暗殺教室~拳法家の青春物語~   作:GGG-EX

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はい、ついにきました中間テスト

…なかなか2巻が終わらない…

オリジナルちょいあります。

それと修学旅行の班分けですが2班or4班とアンケ回答があったので4班にします。


支配者の時間

「さて、始めましょうか」

 

((……何を?))

 

殺せんせーが頭に鉢巻きを巻いて分身してそう言い、全員が困惑している。

 

「学校の中間テストが迫ってきました」

 

「そうそう」

 

「そんなわけでこの時間は」

 

「(クワッ)高速強化テスト勉強を行います」

 

分身して口々に告げる殺せんせー。

 

「先生の分身が1人ずつマンツーマンで」

 

「それぞれの苦手科目を徹底して復習します」

 

言いながら生徒達の前に殺せんせーが現れたため全員びっくりしている。

 

「下らね…ご丁寧に教科別にハチマキとか…」

 

愚痴る寺坂…だが自分お前にいる殺せんせーの分身を見て…

 

「なんで俺だけNARUTOなんだよ!!」

 

自分だけハチマキが違うことに突っ込みを入れた。

 

「寺坂君は特別コースです、苦手科目が複数ありますからね」

 

突っ込みに対して理由を答える殺せんせー、そして龍哉も寺坂に同じく質問する。

 

「殺せんせー、じゃあ俺の前にいるの分身のハチマキ…何?」

 

龍哉の前にいる殺せんせーの分身のハチマキは…日の丸だった。

 

「日の丸ハチマキです、覇月君は初めての学校で初めてのテストですからねぇ、気合を入れていきましょう」

 

「チョイス理由がまさかの根性論!?」

 

「渚君、覇月君のことを気にしていないで勉強しましょう」

 

「す、すみません」

 

謝って自分の勉強に戻る潮田…

 

それにしても殺せんせーはどんどん速くなっているように思えてしまう。

 

国語6人、数学8人、社会3人、理科4人、英語4人、NARUTO1人、日の丸1人。

 

クラス全員分の分身だ…少し前までは3人ほどが限界だったので単純計算で9倍は速くなっていることになる。

 

グニョン!!!!

 

急に殺せんせーの分身の左側が何かを避けたようで大きく変わり、三日月を鏡写しにしたような形になる。

 

当然ほとんどの生徒がそれに驚く。

 

「なんだ!?」

 

「誰だよおい!!」

 

騒々しくなり、もしかしてと龍哉が隣を見ると…

 

案の定、赤羽が殺せんせーにナイフを突き出していた。

 

「急に暗殺しないでくださいカルマ君!!それ避けると残像が全部乱れるんです!!」

 

「意外と繊細なんだこの分身!!」

 

「まぁ元をたどればたった1体なんだから当然っちゃ当然か」

 

分身が全部乱れた理由を龍哉が冷静に分析している。

 

「でも先生こんなに分身してて体力持つの?」

 

そして潮田が殺せんせーの体力を心配する…これだけ分身しているのは初めて見るため気になったのだろう。

 

「ご心配なく」

 

外のほうを殺せんせーが向き、つられて潮田も外を見る。

 

「1体外で休憩させてますから」

 

「それむしろ疲れない!?」

 

休憩のためになぜか1体余計に分身している。

 

潮田の突っ込みも当然のものだろう。

 

しかしこの加速度的なスピードアップもといパワーアップは…1年後に地球を滅ぼす準備段階なのかもしれない。

 

何にしても…殺し屋にはとても厄介な暗殺対象(ターゲット)で…

 

「…と、ここまではわかりましたか?覇月君」

 

「はい」

 

テストを控えた生徒達には心強い先生となっている。

 

=======================================================

 

「さようなら殺せんせー」

 

「また明日、殺せんせー…テスト期間中は暗殺訓練なしか…テストに集中しろってことかな?」

 

「だと思うよ」

 

「んじゃ、家に帰っておとなしく勉強するか…あ」

 

「どうしたの?」

 

「職員室見てみろよ」

 

帰ろうとしていた龍哉がふと職員室を見ると誰かを殺せんせーが接待していた。

 

「誰だありゃ?」

 

「あ、覇月君は知らないんだ…この学園の理事長だよ」

 

「へぇ…それじゃ、あの人も俺らのやってること(暗殺)のこと知っているのか」

 

「多分ね…ねぇ」

 

「言いたいことはわかるぜ、聞いてくか」

 

「うん」

 

理事長と殺せんせーの話の内容が気になり、学んだ暗殺技術(スキル)を生かして盗み聞きを刊行する龍哉と潮田。

 

そして肝心の会話の内容は…

 

「なんとも悲しい生物(おかた)ですね。世界を救う救世主となるつもりが世界を滅ぼす巨悪となり果ててしまうとは」

 

(救う…?)

