暗殺教室~拳法家の青春物語~   作:GGG-EX

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ロヴロさんVSイリーナ先生、決着!!

龍哉は今回裏方です。

でも龍哉がいないと回らない話です。


克服の時間

翌日―

 

一時間目の体育の時間、2本の立てた丸太の上でバランスを取りながらつるしたボールを正確につく訓練をしているのだが…

 

「…………」

 

烏間先生が一方向をじっと見ており…

 

(狙ってる…)

 

見学中の生徒達も同じ方向を見ている。

 

(狙ってるぞ…)

 

「龍君、あれ…」

 

「気にしないで続けよう」

 

(狙ってるぞ…)

 

(((何か狙っている…でも見たことない人になぜかしこたま殴られた跡がある!!)))

 

そんなこんなあって授業終盤―

 

「…と言うわけで、今烏間先生はあの2人に狙われてるってこと」

 

昨日あった出来事を烏間先生、渚、友人と共に龍哉が説明した。

 

「迷惑な話だが、君らの授業に影響は与えない、普段通り過ごしてくれ」

 

((((烏間先生も大変だな…))))

 

「それともう一つ、なぜ、ロヴロ氏はあんなにズタボロなんだ?」

 

「あ~~、あれは俺がやりました」

 

「「「「「「「「「「ってお前かよ!!」」」」」」」」」」

 

烏間先生の至極もっともな疑問に龍哉が答えた結果、もはや恒例のようにE組全員から突っ込みが入った。

 

「…一応、理由を聞かせてもらえるか?」

 

「え~と、昨晩…」

 

以下、龍哉回想―

 

昨日、家にいたら来客があって、誰かと思ったらあそこにいたロヴロさんだったんです。

 

なんで来たのかと聞いたらお祖父ちゃんに会いに来たとかで、殺気も感じなかったんで招き入れたんです。

 

で、お祖父ちゃんとも普通に話してて、お祖母ちゃん達も交えて宴会みたいになって…

 

それで、急にロヴロさんが懐に手を入れて写真を取り出したんですよ

 

俺その時つまみを作ってて出来上がってちょうど持っていったところで…

 

まぁそれはただのお孫さんの写真だったんですけど…

 

そしてそのまま孫自慢が始まったんですけど…なぜかお祖父ちゃん達も触発されて俺の自慢を始めて…

 

いや、最初の内は俺も照れるぐらいの自慢だったんだけど…どんどんヒートアップしていって…

 

ロヴロさんなんか時差無視して自分の方が慕われていることを証明しようとお孫さんに国際電話かけようとするし、

 

お祖父ちゃん達は自分たちが俺のためにしたことをガンガン―俺が初耳のことがわんさかあったけど―言い出して…

 

思わずキレちゃって、全員お祖父ちゃんと市之助祖父ちゃんとロヴロさんはあの通りぼこぼこにしちゃって、お祖母ちゃん達は…ちょっとぎっちりみっちり反省してもらってます。

 

龍哉回想終了―

 

と、そんな呑気な感じで龍哉から告げられたことに思わず絶句する…そばで聞いていた殺せんせーとイリーナ先生もロヴロさんをガン見しており、ロヴロさんは気まずげに視線から顔をそらした。

 

「そうか…いろいろと大変だったな、本当にいろいろな意味で」

 

「ええ…ま、反抗期ってことで」

 

「とりあえず、その時の言っていたことや状況は全部録画しておきました!!」

 

「律!!おま!!」

 

「へ~、後で見せてよ」

 

「カルマァァァ!!」

 

「2人とも、遊ぶのはそこまでだ、今日の体育はここまで、解散!!」

 

「「「「「ありがとうございました!!」」」」」

 

そうして体育の授業が終わり、そこへ

 

「カラスマ先生~~」

 

イリーナ先生が駆け寄ってきて

 

「お疲れ様でしたぁ~ノド渇いたでしょ、はい冷たい飲み物!!」

 

水筒からドリンクを差し出した。

 

それを見て全員―龍哉も含めて―絶句してしまう。

 

「ほらグッといってグッと!!美味しいわよぉ~」

 

(((なんか入ってる、絶対なんか入ってるな)))

 

そしてそれを見て烏間先生は…

 

「大方筋弛緩剤だな、動けなくしてナイフを当てる」

 

あっさりとドリンクに含まれた薬物を当てて、当てられたイリーナ先生は肩をびくつかせてしまった。

 

「今の烏間先生の予測あたりだな」

 

