…最近忙しくなったので投稿速度が落ちます。
プロットは出来てるけど文章化の時間がない…orz
「え…え?」
「な、なんだ?」
「今、イトナの奴龍哉に殴りかかろうとしてたよな?」
「ああ、だけど次の瞬間、イトナは木に叩き付けられてた」
「龍哉が反撃したのかな?」
「その通りじゃ」
全員の疑問に答えたのは秀治だ…だが、そこにいる彼は普段とは違っていた、まるで戦場に赴く兵士の如く力を漲らせていたからだ。
「先ほど言ったように、龍哉はトラウマへの刺激が最高潮に達すると暴走する…そしてああなった龍哉は…儂の力を超えている」
「なっ!!」
「ってことは…」
「烏間では手も足も出ずにやられるじゃろう、イトナ君のようにな」
「「「「「「「「「「ッ!!!」」」」」」」」」」
「儂でも、今の龍哉を御しきるには…限界以上の力が必要じゃ」
「そ、そんなになの!?」
「龍哉の才能は…儂や土門よりも遥かに上じゃ、加えて雨奈さん達の影響で人体に精通したから攻撃は急所を的確に狙ってくるうえ、気功術による身体強化もあるからの…正直、勝てる気がせんわい」
秀治にここまで言わせるほど、暴走状態の龍哉は強い様だ。
「でも、どうしてそんなことを知ってるんです?」
「儂らが、外国にいた時に、一度だけあったんじゃ…密漁団相手にな」
以下、秀治回想――
その時、儂はちょうど買い出しに出て龍哉は1人だったんじゃ…
儂らがいたところは自然豊かで動物もたくさんいてな、希少性が高いのもおった。
そこにそれを狙った密漁団が現れ、そこはパニックになった。
龍哉にとってそこにいる動物達は友人と言っていい存在でな、彼らを守るために毅然と密漁団に立ち向かったんじゃよ。
当然、子供相手じゃからなめてかかり、密漁団は次々と龍哉の手によって倒されていった。
そのことに怒った奴らは…対動物用に改良したスタングレネードを爆発させたんじゃ。
ちょうどそのころ、儂も密漁団の事を聞いて大慌てて引き返していたんじゃ…
そして引き返してきたところでそれを見たんじゃ…
龍哉の手により、血祭りにあげられている密漁団をな。
儂はひどく驚いた、これは龍哉がやったのか…そう思ってしまった。
後からそれが事実と知ったんじゃがな…
そして龍哉は儂に気づいた、儂も龍哉が無事であったことに喜び、全く無警戒で近寄ったんじゃが…
龍哉から繰り出されたのは…殺気と殺意の籠った拳じゃった。
儂が間一髪でよけ、龍哉の目を見ると…龍哉の目は黒く濁っておった。
儂は素早くその場を密漁団の連中を回収しつつ離れた…幸いというべきか、密漁団の連中は大怪我だけで致命傷を負っておるものはおらなんだ。
その後、離れたところから龍哉を観察していたんじゃ。
そこで分かったことは、ああなった龍哉はまるで野獣の様であり、不用意に近づいたり、敵意をもっていたりすると攻撃してくるという事、動物であれば危害は加えず、まるで家族のように寄り添いあっているという事。
つまり、ああなった龍哉を治めるには動物―悟朗じゃな―の力を借りるか、薬などで強制的に眠らせるしかないんじゃ。
秀治回想終了――
「じゃ、今の龍君を助ける方法は…」
「無い…としか言えんな」
「そんな…」
陽菜乃から悲痛な声が漏れる…
そしてそんなことを知らなったシロは非常に分かりやすく動揺している。
(ば、馬鹿な!!あ、あの爆発で、生き残ったから恐怖で動きが止まると思っていたのに…だからこそ、イトナにも弱いと教えていたのに…
既に堀部は龍哉の一撃で気絶しているのか、ピクリとも動かず、龍哉もそうなった堀部に気にかけるようなことはしない。
今龍哉は周囲を窺うだけで他に何もしようとはしていない。
だが、誰かが動く気配を感じ取ったのか、校舎のほうを見る。
遠目で見てもわかるほど、龍哉の目は黒く濁っていた。
その光景に思わずほとんどの生徒が息をのんでしまう。
秀治、イリーナ先生、殺せんせーの3人の表情が険しいものに変わる。
そして、その場にいた全員の中でただ一人、龍哉の目に違和感を感じた生徒がいた。
その生徒は立ち位置上龍哉の目を真っ直ぐ正面から見れたのだが、ただ黒く濁っているだけとは思わなかった。
また、龍哉も目があったことに気が付いたのか、一度外した視線を戻してその生徒と再び目を合わせる。
その時、その生徒は気づいた。
同時に
その内容は…
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龍哉Side
もう…いやだ…
目の前で…人を…大切な人を失うのは…
嫌なんだ…
嫌だから…
失いたくないから…
失わせようとするのは…
全部…
無くしちゃえばいいんだ
僕自身も…いなくなっちゃえば…
もう…
目の前で…
誰も…
大切な人を…
失わくてすむから…
だから…
これでいいんだ
……?
