暗殺教室~拳法家の青春物語~   作:GGG-EX

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前回の更新から大幅に空いてしまいました。

楽しみにしていただいた方々には申し訳ありません。

これからはもうちょい更新できるように頑張ります。


女子達とチャンスの時間

―――6F テラス・ラウンジ

 

ここを切り抜けなければ7Fより上に行く事は出来ない

 

しかし、こういう場所は大体男性のチェックは厳しく、女性のチェックはだだ甘である

 

ゆえに、E組メンバーも女子を潜り込ませたが…時として男手は必要となる、それゆえに…

 

「又か…体格ゆえだろうが…どうして僕ばかっり…」

 

「それを言うなら僕もですよ…」

 

E組でもっとも小柄な渚と、かつて風都で一世を風靡した園崎若菜と体格がよく似ているフィリップ―とは言っても実弟なので当然だが―の2人が女装して同行している

 

とはいっても…

 

「ホラ、渚君!!男でしょ!!フィリップさんみたいにちゃんと前に立って守らないと!!」

 

「(震え声)無理…前に立つとか無理無理」

 

「諦めたまえ、潮田渚…男にはチェックが厳しいが女には甘く、また男手は必要だ…」

 

渚は顔を真っ赤にしてうつむいて最後尾を歩いている

 

「……自然すぎて新鮮味も違和感もない」

 

「そんな新鮮さはいらないよ!!そしてなんで違和感がないの!!??」

 

「……似合ってるから」

 

「疑問符なしなの!!」

 

「大丈夫!!渚ちゃんは漢の子だから!!」

 

「どういうこと!?というかどこにあったのこの服!?」

 

「外のプールサイドに脱ぎ捨ててあった」

 

「ただ、元の持ち主がどこに行ったかは知らないけどね」

 

「はーーあ、やだやだ、こんな不潔な場所さっさと抜けたいわ」

 

「…その割には楽しそうだね、不破さん」

 

==========

―――一方、裏口で待機中の男子達

 

「渚君もフィリップさんも似合ってたね~、女装」

 

「律、カルマの携帯から写真データ削除して」

 

「はい、お任せください!!」

 

「龍哉!?」

 

「それで、今はどういう状態なんだ?」

 

「チャランポランで軽薄そうな同い年の子にナンパされてますね…あ、メグさんが渚君に対処させています」

 

「「「「「片岡(メグ(さん))ェ……」」」」」

 

「あ、今度は自由業みたいな人に…でも桃花さんがイリーナ先生仕込みの交渉術で撃退しました」

 

「てことは、もうすぐか…」

 

「そうですね、カエデさんが渚さんを呼びに…あっ!!」

 

「どうした?」

 

「いえ、渚さんが抑えていた男性が余計な茶々を…それで余計なトラブルが…」

 

「おいおい」

 

「残った奴がどうにか止めりゃいーのによ」

 

「フィリップさんって素手での戦闘は?」

 

「ああいうの相手だとキツイな…」

 

「彼は基本頭脳担当だからな」

 

「なるほど」

 

「あ、ひなたさんが素早く潜り込んで回し蹴りで上あごを跳ね飛ばして気絶させました」

 

「あ、修学旅行前に俺が教えたやつ、ちゃんと出来てら」

 

「「「「「あれお前がしこんだんかい!!!」」」」」

 

「あ、無事にカギが開きました、これで6Fも突破ですね」

 

「……最後に渚がなんか言ってたけど、大丈夫なのか?」

 

「………多分」

 

==========

―――6F~7F間階段

 

「危険な場所への潜入をさせてしまいましたが、危ない目には合いませんでしたか?」

 

「「「「「んーん、ちっとも!!」」」」」

 

「おーい、渚がどこがだって眼ぇしてんぞー」

 

「え、どうしたの渚?」

 

「……いや、結局今回女子が全部やってくれたし…僕がこんなカッコした意味って」

 

