前回の更新時に恐らく玲奈のセリフで悪印象を持たれた方がいたので玲奈に怒られました。

なので、急いで書きあげました。
一応ざっとチェックは済ませていますが、誤字脱字等ありましたら報告等よろしくお願いします。

………祝日に授業がある大学が憎い…(ポソッ)


ちょっと後書きに載せ忘れているものがあることに今日気づいたので慌てて再投稿しています。

「この作者の考えた景品(SS)?要らね。」と思われた方はそっと閉じて次回の更新をお待ちください。



第38話 「「トリックオアトリート!!」」 「堪忍してつかぁさい……」

「…………」

 

 無言で棚の中を見たまま固まる。

 

 リビングから持って上がったお菓子を入れている棚の中にあるのは優しそうなおばぁちゃんの絵がパッケージに描かれている〇た〇た焼きだけだった。

 

 後ろからはそんな風に戦慄して固まる俺と対照的に楽しそうな気配がガンガン伝わってくる。

 

 (いつだ?何時食べた?一昨日持って上がったはずのパインアメ一袋はどこに行ったんだ!?)

 

 必死に頭を動かす。今この瞬間がいたずらされるかされないかの分水嶺だった。

 

 そして唐突に昨日のことを思い出した。

 

「あ……玲奈!おま!!!」

 

 心の勢いに任せて振り返り、後ろで楽しそうにボロコートの下に着ている上はともかく下はどこからどう見てもきわどい水着にしか見えないコスプレをしている玲奈に向って

 

「お前絶対確信犯だろ!!」

 

 そう叫んだ。

 

 その叫びに対して玲奈は

 

「♪」

 

 片眼を閉じて舌を出すという形で答えた。

 

 

 

 昨日。大学から帰ったら、母さんがいなかったから俺が台所に立って、料理をしていた。そしたら

 

『お兄ちゃ~ん♪』

 

 そう言いながら玲奈が飛びついてきた。

 

『うぉっと!?いきなり飛びついたら危ないだろ。今俺包丁持ってんだからな?』

 

 俺が一旦包丁をまな板の上に置いてそう注意すると

 

『は~い♪』

 

 と、ちゃんと聞いていないような反応が返ってきた。その反応を聞いて俺は少しだけイラっと来たので

 

『……今日の飯まだ代えが効くんだけどなぁ~。どうしよっかなぁ~。』

 

 策に出た。

 

『?』

 

青椒肉絲(チンジャオロース)にでもしようかなぁ~』

 

『!?』

 

 俺のその言葉を聞いた瞬間玲奈は顔を青ざめた。

 

 何でなのかはわからないが、雷香と玲奈には味や食材の好みに大きな差がある。

 

 例を挙げるならば雷香が甘党なのに対して玲奈がどちらかというと辛党なことや、雷香はエビが嫌いなのに玲奈はエビが大好物と言ったところか。

 

 少しだけ脱線するが、俺もエビは嫌いだ。

 

 だから家で俺が飯作ったときには確実にエビが使われた料理が出ることはない。

 

 自分が食べないといけない料理に自分から嫌いなものを入れるとか苦行でしかないからだ。

 

 っと、話がぶれまくってる。話を戻そう。

 

 それでピーマンなんだが……雷香は好きなのに対して玲奈は大嫌いだ。

 

 嫌いな理由はあの苦みがとてつもなく嫌だからとか……。

 

  普段ならそれを俺も気にしてピーマンを使うときは細かくみじん切りにしたりなどしてピーマンの苦みをできるだけ抑えることができるようにしている。だが、さっき挙げた青椒肉絲(チンジャオロース)は千切り状態のピーマンが大量に使われた料理。

ピーマンが嫌いな玲奈にとって最大限避けたい料理の一つだった。

 

 だからそれを作ると暗に示すしたので玲奈の顔は青ざめたのだった。

 

『お………お兄ちゃんどうか……どうかご勘弁をぉぉぉお!!』

 

 そう言いながら俺の足にマジ泣しながら縋りついてきた玲奈に対して俺は

 

『だったらもう二度と料理中の人に飛びついたりしないな?』

 

 と、念を押して聞いてみたら

 

