暗殺教室~拳法家の青春物語~   作:GGG-EX

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今回は1万字近くあります。

ちょいちょい恋愛劇が混じってますのでご注意を

でもって龍哉のチートっぷりの一端がまた出てきます。


変身の時間

―――授業後

 

龍哉は保健室に陽菜乃を連れていくとケアを行い、律を説教して…

 

「待てゴラ」

 

「ニュアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

校舎内で殺せんせーを銃と布を手に暗殺しようとしていた。

 

ちなみにその勢いはすさまじいもので…

 

「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

「ちょ、龍哉、落ち着けぇ!!」

 

「やばい、あいつ今までの時とは別ベクトルでキレてる!!」

 

他の生徒達(主に男子)が巻き込まれていた。

 

「と言っても龍哉君の怒りはねぇ…」

 

「これ以上やり過ぎるようなら止めましょう」

 

「どうやって?」

 

「それ以上皆に迷惑かけると倉橋さんに嫌われちゃうよ、とか?」

 

と有希子が言った途端にビタッという効果音が出たかのように動きを硬直させて止まった龍哉がいた。

 

((((((((((そんな簡単に止まるのかよ!!チョロすぎんだろ!!))))))))))

 

「……止まったね」

 

「ああ」

 

「……た、助かった~~~」

 

ほっと一息ついたのは大河、友人、カルマに加え、なぜか渚だった。

 

他の男子生徒も巻き込まれいたのだが上記4人が一番被害にあっていた。

 

…友人だけは宥めるため自分から率先して近づいていたので、不憫に思った何人かがフォローに行った。

 

「…ごめん、つい…」

 

「いや、いいよ…さすがにあれはキレてもしゃーないって」

 

「うん、大河とカルマと渚を巻き込んだことには悪かったと思ってないけど、他の皆はごめん」

 

「ちょっと待て、おい」

 

「なんで俺らを巻き込んだことは悪いと思ってないわけ?」

 

「大河はなんか鬱陶しくなりそうだから、カルマは弄ってきそうだから、渚は陽菜を気絶させたから」

 

「「「理由それ!?」」」

 

「…とりあえず、龍哉をあれ関係で弄るのはやめておこう」

 

「そうするのが一番だよ、中村さん」

 

「分かってるよ~あれ見た後じゃ流石に…ね…」

 

「…俺は陽菜の様子見てくる」

 

そう言って出ていった龍哉、そして今まで巻き込まれていた3人は…

 

「く…なんであいつばっかり…」

 

「そういうところが龍哉は鬱陶しいって思ってんじゃねーの?」

 

「うぐ…」

 

「ちっ…あいつが顔赤くなるなんてレアだと思ったのに…」

 

「そういう風に弄ろうとするからだろ、またやられんぞ…もしかすっともっとやばいことになるかもしれないぜ」

 

「…龍哉そこまでするかな?」

 

「どうだろうな」

 

「僕何かしたっけ?」

 

「「「「「「「「「「お前は自分の発言を振り返れ」」」」」」」」」」

 

「ほぼ全員に突っ込まれた!?」

 

「渚、あれは渚が悪いと思うよ」

 

「茅野まで!?」

 

そして授業が始まったが…陽菜乃はともかく、龍哉も戻ってこなかった―――

 

==========

 

―――保健室

 

そこには先程気絶した陽菜乃とイリーナ先生がいた。

 

「イリーナ先生」

 

「あら龍哉、聞いたわよ~」

 

「…あいつら…」

 

「まぁ、良かったじゃない、こーんな可愛い彼女が出来て」

 

「…ありがとうございます」

 

「それじゃ、私も授業の準備があるから行くわ、恋人同士、ごゆっくり」

 

そう言ってイリーナ先生は出ていき、龍哉と陽菜乃だけが残った。

 

龍哉は改めて陽菜乃の顔をじっと見ることになったが…

 

(…本当、可愛らしい」

 

思わず、声が出てしまうが、もはや構わないといったところか

 

事実、ぷっくりとした唇に先程まで赤面していたためか頬はピンク色、長いまつげに今は閉じているが目はクリッと大きい。

 

(…俺は…今、幸せだ…父さん達が望んでいたのは…こういうのだったんだろうな…)

 

どこか空の下で両親が親指をグッと立てているシーンを思わず考えてしまう龍哉…

 

そして全く同じシーンをE組校舎の空でやられていたが、そんなの龍哉が知るはずもなかった。

 

(…こりゃ、次の授業は無理だな、しゃーない、俺が…ん?)