「面白いからに決まってんじゃん…龍哉、撮れないんだけど」

 

「あのな、こういうの残すのはまずいだろ」

 

「ありがとう、龍哉」

 

「渚、そんなことないと思うよ」

 

「茅野」

 

「きっと、撮られる以外で誰かの為になってるよ!!」

 

==========

―――7F廊下手前

 

「(小声)あれ、着替えるの早いな渚」

 

「(小声)う…」

 

「(小声)そのまま行きゃよかったのに、暗殺者が女に化けるのは歴史上でもよくあるぞ」

 

「(小声)い、磯貝君まで!!」

 

「(小声)渚君、とる(・・)なら早いほうがいいらしいよ」

 

「(小声)うん、ホルモンの関係とかで女の子っぽくならないんだよね」

 

「(小声)取らないよ!!大事にするよ!!カルマ君も陽菜乃さんもやめてよ!!龍哉も止めてよ」

 

「(小声)あんまりからかうな、余計な時間が取られる」

 

「(小声)いや、そーいう感じじゃなくて!!」

 

「(小声)全員、そこまでだ…この潜入も終盤だ…律」

 

「(小声)はい、ここからはVIPエリアになっています、ホテルの人員に警備を任せず、客が個人で雇った見張りを置けるようです」

 

「(小声)そんで早速上への階段に見張りか……超強そう」

 

「(小声)照井さん、左さん、手前の人いけますか?」

 

「(小声)いや、ちょっときつそうだ」

 

「(小声)ああ、俺達も鍛えてはいるが、あれ(・・)相手ではきつそうだ」

 

「(小声)ち、ちょっと待ってよ、私達を脅している人達の一味じゃないかもしれないじゃない」

 

「(小声)どっちでもいーわ、倒さなきゃ通れねーのは一緒だろうが」

 

「(小声)ええ、覇月君と寺坂君の言う通り、倒さなければ進めません」

 

「(小声)烏間先生が回復しきっていない以上、今いる戦力でどうにかするのが一番…行きま「(小声)ちょっと待ってください、覇月君」なんです、殺せんせー」

 

「(小声)彼らを倒すには、今回は(・・・)寺坂君が持ってる武器などが最適です」

 

「(小声)武器?」

 

「(小声)けっ、透視能力でもあんのかテメーは…」

 

「(小声)出来るのか?一瞬で2人共仕留めるんだ…そうしないとすぐに連絡されるぞ」

 

「(小声)任せてくれって……おい、木村」

 

「(小声)なんだよ」

 

「(小声)テメー1人ならすぐに敵とは思われねーだろ、あいつらをちょっとここまで誘い出して来い」

 

「(小声)俺がぁ?どーやって?」

 

「(小声)知らねーよ、なんか怒らせる事言えばいい」

 

「(小声)ってんなのすぐには思いつかねーよ」

 

「(小声)ならさ、こういってみ木村」

 

「(小声)楽しそーだな、あいつ」

 

その左の言葉に周囲の生徒は苦笑するほかなかった

 

==========

―――7F廊下

 

2人の見張りの前に正義が立っている

 

正義に気づいた見張りが…

 

「?…なんだ、坊主」

 

「…あ」

 

そう言って正義は大声で周囲をキョロキョロしながらこう言った

 

「あっれ~、脳みそ君がいないなぁ~こいつらは頭の中まで筋肉だし~」

 

そう言ってくるりと他の生徒達がいる方へ方向転換し

 

「ヒトの形をしてんじゃねーよ豚肉どもめ」

 

そして当然ここまで言われれば………

 

「「待て、コラ(##########)」」

 

走って正義を追いかけてくる

 

(声がものスゲー怒ってる!!そりゃ怒るわ!!)

