2日目と3日目の班別行動時にプロの
殺せんせーはそれぞれの班を順番につき添う予定!!
各班は
それでは修学旅行暗殺計画…レディィィィィゴォォォォォ!!!
―東京駅ホーム
「うわ…A組からD組まではグリーン車だぜ」
「
「うちの学校はそういう校則だからな、入学時に説明しただろう」
「学費の用途は成績優先者に優先される」
「おやおや君達からは貧乏の香りがしてくるねぇ」
中間テストの時の監督教師とも部っぽいというかモブの生徒2人が馬鹿にしてくるが…
「別にグリーン車に乗るためにこの学校に入ったわけじゃないんだから気にする必要なんかなくね?」
龍哉がばっさり切り捨てた。
そんな龍哉の言い分にE組の皆が苦笑しているとそこに
「ごめんあそばせ、ごきげんよう生徒達」
そう言ってイリーナ先生が現れた…ただし…
「ビッチ先生、なんだよそのハリウッドセレブみたいなカッコはよ」
どう見ても修学旅行の引率の先生の格好には見えない。
それに木村が質問するとこの格好は女を駆使する暗殺者としては当然と言い切るイリーナ先生…しかし…
「目立ち過ぎだ着替えろ、どう見ても引率の先生のカッコじゃない」
当然烏間先生の怒りを買った。
「堅いこと言ってんじゃないわよカラスマ!!ガキどもに大人の旅の…」
そんな烏間先生に反論するも…
「脱げ、着替えろ」
白目+額に血管浮き出たせたかなり怒っている烏間先生に気おされ、泣く泣くイリーナ先生は新幹線内で寝巻に着替える。
「誰が引率だかわかりゃしない」
「烏間先生でしょ、どう見てもさ」
「ビッチ先生、今まで金持ちばっか殺してきたから庶民感覚ズレてんだろうな」
「でも修学旅行中ずっとあの格好なのかな?」
「それはちょっとかわいそうだよね」
「…しょうがない」
「覇月、どうしたんだ?」
「京都に祖母が―父方のな―いるんだ、服屋だったから京都駅に着替え持ってきてもらえないか頼んでみる」
「えっ、そうなの!?」
「本当にお前んちどうなってんだよ」
「あれ?でも覇っ君って椚が丘に家あったよね?」
「あ~…元々お祖母ちゃんは京都の人でお祖父ちゃんと結婚して東京に来たんだけど…10年前に喧嘩して京都に戻ったんだ」
「喧嘩って…」
「しかも10年って長いな」
「原因俺っぽいという事しか俺も知らない」
((あ、例の事件の事か))
恐らく龍哉の両親が亡くなった後の事だろうと察したE組の生徒達は黙りこくる。
「まぁとにかく、イリーナ先生、こっちに来てください、電話でお祖母ちゃんに服用意してくれないか頼みます、どんなのがいいかとかサイズとか注文してください」
「龍哉…安物はいやよ」
「イリーナ」
龍哉の親切に文句を付けようとしたイリーナ先生だがガチギレ寸前の烏間先生の呼び方におとなしく龍哉を通じて服を注文する。
「これでイリーナ先生の服も大丈夫…あれ、殺せんせーは?」
「いないね…うわっ!!」
龍哉が殺せんせーがいないことに気が付いて渚が周りを見渡すと窓に張り付いている殺せんせーがいた。
「何で窓に張り付いてるんだよ殺せんせー」
外には声が届かないので携帯電話で渚は殺せんせーとコンタクトをとる。
「いやぁ…駅中スウィーツを買っていたら乗り遅れまして、次の駅までこの状態で行きます」
「ってか国家機密がそんな目立つようなことすんな!!」
「ご心配なく、保護色にしてますから服と荷物が張り付いているように見えるだけです」
「「そっちの方が不自然だろ!!」」
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「いやぁ、疲れました…目立たないように旅をするのも大変ですねぇ」
「そんなバカでかい荷物持ってくんなよ」
「ただでさえ殺せんせー目立つのに」
「てか国家機密がこんなに目立っちゃやばくない?」
「それ結構今更感あるけど」
「その突込みは野暮ってもんだよ…」
「そして変装も近くで見ると人じゃないってバレバレだし」
大半の生徒が殺せんせーの変装と態度に突っ込みを入れている。
そんな中…
「殺せんせー、ほれ」
菅谷が何かを殺せんせーに投げ渡す。
「まずそのすぐ落ちる付け鼻から変えようぜ」
菅谷が渡したのはそれまで殺せんせーが付けていたよくある人型の鼻ではなく団子鼻型の付け鼻だった。
「…オオ!!すごいフィット感!!」
「顔の局面と雰囲気に合うように削ったんだよ、俺そんなん作るの得意だから」
「ほへぇ~、すごいね菅谷君」