 

授業に出て陽菜乃の分もノートをとっておこうと思った矢先に、保健室の()がノックされる。

 

(誰だ…他の皆ならドアから声をかければいいのに…)

 

不審に思って龍哉は警戒心MAXで窓に近付くとそこには…

 

(あれは…クリムおじさんのシフトカー…ってやつだっけ?何でここに?)

 

窓をノックしていたのは昨日龍哉が使ったシフトフォーミュラだった。

 

なぜここにいるのか、という疑問もあり龍哉は窓を開けてシフトフォーミュラを手に取る。

 

「龍哉、良かった、まだ学校にいたか」

 

「クリムおじさん、一体どうしたの?何があったの?」

 

「すまない、敵の策略によって君の存在が連中にばれてしまった!」

 

「っ!!」

 

龍哉は大声を上げて驚きそうになったがギリギリのところで手で口を塞いで事なきを得る。

 

「どうしてそんなことに」

 

「…我々警察の上層部の一部に、ロイミュードが潜り込んでいた…その時の策略がまだ生きていたのだ」

 

「…真影壮一の時に残っていたのが機能していたってわけ?」

 

「ああ、龍哉、今すぐ学校から出るんだ、そっちに刑事が向かっている」

 

「…冤罪で逮捕なんてされてたまるか、分かった、すぐに…いや、ちょっと待って」

 

と言ってシフトフォーミュラを窓枠においた後、龍哉は保健室の机の上にあるメモ用紙に何事か書き記してそれを陽菜乃の手に握らせ、そして…

 

「…いきなり、約束を破っちまってごめん、でも、必ず、陽菜のところに帰ってくるから」

 

自分の手で陽菜乃の手を握ってそう言うと額にキスをする。

 

「ほほう…」

 

当然、その光景は一部始終シフトフォーミュラを介してクリムおじさんに見られていた。

 

「ごめん、おじさん」

 

「いや、いいさ、君の戦う理由がはっきりとしているようで安心したよ」

 

「…あ」

 

今更ながらに一部始終を見られていたことに気づく龍哉…結構抜けている。

 

「大丈夫かね?」

 

「ああ、挨拶もしたし書置きも残した、連絡用に携帯も持ってるから問題ない」

 

「では行こう」

 

「おう」

 

そう言って龍哉がシフトフォーミュラと共に逃げ出した後、保健室に様子を見に来たイリーナ先生により龍哉がいないことが発覚するのは、もう少し先の事である。

 

==========

 

―――久留間運転免許試験場

 

「泊さん!!」

 

「あ、龍哉君!!」

 

「龍哉、無事に合流できて何よりだ」

 

「うん、でもどうして…」

 

「実は、君の事を話していたところに…ね」

 

「今、霧子達は捕らわれ、私と進ノ介、そしてチェイスと剛が無事という状態だ」

 

「そっか…剛さんって?」

 

「霧子の弟だ」

 

「あ、白いライダーさんですね」

 

「ああ…」

 

「で、今はどんな状況なんですか?」

 

「仁良の奴は何とか倒したんだが…」

 

「ブレン、敵のロイミュードの言った1体が超進化体になってしまっていてね…また取り逃がしてしまった」

 

「そうですか…昨日のニュースでやってたんですね、俺、マスメディアが心底嫌いで…見てなかったんです」

 

「まぁ、あの事件の後、君の元には殺到しただろうからね…気持ちはわかる、だが、こういう時のためにいくら嫌いでも最低限の情報は掴んでおくべきだ」

 

「はい、すいません」

 

「それより、どうやってここまでこんな短時間で?」

 

「あ、フリーランニング使ってきました…子供の頃教わって、海外生活の間に極めたんで」

 