 

「ちょ…」「くっ…」「なんがこのガキクソ速ぇ!!」「てかもしかしてコイツ」

 

「(小声)おっしゃ今だ吉田ぁ!!」「(小声)おう!!」

 

木村が誘い出した2人組に寺坂と吉田がタックルで押し倒し、首元にスタンガンを押し当てて気絶させる

 

「スタンガンか…どうやって手に入れたんだよ…ていうかなんで持ってきた」

 

「タコに電気試そうと思って買っといたんだよ…こんな形でお披露目とは思わなかったがな」

 

「買ったって…そういうの高いんじゃないの」

 

「ん…つい最近臨時収入があったからな」

 

そんな寺坂のセリフに全員が臨時収入の経緯などを察する

 

「あれ、こいつら…」

 

「龍君、知ってるの?」

 

「ん、ああ…確か…」

 

「覇月君、それは後回しにしましょう…それよりも寺坂君、彼らの懐を探ってください、君が持っているものよりもいい武器が手に入ると思います」

 

「あン?」

 

そうして寺坂が探って出てきた武器は…

 

「ショートリボルバーの拳銃…」

 

「ええ、そして千葉君、速水さん、その銃は君たちが持ってください…ああ、安心してください、吉田君が倒した方にも入っているはずですから、1人1丁です」

 

「まて、警官としてそれは許可できない」

 

「ヌルフフフフフ、ご安心を…彼らなら大丈夫です、それに烏間先生は精密射撃ができる状態ではなく、あなたはどちらかというと接近戦型ではないですか、照井警視」

 

「あ~、そういうやそうだな」「確かにね」「剣型の武器ぶん回してたもんな…生身で」「龍君みたい」

 

「……確かに、そうだが…」

 

「だ、だからっていきなり…」

 

「そして、先生は殺すことは許しません、君達の腕前ならば、傷つけずに倒す方法はいくらでもあるはずです」

 

「(小声)ね、龍君…大丈夫かな、2人とも…」

 

「(小声)…殺せんせーのフォロー頼みになるけど、俺自身もどうにか動くさ」

 

「さて、ホテルの様子を見る限り…敵が大人数で陣取っている気配はない、雇った殺し屋も残りはせいぜい一人か二人!!」

 

「おう!!さっさと行ってぶちのめそうぜ!!」

 

「ねぇ、彼の様子、おかしくないかい」

 

「だな…」

 

「しかし…どんな顔をしてるのだろうな…こんなくそったれな計画を立てたやつは…」

 

==========

―――8F コンサートホール

 

1人の銃を口にくわえた男が入ってくるなり、その男のまとっている空気が変わった

 

「……18、いや19匹か…呼吸も若い、8割以上が10代半ば…ってことは動ける全員で乗り込んできやがったか」

 

そういうなり口から銃を話して後ろの照明に対して発砲する

 

「言っとくが、このホールは完全防音仕様でこの銃は本物だ…お前ら全員ぶち殺すまで、誰も助けには来ねぇってことだ…」

 

その様子を見ながら2人(・・)の人間が射撃準備に入る

 

「お前ら人殺しの準備なんてしてねーだろ!おとなしく降伏してボスに頭下げとけや!!

 

その瞬間、2発の弾丸が銃使いの右側を飛び、さらに照明を2つ破壊する

 

「(小声)凛香ちゃん、外しちゃった…」

 

「(小声)銃狙いでしたが、わずかにそれていました」

 

(今のうち1発は実弾!?発砲音からボスの手下のM60か…もう1発の方は聞いたことねーけど、かなり狙いが甘いな、的外れだった…だが…)

 

「(小声)覇月てめー、ちゃんと狙えよ!!」

 

「(小声)理由ならちゃんとある、さっきので俺はまだ…」

 

狙われない、そういおうとした龍哉と寺坂の近くに銃弾が撃ち込まれる

 

「「!!」」

 

「(小声)うそだろ、こんなわずかな座席の隙間から狙いやがった」

 

「(小声)拳銃でこの精度…下手すりゃレッドアイよりも上だな」

 

(今ので1人はおとなしくなったか…今の奴はガキの中じゃ一番やべー奴だろうしな…しかし、用意していた作戦とは思えない、俺の接近を察知して急遽銃を奪い迎撃態勢と整えたといったところか…暗殺の訓練を受けた中学生か…いーね)

「意外とうめぇ仕事じゃねぇか!!」

 

そう言った瞬間、後ろ側の照明が全て照らされる

 

(ま、まぶしい!!)(ステージの逆光ですごい見づらい!!)