『しない!!もうしないからぁぁぁ!!だから止めてぇーーー!!!』

 

 その顔を涙でぐちゅぐちゅにさせながら玲奈はそう言った。

 

『ならよし。………顔ぐちゅぐちゅになっちまったな。ほれチーン。』

 

 俺がそう言ってキッチンペーパーを数枚とって玲奈に渡し、頭を撫でてやっていると

 

『お兄ちゃん。ご飯まだ……って玲奈なんで泣いてるの!?』

 

 雷香がリビングに降りてきて俺と玲奈の様子を見て驚いた表情を浮かべた。

 

 それに気づいた玲奈はビクッと震えたかと思うと、

 

『………明日覚えておきなさいよーーー!!!』

 

 雷香の顔を見て顔を真っ赤に染め、それから俺の顔を見るなりいきなりそう叫びながら階段を駆け上がって行った。

 

『……どういう意味か分かる?』

 

『………わかんない。』

 

 残された俺と玲奈はそんな会話を繰り広げるしかなかった……

 

 

 

「お前あんあとに俺の部屋に入ってパインアメ袋ごと持ちだしたな!!」

 

「さぁ~ってなんの事かしらぁ~?」

 

 そんな風に俺と玲奈がもめていると

 

「それよりもお兄ちゃん!トリックオアトリート!!お菓子をくれなきゃ超電磁砲(レールガン)くらわすわよ!!」

 

 雷香がゲーセンのコインを右手の親指の上にのせて話に割り込んできた。

 

「そいつはこえぇや。じゃあ、俺は右手で受け止めるかな?」

 

 それを無視したら雷香が拗ねると思ったから俺が定番だと自分で思っている返しをすると

 

「……右手?」

 

 雷香は俺の言っている意味が分からないとでもいうかのように首を傾げた。

 

「……雷香。お前それ元ネタわかってて言った?」

 

 その様子を見てまさかと思ったが一応確認の意味で雷香に聞いてみると

 

「?お兄ちゃんの部屋から玲奈が持ち出した絵がたくさん書いてある本から気に入ったキャラクターの服を妖精さんにお願いしただけだから元ネタとか言われてもわかんないわ。」

 

 首をかしげたまま雷香はそう言った。

 

「………じゃあ、なんで超電磁砲(レールガン)って?」

 

 元ネタが分からないのならばなんでそう言ったんだよと思って再び尋ねてみると

 

「玲奈が『このポーズをとってそう言ったらお兄ちゃん喜ぶわよ』って。」

 

 玲奈の方を指さしてそう言った。その瞬間玲奈は焦った様子を見せたが、

 

「玲ぇ~奈ぁぁぁ!!ちょっとO・HA・NA・SHI(おはなし)しようか……。」

 

 俺はそう言いながら右手の指をワキワキ動かした。

 

 お話のイントネーションがおかしい?気にするな。それは高町式だからなだけで別に問題ない。ポイントとしてはOHANASHIと告げるタイミングで感情を声から消すことが大事。

 

「やばっ!霧夜の殺人!!」

 

 俺がO・HA・NA・SHIしようと手を伸ばすと玲奈は慌ててコスプレしたキャラの持っているスキル名を言って逃げようとした。だが、

 

「それは回避スキルだけど必中付けてたら意味ねぇよ!!」

 

 俺はなんだかんだで小さい子から好かれるせいでそういうのには慣れている!!というか、お前の方があの子たちより数倍遅い!!

 

「あぅ!?」

 

 ボロコートを掴むとそれをするっと脱いでここから逃げ出すかもしれなかったから、俺は玲奈の来ている服の首を囲うように巻かれている革製のベルトを掴んだ。

 

 もともと首元、というか上半身はピッチリとした水着みたいなやつを玲奈は着ていたからベルトが首に食い込んで跡になるという心配はない。だからこそ安心して行動できた。

 

「んで、どうして雷香にあんな事吹き込んだ?」

 

「……だって、あの格好ならあれしかないじゃない。」

 

 俺が子猫を掴む母猫のように玲奈を捕まえて聞いてみると、玲奈は体をくねらしてこちらの方に顔を向け、どや顔でそう言った。

 

「……納得。」

 

「でしょ?」

 