「…フリーランニング?」

 

「木々や岩場を使って道なき道を行く技術だ、極めればビルからビルへ飛んでいくこともできる」

 

「ええ、それでここまでフォーミュラの先導で走ってきました、ビルの上なんてヘリがない限りばれないでしょうし」

 

(もしかしてさっきチェイスが気にしてたのって…)

 

どうやら街中での戦闘中に龍哉がフリーランニングで飛び回っていたのにチェイスが気づいていたようだが、チェイスも見間違いと思ったので告げなかったが、見間違いではなかったようだ。

 

ちなみに後日これを知ったチェイスは―――

 

「お前は、忍者の末裔なのか?」

 

「んなわけねーだろ!!」

 

「いくら手から炎を出せたり白光線を出せる龍哉君でもそんなわけ…な…」

 

「…あれ見た後だとね」

 

「ああ、天井を蜘蛛みたいに張り付いて移動してくる時点ですげぇよ」

 

「……ただの武道一家です」

 

「そうか(しょんぼり)」

 

(((((((なんでそんなにがっかりしてるんだよ!!)))))))

 

と、頓珍漢な質問して答えにがっかりしていたそうな。

 

「で、これからどうするんです?」

 

「俺達は仁良を追う」

 

「分かりました、俺は残った人たちをフォーミュラと一緒に助けに行きます」

 

「うむ、頼む」

 

「はい、あ、そうだ、泊さん、クリムおじさん」

 

「ん?」

 

「なんだい?」

 

「あのですね…」

 

何か相談し、龍哉が進ノ介に何かを渡し、龍哉はドライブピットの地下入口の方に、進ノ介はそのまま正面入り口から仁良を追った。

 

==========

 

―――霧子達のいる牢屋

 

「どうなるんだろう」

 

「進ノ介達を信じて、待ってりゃいい」

 

「そうは言うけどさぁ~」

 

西城究のボヤキに追田現八郎がもっともな反論をする。

 

「龍哉ちゃんには、申し訳ないことをしてしまいましたね」

 

「そうですね…」

 

「本当、彼のご両親に合わせる顔がないわ」

 

「…そんなに気にしなくても大丈夫ですよ」

 

「気にするわ…え?」

 

バッと全員が廊下につながるところを見るとそこには龍哉がいた。

 

「龍哉君!?」

 

「どうしてここに!!」

 

「ま、まさか…」

 

「あ、ここの見張りの人達は気絶して(眠って)もらってます」

 

「…クリムちゃんですね」

 

「はい、フォーミュラを使って教えてくれました」

 

「そうですか、泊ちゃんとチェイスちゃんは?」

 

「泊さんは仁良って奴を追ってます、チェイスさんは…分かりません」

 

「そうですか、でも、彼ならきっと大丈夫です」

 

「…そうだといいんですが…」

 

「大丈夫だよ、龍哉君、チェイスは、とっても強いから」

 

「…分かりました、今までチェイスさんを見てきた皆さんを信じます、下がってください、今出れるようにします」

 

「出れるようにって…まさか、鍵を壊す気じゃ…」

 

「それをしちゃうと後がめんどくさそうなんで、鍵をちょろまかしてきました」

 

(((((何気にやってることが犯罪)))))

 

「使った後は戻しておきますよ、それならばれないでしょうし、ばれなきゃ犯罪じゃないんですよ」

 

「…本来、捕まえなければならないんですが、事情が事情です、目をつむりましょう」

 

「ありがとうございます」

 

そうしてカギを開け、龍哉達はドライブピットを目指して脱出した。

 

==========

 

―――E組校舎

 

少し前から、昇降口近くで2人の刑事と烏間先生とイリーナ先生が言い争いをしており、それを教室から生徒達が不安そうな顔をしてみていた。

 

「だから、出せといっているだろう!!」

 

「居ないといっている」

 

「居ないってそんなわけがないだろう!!今日、登校しているのは調べがついているんだ!!!」

 

「居ないものはいない、そのくらいわかっていただきたい」

 

「そうよ、私の授業になったのにいないから保健室に行ったらいないんだもの、そして誰も見ていないのよ、ならこの教室内にはいないってことじゃない」

 

