次はプールだ!!
メグさんだ!!
ついでにイトナとシロだ!!
―――E組校庭
そこでは、鷹岡が進ノ介達に連行されていくのを剛と龍哉が見送っていた。
他の生徒は烏間先生達と共に教室内に、理事長はまるで興味がないといった形でさっさと校庭から去っていた。
「これで一件落着ですね」
「そうだな」
「…ロイミュードの思考とかのプログラムを作ったの、お前の母ちゃんだったんだな」
「ええ、この間の事件の時に俺も詳細は知ったんですけどね」
「お前はどう思ったんだ、自分の親が作ったものが沢山の苦しんでいるのを見て」
「見て知ってしまった以上、目をそらし続けることは…出来ないと思いました…だから、俺は戦うと決めました」
「…そうか」
「……でもそれは、ただきっかけにすぎません」
「え」
「俺が、俺自身が、そんなこととは関係なしに、ただ…護りたいから、護りたい人たちがいるから、戦う事を選んだんです」
「…そうなのか」
「…でも、戦う理由なんて人それぞれです、俺には俺の、進ノ介さんには進ノ介さんの、チェイスさんにはチェイスさんの、そして…剛さんには剛さんの理由があるんじゃないですか?」
「…ああ」
「俺はその理由は知りませんし、聞く気もないです…ですが、これだけは言っておきます」
「なんだよ」
「自分の決めたことなら、最後まで貫き通すべきです…出来ないのなら、さっき霧子さんが言ったように、周りにいる進ノ介さん達を頼ればいいと思います」
「…そうか…やっぱ、そうなんだよな…なぁ、1つだけ、聞いてもいいか?」
「ええ…」
「もし、もしもだ、お前の親が…ロイミュード達の親玉で、世界征服みたいなことを企んでたら…どうする」
「戦います」
はっきりきっぱりと龍哉は断言した。
そんな龍哉を剛が驚愕の目で見ている。
「何でそう簡単に決めれるんだよ」
「…確かに俺が今ここにいるのは親がいたからです…だからこそ、やらなきゃいけないことだと思っています」
「!!」
「子供が悪いことをしたら叱るのが親の役目なら…親が悪事を働いたのなら…それを止めるのが、子供のやるべきことだと思いますから」
「そっか…そうか…」
龍哉の答えを聞いて剛の目つきは何かを決めたような感じになる。
「ありがとうな…俺も行くわ」
「分かりました、お気をつけて」
そう言って剛もライドマッハーで去っていき、龍哉もE組の教室に戻るのだった。
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―――E組教室
龍哉が更衣室で着替えてそこに戻ると先に戻っている生徒達が嬉しそうな声を上げていた。
「どうしたの?この騒ぎ」
「あ、龍君、あのね、今日のことで烏間先生が体育教師に返り咲けたから臨時報酬を出してくれるんだって」
「なるほど、大方中村さんが言い出して…陽斗かそこらのノリのいい奴が便乗して烏間先生も乗り気になったってところか」
「…相変わらずの洞察力で…」
「でも、皆殺せんせー騒いでんの無視してんな」
「まぁ、今回殺せんせー役に立たなかったもんね」
「確かにな、俺と烏間先生と渚に祖父ちゃんに…友人か?活躍したの」
「あ~、確かに杉野ちゃん格好良かったね~」
「うん、やってること龍哉と一緒だったもんね」
「…友人、有希子さんのこと好きだったんだな」
「「「今更過ぎる!!」」」
「私がどうしたの?」
「有希ちゃん、どうしたの?」
「えっと…龍哉君、明日とか陽菜乃さん借りてもいい?」
「?なんで俺に許可取りに来るんだ?陽菜がよければ構わないが…」
「え、いいの?」
「別に登下校デートが出来なくなるだけで不機嫌になったりしないさ…つまんなくは思うが」
