暗殺教室~拳法家の青春物語~   作:GGG-EX

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約1月ぶりの投稿…

すみません、リアルにいろいろあったもので…



渚の秘められた才能がここで開花する!!

そして龍哉もまた、新たな力を披露する!!

2人の活躍の行方は…!!


才能の時間

「お前の目も曇ったなぁ烏間、よりによってそんなチビを選ぶとは」

 

「渚君、鷹岡は素手対ナイフの戦い方も熟知している、全力で振らないとかすりもしないぞ」

 

「はい」

 

「龍君、渚ちゃん…大丈夫かな?」

 

「渚のナイフ…当たると思うか?」

 

「……悪いが、明言するのは避ける…奴に下手に対抗策を思いつかれるのはまずい…ただ」

 

「ただ?」

 

「…鷹岡は渚の身体能力(・・・・)を見抜いている、この中でも最弱クラス―運動神経は平凡、体格と馬力は女子並―というのを…ただそれだけだ」

 

「えっと…」

 

「奴さんも最低限、教官としての能力はあるようだな…おまけに、使うナイフは本物だから…その意味に気づくと委縮して普段の一割に満たない力しか出せない」

 

「それじゃ、勝負にならないじゃないか!!」

 

「…ただの勝負ならな」

 

「へ?」

 

「…烏間先生が俺達に教えてくれた技術は何のためか、渚がそれを理解していれば…な…」

 

「どういうことだよ」

 

「ま、それを理解するためにも…今は見守ろうぜ、渚を」

 

その龍哉のその言葉と共に、皆が渚と鷹岡の戦闘を見守る。

 

また、イリーナ先生と殺せんせーは…

 

「何であそこで龍哉じゃなく渚なの?カラスマの奴頭が変になったのかしら?」

 

「覇月君はこの状況下では役に立てません…見てれば分かりますよ、烏間先生が出した答えは正しいですよ」

 

「つまり、あんたも?」

 

「はい、あの条件なら私でも…渚君を指名しますよ…覇月君も同じでしょうね、そうでなければ彼は自分を押し殺してでも自分が、と言うはずです」

 

「…分かったわ」

 

「…………いずれにせよ、勝負は一瞬で決まるでしょうね」

 

==========

 

―――校庭

 

烏間先生が渚に小声でアドバイスを与え、最後にこう告げた。

 

「(小声)いいか、ナイフを当てるか寸止めすれば君の勝ち、君を素手で制圧すれば鷹岡の勝ち、それが奴の決めたルールだ」

 

烏間先生はそこで声量を元に戻す。

 

「だがこの勝負、君と奴の最大の違いはナイフの有無じゃない、分かるか?」

 

「…?」

 

(やばい、あれ分かってない顔だ…頼む、気づいてくれ、渚!!)

 

「おい、渚のナイフ当たると思うか?」

 

「龍哉は…さっき烏間先生が言ってたけど出来そうにないうえに、本人も渚に任せっきりって態度だけど…無理だろ、一緒に訓練していたらいやでもわかるぜ…まして、本物のナイフなんて使えるはずが…」

 

(渚…!!)

 

カエデが手を胸に当てて不安げに渚の方を見る。

 

「さぁ来い!!(公開処刑だ!!全ての攻撃を躱してからいたぶり尽す、全生徒が俺に恐怖し…俺の教育に従うようにな)」

 

シーーーーーン

 

そこで渚の脳裏に烏間先生のアドバイスが蘇える。

 

―いいか、鷹岡にとってこの勝負は「戦闘」だ、目的は見せしめだからな

 

―二度と皆を逆らえなくする為には…攻防共に自分の強さを見せつける必要がある

 

―対して君は「暗殺」だ、強さを示す必要は無く、ただ1回当てればいい

 

 

―そこに君の勝機がある

 

 

―奴は暫くの間君に好きに攻撃させるだろう、それらを見切って戦闘技術を誇示してからじわじわと君を嬲りに来るはずだ

 

―つまり反撃の来ない最初の数撃が最大のチャンス、君ならそこを付けると俺も覇月君も思っている

 

鷹岡が刃物を持つことがどういうことか気づいて青ざめて絶望する顔を切望するような感じになるが…

 

烏間先生のアドバイスを思い出した渚は…

 

(そうだ、龍哉みたいに闘って勝たなくていい―――殺せば勝ちなんだ―――)

 

そう気づいた渚は笑ってそのまま普通に歩いて鷹岡に近付き、構えている左腕に接触する。

 

そして…

 

内側から真っ直ぐ鷹岡の首元を狙って渚がナイフを振るい…さすがにこのタイミングで自分が殺されかけいることに鷹岡も気づく。

 

鷹岡はギョッとして体制を崩す…当然だ、誰だって殺されかけたらギョッとする、殺せんせーもそうなのだから。

 

鷹岡の重心が後ろに偏ったことを見抜いた渚は右手で鷹岡の服を引っ張り転ばせる。

 

そして仕留めに行く、正面からでは防がれるので背後に回って確実に…

 

(まるで蛇みてーだな…俺や烏間先生が時折本気で防御すんのはあの性か)

 

「捕まえた」

 

その言葉と共に転んだ鷹岡の背後に回り込んだ渚がナイフの峰を鷹岡ののどに当てる。

 

その光景に、その場にいた全員が驚愕する。

 

(なんてことだ…予想をはるかに上回った!!…普通に生活している上じゃ絶対に発掘されない…殺気を隠して近づく才能、殺気で相手を怯ませる才能、「本番」に物怖じしない才能!!…俺が訓練で感じた寒気、覇月君から報告された渚君から感じる特異な気配…それが…)

 

((戦闘でも、暴力の才能でもない…暗殺の才能!!))