「ビッチ先生、動揺しすぎだよ」

 

「…言っておくが、そもそも受け取る間合いまで近寄らせないぞ」

 

「龍君、今の立ち位置って大丈夫なの?」

 

「ああ、烏間先生の手の届く範囲の外だ、イリーナ先生の暗殺の仕方は自分に近づかせてからって方法が多いんだろうな、だから必要以上に近づいてない…烏間先生もそれを分かってるからあの距離なんだろうな」

 

「ほへぇ~」

 

龍哉の分析に陽菜乃を筆頭に周囲の生徒達は感心している。

 

「まぁ俺だったら渡すふりしてぶっかけたりするがな」

 

「「!!!」」

 

「すみません、2人共なんでその手があったか!!って顔してるんですか、って烏間先生即座に距離取った…」

 

「でも筋弛緩剤って…」

 

「麻酔薬の一種で、モノによっては気化して使う、全身麻酔の時とかね、だから烏間先生の対応は正しいよ」

 

そしてそのまま烏間先生は立ち去ろうとする。

 

「あ、ちょ待って、じゃここに置くから…」

 

と、イリーナ先生がしゃがみ込んだ瞬間…

 

「あっ」

 

芝に足を取られてすっころぶ。

 

「いったーーい!!おぶってカラスマおんぶ~~~!!」

 

そんなイリーナ先生にやってられるかとばかりに職員室に戻っていく烏間先生…

 

「…フン、恥をさらしおってバカ弟子め」

 

(((いや、昨日のアンタの行動のほうが恥だろ)))

 

龍哉によって暴露された行動のほうがひどいと思う生徒達…

 

「ビッチ先生」

 

「さすがにそれじゃ俺らだって…純粋な龍哉すら騙せてねーから無理だよ」

 

転んだイリーナ先生を悠馬と三村が立ち上がらせながら行動に突っ込みを入れると…

 

「仕方ないでしょ!!顔見知りに色仕掛けとかどうやっても不自然になるわ!!」

 

イリーナ先生は逆ギレした。

 

「キャバ嬢だって客が偶然父親だったらぎこちなくなるでしょ!?それと一緒よ!!」

 

(((知らねーよ!!)))

 

「ねぇひなちゃん、なんで急に俺の耳に手ぇ当てたの?びっくりするんだけど、あと不自然になった後イリーナ先生なんて言ったの?」

 

「龍君は知らなくても大丈夫だよ」

 

「いや、気にな「知らなくていいの!!」」

 

(((倉橋さん、必死だな~)))

 

イリーナ先生の卑猥なたとえ話で変な知識を龍哉に身につけてほしくない陽菜乃は授業中以外ではたびたびこうして防いでいるのだが、その理由は龍哉以外全員が既に知っている。

 

そのまま全員三々五々その場から解散して去っていった。

 

==========

 

その後の休憩時間、職員室には先生が全員そろい、外には様子が気になった龍哉、渚、友人、陽菜乃、カエデの5人がいる。

 

「烏間先生警戒してんな~妙にやる気だしてるし」

 

「どうしたんだろうな?」

 

「殺せんせーから何か報酬が出たのかな?」

 

「むしろ出てない状態でさっきまでよくやってたよな」

 

「どんなのかな~?」

 

「多分動かねぇとかじゃないかな?殺せんせーが動かない(・・・・・・・・・・・)ってのは最大の暗殺チャンスだからな」

 

「それなら、烏間先生のあのやる気もわかるね」

 

「あ~、烏間先生もあれで暗殺には積極的だもんな」

 

「…来る!!」

 

「えっ」

 

「あっ!」

 

龍哉が叫ぶと同時にロヴロさんが職員室内に真正面から突っ込んできた。

 

烏間先生は椅子を引いて躱そうとするが床に椅子が一定以上動かないようストッパーが付けられていた。

 

「まずい!!」

 

「これじゃ…!!」

 

「いや、ロヴロさんが甘い」

 

「「「「え?」」」」

 

龍哉が言った通り、ロヴロさんがナイフを持った左腕を突き出したが…

 

烏間先生はわずかに立ち上がった状態で同じく左腕でロヴロさんの腕を机にたたきつける。

 

そして椅子を倒すように立ち上がると同時に右足で側頭部に蹴りを放つ。

 

もっとも、それは直前で止められたが…

 

「熟練とはいえ年老いて引退した殺し屋が、先日まで精鋭部隊にいた人間を…随分簡単に殺せると思ったんだな」

 

(((((つ、強い!!)))))