「うん、焼け石に水くらいは自然になった」
「あはっ面白いね」
「うん、旅行になると皆のいろいろな一面が見れるね」
「ってことはこれから先の出来事次第じゃ、もっともっといろんな顔が見れるってことだな」
「それはちょっと楽しみだな」
「ね、皆の飲み物買ってくるけど何飲みたい?」
「俺イチゴ煮オレ~」
「僕は紅茶」
「俺はスポドリかな」
「俺は…緑茶を頼む」
「あ、私は一緒に行きます!」
「私も!!」
「あ~じゃあ女性陣、頼みました」
「はい、頼まれました」
そんなやり取りもありつつわいわいと皆で道中を楽しむのだった。
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――京都駅
京都駅につき、クラスごとに移動することになっておりA組から順に出発する予定になっているのだが…
「全然進まねーな」
「何があったんだ?」
「…あ!!誰かこっちに来るぞ!!」
「通せといっている!!私が用があるのはお前達ではない!!」
A~D組の生徒達を押しのけてE組の元まで来ようとしている人がおり、その人を龍哉が見た瞬間
「げ」
すごく怪訝な顔をしてしまい、それを不審に思った杉野が声をかける。
「おい龍哉どうしたんだ」
「ば「龍哉ぼっちゃまぁぁぁぁぁ!!!」
「「坊ちゃま!?」」
「はぁぁぁぁ」
杉野が龍哉を呼んだ瞬間、主人の居場所を見つけた犬のごとく猛スピードで龍哉の元に坊ちゃまと呼びながらやってきた一人の男性が来た。
それを聞いて龍哉が深~いため息をつく。
「…伊藤さん、それ本当にやめてって前から何度も言ってるよね?その耳飾り?だったら引き継ぎって肉塊にして口の中に突っ込んで咀嚼して食べさて上げる」
「「覇月(龍哉)(君)ストォォォォォォップ!!!!!」」
とてつもない行動できた男性(伊東というらしい)にアイアンクローを(心なしか発火しているように見える)をがっちり決めて上記台詞をノンブレス且つめっちゃいい笑顔で言い切った龍哉に思わずE組全員でストップをかける。
そして何とか龍哉を引き離し、場を整えて改めたところに和服を着こなした美熟女が現れる。
「皆様、お騒がせして申し訳ありませんでした、そこにいる覇月龍哉の祖母、覇月神奈と申します」
(え…?)
(お祖母さん…)
(若ぁ…)
「私は龍哉様の「この人はファッションデザイナーの伊東さん、イリーナ先生の服を準備してもらった」
自己紹介をしようとした伊東を遮り、紹介する龍哉…伊東の顔が不満気だが龍哉も神奈も完全に無視している。
「伊東、外にある車にイリーナ先生と龍哉をご案内して」
「分かりました、龍哉様、イリーナ先生、こちらです」
「へーい゛!!」
適当な返事をしようとした龍哉に神奈は素早く折檻する。
「返事はちゃんとする」
「はい」
「じゃ、行ってくるわね」
そう言って龍哉とイリーナ先生は去り、そこにはE組と神奈が残った。
「あの、神奈さん…でよろしいでしょうか」
「ええ、烏間惟臣さん、ですね…ええ、問題ないですよ、なんでしょうか」
「ええ…なぜ、覇月君まで…イリーナだけでも良かったのでは?」
そこにいた全員が疑問に思っていたことを代弁するように烏間が質問する。
それに対する神奈の答えは…
「そうですね…皆さんに祖母として、どうしてもお願いしたいことがあったからです」
「お願い?」
「ええ…あの子は…体は大きくなり強くなりましたが…一目見て分かりました、最も成長してほしかったところは最後に会った時から…5歳の、あの事件の後から全く成長してません」
「「!!」」
「その…最も成長してほしかったところとは?」
烏間先生が尋ね、全員がしっかりと聞き耳を立てる。
「それは…『愛』です…あの子は『愛』すること、『愛』されることを無意識のうちに拒絶しています」
「え…」
神奈の思いがけない言葉に全員が―特に倉橋が―絶句してしまう。
「それは…もしかして…」
「ええ、あの事件が原因です…」
愛する親を、愛してくれる親を、自分の手で殺したも同然と思い、それゆえに自分は愛し愛されてはいけないと思ってしまった―神奈にそう告げられて、完全に沈黙してしまう。
「ですが…そうではないと皆さんなら分からせることができると思います」
「どうしてですか?」
「あの子は…助けを求めているのだと…そう思っています、それが出来るのは皆さんだけと…そうも思っています」
「なぜ、今日初めて会った我々をそこまで…」