誰?
僕を見てるのは…
誰なの…?
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陽菜乃Side
今のが、龍君が…思っている事…
昔あったことが、こんなにも龍君を苦しめてる…
そして、修学旅行の時に有希子ちゃんが言っていたことはきっとあたってるんだ。
じゃなきゃ、自分までいなくなればいいなんて思うはずがない…
それにあの龍君の様子じゃ…
放っておいたら、このまま死んじゃうかもしれない!!
龍君が死んじゃうなんて、絶対に嫌だ!!
だって…だって…
私は龍君のことが大好きなんだもん!!
1人の男の人として、愛しているから!!
だから、絶対に助ける!!
龍君の、初めて会った時の笑顔がもう一度見たいから!!
それに、あの目の感じは…覚えてる…
昔、初めて会った時と同じような、助けを求める目…
…龍君のお父さん、お母さん、ちょっとだけでいいです、私に、力を貸してください!!
(ああ)
(お願い、あの子を…助けてあげて…)
今の、声…
はい!!
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三人称Side
龍哉が一点を見つめているのに全員が気づき、その方を見ると…
見つめ返している陽菜乃がいた。
「倉橋さん…?」
「倉橋…?」
「陽菜乃ちゃん?」
「皆…後は私に…任せてくれない?」
「なんじゃと!?」
「そんな!!危険すぎる!!」
「殺せんせーを簡単に追い詰めるぐらい強かったイトナをあっさり倒したんだよ、相手になるわけない」
「…私は別に戦いに行くんじゃないよ」
「じゃあ何しに行くの?」
「助けに」
「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」
あっさりと言った陽菜乃にE組生徒、先生全員が驚く。
「助けるって…」
「どういうことだよ!!」
「龍君は…ずっと閉じ込めてたんだよ、ああして何もかもに当たり散らして自分もどうにでもなってしまえばいいのを…ずっと」
「自分も…じゃと!?」
「はい、きっと龍君はずっと…お父さんとお母さんが自分を守って亡くなって…自分がいなければって思ってて…それで…」
そこで陽菜乃は言葉を切り、深呼吸して紡ぐ。
「自分もいなくなっちゃえばいいって思っちゃってるんです、きっと」
「「「「「「「「「「!!!!!!」」」」」」」」」」
「そんな…」
「龍哉…」
殺せんせーと秀治から悲嘆の声が上がり、イリーナ先生も爪を噛む。
(
「だけど…」
陽菜乃の言葉はまだ続く。
「きっと、
「少なくとも、あの状態からは戻せるってこと?」
「はい」
「そして、それを倉橋さんがやる、と」
「はい」
「…危険すぎます、先生として、それを受諾することは出来ません」
「大丈夫です、私なら…龍君が一番心を開いてくれてるから、私の言葉なら、きっと届きます!!」
「……殺せんせーよ、彼女に任せてみてくれんか」
「秀治さん!?」
「確かに、龍哉の心を一番分かっておるのは彼女かもしれん…龍哉は…自分の心の内を彼女にだけ打ち明けておった…龍哉が…助かる可能性があるなら、儂は…信じてみたい」
「秀治さん…ありがとうございます」
「…危険と判断したら先生はすぐに行きます」
「構わんよ」
「殺せんせー…ありがとう」
そういうと陽菜乃は窓枠に足をかけて外に飛び出る。
それを龍哉が認識するとじっと見つめている。
陽菜乃はその視線を真正面から受け止めて見つめ返す。
そのままゆっくり龍哉のほうに歩いて向かっていく。
龍哉はまるで品定めでもするようにじっと陽菜乃を見ている。
その龍哉に陽菜乃は一歩一歩ゆっくりと近づいていく。
その途中、自分に敵意がないことを示すためにブレザーの上着を脱ぎ、両腕を左右に広げる。
大丈夫、私は怖くないよ、と示すように…
対する龍哉もじっと見つめるだけで何もしようとはしない。
ついに陽菜乃は龍哉の元にたどり着き、龍哉をすっと柔らかく包み込むように正面から抱きしめる。
以前、中間テスト終了後泣き出した時、龍哉に抱きしめてもらったように…
「大丈夫だよ、龍君…龍君は…ここにいていいんだよ…いなくなっちゃえばいいなんて…言わないで」
「!!!!」
