暗殺教室~拳法家の青春物語~   作:GGG-EX

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覇月家ですがイメージとしては「らんま1/2」の天道家です。

それと龍哉のイメージは上記の主人公早乙女乱馬をモデルにしています。


出会いの時間:2時間目

龍哉に案内されてついた邸宅は…

 

「さ、ちょっと古いけど…上がって」

 

確かに言われた通り古いものの、一般邸宅とはかけ離れた外見を持っていた。

 

「あの、本当にここなんですか?」

 

神崎が疑問に思って市之助達に尋ねると…かえって来た答えは首肯のため、本当のようだ。

 

「えっと…すごいね」

 

「そうかな?」

 

「まぁ龍哉のお祖父さんの秀治さんは旧家の出身だからなぁ」

 

「本当、礼儀作法もしゃんとしていますからねぇ」

 

とのんきに市之助達が発した言葉に倉橋ですら顔を青くする。

 

「え…それじゃ粗相なんかしたら…」

 

「あ~、そんなん気にしなくていいって、礼儀作法って俺も一通り叩き込まれたけどめったに使わないし」

 

「そうなの?」

 

「ああ…そもそも祖父ちゃんの父親とかそれより前からずっと礼儀作法なんぞ社交辞令、その場の空気に合わせていけばよし、って感じだったらしいよ」

 

「それもそれで問題ある気がするけどね」

 

「確かにな」

 

少々緊張も解けて招待された4人が元の調子に戻り始めたタイミングで

 

ガラッ!

 

「グオォーン!」

 

と、急に家の扉が開いたかと思うと龍哉に黒くてでかいのが襲いかかった。

 

「え、ちょ…」

 

「覇っ君!?」

 

「な、なに!?」

 

「おやおやこれは…」

 

「待ちきれなかったんでしょうねぇ…」

 

「え?え?え?」

 

孫が何かに襲われているにも関わらずのんきな市之助達に4人は混乱している。

 

そして渦中の龍哉といえば…

 

「うわ、ちょ、落ち着け、落ち着けよ悟朗」

 

なんとも呑気な声で自分の上にいる存在に呼びかけている。

 

「あの…あれって」

 

「龍哉の愛熊の悟朗じゃよ」

 

「10年近く離れていたのに…悟朗ちゃんってやっぱり龍哉のことが大好きなのね~」

 

「いや、え、ちょっと待って!?」

 

「すごーい、覇っ君熊なんか飼ってるんだ」

 

「まって、感心するところはそこじゃない」

 

そんな会話を聞きつつようやく龍哉の上から悟朗が退いたので龍哉も立ち上がる。

 

「ごめんごめん、まさかこんなことになるなんて思わなくてな」

 

「普通はないわよ」

 

「でもすごいね~この熊…悟朗ちゃんだっけ?」

 

そう言いながら倉橋が悟朗に近づいていき、それに慌てたのは神崎達ではなく龍哉達だ。

 

「ちょ、倉橋さん!?」

 

「危ないわよ!!」

 

「すぐに下がるんじゃ!!」

 

「ふえ?」

 

しかし倉橋はすでに悟朗の攻撃範囲に入ってしまっており、龍哉が飛び出そうと身を構えるが…

 

「グォ…」

 

悟朗は自分に近づいてきた倉橋を襲わず、逆に顔を近づけてにおいをかいだ後その頬をなめた。

 

「「「「「「「は?」」」」」」」

 

悟朗のとった行動に思わず目が点になる全員…そしてそんな空気のなか…

 

「悟朗、龍哉達はまだか…と、これはいったいどういう状況じゃ?」

 

龍哉の父方の祖父、秀治が顔を見せたのだった。

 

=========================================================

 

「まさか悟朗が一目でなつくとはのう…」

 

「女の子版龍哉ね」

 

「そうだなぁ…」

 

龍哉達は家の中に入り今は縁側の付いた和室にいる。

 

「あの…それで悟朗ちゃんっていう熊について教えていただきたいんですけど…」

 

恐る恐る神崎が秀治達に話しかける。

 

「ん、ああ、すまんな。何分儂等も驚いていてな」

 

「私達もあそこまでなつかれたりはしないんですよ」

 

「そうなんですか…」

 

そうして全員の視線が縁側に向く。

 

そこには…

 

「あはは、すごーい!!」

 

無邪気に悟朗と遊ぶ倉橋の姿があった。

 

ちなみにやっているのは悟朗の上に倉橋が乗ってそのまま歩き回っているだけだが。

 

「倉橋さん、悟朗、少し話をするからすまんがこっちに来てくれんか」

 

「あ、はーい」

 

「グオ」

 

