白猫   作:YUATA

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『ジェットコ姫』です…。さて、「偶然とは恐ろしい…」の回ですが…、オリジナルです。が、わかる人は分かると思います。


偶然とは恐ろしい

椛は今、日本行きの飛行機の中に居る。

 

と言っても依頼のメールを見て直ぐに空港へ向かった為、今は、午前1時…真夜中である。

 

椛はふと視線を感じ、周りを見渡すと…そこにはバジルが居た。

 

バジルは、私と目が合うとすぐに目を反らしてしまった。

 

ちなみに、席は、私が一番前で、バジルが真ん中辺りに座っている。

 

というか、バジルが居るという事はスクアーロもどこかで監視しているのだろうか。

 

それに、もう1つ疑問がある。

 

どうしてバジルは、此方を見たのだろうか?

 

ボンゴレ本部に向かった時にすれ違っていた…?

 

でも、仕事中は、誰にも会わない様に人気の少ない道を歩いたし。

 

ハァ…

 

考えても仕方ない…。

 

リング争奪戦のジャッジをさせてもらえるのだからバジルと会う機会もあるだろうし、直接聞こうかな…。

 

椛が、そんな事を考えていると…。

 

突然、男の声が聞こえてきた…

 

まさか…

 

テロ?

 

?「おい!!手を挙げろ!!今から、この飛行機を乗っとる!!」

 

どうやら、テロが起こった様だ。

 

テロの犯人は、一番前に座っていて白い髪が目立つ椛の手を引っ張り無理矢理立たせた…。

 

そして、その白い首筋にナイフを当てている。

 

バ「!!お主!!やめろ!!」

 

バジルが立ち上がって、犯人に立ち向かおうとしたが、その時、モミジが男を背負い投げした。

 

椛『私に…触らないで…』

 

椛は、心底嫌そうな顔で吐き捨てた。

 

背負い投げされた男は、その言動にイラついたのか…突然、発狂した。

 

?「なんで俺がこんな目に…。この小娘がぁぁあああ!!」

 

そして男は、ナイフを椛に向け…走り出した。

 

その行動にバジルは驚き叫んだ。

 

バ「!!ダメだ!!逃げろ!!」

 

バジルは、椛へ向けて言った。

 

だが、椛は逃げない。

 

 

ザクリッ

 

 

キャアー!!

 

 

椛のお腹辺りから血が止めどなく溢れている。

 

真っ白な少女の服は真っ赤に染まっていく。

 

それを感情の無い目で見つめる少女は、男へ視線を移した瞬間…

 

男が叫んだ。

 

?「ヒッ!!ば、化け物!!」

 

乗客は、何の事か分からなかった。

 

それもそうだろう。

 

“男の位置から”見えた彼女の傷は、もうすでに塞がっていたのだから…

 

少女は…

 

凍りつく様に冷たい表情をしたまま…

 

『また死ねなかった…』

 

手に付いた血を見て真っ白い少女は、呟いた。

 

椛は、不老不死である。

 

『“不老不死”…響きは良いだろうけど…

自分が実際になったら貴方はどうする…?

気が狂いそうになる程長い時間、死ねない苦しみ、親しい友人に置いていかれる恐怖…

貴方は、この苦しみに耐えられるの…?』

 

男は言葉を失った。

 

?「…」

 

だって、そんな事考えた事も無かったから…

 

『これぐらいで、言葉を失う貴方に“化け物”なんて言われる筋合いなんて無い…』

 

椛は、とても…とても悲しそうな顔をしていた。

 

そして、男に近付き、手刀を落とす。

 

気絶させた後、椛は瞳からとめどなく溢れてくる涙に気付かないフリをして…緊急脱出用の入り口へ向かい、

飛行機から飛び降りた…。

 

もちろん、パラシュートを着けて…

 

死なないと言っても痛みは感じる…

 

そして、感情もある…。

 

“不老不死”と言っても人間なのだから…




何か、シリアスになりましたね…。
一応。ギャグも入れる余裕です。
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