「そ、そうなんだ…実は、ちょっと相談があって…それで、その…その相談が」
「出来るのが陽菜だけ…か、まぁさっきも言ったように陽菜がよければ俺は構わないよ」
「う~~~ん…いいよ、私も」
「ホント!?ありがとう」
「ううん、気にしないで…龍君とはいつでも一緒に居れるし」
「だな」
「…と言うわけで、龍君、ちょっと保健室行こうか」
「え?」
「ほら、いくよ!!」
「え!?」
「あ、皆先行ってていいよ~後から追いかけるから!!」
そう言って陽菜乃は龍哉を半ば引きずるようにして教室から出て行った。
…つけられているとも知らずに…
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―――保健室
「陽菜、どうしt「龍君、手を出して」
その一言で龍哉は隠していたことがばれていることを悟り、大人しく右手を差し出した。
差し出されたその右手は…掌の部分が真っ赤になっていた。
どうやらエネルギー砲を相殺した時に軽くだが火傷を負っていたようだ。
「もう、こんなになるまで…」
そう言いつつ、陽菜乃は戸棚から秀治が来てから増えた薬品から火傷に聞く生薬を取り出す。
「じっとしててね」
「分かってるさ」
陽菜乃はテキパキと処置を進めていき、最後に丁寧に龍哉の右手に包帯を巻いて終わらせる。
「はい、出来たよ」
「ああ、ありがとう」
「…龍君」
「…無茶しないで、とかは無理だよ…体勝手に動いちゃうからさ」
「うん、言わないよ…だって、私はそんな龍君が好きになったんだから」
「陽菜…」
「私が言いたいのはね…どれだけ無理や無茶をしてもいいし、今回みたいに怪我しても私がちゃんと治療したり、看病してあげる、だから…必ず無事に帰ってきて、私がいるところに」
「…ああ、約束する…」
「龍君」
「陽菜」
2人の距離が縮まっていき、抱き寄せ合い、目を閉じて互いに顔を近づけていったら…
「お前達、そこで何をしてるんだ?」
突如、外から烏間先生の声が響いた。
バッと2人はドアの方を見るが閉じて…いや、僅かながらに開いていて其処から携帯カメラのレンズのようなものが見える。
「…まさか…って陽菜!?」
龍哉が何をされていたのか認識するより早く陽菜乃が足音を立てずに足早にドアに近付き、音を立てずに開ける。
そこにはカメラを構えた大河、陽斗、中村、殺せんせーがいた。
「「「く、倉橋(さん)」」」
「えーと…ごm「皆の…」
陽菜乃は顔を俯かせているため表情は見えないが、その声音から怒って悲しんでいることは簡単に想像がつく。
「皆の…バァカァァァァァァ~~~~~~!!!!!」
バチバチッ×5
叫ぶと同時にドアの外にいた
「!!陽菜!!」
龍哉もそれを追って慌てて走って保健室から出ていく。
残された面々は…
「…なんで俺まで」
と、巻き込まれた烏間先生の一言がはっきり聞こえるほどに静まり返っていた。
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―――校舎前
そこには龍哉、陽菜乃とそれをこっそり追いかけて行った連中以外が全員そろっていた。
龍哉と陽菜乃の荷物も気を利かせた友人と桃花が持ってきてくれているため、後は本人達だけなのだが…
「遅いな」
「烏間先生が呼びに行ってくれたけど…」
そこに陽菜乃が走ってきた。
「あ、陽菜乃ちゃ…え?」
「……今、倉橋の奴泣いてたよな」
「龍哉が…泣かすわけないか」
「本人に事情を「皆!!」
「あ、龍哉」
「倉橋さんならあっちに」
「サンキュ!!」
「あ、龍哉君ちょっと待「陽菜が泣いたのは今ここにいない
メグが事情を聴こうとしたら被せるように大体回答してついでに烏間先生の事を頼み、龍哉は陽菜乃のいる方に走って行った。
