暗殺教室~拳法家の青春物語~   作:GGG-EX

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さぁて皆さん、テストの時間が遣ってまいりました。

龍哉、カルマ、倉橋はそれぞれ対策を立てて中間テストに臨みます。

さてさて、3人の検討の結果は如何に…

それでは…

テストファイトォォォォォレディィィィィゴォォォォォ!!


テストの時間

「うわぁ来た来た来た来た!!」

 

「ナイフ一本じゃ殺せねーよ!!」

 

「どうすんだこの「問4」!!」

 

中間テスト

 

全校生徒が本校舎で受ける決まりになっているため。E組生徒達にはアウェーでの戦いになる。

 

そして、E組生徒達を集中させまいと見張りの教師がペンで机をたたいたり、咳をしたりしている。

 

しかしそれを差し引いても問題が難しい…

 

問題の攻略のとっかかりをつかむのに皆苦労している。

 

それでも…

 

(これなら…何とか!!)

 

こういうテストを受けたことが無い龍哉も、殺せんせーに教わったことを生かして次々に問題を()っていく。

 

他の生徒達も龍哉に続くように次々と問題を()っていく。

 

((この問題なら…()れる!!))

 

そう全員が自信に満ち、次の問題にとりかかった瞬間…!!

 

背後から見えない(・・・・)問題に…殴り殺された…

 

=======================================================

 

「……これはいったいどういう事でしょうか?公正さを著しく欠くと感じましたが」

 

『…おっかしいですねぇ~ちゃんと通達したはずですよ、あなた方の伝達ミスじゃないですか?なんせおたくら本校舎に来ないからハハハ』

 

「伝達ミスなど覚えはないし、そもそもどう考えても普通じゃない」

 

そういう烏間先生の横で秀治、イリーナ先生が天井を見つめる殺せんせーを見ている。

 

「テスト2日前に…出題範囲を全教科で大幅に変えるなんて」

 

『…わかってませんねぇ、エーと…烏間先生?うちは進学校ですよ、直前の追い込みにもついていけるか試すのも方針の1つ』

 

烏間先生の電話相手の口調は確実にこちらをバカにしている。

 

『本校舎のクラスでは、なんと理事長自らが教壇に立たれ、見事な授業で変更部分を教え上げてしまわれました」

 

「……!!(あの理事長…自分の主義のためにそこまで(・・・・)やるか!!)

 

「余計な妨害をされてしまったの、烏間よ」

 

「ええ…(暗殺対象(こいつ)にこのE組を去られたら元も子もない!!)」

 

「…先生の責任です、この学校の仕組みを甘く見過ぎていたようです…君達に顔向けできません」

 

「「……」」

 

落ち込む殺せんせーに何かを思って見つめる生徒達…そこに対殺せんせー用ナイフが投げられる。

 

「にゅやッ!!」

 

間一髪でよけたためナイフは黒板にあたる。

 

「いいの~?顔向けできなかったら俺が殺しに来んのも見えないよ」

 

「カルマ君!!先生は落ち込んで」

 

抗議する殺せんせーの前に中間テストの答案用紙をカルマが見せる。

 

その成績は…

 

国語:98点

数学:100点

社会:99点

理科:98点

英語:98点

合計点数:494点

学年順位:5位/186人中

 

「俺問題変わっても関係ないし」

 

「うぉ…すげぇ」

 

カルマの結果を見に多くの生徒が集まってくる。

 

「俺の成績に合わせてさ、あんたが余計な範囲まで教えたからだよ…それに、俺よりもっとすごい奴いるし」

 

「え?誰?」

 

「ね~龍哉」

 

「覇月が?」

 

「どんなんだよ」

 

その言葉に龍哉もカルマのように答案用紙を教壇の上に広げる…その結果は…

 

国語:100点

数学:100点

社会:100点

理科:100点

英語:100点

合計点数:500点

学年順位:1位/186人中

 

((オ、オール満点!!))

