ちなみに全員強制参加
「参加しない不良生徒には先生がとっておきの手入れをして差し上げます」by殺せんせー
―1日目夜
龍哉を除く全員がLINE上に集まっていた。
片岡『覇月君はちゃんと寝てる?』
磯貝『ああ』
前原『でも本当に良く効いてるな』
奥田『覇月君、薬学の知識あるから効かないかと思ってました』
中村『あ~、分かる分かる』
殺せんせー『彼は知識としては知っていたでしょうが実体験は初めてなのでしょう』
業『だからぐっすり、多分盛られた事にも気が付いてないんじゃない?』
イ『それじゃ、本題に入りましょう』
烏間『そうだな』
渚『龍哉のお祖母さん、神奈さんが言ってたことだよね』
茅野『『愛』を拒絶してる、でいいんだよね?』
神崎『うん、端的に言うとそういう感じだよ』
杉野『でもなんか信じらんないよな~』
岡野『そうかな?』
矢田『むしろちょっと納得したかも』
原『うんうん』
岡島『あれ、女性陣はなんか納得してるっぽい』
狭間『そこらへんは男女の感覚の差よ』
村松『てか俺らは事件とかよくわかんねーんだけど』
不破『そういえば村松君達は覇月君が転校してきてからあんまり絡んでないよね』
三村『まぁ渚のこと聞いて覇月のほうもちょっと避けてるしな』
吉田『俺らが避けられるようなことって…』
速水『あんたらが渚にやらせたこと、あれ覇月のトラウマよ』
寺坂『はぁ?』
烏間『この事件だ。記事のURLをメールで送る』
烏間(新聞記事のキャプション画像)
イリーナ『龍哉、ガキの頃にこんなことに巻き込まれてたのね』
千葉『これは普通にトラウマだろ』
竹林『彼は話した瞬間、顔が青ざめてたしね思い出すだけで相当辛いんだろう』
菅谷『平然としてるように見えるけど、ありゃめっちゃ無理してるぜ』
木村『殺せんせーの暗殺に積極的だけどとどめを刺せないのはやっぱこれが影響してるんだろうな』
イリーナ『当たり前よ、これ5歳くらいでしょ、烏間』
烏間『ああ』
イリーナ『平和に暮らしていたところでそんなときにこんな目に会ったら、誰しもこうなるわよ』
殺せんせー『まるで経験したみたいですね、イリーナ先生』
イリーナ『うっさいわよタコ』
村松『…おい、寺坂』
吉田『俺らのやった事って』
寺坂『けっ』
渚『まぁ寺坂君達が僕にやらせたこととかは今は関係ないですよ、それよりも龍哉を『どう助けるか』です』
業『渚君の言う通りだね』
殺せんせー『…そうですね、せんせーとしては絶対に助けてあげたいです』
矢田『なんか意味深だね』
片岡『でもどうすればいいんだろうね』
中村『愛してるよゲームとか?』
茅野『絶対無理だよ』
杉野『ビッチ先生のハニトラを変なもの扱いしたんだぜ?』
イリーナ『変なものって何よ!!』
烏間『イリーナ、落ち着け』
岡野『でも愛を教えるって…』
殺せんせー『この情報には客観的なものしか載っていません』
磯貝『つまり、覇月が実際に見聞きしたことも分からないといけないってことですか?』
殺せんせー『その通りです』
前原『でも誰が聞くんだよ、いや、そもそも聞いて教えてくれんのか?覚えてんのか?』
神崎『そういう問題が残ってるよね』
茅野『どうしてそうなったのかも分からないよね』
業『龍哉は自分の性で両親が死んだと思っているって言ってたよね?』
速水『そうね』
渚『カルマ君、何かわかったの?』
業『それに龍哉本人が転入初日に教えてくれたよね?自分を助けて死んだって』
岡島『そういやその前のカルマと渚の喧嘩一歩手前の会話のほうがインパクト強くてちょっと忘れてたな』
不破『テロリスト扱いだもんね』
茅野『でも中間前から仲良くなったよね?』
渚『うん、もう一度本音で話し合ったんだ』
業『で、謝りあって仲良くなったってわけ』
片岡『ちょっと、ずれ始めてるわよ』
業『ごめんごめん、これはあくまで想像だけど、龍哉は自分を助けて両親が死んだから自分の性で死んだって思いこんでるんじゃない?』
磯貝『その可能性はあるな』
倉橋『多分、そう思ってる原因私知ってると思う』
前原『え、マジで?』
矢田『陽菜乃ちゃん、どうして知ってるの?』
倉橋『えっとね、中間前日に覇っ君に勉強教えてもらった時にちょっとだけ聞いたの』
殺せんせー『どういうものですか?』
倉橋『えっと…烏間先生が教えてくれた記事が出た後、毎日昼夜問わずに記者とかテレビとかに追いかけられたんだって』