「…何があったんだろう…」
「大方、いい雰囲気になったところを出刃亀されてそのことに陽菜乃ちゃんが怒ったってところじゃないかな」
「多分烏間先生が呼びに行ったらドアの外にいて声をかけたことでバレたんだろうね」
「で、烏間先生毎何かしたと…」
そこに今話題に上がっていた烏間先生と出刃亀集団が戻ってきた…両頬に真っ赤な紅葉を付けて…
「烏間先生、大丈夫ですか?」
「ああ、まぁ平気だ」
「タイミングが悪かったですね」
「…確かにそうだな、覇月君と倉橋さんは?」
「倉橋さんが走って逃げて行ったのを龍哉が追ってます…あ、メール」
「龍哉からだな…えっと…行くんなら先に行っててくれって倉橋を落ち着かせたら後から合流するって」
「そうか…彼がそう言うのなら問題ないだろうな…」
そう言って出刃亀集団に対して誰も何も言わず、ただただ放置して皆は先に下校していくのであった。
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―――E組近くの雑木林
陽菜乃は走っていた…心の中は、龍哉との2人ッきりの時間を邪魔されたことに対する怒りと悲しみでいっぱいだった。
これまでに何度かチャンスがあったものの、全部邪魔されてきたのだ…こうなるのも当然といえるだろう。
上がった息を整えると木の根元に体育座りの状態で両腕で膝を抱え込み、そこに顔をうずめて…
「グス…ヒック」
声を殺すようにして泣いていた。
そこに、龍哉が追いつく。
「陽菜」
「龍君」
龍哉が呼びかけると陽菜乃は龍哉に抱き着き、そのまま涙を流す。
「どうして…どうして私達ばっかりあんなことされないといけないんだろう…」
「本当にな…でも陽菜のやったことは―烏間先生に対してはともかく―間違っちゃいないと思うよ」
「え?」
「陽菜が怒って先にやったから俺はやらなかったけど…天井をぶち抜いて飛んでいく位のパワーで殴り飛ばそうと思ったし」
「…フフッ龍君も同じ気持ちだったんだ」
龍哉のその言葉に陽菜乃も泣き止み、顔を上げる。
「(良かった…少しは良くなったみたいだ)そりゃそうさ…俺だって、好きな人との時間邪魔されたくないよ」
「そうだよね」
「ちょっとじっとしててよ」
「え?」
そういうと龍哉は素早くハンカチで陽菜乃の目じりに残った涙をふく。
「これで良し、綺麗になったよ」
「あ、ありがとう…」
「…陽菜」
「龍君…」
「…携帯は切っておこうか」
「そうだね、また律ちゃんに覗かれるもんね」
携帯の電源を落とす2人…ちなみに切る瞬間に律が舌打ちする音が聞こえたのは気にしないことにした2人だった。
「気配は?」
「…ないよ」
「じゃ、2人きりだね」
「そうだな」
完全に2人きりになったことで2人はようやく安心する。
「本当、殺せんせーも前ちんも莉緒ちゃんも岡ちんも一体何考えてるんだろ」
「バカな事だろ、邪魔されたらいやだっつーのを分かってねーんだよ、あいつらは」
「だよね~」
「ま、今回のは良い薬になっただろ」
「…だといいだけどね」
「…さっきの続き、しようか」
「ふぇ?って龍君!?」
「ん?」
「か、顔が近い…」
「そりゃ続きだからね」
「んもう」
しかし、陽菜乃も満更でもなさそうに少し照れつつ嬉しそうにしている。
「陽菜」
「龍君」
互いに名前を呼び合い、頬を染めて目を瞑り、顔を近づけていき…
ゆっくりと、2人の唇が重なった。
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―――商店街
ここにはE組の生徒達は龍哉と陽菜乃を除いて全員そろっていた。
もっとも…
「あの、先生にも…」
シーーーン