「バカげたことを言うな!!」

 

「そうだ!!この教室以外に入れるような場所なんてこの近くにはないぞ!!」

 

一方、教室では

 

「律ちゃん、どうなの?覇月君は」

 

「お兄ちゃんはどうやら犯罪者と扱われているようです、こちらを見てください」

 

そう言って律が表示したモニターには仮面ライダーとなったロイミュードことチェイスの設計者の1人として扱われているようだ。

 

「そんな…」

 

「どうして…」

 

「どうやら、お母さんがこのチェイスという仮面ライダーさんの基本人格プログラムの基礎を構築したみたいで、それが原因でああなっているようです」

 

「そんな!!」

 

「おいおい、龍哉は全く関係ないじゃないか!!」

 

「あ、もう一つありました、お兄ちゃんはどうやら子供の頃にお母さんを介して泊進ノ介刑事が変身する仮面ライダーの設計者さんと友好的な関係があるからだそうです」

 

「…それだけで!?」

 

「まるで、何かに仕組まれているみたいだ…」

 

「あ!!」

 

「お兄ちゃんからです…え、皆に見えるように?刑事は…来ていますけど…え、一緒に?…分かりました」

 

「どうしたの?」

 

「お兄ちゃんが、今から撮影するものを記録して、LIVEでE組にいる皆さん(・・・・・・・・)に見ていただきたいそうです」

 

「それって殺せんせーもってこと?」

 

「いえ、今烏間先生達が応対している方達もです」

 

「はぁ!?」

 

「龍哉の奴、何考えて「皆!!」」

 

「倉橋さん」

 

「目覚ましたんだ」

 

「うん」

 

「あれ、それは?」

 

「あ、これ、龍君の置手紙」

 

「…なんて書いてあるんだ?」

 

「えっとね、

『陽菜へ

急にいなくなってこんな手紙だけで済ませてすまない

緊急事態がだから教室から少し抜ける

実は、仮面ライダーの泊さんの父親を殺した真犯人に俺も狙われているそうだ

だが、俺には仮面ライダーさん達と一緒だし、なにより

「ねぇ、ここ飛ばしていい?」

 

「ダーメ」

 

「全部読んで~」

 

中村とカルマが悪魔の耳と尻尾を生やして顔を真っ赤にしている陽菜乃に言うが、中々口を割ろうとしない。

 

「……うぅ~、龍君…ごめんね」

俺の大切な恋人(ヒト)のもとにちゃんと帰るって心に決めてるから、大丈夫だ

 

流石にこんなストレートな一文とは思わず全員赤面してしまう。

 

「続き読むね」

今回の件はかなり厄介だ、多分刑事が来てたりするだろうけど、

途中で律に動画か何かを撮ったのを見てもらうから、

殺せんせーには教室の隅っこで保護色になってもらって

その刑事さん達と一緒に見てて

多分俺の予想通りだとその刑事さん達にとっては

晴天の霹靂の出来事になるだろうから

 

時間がないからこのくらいでとどめておく

 

最後に、陽菜

「本当にこれは読ませないでくださいお願いします」

 

「あ~、いいよ、さっきので大体想像つくし」

 

「しっかし龍哉ってはっきり言うよな~」

 

「でも前原ん時からそうだったじゃないか」

 

「あ~、確かに」

 

「言ってた言ってた」

 

「うぅ~、とりあえず、烏間先生とイリーナ先生呼んで来ようよ、言い争っている人達も」

 

「では先生は保護色になって隠れていますね」

 

「「「「「「「「「「「は~い」」」」」」」」」」

 

そうして刑事達と烏間先生達が一緒に教室に入ってきて、律が龍哉の携帯から送られてきている動画を見せる。

 

そこに映っていたのは―――

 

==========

 

―――記者会見場

 

ここでは、仁良光秀とブレンこと能見壮が記者会見を行っていた。

 

題材は無論、自分達がでっち上げた仮面ライダー達の犯罪についてだ。

 

ただ、その目論見が砂上の楼閣であることに全く気付かずに…

 

奴らの会見が最高潮に足した時…

 