陽菜乃のその言葉に龍哉の体が反応する。
「私は…龍君と一緒に居たいよ…もっと龍君と、楽しいことや面白いこと……いろんなことをもっとやりたいよ」
「……」
「龍君が…いなくなっちゃうなんて…いやだよ…」
陽菜乃の目から涙がこぼれだす。
「お願い、いなくなりたいだなんて…言わないで」
その言葉に、濁っていた龍哉の目に、わずかに輝きがともる。
「あ…」
龍哉の心に、どうして、という思いが渦巻く。
そのことを察知した陽菜乃はさらに言葉を続ける。
「だって…私は…私は…」
陽菜乃はそこで言葉を止めて、深呼吸して心を落ち着かせ、龍哉をしっかりと見つめて、本心を打ち明ける。
「私は、龍君のことが大好きだから!!愛してるから!!」
「私は、龍君にいてほしい!!だって、いてくれなきゃ…この気持ちが…無意味なものになっちゃうから!!」
「だから…お願い…いなくならないで…」
大きい声で本心を打ち明けていき、最後には嘆願するような涙声に戻ったが、龍哉から目を離さず話し続けた。
その本心に触れて、龍哉の目に強い光が出てくる。
「あぁ…」
それを陽菜乃はずっと見つめ続ける。
「…いの?」
龍哉から言葉が漏れる。
「い…いい…」
出てくるであろう言葉をじっと陽菜乃は待つ。
そして、絞り出すように、つぶやくように龍哉は言った。
「僕は…いても…いいの?」
その言葉に、陽菜乃はゆっくりとほほ笑んで返す。
「もちろんだよ」
「あ…ああ…」
龍哉の口から嗚咽が漏れだし、膝から崩れ落ちる。
その瞬間だけ、陽菜乃は少し抱きしめる力を緩めたので巻き込まれず、龍哉の顔を胸で抱きしめる形になった。
「龍君のお父さんも、お母さんも、龍君には幸せになってほしいって、生きててほしいって思ってるよ」
「本…当…に…」
「うん」
これは気休めでもなんでもなく、陽菜乃が―偶発的にだが―土門、雨奈の気を感じ取りその思いを伝えたのだ。
「ウソ…じゃない…?」
「うん」
「……ッ」
「泣いていいよ、悲しくて泣くのは悪い事じゃないよ」
ボロリ、と龍哉の目から大粒の涙が零れ落ちる。
「………ヒグッ」
龍哉の口から嗚咽が零れだす。
そんな龍哉を陽菜乃は優しく抱きしめる。
「……あぁ…」
そして頭に手を置き、優しく撫でる。
「~~~~~~~ッ」
龍哉が陽菜乃に抱き着き、声にならない声で泣く。
その光景を、E組の皆はどこか、安心した、ほっとした表情で見つめていた。
龍哉「あとがきコーナー・第五回、進行の龍哉だ」
友人「ゲストの杉野友人だ…本編とここはリンクしてないんだな」
龍哉「その辺は秘密だ、まぁ俺がこうして普通にいる時点でYESなんだがな」
友人「ちなみに龍哉の中でE組の皆はどういう位置づけなんだ?」
龍哉「親友は4班メンバーと前原君、岡野さんを除いた1班メンバー、友人・友達は寺坂組と堀部君以外、寺坂組を堀部君はクラスメートだ」
友人「あ~、大体枠が分かった、寺坂以外と仲良くなる予定は?」
龍哉「ある、ちゃんと予定もできてるから安心しろ、それじゃ本題行こうか」
『もしもE組生徒が仮面ライダーになったら』
龍哉「今回のゲスト、友人が変身するであろうライダーは…これだ!!」
仮面ライダーガタック(原作:仮面ライダーカブト)
龍哉「仮面ライダーカブトのもう1人の主人公、加賀美新がライダーベルトとガタックゼクターを使って変身する仮面ライダーだ」
友人「選定理由は?」
龍哉「まずライダーフォームガタックは接近戦が得意、友人は接近戦が得意だからってのがある」
友人「あ、意外ときっちりしてる」
龍哉「んでマスクドフォームだととどまって射撃できるんだが、これはマウンドから基本動かず投げ続けるピッチャー要素から」
友人「確かに動くのってバントで真正面に転がってきた時とかぐらい出しな」
龍哉「最後は変身者の加賀美も野球やってたから」
友人「最後の理由が一番大きいだろ、絶対!!」
龍哉「まだいいぞ、決まってないキャラもいるんだからな」
友人「うぉぉぉぉぉい!!」
龍哉「しかもとある事情によりとある作品のライダーは全員使えないんだ」
友人「ダメだろ、それは!!」
龍哉「しょうがないだろ、文句は作者に言え」
友人「メタ発言!!」
龍哉「それではこれで今回は終了、次回は有希子さんだ」
龍哉・友人「それでは次回もお楽しみに!!」