 

(滅ぼす…?)

 

盗み聞きを開始してすぐに聞こえてきた、理事長が紡いだ言葉に思わず疑問を覚えて顔を見合わせる龍哉と潮田…

 

「…いや、ここでそれをどうこう言う気はありません、私ごときがどうあがこうが地球の危機は救えません」

 

殺せんせーに対面していたが、烏間先生のほうに移動する理事長

 

「よほどのことが無い限り私は暗殺にはノータッチです(小声で)充分な口止めもいただいていますし」

 

「…助かっています」

 

「随分と割り切っておられるのね、嫌いじゃないわそういう男性」

 

「光栄です」

 

烏間先生と小声で話し合い、イリーナ先生から賛辞を受けつつ窓際に移動する理事長…

 

「…しかしだ、この学園の長である私が考えなくてはならないのは…地球が来年以降も生き延びる場合」

 

そう言って理事長は窓枠に座る。

 

「つまり、仮に誰かがあなたを殺せた(・・・)場合の学園未来です」

 

理事長は足を組み、そこに手を回す。

 

「率直にいえば、ここE組はこのまま(・・・・)でなくては困ります」

 

これに殺せんせーは何か思うような反応(リアクション)をし、龍哉は首をかしげる。

 

「(小声で)潮田君、どういうこった?」

 

「(小声で)えっと多分」

 

「…このままといいますと、成績も待遇も最底辺という今の状態を?」

 

「…はい」

 

「(小声で)ああいうことだよ」

 

「(小声で)待遇はともかく、成績上がっていけないっておかしくね?」

 

「働きアリの法則を知っていますか?どんな集団でも20%は怠け、20%は働き、残り60%は平等になる法則」

 

「(小声で)知ってる?」

 

「(小声で)さすがに知ってる」

 

「私が目指すのは、5%の怠け者と95%の働き者がいる集団です」

 

「(小声で)目指すのはいいけど不可能だろ」

 

「(小声で)えっ?」

 

「(小声で)それを実現したいのなら…世界を、少なくとも日本の教育機関を完全に掌握しないと出来ないだろ」

 

龍哉が理事長の目指すものを否定する中、理事長の話は続く。

 

「『E組の様にはなりたくない』『E組にだけは行きたくない』95%の生徒が強くそう思うことで…この理想的な比率は達成できる」

 

「…なるほど合理的です、それで5%のE組はみじめでなくては困ると」

 

「今日D組の担任から苦情が来まして」

 

「(小声で)あっ」

 

「(小声で)どうした?」

 

「『うちの生徒がE組の生徒からすごい目で睨まれた』『殺すぞ』と脅されたとも」

 

「(小声で)実は集会の後に…」

 

事情を龍哉に潮田が説明する。

 

「(小声で)…頭痛くなってきた」

 

「(小声で)ごめん」

 

「(小声で)いや、潮田君は悪くないよ、むしろ俺に言わなくてよかったよ」

 

「(小声で)なんで?」

 

「(小声で)俺だったらじゃあ()ってみろよって言ってそいつらの手で俺の首の首を絞めさせてた」

 

「(小声で)何する気なの!?」

 

「(小声で)俺らは幸か不幸か、殺す覚悟ってのを教わってる…覚悟のない奴に言われても腹立たしい」

 

「(小声で)覇月君…」

 

そう言った覇月の顔は…とても悲しそうな顔をしていた。

 

(覇月君は…命の大切さっていうのを多分…僕らの中で一番理解しているんだろうな)

 

それを見た潮田は…かつて自分のことを殺せんせーが見ていないと思い、あっさりと自分を捨てて殺せんせーを殺そうとしたことについて龍哉が怒った理由を本当の意味で知った気がした。

 

(覇月君は…自分の命が命がけで守られたものであることを理解していて…でも、命は時としてあっさりと奪われてしまうものという事も理解していて…だから尊いものだって分かってるんだ…)

 

龍哉はもう普段のような表情に戻っていたが、どこかぎこちなさがあった。

 

(だから…許せないんだろうな…『命』を軽視している人たちのことを)

 

「暗殺をしているのだからそんな目つきも身につくでしょう、それはそれで結構」

 