「だが、それは間違いだ」

 

進ノ介、チェイス、剛、唐沢ゆかり、龍哉が入ってくる。

 

「な、なぜここに!!」

 

そこで進ノ介がネタ晴らしをする。

 

屈辱に顔をゆがめる2人…だが…

 

「そ、そんなものいくらでもねつ造が出来る!!」

 

「ブフッ!!」

 

「くっ…」

 

「…ふぅ」

 

「うっわー」

 

と、ブレンが叫んだ瞬間唐沢ゆかり以外全員が笑う。

 

「な、何がおかしい」

 

「いや、ここまでうちの参謀の考えが当たるなんてな」

 

「まったく大した男だ」

 

「…俺の考え通りのセリフをありがとう、負け犬コンビさん」

 

「なんだと!!」

 

「どういうことだ!!」

 

「教えてやるよ、あんたらは俺達を警戒していた、だが警戒していたのは仮面ライダーとしての力とかだけ、俺達の考えや計略、策謀と言ったもんには全く無警戒だった」

 

「何…」

 

「俺はお前達を泊さんが追えば逆に追い詰め、仮面ライダーの力は奪うがそれ以外のものは奪わないと考えた…そして、それはあたりだった」

 

そう言って龍哉は進ノ介の元に行くとスーツの外側の胸ポケットから携帯電話を取り出す。

 

「それは…」

 

「皆ご存知、携帯電話だ…いやー、今の携帯はすごいね」

 

「ま、まさか…!!」

 

「そう、あんたが今思い至った考えを実行したのさ」

 

「…携帯電話で、我々の行動を録画するとは…」

 

「ああ、だがそれだけじゃお前達に気づかれたらパーだ、だから俺は保険も掛けといた…もっとも、お前らが気が付かなかったから無用に終わったがな」

 

「…くっ」

 

「そして、それだけじゃないんだよな、これが」

 

「えっ?」

 

「まだあるのか?」

 

「ええ…遅い「龍哉、待たせたな」お祖父ちゃん、間に合ったね」

 

そこに秀治が現れた…両脇に大人2人を抱えて…

 

「…お祖父ちゃん、絞め落してないよね?」

 

「問題ないわ、起きんか」

 

秀治が連れてきたのはE組校舎にいた2人組の刑事だった。

 

「お、お前達は…」

 

「ふん、貴様達のような阿呆で分からずやでも自分が送り込んだ部下のことは覚えておったか、そうよ、龍哉を捕まえようと、ありもしない冤罪で捕まえに来た愚かな奴らよ」

 

「さっきの録画はこの人達も見れるように俺が今通っている学校のPCにLIVE中継しておいた、今みたいにね」

 

「「!!!!!!」」

 

「つまり、こやつらにはお前達の所業について全て証言できる状態になっているということよ…いやはや、流石と言うべきじゃのう」

 

「警察関係者内にもあんたらの悪行を証明した、もう、逃げ場はないぜ」

 

そう龍哉が言うとブレンが仁良に赤いシフトカーのようなものを渡すと仁良とブレンが融合しロイミュードとなり、そこから脱出する。

 

「お祖父ちゃんはここにいて!!」

 

「うむ」

 

ロイミュードを追って龍哉達も出ていった。

 

==========

 

―――警視庁近く

 

進ノ介、剛、チェイス、龍哉は生身で追いかけていき、追いつくことに成功する。

 

「もう逃げられないぞ、仁良!!」

 

「観念するんだな」

 

「もう、王手もチェックメイトもかかってる、詰んでるんだよ」

 

「ふん、お前たちを倒せばいいだけの事だ」

 

「それはどうかな」

 

そういうと進ノ介はクリムおじさんを、剛とチェイスは青いドライバーを、そして…

 

龍哉も、赤いドライバー(・・・・・・・)を腰に巻き付ける。

 

「な、なんだそれは!!」

 

「クリムおじさんが隠していた、俺のための力さ」

 

「最終手段だったのだがね、だが、四の五の言っている場合ではなくなったのでね」

 

「剛!!チェイス!!龍哉!!いくぞ!!」

 