 

「今日も元気だ銃が美味ぇ」

 

そういってまた一発撃たれ、今度が凛香のそばが撃ち抜かれる

 

「一度発砲した敵の位置は絶対に忘れねぇ、もうお前ももう1人ももうその場から一歩も動かさないぜ」

 

その相手の動きをみた龍哉は誰かにパスしようと考えていたコウリンブレードブラスターを握りなおす

 

「下で見張ってた2人お殺し屋は暗殺専門だが、俺は違う、軍人上がりだ…今程度の1対多戦闘は何度も経験している…その中で、敵の位置を把握する術や銃の調子を味で確認する感覚を身に着けた…中坊(ジュニア)如きに後れを取るかよ」

 

そういって再度口に銃を加える銃使い

 

「…さぁて、お前らが奪った銃はあと一丁あるはずだが…」

 

「覇月君、速水さんはそのまま待機!!今打たなかったのは賢明です千葉君、君はまだ敵に位置を知られていないから先生が敵を見ながら指揮するので、ここぞという時まで待つのです!!」

 

「なんだ、いったいどこから…」

 

周りを見渡すと最前列に完全防御形態の殺せんせーがいた

 

「テメー何被り物付きで見てやがんだ!!」

 

そういって残りの弾丸を発射するが全弾防がれる

 

「ヌルフフフフ、無駄ですねぇこれこそ無敵形態の本領発揮…熟練の銃手相手に中学生が挑むのです、このくらいの視覚ハンデは当然でしょう」

 

「…っち、その状態でどうやって指揮をとるつもりだよ」

 

そういいながら次弾を装填する銃使い…その通り、このままでは厳しいが…

 

「では木村君、5列左へダッシュ!!」

 

その言葉を受けて素早く移動する正義、続けて寺坂と吉田が左右に3列移動し、その移動に気取れれているすきにカエデが2列前進

 

更に業と不破が同時に右8列、悠馬、陽菜乃が左5列の移動を殺せんせーの指示のもと行う

 

(シャ、シャッフル!?ややこしい真似しやがって…だが、指示するほどに名前と位置を俺に知らせることになる…立った20人程度あっという間に覚えちまうぜ!!)

 

しかし、この銃使いの考えは殺せんせーには見抜かれていたようで…

 

「出席番号12番、右に1で準備しつつそのまま待機!!」

 

「へ?」

 

「4番と6番は椅子の間からターゲットを撮影!!律さんを通して舞台上の様子を千葉君に伝達!!」

 

そう、生徒と先生しか知らない情報で指示しだしたのだ

 

また、今回の作戦において左たちは人数には入っているものの、殺せんせーは指示出す気はなく、彼らの方も静観することに決めたようだ

 

「ポニーテールは左前列へ前進!!バイク好きも左前に2列!!」

 

更には外見的特徴と趣味で指示を出し始め…

 

「最近竹林君一押しのメイド喫茶に興味本位で言ったらちょっとはまりそうで怖かった人!!この島に来る準備の買い出しで恋人の水着ファッションショーを思い出して夜中に鼻血を出しかけた人!!攪乱のため大きな音を立てる!!」

 

「「うるせぇ!!何で知ってるんだ!!」」

 

「殺せんせー…後で覚悟しててね」

 

だがしかし、これにより銃使いはさらに混乱し誰がどこにして誰が誰だかわかりづらくなってきている

 

そのうえで特攻覚悟の接近戦に持ち込まれたことの厄介さも理解しているため…

 

(早く千葉ってやつを特定しねーと!!)