「(小声で)いや、いいのかよ」

 

「問題は、成績底辺の生徒が一般の生徒に逆らう事…この間の転校生の言葉のようにね」

 

「(小声で)えっ?」

 

「(小声で)うわ、理事長馬鹿にされてること気づいてたのかよ」

 

「(小声で)それって」

 

「(小声で)後で教えてやる」

 

「それは私の方針では許されない、以後厳しく慎むよう伝えてください」

 

「(小声で)ごめん殺せんせー、俺無理だわ」

 

「(小声で)諦め早いよ!!」

 

慎めと理事長は言うが龍哉は慎む気はないのか即座に殺せんせーにその場で謝罪する…潮田しか聞いていなったが…

 

そして理事長は懐に手を入れて何かを取り出し、殺せんせーに投げ渡す。

 

「殺せんせー」

 

理事長が投げ渡したのは…知恵の輪だった。

 

「1秒以内に解いて下さいッ!!」

 

「えっ、いきなりッ…」

 

1秒経過―――

 

殺せんせーの触手が知恵の輪に絡まっている。

 

((なんてザマだ!!))

 

知恵の輪にテンパって解けず、絡まって倒れてしまった殺せんせーを見て思わず突っ込む龍哉と潮田。

 

「……噂通りスピードはすごいですね、確かにこれなら…どんな暗殺だって躱せそうだ」

 

そして倒れた殺せんせーに聞こえるように理事長は顔を下げ…

 

「でもね殺せんせー、この世の中には…スピードで解決出来ない問題もあるんですよ」

 

「(小声で)なんか嫌な予感がするな」

 

「(小声で)えっ?」

 

「(小声で)理事長、何か企んでるぜ」

 

龍哉は理事長の口調や言葉から何かを感じ取ったが…それをどんなものなのかそこまでは分かっている様子はない。

 

「では私はこの辺で」

 

「(小声で)やばい出てきた」

 

「(小声で)ととっ」

 

龍哉達が立ち上がり帰る途中になったところで理事長が出てきて龍哉達に向き合う。

 

「初めましてだね、転校生の覇月龍哉君」

 

「どうも」

 

「今まで学校に通わないでいきなりこんなところでは大変だろうね」

 

「この教室にいる間は全く問題ありません」

 

「そうか…それでは、中間テスト期待しているよ、頑張りなさい」

 

龍哉も理事長も表面上は穏やかだが…どこか言葉に裏があるような舌戦を繰り広げて、理事長が去り残った龍哉と潮田が廊下に残された。

 

「…あんな乾いた「頑張りなさい」なんて…初めて聞いたぜ」

 

「うん…」

 

「どうした?大丈夫か?」

 

「ううん、あ、ていうかさ」

 

「んあー、とりあえず行こうぜ」

 

「…そうだね」

 

龍哉と潮田が廊下を歩いていく…職員室を見なかったがそれは2人にとって幸福だったかもしれない…

 

見ていたら2人ともどこか燃え上がっている殺せんせーに驚いていただろうから…

 

=======================================================

 

帰宅するために山を下りていくと途中で赤羽が出てきた。

 

「やっほ~渚君、覇月と一緒だったんだ」

 

「まぁね」

 

「たまたまな…お前は何でそっから出てきたんだ」

 

「え~ビッチ先生の車に悪戯してた」

 

「「何してんだ(るの)!!」」

 

「だっていい反応(リアクション)してくれそうだし」

 

「だからってなぁ…」

 

「カルマ君ってそういうの躊躇ないよね」

 

「もう少し嗜みってもんを覚えたらどうだ?」

 

「え~…それよか渚君さ、さっきからちらちら覇月のこと気にしているけどどーしたの?」

 

「え…あ、うん…実は…」

 

赤羽にどうかしたのか問われ、先程龍哉とともに見聞きした殺せんせー達と理事長の話を潮田は話した。

 

「それで…僕、覇月君に謝らなきゃって」

 

「…」

 

「僕は…E組行きって言われて…今まで同じクラスだった―D組の人達に―自分の存在すらなかったことされて…」

 

「渚君」

 

「それで…力があるゆえに狙われてる殺せんせーにどうしても一矢報いたくて…」

 

「そっか…俺のほうが悪かったな、すまなかった」

 

「えっ…でも…」

 

「俺はこの学校の制度による軋轢のことを本当に知らなかったんだ…だから潮田君がそんなに悩んでたとか知ろうともしなかった」

 