その状態のまま縁側まで戻ってきて倉橋は悟朗の上から降りて席につく。

 

ちなみに構図は

市 明

秀| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|←机

|_______|

矢 速 神 倉

となっています。

 

倉橋が席につくと秀治が話し始める。

 

「悟朗はまだ赤ん坊だった時にサーカスから龍哉が引き取ったんじゃよ」

 

「サーカスから…ですか?」

 

「そうじゃ…むろん、無理矢理ではないぞ」

 

「むしろ龍哉の行動は立派でしたね」

 

「あの…もしかして悟朗ちゃんって…」

 

「まぁ予想していたかもしれんが悟朗は無理矢理サーカスに連れてこられたんじゃよ」

 

「ひどい…」

 

「それゆえ、悟朗はサーカスのところで暴れまわった」

 

「そこをたまたま旅行中の龍哉達が見つけてね」

 

「あまりに酷かったからその場で割り込んだんだよ」

 

「む、龍哉すまんな」

 

「お祖父ちゃん達に任せると緑茶しか出さないからでしょ…みんな、紅茶でよかった?」

 

「あ、うんありがとう」

 

「それにしても悟朗ちゃんを覇っ君が助けてあげたんだね」

 

「ああ、ちなみにそのサーカス団はそれがばれて全員捕まったけどね」

 

「当然の報いよ」

 

「ああ、それでなつかれたんだが人間不信がひどくてな。引き取った当初俺以外の人間には警戒心バリバリで下手に近づくと大怪我だったからな」

 

「そうだったんだ…」

 

「ああ、今は俺の家族にも慣れてるけどそれ以外の人間には警戒心バリバリだったんだが…」

 

「陽菜乃ちゃんになついたよね」

 

「それには俺も驚いた…」

 

「グオォ~ン」

 

「…もしかして俺と倉橋さんって似てる感じがするのか?」

 

龍哉が悟朗に聞くと悟朗は首を縦に振る。

 

「…マジか」

 

「動物は本能的に相手の本質をかぎ分けるからのう…」

 

「「「「なるほど~」」」」

 

「関心している場合じゃないでしょ、それとそろそろ「ピンポーン」誰だろ…ちょっと出てくる」

 

「うむ」

 

来客を告げるベルが鳴り、龍哉が応対に出ていく。

 

=========================================================

 

「はい、どちら様でしょうか」

 

玄関を開けて龍哉が来客に尋ねると

 

「俺は防衛省の烏間というものだ。君が覇月龍哉君だな」

 

「はい、そうですけど」

 

「お祖父さん、覇月秀治さんはご在宅か?」

 

「はい、あ、もしかして例の件についてですか?」

 

「ああ…ああ、君も関わるんだったな」

 

「はい…お祖父ちゃんは広間にいるのでどうぞおあがりください」

 

「…そうだな、上がらせてもらおう」

 

龍哉に促されて烏間が玄関に入ると

 

「む、来客中か」

 

「あ、お気になさらずたぶん知っている人達だけですから」

 

「…知っている人達?」

 

「来ればわかりますよ」

 

そう言って先導する龍哉の言葉に疑問を抱きつつも説明に必要な資料をもって烏間はついていった。

 

=========================================================

 

「……君達はどうしてここにいるんだ?」

 

「あ、烏間せんせー」

 

「あ、そっか、覇月君もE組の生徒になるんだもんね」

 

「説明は必要だもんね」

 

「そして…」

 

烏間の視線の先には市之助達がいた。

 

「なんで対奴用のを作っているお2人がここにいらっしゃるんですか?」

 

「え、あのナイフとかって覇月君のお祖父さん達が作ってたんですか!?」

 

「お祖父さん!?」

 

「…とりあえず、状況を整理しませんか?」

 

龍哉が状況整理を提案して各々が知っている情報とこうなった経緯を話し…

 

「なるほど、つまり覇月君の母方のお祖父さん達が紅日博士夫妻で、今回の件について腕利きとは覇月君と秀治さん」

 

「市之助お祖父ちゃん達ってやっぱりすごかったんだ…」

 

「そして神崎さん達は高校生達にナンパされていたところを覇月君に助けられ、そのままお茶をしに来たと」

 

「はい、あってます」

 

「そしてそこに俺が今回の件について説明しに来た…という事か」

 

一息ついて緑茶を一口飲む烏間

 

「うむ、ではケーキでも食べながら説明してもらおうかの」

 

「そんな呑気に話せるようなものでもないんですがね」

 

今秀治、市之助、明以外の手元には先程の限定ケーキがおかれており、そのことを神崎は疑問思い秀治に尋ねる

 

「あの、いいんですか?」

 