 

その光景を見ていた渚達、イリーナ先生、そして実際に反撃されたロヴロさんは驚愕していた。

 

(師匠(センセイ)でも殺せない…そんな奴を私が今日中に殺せるの!?)

 

そして殺せんせーにロヴロさんが落したナイフを突きつける

 

「分かってるだろうな、もしも今日中に殺れなかったら…」

 

そう宣言する。

 

その迫力に、殺せんせーもイリーナ先生もビビってしまう。

 

「(イリーナとロヴロ(こいつら)の暗殺を今日1日俺が躱せば…お前は褒美で俺の前で1秒動かない約束だったよな)楽しみだな(1秒あれば俺のナイフは5回は刺すぞ)」

 

そう言って烏間先生は職員室を出ていく。

 

「…フッ、相手の戦力を見誤った上にこの体たらく、年は取りたくないもんだ」

 

「…俺にも原因あると思う?」

 

「…ないんじゃないかな」

 

「…まぁ普通は孫バカの自慢(そういう)話聞いたら…なぁ」

 

「手、怪我しちゃってるみたいだね」

 

「あれじゃ今日はもう殺れないな、んで殺せんせーが必死に応援してるから、報酬が殺せんせーに不利なものになったんだろうな」

 

「超焦ってるもんな」

 

「でもロヴロさんなら」

 

「いや、無理だ、烏間先生を殺すにゃ超長距離の狙撃ぐらいしかないな…さっきの戦闘力から接近戦は不利なことこの上ない」

 

「じゃ、その烏間先生と対等に戦える龍君ならやれる可能性はあるってこと?」

 

「…そうだね、俺で5分ぐらい…だから、正直イリーナ先生が烏間先生を殺るには相当な工夫をしないと無理だね」

 

「龍哉は殺れるって思ってるの?」

 

「ん~、正確な明言は避けるけど、まぁ可能性で言えば6割ぐらい、かな」

 

「6割…」

 

「高いのか低いのか分からないね」

 

「とりあえず、烏間先生見えるところに移動しようぜ」

 

「そうだね」

 

ここで龍哉達も職員室の外から教室に戻っていく…

 

なぉ、この後職員室でイリーナ先生を励ますついでに通販で新しい下着を買ったことを殺せんせーが暴露していたため、ここで離れたのは龍哉としても殺せんせーとしてもラッキーだっただろう。

 

==========

 

そして昼放課―

 

「お、見てみ渚君」

 

「…ああ、烏間先生よくあそこでご飯食べてるもんね」

 

「その烏間先生に近付いてく女が1人、殺る気だぜビッチ先生」

 

「間に合ったか」

 

「龍君、どこに行ってたの?」

 

「ちょっとね」

 

後でわかるよと龍哉が陽菜乃の追及をはぐらかして生徒たち全員が校庭の烏間先生を暗殺しようとするイリーナ先生を見守る。

 

イリーナ先生は上着を脱ぎ、得意の色仕掛けで烏間先生に近付いていく。

 

「あれじゃまた失敗しちゃうんじゃない?」

 

「うん、イリーナ先生直接の戦闘技術は低いし」

 

「それもまた武器ってことだよ」

 

「龍哉、お前なんか知ってるのか?」

 

「ああ、こないだたまたま知ったんだけどね」

 

見てれば分かるよ、とまた龍哉がはぐらかし、その間にイリーナ先生は上着をおいて烏間先生がもたれかかっている木の後ろに回る。

 

そしてイリーナ先生が後ろまで回った瞬間!!

 

グン!!

 

烏間先生の左足にイリーナ先生が脱いだ上着が引っ掛かり、体制を崩す。

 

「ワイヤートラップ!!」

 

「昨日、ビッチ先生がロヴロさんに仕掛けられた奴!!」

 

「龍哉、お前これ知ってたのかよ!!」

 

「ああ、でもそれだけじゃだめだから、ちょっと助言をね」

 

「助言?」

 

「そう、体制を崩した相手が仰向けでもうつ伏せでも足で腕を抑え込めってね」

 

俺が初めて烏間先生と戦った時のようにね、とも告げる。

 

事実、現時点でイリーナ先生は烏間先生相手にマウントポジションをとり、両腕を自身の両足で拘束していたが…

 

(ッ!!)