「僕だって!!覇月君がそんなに重たい過去を背負ってたなんて知らなかったもん!!」

 

「…互いに相手の事を知らないのに自分勝手に理解してたんだね」

 

「そうだね…そうかもしれないね」

 

「…なら、俺も話させてよ」

 

「カルマ君」

 

赤羽がどうして自分の命を賭けて殺せんせーを殺そうとしたのか、その原因を話してくれた。

 

「俺さ、渚君とは中2まで同じクラスで当時の担任は喧嘩っ早い俺をかばっててくれたんだけど…かばってたのは俺が成績優秀だったからなんだ」

 

赤羽が成績優秀といわれても龍哉にはピンときていないが、黙って話を聞き続ける。

 

「でも担任は俺が暴力振るわれてたE組の生徒―去年卒業した、ね―をかばって本校舎の生徒に大けがさせたらあっさり手のひら返したんだ」

 

「どういうこった?」

 

「『E組の生徒をかばって成績優秀な生徒に大けがさせるとは何事だ』ってさ…そこでそれまで喧嘩をかばってくれてたのは成績優秀だったからだって知ったんだ」

 

「…そもそも他人に暴力振るって言う時点で同レベルな気がするがな」

 

「ははっ否定できないね…そこでさ、俺にとって【先生】ってのは死んだんだ」

 

「今まで信頼、いや信用か?していた先生に裏切られた、という事か」

 

「そう、だから手入れされるまで、俺にとって先生ってのは憎悪の対象でしかなかった…でも殺せんせーは違った」

 

「うん、例えどうなっても真っ直ぐ僕達の事を「見て」くれる…僕もカルマ君もそれがとてもうれしかったんだ」

 

「そうか…赤羽君、君の事も悪く言っていてすまなかった」

 

「いーよいーよ、覇月が…いや、龍哉が言ってたじゃん、一緒に戦う『仲間』って」

 

「ああ」

 

「すぐにそういったってことはさ、俺らのことを信用して信頼してくれたってことでしょ?」

 

「ああ…ぶっちゃけすごい不安だったけど、でも神崎さん達に会って烏間先生に会って、皆に会って思ったのは「皆なら大丈夫」だった」

 

「どう大丈夫だって思ったの?」

 

「上手くは言えないけど…教室の皆の雰囲気がなんか好ましかったから」

 

「それで大丈夫って思ったの?」

 

「うん…変わってるよね」

 

「確かにね~でもさ、龍哉ってちょいちょい変わった発言多いけど空気とかそういうの察するのはできるよね」

 

「うん、分からないからだろうけどね」

 

「う…分かんないもんはわかんないしそのままにしとくとやばそうだから…でも変わった発言だったんだ」

 

「あ~そういうのって学校通ってたりしないと分かんないもんね~」

 

「あとは家族以外の人と接したりするとか…だね」

 

「どっちも俺10年近くやってないんだけど!!」

 

「あっはは、ま、これからやってきゃいんじゃね?」

 

「うん、殺せんせー殺さないと1年で終わっちゃうけどね…」

 

「…絶対に殺してやる、俺1人じゃ追い詰めることしかできないけど」

 

「そこは誰かに任せよう、頼りになる仲間がいっぱいいるし」

 

「うん、速水さんとか千葉とかすぐ頼ってたよね」

 

「…そうだな、んじゃ、テスト頑張ろうか、渚、カルマ」

 

「うん…あれ」

 

「だね…どしたのさ」

 

「へ?」

 

「だって今まで潮田君、赤羽君だったのに名前で呼んできたからさ」

 

「それならカルマ君だって名前で呼んでたじゃん」

 

「ん~なんかさ、こうして本音言いあったんだし…もっと仲良くって思ったからさ…いやだった?」

 

「ううん、全然!!」

 

「別に龍哉がそう呼びたいならそれでいいしね」

 

「ありがと、渚も好きに呼んでくれていいよ」

 

「ありがと、龍哉」

 

そう言いあって3人は仲良く下りていった。

 

道中、カルマが龍哉に倉橋にしたことを言って逆に絶句させられたり、渚に龍哉が本校舎の生徒達を「恐竜」と例えた理由を教えたりとあったが…

 

そして3人は…いや、E組の生徒達はこの中間テストで知ることになる…殺せんせーの力と椚が丘学園の怖さを…

 

 




龍哉はボケか突っ込みかで言ったら基本ボケです。

そして何とか渚たちと仲良くさせれた…

これで修学旅行の班分け苦労しないぜ
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