リアルでもダメになりたくないなぁ……( ̄▽ ̄;) 【完結済み】 作:先詠む人
ここは深海の底……………………………
……………………とかではなく、深海棲艦達の拠点の機能を移した元鎮守府の現無人島である。因みにドックからはお湯が出るので一部深海棲艦からは大人気の拠点でもある。ある意味蛇足だが、その一部の中には提督達からわるつうさん、わるさめさんと呼ばれる者達が大半を示している。
かつてはこの拠点に居る深海棲艦達も海底に鎮守府を置いていたのだが、裏切り者の深海棲艦の集団が出たりした結果、過去の拠点を捨てるはめになり、今はこの無人島に拠点をおかざるを得なくなっていたのだった……。
隼人の元に雷が現れたあの日から時間的には数日前。隼人からすれば風邪を引くはめになった大雨の日のことである。
「ハッハッハッ………」
黒いパーカーを着た色素が全体的に薄い少女が工厰へ向けて必死に走っていた。体長は第六駆逐艦隊の少女達並みとでも言えるだろう。
…………そう、彼女はロリコン提督達が見れば喜ぶ俗に言うロリレである。
一方その頃工厰では、頭にあの特徴的なあれを着けてなくてつなぎを着ていれば誰なのかパット見わからない全身真っ白な女性がひたすら何かの機械の動作チェックを行っていた。
「(バターン‼)ヲ級‼提督ノイル世界ニ攻メイルコトガ出来ル機械ガ出来タトイウノハホントウナノ!?( ・∇・)」
「レ級、アマリ激シクドアヲ開ケナイデクダサイ。ホコリガ舞イマスノデ。」
「アラ、スマナイワネ。」
「フーン、ナニヤラ面白イ話ヲシテイルヨウネ。私モマゼテモラオウカシラ。」
レ級とヲ級が話しているとセーターみたいな服を着て、額に一本角を生やした背の高い女性が工厰に入ってきた。
「コレハコレハ、港湾棲姫様。アナタガココニクルトハ珍シイデスネ。コレデハ明日艦娘ガ来ソウデスネ。」
ヲ級が彼女の名前を呼んだが、やって来た女性は一部では北方棲姫(通称ほっぽちゃん)のお母さんと呼ばれている港湾棲姫であった。
「ヲ級……沈メルワヨ?」
「マコトニモウシワケアリマセンデシタ‼m(._.)m」
「ネェヲ級。今スグアチラニムカイタインダケド準備ハデキテルノ?」
「チョット待ッテクダサイレ級サン。モウスグ調整ガ済ミマスノデ。」
そして数分後……
「デキマシタ。ソレデハコノ上ニ立ッテクダサイ。」
「ワカッタワ。」
「イキマスヨー。」
カチッ………ブーン。
パシュッ‼
ヲ級が機械を作動させた後、機械の中に居たレ級のと港湾棲姫はこの世界から姿を消していた…………が、
シュパッ‼
「エッ!?」
その2分後、のんびり人類側から奪ったコーヒー豆でコーヒーを飲んでいたヲ級の目の前に傷だらけの港湾棲姫が現れた。
「港湾棲姫様‼大丈夫デスカ‼」
「レ級ガ裏切ッタワ。他ノ姫ニモ今スグ伝エナサイ……ウッ‼Σ(゜Д゜)」
息も絶え絶えな港湾棲姫はそれをヲ級に伝えると、そのまま気絶した。
ヲ級にとっては不思議なことはそれだけで終わらなかった。
誰も操作していない向こうの世界にレ級達を送り込んだ機械が勝手に起動し、オーバーロード状態に陥った結果、工厰を巻き込んで大爆発した。
そして、工厰から爆風と共に飛んでいった数枚の紙束があった。
その表紙には《極秘資料 by明石》と書かれており、一枚目には《コエール君設計図》と書かれていた………。
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一方、裏切り者の名前をつけられたレ級は1人雑居ビルの一階に入っていて、たまたまその日は店休日だったお店の前でしゃがみこんで考え事をしていた。
(何で私はさっき港湾棲姫様に攻撃したのだろう。さっきあの男の人に出会うまでは全くそんな考えすら思い付かなかったのに……)
先ほど自分のことを心配してずっと手を繋いでこの街を歩き回ってくれた男性とわかれた後、何故か港湾棲姫に敵意が沸いてしまった彼女は砲を向けて攻撃してしまったのだ。
それから暫く経った。まだ雨はシトシトと降り続いている。
ふと、彼女が顔をあげるとすぐ近くにあるショーウィンドーには黒パーカーのフードが脱げ、全体的に真っ白なのに目だけ赤い駆逐艦娘の雷がそこにいた。
(あぁ、そうだ。私は………)
「司令ニ会イニ行カナキャ……。」
降りしきる雨のなか、自らの全ての過去を思い出したレ級は街の中に自分の司令を探して消えていった……。
フラグ回収しゅうりょー‼
あかん、今バスの中だけど人多すぎ!
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