「うむ、儂等よりも可愛らしいお嬢さん方に食べてもらうほうがいい」

 

「そうですねぇ」

 

「うん、そういやお祖父ちゃん達食べれるけど好んでは食べないよね」

 

「でも何で6個も?」

 

「まぁあそこに供えるためだろうね」

 

そう言った龍哉の視線の先には仏壇があり、そこには年若い男女が祭られていた。

 

「あれって…」

 

「土門教官とその奥方の雨奈さんだな」

 

「烏間先生知ってるんですか?」

 

「ああ、俺が第一空挺団にいたころの教官でな…当時同期の間では負けなしだったが教官は息も切らさず俺をあっさりと倒したな」

 

「「「「!?」」」」

 

まさかの衝撃の事実に神崎達は驚く。

 

「ああ、そういえば土門の奴が言っていたな、1人すごく強い新人がいた、と」

 

「はい、わずかな間でしたがすごくお世話になりました…すみませんが」

 

「構わんよ、土門の奴も喜ぶだろうて」

 

「失礼」

 

そう言って烏間は仏壇の前に行って手を合わせ、少しそのままでいた後合わせた手を下して戻ってくる。

 

「ありがとうございました…だいぶ話がそれましたがそろそろ」

 

「うむ」

 

烏間が切り出すと秀治がうなずき、烏間が資料を取り出して秀治と龍哉に向けて説明する。

 

説明した内容は…

・月を爆破した犯人が椚が丘学園の3年E組で担任をしていること

・最高速度マッハ20で動き、触手を持っていてほとんどの攻撃が通用しないこと

・効くのは市之助達が開発したナイフとBB弾の対触手物質で構成されているものだけ

・監督として烏間が体育教師として派遣されていること

といったところだ。

 

「ふむ、なるほどな…」

 

「はい、そして成功報酬は100億円です」

 

「…地球って100億の価値しかないの?」

 

「…この状況でそういうことを聞くのか…」

 

「…あ、一つ聞きたいんだけどさ」

 

「なんだ?」

 

「この担任って教師としてどうなの?」

 

「……なぜそれを聞く?」

 

「いや、教師としてポンコツだったら最悪だな~って思ってさ」

 

「ポンコツじゃなくて、とってもいい先生だよ」

 

「うん、授業教えるのとっても上手だし」

 

「へぇ~」

 

龍哉の教師としての実力の疑問を持ったが倉橋と神崎の答えに安心する。

 

「では、明日からよろしくお願いします」

 

「はい、こちらこそ」

 

「うむ」

 

そう言って烏間とケーキを食べ終えた4人は帰るために玄関へ向かい、龍哉が見送りに行く。

 

「それにしてももうE組の子達と仲良くなるとはな」

 

「いえ、たまたまです」

 

「でも覇っ君がいなかったら私達危なかったもん、本当にありがとう」

 

「いや…にしてもなんで体育だけ烏間先生なんですか?」

 

「まずE組の生徒達は基礎的な部分が出来ていない、基礎が出来なければ暗殺など夢のまた夢だからな」

 

「なるほど」

 

「それに殺せんせーの体育の授業って…」

 

矢田が語ったのは烏間が派遣されるちょっと前の体育の授業で反復横とびで分身を作る、というような内容だったそうだ。

 

「…体育に関しちゃポンコツだな」

 

「あはは」

 

「それと一つ聞きたいのだが…」

 

「なんですか?」

 

「俺が入った瞬間熊らしき生き物が猛スピードで逃げ出していくのを見たんだが…」

 

「え~と…」

 

「…俺の愛熊の悟朗です…多分烏間先生の放つオーラにビビっちゃったんでしょうね」

 

「…そうか」

 

若干落ち込んだ表情をする烏間…そんなこんなで玄関につく

 

「では、明日からよろしく頼む」

 

「はい、烏間先生ありがとうございました。みんなも帰り道気を付けてね」

 

「いや、もう遅いから俺が送っていく」

 

「え、でも…」

 

「ここは甘えておけよ。それに帰ってる途中にさっきの奴らに会いたくないだろ?」

 

「そうだね」

 

「烏間せんせー、よろしくお願いします!」

 

「ああ」

 

そう言って5人が玄関から出ていき、車が発車するところまで見届けてから龍哉も戻る。

 

「また明日…か…楽しみだな」

 

一体何が起こるのかわからないが…龍哉は明日に期待して胸を膨らませながらその後を過ごした。

 




はい、という事でヒロイン候補達との顔合わせと主人公の愛熊:悟朗の登場でした。

時期的には原作の「毒の時間」のちょっと前でカルマが殺せんせーに手入れされた直後ぐらいですね。

では次話より原作の時間に突入します。
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