 

しっかり最上位の成績をとってきていた。

 

「ってちょっと待て、覇月!!お前テスト受けんの初めてだろ!?なんでこんなにいいんだよ!!」

 

「俺もカルマと一緒で教わってた範囲が今回のにはいってたからできたんだよ」

 

「それに範囲が増えてるかもって予測してたもんね~」

 

「「えっ!?」」

 

「覇月君…なんでそれを先生に教えてくれなかったんですか~~~!!」

 

「うぉ!!」

 

カルマの言葉に龍哉に泣きつく殺せんせー、そして周りの生徒達もどうして教えてくれなかったのか…という目で見ている。

 

「まぁ、言えなかったのも教えれなかったのも無理ないよね、増えることは予測できてもどこまで増えるか(・・・・・・・・)まではわかんないもんね~」

 

「ああ、だからそれを教えても混乱させるだけだから…あえて黙ってたんだ…ごめん」

 

「「………」」

 

「そんな風に謝られたら…」

 

「責める気にもならないね」

 

「本当にごめん」

 

「もういいよ、覇月君」

 

「うん、ありがとう…」

 

「でも次はそういうことをちゃんと言ってよね!!」

 

「うんうん、片岡さんの言う通りです」

 

「はい」

 

「でも、覇月もカルマもこれで抜ける権利を得たんだよな?」

 

「そうだけど、俺はE組出る気はないよ、前のクラスに戻るより暗殺のほうが全然楽しいし」

 

「俺もだ…そもそも、俺は皆と違って復帰権利をそもそも持ってないしな」

 

「え…あ、そっか、覇月君は復帰するクラス自体がないんだもんね」

 

「そう…で、どうするのさ殺せんせー?」

 

「全員50位に入らなかったって言い訳つけてここからシッポ巻いて逃げちゃうの?」

 

「そういうのってすっごくかっこ悪いね」

 

「そうそう、それにただ殺されるのが怖いんじゃないの?龍哉みたいに追い詰めることが出来る奴もいるんだし」

 

ピク…

 

カルマの挑発と龍哉のちょっと馬鹿にしたセリフに殺せんせーの顔に青筋(?)が浮かびあがる。

 

それを見た生徒達は一斉に殺せんせーに向かって言い出す。

 

「なーんだ殺せんせー怖かったのかぁ」

 

「それなら正直に言えばよかったのに」

 

「ね~、「怖いから逃げたい」って」

 

「ニュヤ――!!逃げるわけありません!!期末テストにあいつらに倍返しでリベンジです!!」

 

「倍返しってもう古いよ殺せんせー」

 

「突っ込みがメタいよ不破さん!!」

 

そんな風に口々に言いあった結果、皆で大笑いした。

 

殺せんせーは皆がどうして笑っているのか分かっていない…

 

皆が笑っているのは…ただ全員がE組であることの誇りを持って胸を張れるようになっただけだ。

 

しかし…

 

「倉橋よ、どうした?かなり落ち込んでいるが?」

 

秀治が倉橋が深く落ち込んでいることに気づき、全員の注意が倉橋のほうに向く。

 

そして龍哉が倉橋を見た瞬間…

 

ポロッ

 

倉橋の目から大粒の涙がこぼれはじめた。

 

「く、倉橋さん!?」

 

「ど、どうしたんですか倉橋さん!」

 

「う…ひぐっ…」

 

突然泣き出した倉橋に龍哉と殺せんせーが慌て始め、周りの生徒達も何事かと騒ぎ始める。

 

「…龍哉、ちょっと陽菜乃を外に連れてって話をしてきなさい」

 

「イリーナ先生?」

 

「ふえ?」

 

「いいからさっさと行く!!」

 

「は、はい!!行くよ、倉橋さん」

 

イリーナ先生に強い口調で言われ、コクンと倉橋が頷いたのを確認した龍哉が手を引いて足早に教室から出ていく。

 

「あの、イリーナ先生、どうして?」

 

「うっさいわよタコ、黙って待ってなさい…そこぉ!!見に行こうとしない!!」

 

「「(・д・)チッ」」

 

「イリーナ、何か知っているのか?」

 

「知らないわ」

 

「…知らないのなら、覇月君よりもお前のほうがよかったんじゃないのか?」

 

「龍哉に行かせたのは女の勘よ、その方がいい方に向かうって思ったからよ」

 

「…よくわからんが…まぁいい…秀治さんは何か知っていますか?倉橋さんは覇月君を見たら急に泣き出しましたので、彼絡みかと思うのですが…」

 

「おぉ、そういえば昨日倉橋は昨日龍哉に勉強を教わっておったな」

 

「「原因それぇ!!」」

 

ふと思い出したかのように言った秀治の言葉にE組全員(-2)が心を1つにして突っ込んだ。

 

=======================================================

 

倉橋を連れて校舎裏へ来た龍哉、そこの水道でハンカチを濡らして倉橋に渡す。

 

「はい」

 

「あ、ありがとう」

 

倉橋は濡れたハンカチで涙をぬぐうが…依然として落ち込んだままだ。

 

「どうしたの倉橋さ「うぅ…」…あぁぁ泣かないで!!」

 

「グスッ」

 

こういう事態は初めてのため対処法がよくわからない龍哉はオロオロしている。

 