速水『ごめんちょっと待って』
千葉『話が急展開過ぎるぞ』
業『あれっしょ、爆弾魔から救われた男の子とかそういう風に祭り上げて視聴率とかをとろうとしたんだよ…龍哉の気持ちを全く考えもせずにね』
倉橋『うん、カルマ君の言う通り、しかもお祖父さん達がいないと勝手に家の中に入り込んでまで来たんだって』
渚『それもろに不法侵入じゃん!!』
茅野『警察仕事して!!』
杉野『今言っても遅い!!』
倉橋『その時に自分を命がけで助けてくれた両親のことどう思う?とかそういう風に聞かれたんだって』
神崎『非道い…』
奥田『最低です!!』
倉橋『それ以上のことは本当に辛そうだったから聞けなかったけど…多分、爆弾魔からなにか言われたんだと思う』
矢田『どうしてそう思うの?』
倉橋『その後に言ってたの、「あいつらも最低だけど…ああなるきっかけも最悪だった」って』
烏間『なるほどな』
イリーナ『何よカラスマ、何かわかったの?』
烏間『覇月君のお父さんは厳しい方で有名だった、他人にも、自分にもな』
殺せんせー『なるほど、という事はその爆弾魔はかつて覇月君のお父さんの教え子だったという事ですね』
烏間『ああ、優秀だがその思想は危険と上層部に判断された男だ。優秀ゆえに自分が正しいと思いこみ、判断を不服に思った、その結果がこの事件だ』
烏間『その時に、自分の父親への恨みを晴らすために覇月君は人質にとられ、その時に自分がいなければこうならなかったといわれたのだろう』
神崎『私、覇月君が愛し愛されるのを拒絶してる理由、分かったかも』
渚『えっ!?』
杉野『さすが神崎さん!!』
磯貝『説明してもらえる?神崎さん』
神崎『うん、多分、さっき烏間先生が言ったことが本当に言われていたらって前提だけど』
神崎『自分がいなければこうはならなかったって言われて、でもご両親が命がけで自分を助けてくれた』
神崎『自分が愛し愛する人達がいなくなって、でも爆弾魔に言われたことが頭にこびりついちゃって…』
神崎『だから、人のことを愛し愛されることを拒絶しちゃうようになっちゃったんじゃないかな』
殺せんせー『これはこれは神崎さん、中々の考察ですねぇ』
奥田『神崎さん、すごいです!!』
前原『でも、これ前提で覇月に伝えるのも難しくねーか?』
岡野『なんでよチャラ男』
前原『おい!!』
片岡『まぁまぁひなた、まずは聞いてみよう』
磯貝『で、なんで難しいんだ前原?』
前原『いや、あいつは俺らのこと信頼してくれてるだろ?下手な伝え方すると信頼関係に罅入ってこじれてさようなら、もあり得るぜ…そんなにやわじゃねーと思うけどよ』
原『まぁ言いたいことはわかるね』
渚『龍哉の過去をもう少し知れたらいいかもね』
業『まぁ、気長にやればいいんじゃね?』
茅野『1日2日でどうにかなるもんじゃないもんね』
杉野『ただ誰を中心にいくかは決めといたほうがいいんじゃないか?』
神崎『なら倉橋さんだね』
イリーナ『まぁ当然よね』
片岡『妥当ね』
矢田『いぎなーし』
中村『ってか反対する奴いんの?』
速水『倉橋さん以外に可能性がある人はいないもんね』
倉橋『なんで!?』
渚『龍哉が一番心開いてるのは倉橋さんだろうからね』
業『たしかにね~龍哉が過去を詳しく語ってるのって、倉橋だけだし』
磯貝『まぁ何かあったら俺達もフォローするさ』
岡島『だな、世話になってばっかじゃな』
千葉『ああ』
原『でも修学旅行中は厳しいんじゃない?』
奥田『そ、それならまず外堀を埋めるのはどうでしょう?』
神崎『うん、私達がまずはもっと覇月君の事を知っていかないとね』
渚『龍哉はちゃんと話し合うと分かりあえるタイプだから…何とかなる…かな?』
杉野『何とかなるじゃなくて何とかしようぜ』
茅野『さんせー!!』
殺せんせー『ヌルフフフ、青春ですねぇ』
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「ん…ひ…ちゃん…」
そんな会話を某アプリ内で繰り広げられている事を知らず(奥田特製の睡眠薬によって)熟睡している龍哉。
寝言としてつぶやいた人の名前らしきものはいったい誰なのか…
幸いにして皆アプリに集中していたため気づかれなかったが…
真実の答えには意外と早く近づけるのかもしれない。
覇月の心情考察が多分に入りました。
正解かどうかは今後の展開次第、といっておきます。