「「「あの~~」」」
ツーーーン
出刃亀集団はいることしか許されていない状態だった。
そこに…
「おーい」
「皆ー!!」
「お、龍哉!!」
「陽菜乃ちゃーん!!」
「悪い、遅くなっちまって」
「ごめんね~」
「いや、問題ない…ああ、君達は何がいい?」
「あ、いえ私はいいです…」
「?なぜだ?」
「だって私…さっき烏間先生にビンタしちゃいましたし…往復で」
「ああ、だからさっきカラスマの両頬にキレーなモミジがついてたのね」
「そのことなら、君が気にする必要は無い、俺の間が悪かっただけだし、何より直接の現況には今」
「「「「シクシク(泣)」」」」
「君ら以外から無視されるという苦行を味わっている」
「「うわぁ…自業自得だからかばう気はないけど」」
「だろうな」
「で、2人は何するのよ、あ、もしかしてカップルジュース?」
「な、ななななな!!」
「イリーナ先生、そんなの人前じゃ恥ずかしくて飲めません」
((((((((((人前じゃなかったら平然と飲もうって言いそうだな、龍哉(覇月)の場合…))))))))))
「あらそう…なら、あのクレープは?いろいろ種類あるわよ」
「なら俺はそれで、陽菜は?」
「…あ、私もそれで」
「分かった」
そうして烏間先生と共に龍哉と陽菜乃はそれぞれ別の種類のクレープを購入してほおばる。
「ん、美味い」
「ホントおいし~」
「ははは、嬉しそうだな、2人共」
「そりゃな」
「皆と一緒だしね~…あ、龍君、ちょっとちょうだい」
「良いぜ、ほら」
「ハムっん~、これもおいし~…あ、はい、お返し」
「んじゃ遠慮なく」
龍哉も陽菜乃のクレープを一口ほおばる…だがそれは…
((((((((((ど、堂々と間接キスしやがった…気にしてないのか…!?))))))))))
(狙い通り)
まぁイリーナ先生が狙っていた展開でもあった。
そんなこんなありつつ、この日は終わったのだった。
おまけ
「私達、いつまで無視されるんでしょうかね…」
「土下座でもするか?」
「前に龍哉が言ってたんだけどよ、誠意の籠ってない謝罪は簡単にわかるんだって…」
「どうしよう…」
「誠意を見せましょう、とにかくね」
と、こんな会話をしていた。
ちなみに生徒は全員『もう二度と人の恋路を邪魔しません』と1000回書き取らせることで許してもらえたんだそうな…
殺せんせーは上記プラス暫くの間全員から覗き魔変態ダコと呼ばれ続けたそうな…
おしまい
龍哉「あとがきコーナー・第十五回、進行の龍哉だ」
陽菜「補佐の倉橋陽菜乃です」
創介「ゲストの菅谷創介だ」
龍哉「創介って何気に活躍シーン多いよな」
陽菜「あ~、前ちんの回にしろ夏休みにしろね」
創介「特技が光るってのはいいもんだな」
龍哉「確かにな、俺なんて戦闘回以外じゃ特技光らねぇしな」
陽菜・創介(そうやって与えられた回じゃ十全な活躍してるくせに)
龍哉「まぁそんなのはどうでもいいんだよ…そんじゃ本題行くぞ」
『もしもE組生徒が仮面ライダーになったら』
龍哉「今回のゲスト、創介が変身するであろうライダーは…これだ!!」
仮面ライダードレイク(原作:仮面ライダーカブト)
龍哉「仮面ライダーカブトに登場する、風間大介がドレイクゼクターを使って変身する仮面ライダーだ」
陽菜「あ、これって変身者がメイクアップアーティストだから?」
龍哉「ああ、創介にぴったりだと思ってな」
創介「確かにな、俺もそう思うわ」
龍哉「射撃戦主体で、創介自身も射撃はうまい方だからな」
陽菜「なるほどね~」
創介「上手いよな」
龍哉「それではこれで今回は終了、次回は中村さん(の予定)だ」
陽菜・創介「不安な単語が混じってるよ!!」
龍哉・陽菜・創介「それでは次回もお楽しみに!!」