だが、急に何か思いついたのか動きを止めると考え始め、倉橋の事を正面からぎゅっと優しく抱きしめて頭を優しくなでる。

 

「!!!!」

 

「…何に怖がってるのか、分からないけど…大丈夫、見捨てたりはしないから」

 

「!!!!」

 

龍哉の行動と言葉に倉橋は驚いて顔を上げると、そこには今までと変わらない龍哉の顔があった。

 

「落ち着いた?」

 

「…うん」

 

倉橋が落ち着くとそっと離そうとするが、それは倉橋が龍哉に抱き着いたことで阻止される。

 

「倉橋さん、どうs「覇っ君…ごめんなさい」何が?」

 

「私…覇っ君が自分の勉強の時間を削って…私の得意な生物に例えて変更された範囲の問題教えてくれて…50位以内に入るって言ったのに…入れなかった…」

 

「なるほどね…」

 

倉橋が龍哉を見て泣いたのは、一生懸命教えてくれた龍哉に対する申し訳なさと、それにこたえることが出来なかった自分のふがいなさと…有言実行が、50位以内に入ることができなかったことに対する悔しさからだったようだ。

 

「…そんなことで、俺に嫌われるって思ったの?」

 

ビクッ!!

 

分かりやすく倉橋の体が硬直する。

 

そんな倉橋を龍哉はもう一度自分から抱きしめる。

 

「…俺が嫌いなのは…命を粗末にする奴だけだよ…自分のも、他人のも…」

 

「覇っ君…」

 

「それに…昨日の教えた範囲は、変更された範囲を全部教えきれたわけじゃないんだ…どっちが悪いって言ったらちゃんと教えれなかった俺が悪い」

 

「そんな!!覇っ君は悪くないよ!!」

 

「…そう言ってくれてありがとう、でも、テストを受けて問題を解き終わって思ったんだ、あれを教えておけば、これを覚えておいてもらえば…さっき言われたように皆にも言っておけば…って」

 

「覇っ君…」

 

「…ようやく泣き止んでくれた」

 

「あ…」

 

泣き止んだ倉橋を見てフッと龍哉が笑みをこぼす。

 

それを見て倉橋も自然と笑顔になる。

 

「うん、倉橋さんには笑顔が似合うね」

 

「////!!!!」

 

至近距離でそんなことを言われたため倉橋は一気に頬を赤らめてしまう。

 

「今回のことで悪かったのは、俺でもあり、殺せんせーでもあり、理事長でもあるんだ…だから、倉橋さんは気にしな「気にするよ」えっ」

 

「だって、悔しいもん!!今までこんなに悔しいのってなかったもん!!」

 

「倉橋さん」

 

「あんなに一生懸命教えてもらって、あれだけ一生懸命勉強して、それでぎりぎり届かなくて…!!」

 

「なら、次こそ達成すればいいんだよ」

 

「え…」

 

「テストって、これで終わりじゃないだろう?」

 

「う、うん」

 

「それに、本校舎の連中を見返すチャンスだってあるんだろう?」

 

「うん」

 

「その時に、見せつけてやればいい、たとえどんな妨害や障害があったって、乗り越えていく様を、そして…勝つのを」

 

「覇っ君」

 

「俺らのやってることだってそうだろう、殺せんせー、全然殺せないし」

 

「…そうだね」

 

「それでも俺達は殺すことをあきらめてない、だからさ、それと一緒なんだよ…」

 

「…」

 

「諦めなければ…()る気でいけば、すぐには無理でも、今年中には出来るさ」

 

「…うん!!」

 

龍哉の言葉に、ようやく倉橋はいつも通りの調子を取り戻した。

 

「さ、戻ろう、皆心配してるだろうし」

 

「うん」

 

そうして龍哉と倉橋は教室に戻っていった…出ていった時と同じ状態で…

 

殺せんせーにニヤニヤのピンクで出迎えられ、中村とカルマに後々からかわれるという事をすっかり失念して…

 




はい、結果として龍哉はチートっぷりを発揮し、カルマは大健闘しましたが…

倉橋は今一歩及ばず敗北しました…

ですが、代わりに倉橋はさらに意欲に満ちることになります。

いろいろな意味でね。

ちなみに倉橋の成績ですが…

国語:74点
数学:78点
社会:70点
理科:82点
英語:71点
合計点数:375点
学年順位:51位/186人中

これでギリギリ入れなかったのも泣いたのには関係してます。

点数は名簿の時間からそれまでの成績から抜粋してます。

感想等待ってます。

追記:龍哉の台詞一部修正しました
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