 

「あれ…ひょっとして烏間先生、峰打ちじゃダメなんでしたっけ?」

 

(しかしこれは…咲かせてもいい才能なのか!?)

 

「そこまで!!」

 

渚の頭上から届いた声に全員がそっちを注目する。

 

「勝負ありですよね、烏間先生」

 

殺せんせーがそう言うと共に渚からナイフを取り上げてそのままバリバリとかみ砕いて食する。

 

「全く…本物のナイフを生徒に持たすなど正気の沙汰ではありません、怪我でもしたらどうするんですか」

 

「はは…」

 

「怪我しそうになったら殺せんせーマッハで助けに入ったでしょ」

 

(…………それにしても…)

 

見ていると渚の周りに今龍哉が来たのを筆頭に他の生徒達も集まってきた。

 

「大したモンだよ、よくあそこで本気でナイフ振れたよな」

 

「いや…烏間先生に言われたとおりにやっただけで…鷹岡先生強いから…本気で振らなきゃ驚かすことすらできないかなって」

 

すると陽斗が急に渚をはたく。

 

「いたっ…なんでたたくの前原君!!」

 

「あ、悪い…ちょっと信じられなくてさ」

 

「なら自分の頬をつねれよ」

 

「仇取ってくれた渚ちゃん叩くなんて前ちんさいて~」

 

「お前ら俺ディスルの早くない!?ちゃんと感謝してるって!!スカッとしたし!!」

 

(ああしているととても彼が強くは見えない…だからこそ鷹岡はまんまと油断し反応が遅れた…暗殺者にとって、「弱そう」な事はむしろ立派な才能と言える…覇月君はこれに気づいていたのか?)

 

「笑顔でナイフ突きつけて『捕まえた』とか…渚クンは見かけによらず肉食獣だねぇ」

 

「違…上手くいって安心しただけだって!!」

 

(さらに、自然に近づく体運びのセンス、敵の力量を見て急所を狙える思い切りの良さ…暗殺でしか使えない才能!!)

 

「ん?(烏間先生、渚の力に気づいて…戸惑ってるというより、迷ってるな、あれ)」

 

(だが…喜ぶべき事なのか!?このご時世に暗殺者の才能を伸ばせたとして…E組(ここ)ではともかく、彼の将来にプラスになるのか?…いや、そうなったら覇月君が腕づくで止めるだろうが…)

 

「烏間先生、今回はずいぶん迷ってますねぇ~あなたらしくもない」

 

「悪いか」

 

「いえいえ、でもね、烏間先生…」

 

殺せんせーが何か烏間先生に告げようとしたところで鷹岡が復活し、息を荒げ、激怒の形相で渚をにらみつけている。

 

「このガキ…父親も同然の俺に刃向かって…まぐれで勝てたことがそんなに嬉しいか…もう1回だ!!今度は絶対油断しねぇ…心も体も全部残らずへし折ってやる!!」

 

「律~」

 

「はい、今の発言ともども、本部長さんへ秘匿回線を使って送りました!!」

 

「なっ!!」

 

「龍君…何で知ってるの?」

 

「本部長さんとは昔父さんについて防衛省に行ったときに会ったことがあるんだ…そん時のつながりもあったし、昨日たまたま再会してね(・・・・・・・・・・・)

 

((((((((絶対この状況見越してたな)))))))))

 

「…龍哉、ありがとう…でもそれでもしやっても、次は僕が負けます」

 

「そりゃそうだ…2度も暗殺されるような奴なんざ普通いない」

 

「うん、それではっきりしたのは鷹岡先生…

 

 

僕らの「担任」は殺せんせー、僕らの「教官」は烏間先生で…「副教官」は龍哉です、これは絶対に譲れません」

 

 

「……!!」

 

「父親を押し付ける鷹岡先生より、プロに徹する烏間先生の方が、一緒の目線で過ごせる龍哉の方が…僕はあったかく感じます」

 

「私も同意見です」

 

「陽菜…」

 

「本気で僕らを強くしようとしてくれたのは感謝してます、でもごめんなさい、出て行って下さい」

 

そう言って渚が頭を下げ…

 

男に二言はない(・・・・・・・)、でしたよね?」

 

龍哉が追撃をした。

 

「先生をして一番うれしい瞬間はね、迷いながら自分が与えた教えに…生徒がはっきりと答えを出してくれた時です」

 

「黙って聞いてりゃ…ガキの分際で…大人になんて口を…」

 

「そして烏間先生、生徒がはっきり出した答えには…先生もはっきり答えなくてはなりませんねぇ…覇月君も動いていますし」

 

そう殺せんせーが言った瞬間、鷹岡が渚を殴ろうとして…

 

 

ゴバキィッ!!!!