「目です」
「目?」
「目は口程に物を言う、というように目を見れば分かります、信頼・信用に値するかどうかは」
これは龍哉に忘れてはならないと一番最初に教え込みました―そう告げられ、龍哉が自分のことを包み隠さず話してくれた理由に全員が納得する。
「ですので皆さん、どうかよろしくお願いします」
そう言って頭を下げ、立ち去る神奈と入れ替わるように龍哉とイリーナ先生が戻ってくる。
イリーナ先生の格好はいつもより露出は少なめだがそれでも教師と明確にわかるスカートスーツスタイルだった。
「戻ったわよ…ってみんなどうしたのよ」
「なんか暗いぜ?」
「いや、なんでもない」
烏間先生がそう言うと皆も動き始めたため、龍哉とイリーナ先生は首をかしげつつともに移動を開始する。
「本当はかなりすごいことがあったんじゃないの?」
「…後で話す」
「分かったわ」
こんな会話が先導する教師2人の間であったことは誰も知らないが…
そんなこんなでようやく京都見学がスタートした。
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「…1日目ですでにグロッキーなんだけど」
「まさか新幹線とバスで酔うとは…」
ぐったりとした表情になった殺せんせーを見て全員が乗り物に弱いことを知る。
「大丈夫?寝室で休んだら?」
「手厚く介抱してやるぜ」
そう言いながら龍哉と岡野、磯貝に前原がナイフを振り下ろしているが、その状態でもひらひらと躱されている。
「いえ、ご心配なく…それよりも先生これから一度東京に戻りますし、枕を忘れてしまいました」
((あんだけ荷物あって忘れ物かよ!!))
「どう神崎さん、日程表見つかった?」
「ううん」
「どうしたんだ?」
「あ、覇月、実は神崎さんが日程表無くしちゃって」
「…なんつーか、らしくねぇミスだな…」
「神崎さんは真面目ですからねぇ…でもご安心を先生手作りのしおりを持てばすべて安心」
「「それ持って歩きたくないから皆まとめてんだよ!!」」
「…確かにバッグに入れてたのに…どこかで落としたのかなぁ」
「確か、飲み物買いに行く前は出してなかったか?」
「あ、そういえば!!」
「えっと…確かに、買いに行くときにも持っていってたと思います」
「そういえば、その時に確か高校生にぶつかっちゃってたよね」
「そん時に落としたんじゃね?」
「そんな…」
飲み物を買いに行ったときに落としたのかもしれない…その可能性に思い当たった神崎の顔は暗い
「でもよ、俺らも俺らでまとめてるし、別に班行動なんだから誰かがちゃんと把握してりゃ問題ねーだろ」
「でも、それじゃ迷惑が」
「全然!!そんなことないよ!!」
「そうです!神崎さんは何も悪くないんですから!」
「そうそう」
「…ありがとう」
神崎の表情も少し明るくなる…しかし、これが悲劇のもとになるとはこのとき、だれも予想していなかった…
今回登場したオリキャラの紹介
誕生日 8月7日
年齢 55歳
身長 155cm
体重 50kg
血液型 AB型
趣味、特技 生け花、裁縫、料理をはじめとする女の嗜み全般
その他 孫バカゆえ龍哉の話題は禁句(爺婆共通)。
実は京都老舗呉服屋の代表取締役兼会長だが、龍哉を筆頭に生徒達は知らない(そもそも教える気もない)。
龍哉の事をとてもかわいく思っているが、同時に立派になってほしいために厳しく接するが、そのため龍哉からは少々怖がられていたりする。
会社の経営者でもあるため人の内面を見抜く力に長けており、龍哉にもそれを叩き込んだ。
離れていた間に龍哉のその力が薄れていること、そして心のある部分が成長していないことを一発で見抜き、非常に心配している。
イメージはポケットモンスターのタマムシジムジムリーダーのエリカが年老いた感じ。
伊東
龍哉が幼い頃京都にいた時にスランプだったのを救ってもらってから龍哉の事を坊ちゃまと呼び、自分のデザインした服を何着もプレゼントしている(そのため龍哉は服を買ったことが無い)。
ただしそのテンションから龍哉からはうっとうしがられており、たいてい本編のような対応をとられるが、それでも折れないあたりこいつもいろいろな意味で規格外。
ちなみにこいつの作った服の宣伝には加工した龍哉の写真が神奈の許可の元使われているため、龍哉は知らずのうちにモデルとしてかなりの額を稼いでいる。
イメージはBLEACHの檜佐木修平