「ああ」

 

「オーケィ」

 

「はい!!」

 

進ノ介の声に龍哉達が返事をして、それぞれの変身ツールを使用する。

 

進ノ介はシフトトライドロンのスイッチを押してシフトブレスに装填する。

 

剛はサイドカー型のシグナルバイクを折り畳んでスロットに装填してカバーを閉じる。

 

チェイスは黒のシグナルバイクをスロットに装填してカバーを閉じる。

 

龍哉は前方2輪、後方1輪の3輪車型のシフトカーの後輪を90度回し、『R』の字が見えるようにスロットに装填してカバーを閉じる。

 

「(ファイヤー!!オールエンジンズ!!)」

 

「(シグナルバイク!!)」

 

「「((シグナルバイクシフトカー!!))」」

 

「「「「変身!!」」」」

 

「ターイプ!!トラーイドローン!!」

 

進ノ介がレバーとなったシフトトライドロンを倒して仮面ライダードライブタイプトライドロンに、

 

「ライダー!!デーッドヒート!!」

 

剛が仮面ライダーマッハデッドヒートに、

 

「ライダー!!チェイサー!!」

 

チェイスが仮面ライダーチェイサーに変身する。

 

「ライダー!!バースト!!」

 

そして、龍哉にも白色を基調とした赤、青、黄色の配色の装甲が装着され、左肩にタイプワイルドのように小型のタイヤが装着される。

(イメージとしてはゴッドガンダムです、ただし背中の六枚羽はマッハのようにスカーフ?になってます)

 

「仮面ライダードライブ!!さぁ、ひとっ走り付き合えよ!!」

 

「追跡!撲滅!いずれも~マッハ―!仮面ライダーマッハ―!!」

 

「仮面ライダーチェイサー」

 

「俺は…仲間と、大切な人との明日を、未来を守る新たな戦士、仮面ライダー…バースト!!」

 

「やってしまいなさい!!」

 

下級ロイミュードが6体現れる。

 

「あいつらは俺達がやろう、剛、龍哉、行くぞ」

 

「何でお前が仕切ってんだよ!!」

 

「はい、ちゃっちゃと片づけて進ノ介さんを援護しましょう!!」

 

そう言って龍哉とチェイスは下級ロイミュードに挑みかかり、剛も遅れて参戦し、それぞれ2体ずつ相手取る。

 

「はぁぁぁぁ、ズァ!!」

 

龍哉の一撃一撃は強く重く、下級ロイミュードでは手も足も出ないようで2対1だというのに完全に圧倒している。

 

「すっげ」

 

「あれぐらいはやるだろうな、何せ、フォーミュラをあっさりと使いこなしていたしな」

 

「まじかよ…」

 

攻めながら龍哉はりんなさんに言われたことを思い出していた。

 

『(いい、龍哉君、これはクリムがもしもあなたが傷心状態から脱して一緒に戦うときが来たら、と言う時のために作っておいた、あなた用のドライバーよ)』

 

『(これはあなたの得意技の気功術にも対応しているわ、だから普段通りに戦えるはずよ)』

 

『(でも、調整とかは完全じゃないわ、だから無理をすると一発で壊れちゃうから、十分に注意して使ってね)』

 

(でも、これなら…行ける!!)

 

龍哉はどうやらこの短時間でどのくらいなら壊さずに戦えるかをつかんだようだ。

 

それと時を同じくして周囲の戦況も完全に仮面ライダー側に向いたようだ。

 

「ヒッサーツ!!フルスロットォーール!!コウジーゲンバー!!」

 

「ヒッサツ!!フルスロットル!!デーッドヒート!!」

 

「ヒッサツ!!フルスロットル!!マッテローヨ!!………イッテイーヨ!!」

 

「ヒッサツ!!フルスロットル!!バースト!!」

 

仮面ライダードライブタイプトライドロンのヒッサツの一撃が仁良とブレンの融合ロイミュードを撃破し、

 

マッハのゼンリンシューターによる強力な攻撃が下級ロイミュードを2体撃破し、

 

チェイサーのシンゴウアックスの振り下ろしを横振りが同じく下級ロイミュードを2体撃破し、

 