 

 

烏間先生のひじ打ちが顎に、龍哉の前蹴りが喉元に直撃し、鷹岡を昏倒させる。

 

「俺の身内が…迷惑かけてすまなかった…覇月君、君までやる必要は無かったんだが…」

 

「ある意味、あいつ(・・・)みたいなもんですからね…それに、俺がこうした理由、烏間先生だってわかってるでしょ」

 

「フ…後のことは心配するな、俺1人で君達の教官を務めれるよう上と交渉する、いざとなれば銃で脅してでも許可をもら「ああ、その方面では心配ないぞ、烏間よ」…秀治さん、今日はこちらに来られないはずでは?」

 

「ふん、そこのたわけが教官になったと聞いて、慌てて防衛省に飛んでいたのよ…お主こそが適任であるという証拠と共にな」

 

「そうだったのですか?」

 

「それで、結果は?」

 

「うむ、問題ない、お前たちの教官は烏間のままよ」

 

「「「「「「「「「「「やったぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」」」」」」」

 

「なっ…」

 

「おやおや、既に私を介さずにそんなことを…もっとも、問題ありませんが」

 

「!!理事長…!?」

 

「……ご用は?それに、どういうことです?」

 

「経営者として様子を見てました、新任の先生の手腕に興味があったのでね」

 

「ストーカー?」

 

「いや…覗きじゃな…」

 

「ちょっと黙ってそこの爺孫」

 

(…まずいな、この男の教育理念からすると…E組を消耗を続投させる鷹岡の続投を望むのか?しかい、問題ないとはいったい…)

 

理事長は龍哉と秀治の侮辱ともとれる発言を無視して鷹岡に近付き、一枚の紙を取り出した。

 

「でもね鷹岡先生、あなたの授業はつまらなかった、教育に恐怖は必要です、でも一流の教育者は恐怖を巧みに使いこなす…が、暴力でしか恐怖を与えることが出来ないなら…その教師は三流以下だ」

 

その言葉に続くように、サラサラとその紙にサインのようなものを書く。

 

「自分より強い暴力に負けた時点で…それ(・・)の授業は説得力を完全に失う」

 

そのまま紙を丸めて鷹岡の口に突っ込む。

 

「解雇通知です、以後あなたはここで教えることは出来ない…椚ヶ丘中(ここ)の教師の任命権は防衛相(あなたがた)にはない、全て私の支配下だという事をお忘れなく」

 

そんな言葉と共に立ち去っていく理事長…

 

そして口に突っ込まれた解雇通知を悔しさによりぐしゃぐしゃに鷹岡はかみしめ…

 

「ひあうぇはgはwぽgjrpwじゃぽあwp!!!!」

 

わけのわからない雄たけびと共に幾何学的な文様(・・・・・・・)をその体から出した。

 

「「「「「「「「「「「!!!!!!」」」」」」」」」」

 

鷹岡の体はナンバーのない下級ロイミュードの姿に変わる。

 

余りの事態に1人を除いてその場にいた全員が固まり…

 

「死ねヤァァァァァァ!!!!!」

 

怒りの声と共に理事長にエネルギー弾を放とうとして…

 

バキュバキュバキュバキュバキュ!!!

 

5発のエネルギー弾が直撃し、体制を崩したが、すぐに立ち直って飛んできた方を向く。

 

その視線の先にいたのは…

 

「やっぱりか…当たってほしくなかったんだがな」

 

コウリンブレードブラスターを構えた龍哉がいた。

 

「龍君!」

 

「皆、下がって…後は俺の仕事だ」

 

「何を言ってるんだ…」

 

「ちゃんとニュース見ろよ…おもっくそブーメランだけどな」

 

その言葉と共に龍哉はコウリンブレードブラスターを上に放り投げてバーストドライバークロスを腰に巻き付け、右手でカバーを上げて左手でシフトバーストを変形させて差し込み、カバーを閉じ…

 

「(シグナルバイクシフトカー!!)」

 

「変身!!」

 

その掛け声とともにかめはめ波のように両腕を前につきだし、左腕を右上に、右腕を左下につきだしてそのまま回して胸の前でクロスして腰の両隣に下した。

 

その瞬間、龍哉の体の周囲を独特のエネルギーが周り…

 

「ライダー!!バースト!!」

 

その声と共にミュージックホーンが鳴り響き、龍哉の体が装甲に包みこまれて装着され、そこに先程放り投げたコウリンブレードブラスターが落ちてくる。

 

それを見事右手でキャッチし、そのまま鷹岡が変貌した下級ロイミュードに向ける。

 

「俺は仲間と、大切な人との明日を、未来を守る戦士、仮面ライダーバースト!!」

 

そのまま、自分の名乗りを上げ…

 

「覇ぁ!!」

 

気合の乗った一言を上げて向かっていった。

 

 




すみません、元々1話でしたが2話に分割しました。

なのであとがきコーナーはお休みです。
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