 確かに玲奈の言うことは納得できた。だがお前まだ許されないことあるだろ。

 

「だが許さん。」

 

「ゑ……」

 

「飴のことだ。」

 

「あ……」

 

 そのままスーパーOSHIOKIタイム突入である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あひん!!あぁあああああ!!!!」

 

「おらおらおらぁぁ!!!」

 

「……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数分後、服を乱してぐったりとした様子の玲奈の姿が俺のベッドの上にあった。

 

「お兄ちゃんの鬼畜………もうお嫁にいけない!!」

 

 と玲奈は顔を隠しながら言い、

 

「…オニイチャンサイテー。」

 

 雷香はジト目で俺の方を見てそう告げた。

 

「なんで雷香が片言になってんだよ!!それに鬼畜も何もこしょぐっただけだろ!!」

 

 別に丸見えになっている脇をひたすらこしょこしょし続けただけなのにこの言われようはないだろう。

 

 そんな風に騒いでいたら

 

 ~♪♪~♪♪

 

「あ、8時近いわ。…………やべぇゴースト始まる!!!!」

 

 ずっとポケットに入れていたスマホから鳴り出したSURPRISED-DRIVEで今の時間が7時55分だということに気付いた俺は慌てて部屋から飛び出した。

 

 そして

 

「ゲゴフッ!?」

 

 慌てすぎたせいで一段目を踏み外して階下へと一気に転げ落ちた。

 

「……ゴー………スト。」

 

 そしてそのまま意識を失った………………2分後には死んでもゴーストを見たいという執念で復活してテレビの前に座りこんでいたが………

 




感想、評価を楽しみにしています。


それと、前回の話を見て玲奈の性格を誤解されている方が少なからずおられたようなので訂正を。
前回玲奈が「解体」「解体」って言っていたのはキャラになりきっていたからです。
玲奈がコスプレしたキャラクターのセリフとして有名(友人曰く)なのが「解体しちゃうよ?」だったのでああなりました。

それでこれ以上の誤解を防ぐために雷香と玲奈のコスプレのキャラクター名まではクイズの答えになってしまうので出しませんが、服装などの正確な情報を書いていきます。

雷香のコスプレ

普段髪の左側に止めているバレッタを白いものへと変えて右側につけている。
着ている服は
・紺色のニーソックス
・某校の校章入りのカーキ色の上着の下に白のYシャツを着て赤いリボンを胸元につけている
・チェック柄(でいいのか?)のスカートをはいている

ヒントは名前と連想できるものが関連しているのと、超電磁砲とツンデレです。

玲奈のコスプレ 

・虹彩が白くなるように調整された特製のコンタクトレンズをつけている
・顔の色んな箇所に傷のようなペイントを書いている
・左手は肘まで届くアームカバーを付けており、右手は包帯を肘まで巻いている
・両肘、両二の腕にX字になるように革製のベルトを巻いており、両肩には朱で円を描くペイントをしている
・競泳水着を改造したような服を上半身は着ており、肩とへそは丸出しである。というか、腰当たりの布地がまったくない。
・脇のほうには瞳を模した形のアクセサリーがつけられており、それが黒いハイソックスの上端まで同一の形の大きさ違いのものが4つついている
・もはや下着としか言いようがないパンツをはいている
・二本の赤黒い色をしたサバイバルナイフを大きくしたようなものを腰につけた革製のナイフケースにしまっている
・黒いボロコートを身にまとっている。

 コスプレしたキャラのヒントは
 胎内回帰、ロンドン、星5です。

 というか、先詠む人が玲奈を出そうかなと思ったきっかけとなったキャラの内の一人でもあります。


クイズの回答は(こちら)の活動報告にてお願いします。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=128683&uid=116136

 もしクイズに回答していただき、その回答が正解だった場合は回答感謝SS(ショートストーリー)「ハロウィン前夜」をメッセージ機能を使って送らせていただこうと思っています。もし現時点で回答された方で「要らない」と思われたりした方は再度活動報告にその意思をお伝えいただけたらと思います。
 クイズの回答期限は次回更新時に答え合わせをするのでそれまでとさせていただきます。

 それではまた次回をお待ちしてください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。