 

イリーナ先生の力は烏間先生を上回らない。

 

そのため徐々に拘束が緩みつつあった。

 

しかし、必死に努力してこの技術を見せられたためか…

 

烏間先生は諦めたかのように力を抜き、イリーナ先生にナイフを当てさせる。

 

「あたった!!」

 

「すげぇ!!」

 

「ビッチ先生残留決定だ!!」

 

「…でも、暗殺技術(あんな方法)ビッチ先生もってなかったよね」

 

「練習してたんだよ、殺せんせーを殺すために、自分に足りないものを会得するためにね」

 

「龍君が見たのって」

 

「あれの練習してるところさ、昨日の授業でも言ってたけど、苦手なものは挑んで克服して無くしていくのがイリーナ先生のスタイル、正直その姿勢を俺は見習っている」

 

「そうなの?」

 

「龍哉って苦手なものなさそうだけど…」

 

「…絵と音楽は壊滅的なんだ、絵は象形文字みたいになるし、音楽は歌うも演奏も怪音波みたいになる」

 

「「「「「「「「「「逆にすごいなそれは!」」」」」」」」」」

 

「後、やっぱり爆発音とかが苦手かな、正直今でも体が硬直する」

 

「龍君…」

 

そういった龍哉を心配して陽菜乃がそばに寄り添う。

 

「それに肉が焼かれるところ…見ただけで吐きそうになる…骨付き肉だとなおさらな」

 

「相当だな…」

 

「大丈夫?」

 

「こうしてしゃべるぐらいならまだ、ね…」

 

「でも、克服したいって思ってるんでしょ?」

 

「ああ、あんな風に克服しようと頑張ってる人を見て、逃げ回んのは性に合わないからな」

 

「なら、俺達にも手伝わせてくれよ!!」

 

「そうだよな、龍哉には護身術とか教えてもらう予定だし、対価ってことでさ」

 

「それ賛成!!」

 

そうしてワイのワイの盛り上がる一同…

 

「皆…ありがとう」

 

そんなみんなに礼を言う龍哉、その表情はうれしそうであった。

 

==========

 

ところ変わって暗殺を終えて戻るイリーナ先生の元にロヴロさんが現れた。

 

師匠(センセイ)…」

 

「出来の悪い弟子だ…先生でもやってた方がまだマシだ、必ず殺れよイリーナ」

 

「…!!もちろんです師匠(センセイ)!!」

 

「それと、秀治の孫、龍哉、だったか…」

 

「?龍哉がどうかしたんですか?」

 

「彼には気を配っておけ、彼は烏間よりだが…あそこにいる誰よりも深い闇を抱えている」

 

「闇…ですか?」

 

「昨日会っていなければ分からなかったがな…その闇がひとたび吹きだせば…この教室にいる全員に被害が及ぶ」

 

「…!!」

 

「彼は俺のライバルの孫だ、それが堕ちていくところは見たくはない」

 

「…分かりました、師匠(センセイ)、気を付けます」

 

「ああ」

 

この時残したロヴロさんの言葉…この危惧していたことが早々に訪れるとはイリーナ先生も予想していなかった。

 

 

 




龍哉「あとがきコーナー・第二回、進行の龍哉だ」

業「ゲストの業だよ~、龍哉今回は裏でいろいろやってたね」

龍哉「まぁな、イリーナ先生のこと結構好きだし」

業「でもまさか伝説の殺し屋を一方的にボコるって…」

龍哉「酔っ払い相手だったから簡単だった…さて、本題に行こうか」

『もしもE組生徒が仮面ライダーになったら』

龍哉「今回のゲスト、カルマが変身するであろうライダーは…これだ!!」

 仮面ライダーサイクロン(原作:仮面ライダーW)

龍哉「仮面ライダーWのもう主人公の1人、フィリップこと園咲来人が
   ロストドライバーとサイクロンメモリを使って変身する仮面ライダーだ」

業「これ映画を元ネタにしただろ」

龍哉「そ、映画でのカルマ役の菅田将暉はかつて上記の配役だったからね、
   でも共通点は多いよ」

業「例えば?」

龍哉「頭がいいのに馬鹿なところとか」

業「おい」

全「それは言えてる」

龍哉「お前ら、一応見学中は声出すな後は…そうだな、
   人の技術を割と簡単に再現するところか」

業「そういやヘブンズトルネードっていうストリートダンス模倣してたね」

龍哉「納得したか?」

業「ん~、まぁね」

龍哉「それではこれで今回は終了、次回はカエデさんの予定だ」

業「それって変わるかもって意味だよね」

龍哉「黙秘する」

龍哉・業「それでは次回もお楽しみに!!」
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