「俺のこの掌が輝き吠える!!仲間の、大切な人達を守れと雄たけび上げるぅ!!爆裂(バァァァクレツ)!!バァァァストォォォフィンガァァァァァァ!!!!」

 

龍哉の口上付きの掌から放たれた必殺技―右手全体を覆うカバーが付き、そこから白い光線のようなものが放出された―が2体の下級ロイミュードを纏めて葬り去る。

 

なお、この一撃の威力に周りで見ていた他の面々が唖然としていたのは言うまでもない。

 

「あとはお前だけだ、ブレン!」

 

「年貢の納め時というやつだ」

 

「な、なにを」

 

ブレンが反撃しようとするが、4人がかりの連続攻撃に手も足も出ない。

 

「いくぞ、とどめだ!!」

 

「ヒッサーツ!!フルスロットォーール!!トラーイドローン!!」

 

「ヒッサツ!!フルスロットル!!デーッドヒート!!」

 

「ヒッサツ!!フルスロットル!!チェイサー!!」

 

「ヒッサツ!!フルスロットル!!バースト!!」

 

「「「「はぁぁぁぁであぁぁぁぁ!!」」」」

 

4人からそれぞれ放たれたライダーキックが順々にブレンへと直撃し、ブレンは爆炎に消える。

 

そして、進ノ介の手によって仁良は逮捕され、こうして、今回の事件は幕を閉じたのであった。

 

 

 




龍哉「あとがきコーナー・第八回、進行の龍哉だ…今回もまた特別編だ」

陽菜「補佐の倉橋陽菜乃です!!」

龍哉「今回は今話で俺が変身した仮面ライダーバーストについてだ」

陽菜「まさか後書き(こっち)じゃなくて本編でやるとはね」

龍哉「作者曰くこれは最初から決めてたそうだ…画力0だから挿絵なしで誠に申し訳ない」

陽菜「変身後の姿は元ネタのお父さんの機体がモデルなんだよね?」

龍哉「そう、ゴッドガンダムね、最も完全に一致しているわけじゃないけど」

陽菜「あれがそのまま仮面ライダーとか…ちょっと怖いね」

龍哉「言うなそれは…まぁ差異点は以下のようだ」
・フェイス:チェイスのフェイスが左右対象になり、アンテナが金に、ベースカラーが白、オープンドアイは緑色になっている。
・ボディ:マッハのものをベースとし、中心部にエネルギーマルチプライヤーがあり、両肩、太腿に向けて赤いエネルギーラインがある。
・バック:マッハのようにスカーフ型のスタビライザーが白色が2対、赤色が1対ついていて、ブースターはない。
・アーム:肩は右肩はチェイスのようになっている。左肩は小型タイヤが装着されており、シグナルバイクを交換した時のマークがここに出る。また、前腕部にはスライド式の黄色の爪が付いた籠手がついている。
・レッグ:脹脛の部分に小型のブースターがついており、踵には小型の鎌が、爪先から足の甲には鋭いエッジがついている。

陽菜「ドライブの仮面ライダーをゴッドガンダムに近づけたって感じだね」

龍哉「そう、ドライバーは以下のようになってる。」
・正式名称:バーストドライバークロス
・形:マッハドライバー炎の青色の部分を赤色に、それよりも少し横に広いため、マッハドライバーでは装填できないシフトトライドロンを装填可能
・性能:他のドライバーとは違い最初から装着者を龍哉と定めて作成されたため、龍哉以外には使うことは出来ず、特技である気功術の使用が前提とされている。

陽菜「まさしく龍君のためのドライバーだね…あれ?」

龍哉「どうしたの?」

陽菜「専用武器はないの?」

龍哉「りんなさんに聞いたら現在開発中だとさ」

陽菜「もっと強くなるんだね!!」

龍哉「ああ、それで皆を…陽菜を守ってみせるさ」

陽菜「じゃあ、私は龍君の返ってくる場所になってあげるから…無事に…帰ってきてね」

龍哉「ああ、約束する」

龍哉・陽菜「それでは次回もお楽しみに!!」
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