 

そんな思いからわずかに焦りが生じる

 

「…さて、いよいよ狙撃です千葉君、次の先生の指示の後、君のタイミングで打ちなさい」

 

「!!」

 

「速水さんは状況に合わせて彼のフォロー、敵の行動を封じることが目標です。覇月君は彼らが動きやすいように行動をお願いします」

 

「了解、つまり、さっきの殺せんせーの暗殺時と同じ状況(シチュエーション)ってわけね」

 

「ヌルフフフ、まぁそれに近いですね…が、その前に表情を表に出すことの少ない仕事人2人にアドバイスです」

 

「「…」」

 

「君達は今ひどく緊張していますね、先生への狙撃を外したことで、自分たちの腕に迷いが生じている…言い訳や弱音を吐かない君達は…「あいつだったら大丈夫だろう」と勝手な信頼を押し付けれることもあるでしょう」

 

その言葉に、龍之介、凛香は過去の学校であったことを思い出す

 

「苦悩していても気づいてもらえないこともあったでしょう」

 

更に、家庭で言われた母親の言葉を思い出す…

 

「でも大丈夫、君達はプレッシャーを一人で抱える必要はない…君達2人が外した時は人も銃もシャッフルして、誰が撃つかもわからない戦術に切り替えますし…」

 

「そのさらに混乱した隙を狙って俺が特攻かける、だろう、殺せんせー」

 

「その通りです…覇月君、後で皆さんに君が気付いたことを教えてあげてください」

 

「わーってますよ…こっちの準備はOKだ、いつでも行けるぜ…いつもやってることだしな」

 

「それは良かった、そして、ここにいる皆が訓練と失敗を経験しているからこそ出来る戦術です…君たちの横には同じ経験を持つ仲間がいる、安心して引き金を引きなさい」

 

「………!!」

 

しかし、こ高説の間指示は当然止まっており、それは相手に狙いを絞る準備時間を与えてしまったことを意味する

 

(出席番号12番の奴、あいつだけ待機携帯から動いてねぇ、他にも動いてない奴はいるがあいつだけ呼吸は何か企んでいるのかやたら荒い…ほかの場所も警戒はするが…あの近辺は動いた瞬間確実にとる!!)

 

「では…行きますよ」

 

その殺せんせーの言葉のしゅんんかん、銃の味で銃と一体化し外す気がしなくなった銃使い

 

「出席番号12番!!立って狙撃!!」(ビンゴぉ!!)

 

その瞬間立ち上がった存在の眉間が撃ち抜かれる

 

しかし…

 

「へっ!?」

 

撃ち抜いたのが人形だったら?

 

それにより動きが止まる銃使い…その隙を

 

『「ヒッサツ!!フルスロットル!!」』

 

「おらぁ!!」

 

龍哉がコウリンブレードブラスターにシグナルマシンガンを装填した必殺技を放ち、すべての照明を破壊する

 

これによりステージの逆光もなくなり、それに動揺した銃使いはうかつにも後ろを向いてしまう

 

「(小声)分析の結果、狙うのであればあの(・・)一点です」

 

「(小声)オーケー、律」

 

そして千葉の狙撃音に気が付いて振り向きなおすが、自分には傷一つない(・・・・・・・・・)

 

「フ、へへ、外したな、これで2人目も場所が…(ゴッ!!)!?」

 

しかし、次の瞬間自分に天井からつるされていた照明セットがあたるとは思っていなかったようだ

 

「(つ、吊り照明の金具を…狙っただと…)く…そが…」

 

そういって構えた銃も凛香の狙撃で弾き飛ばされる

 

「フーっ、やっと当たった」

 

そして、力尽きて倒れる銃使い

 

「よっしゃ、そっこー簀巻きだぜ!!」

 

「その前にこいつの持ってる銃と弾丸を回収しておこう、烏間先生用の武器がいるだろうし」

 

「おっしゃ!!」

 

そんな生徒たちの様子を見て…

 

「肝を冷やしたぞ」

 

「確かに、こんなにも危険な戦いを生徒達にさせるなんてね」

 

「どんな人間にも、殻を破って大きく成長できるチャンスが何度かあります」

 

「それを乗り越えるには、仲間が必要…そういうことだね、殺せんせー」

 

「えぇ、あなた方のように集中力を引き出すような強敵や、経験を分かつ仲間達に恵まれてほしい…だから私は用意できる教師になりたい…生徒たちの成長の瞬間を見逃さず、高い壁を、よい仲間を、すぐに揃えてあげたいのです」

 

「……なんつー教育だよ…」

 

「しかし見てみろ、彼らの顔を…戦う前よりも表情は中学生らしくなっているぞ」

 

全員でハイタッチをして皆で喜んでいたところに…

 

「ア゛ァ゛~おいおい全滅かよ~どいつもこいつもだらしねぇなぁおいい~」

 

地の底から響くような低い声の、不気味な男の声が…銃使いが現れた方から聞こえた

 

そしてその声が聞こえた瞬間から、龍哉のまとっている雰囲気が変わった

 

「まさかここで現れるとはな」

 

「おおや、さすが俺様、有名だな~」

 

「君の有名さは【悪名】だけだろう…破外山獣胡!!」

 

フィリップの言葉に全員がその男の招待と、龍哉の雰囲気が変わった理由を察する…

 

「皆…俺を置いて先に進んでくれ…あいつは…俺がやる!!!」

 




龍哉「あとがきコーナー・第三十七回、進行の龍哉だ」

陽菜「補佐の倉橋陽菜乃です」

龍哉「本当に長くあいたな」

陽菜「会社関係が異様に忙しくなり、更に転勤が入ってそれに慣れるのに時間がかかったんだよね」

龍哉「まぁ、社会人の宿命だな…」

陽菜「さらに最近はゴルフも始めたから余計に時間取れなくなったんだよね~」

龍哉「いずれ俺達もやらされ…いや、結構難しいと言っているからないだろうな」

陽菜「未来編…」

龍哉「やめろ!!…コーナー行くぞ」

 "暗殺教室キャラに遊戯王をやらせたら"

龍哉「今回は2回目、補佐の陽菜だ」

陽菜「私が使うデッキのイメージ、作者さんのはこれだよ~」

 【ナチュル】

龍哉「自然に身を置く植物族と昆虫族を中心としたデッキだな…後見た目的に合う、というのが理由だ」

陽菜「コントロール戦術にも長けてる…これって私がイリーナ先生の弟子だから?」

龍哉「だろうな…実はarosさんからも意見をもらってるんだ」

陽菜「arosさんのイメージだと【EM】または【マジェスペクター】か…どっちもペンデュラム中心のデッキだね」

龍哉「ただどっちのデッキも現在のマスタールール(2020年4月1日改訂版)ではかなり弱体化してるんだよな…」

陽菜「確かに…」

龍哉「逆に俺のデッキ【HERO】はリンクモンスターを気にする必要がなくなったから逆に強化されたんだよな」

陽菜「ちなみに私のデッキと戦ったらどうなるの?」

龍哉「【ナチュル】だと《ナチュル・バンブーシュート》を《E・HERO エッジマン》で、《ナチュル・ビースト》や《ナチュル・エクストリオ》を《超融合》で対処できれば勝てるな」

陽菜「一応対処法あるんだ…」

龍哉「【EM】または【マジェスペクター】の場合は…《M・HERO ダーク・ロウ》を出して上級融合HEROで上から叩けばいいな」

陽菜「ほえ~逆に私はその方法を取らせなければいいんだね」

龍哉「そういうこった、次のゲストは渚だ」

陽菜「あ、大筋としては仮面ライダーの時と同じ順番なんだね」

龍哉「そっちの方が楽だしな」

龍哉・陽菜「それでは次回もお楽しみに!!」

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