暗殺教室~拳法家の青春物語~   作:GGG-EX

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ビッチ先生の時間です。

ぶっちゃけ和解するまでのビッチ先生は好きじゃないので…割と駆け足です。

この後は集会、中間テスト、修学旅行です…

中間の順位どうしよう…


ビッチの時間

「もう5月かぁ…早いね」

 

「最初はどうなるかと思ったけどな」

 

殺せんせーが地球を爆破するという3月まで…残り11か月。

 

暗殺と卒業までの期限だ。

 

「さ、今日も暗殺計画立てようぜ」

 

「そうだね」

 

「目標はどうする?」

 

「殺せりゃ一番だけど、まずは脱皮を使わせる事かな」

 

「あ~」

 

「確かに、脱皮は月一だから月初に使わせればその後に暗殺しかけても殺せる確率上がるね」

 

「んじゃ、まずはそれでいこっか」

 

「潮田君の弱点メモから行くと…」

 

皆で相談しながら暗殺計画を立てている。

 

そうこうして朝のHRの時間…

 

「…今日から来た外国語の臨時教師を紹介する」

 

「イリーナ・イエラヴィッチと申します、皆さんよろしく!!」

 

(……すっげー美人)

 

(おっぱいやべーな)

 

(……で、なんでベタベタなの?)

 

烏間先生がイエラヴィッチに何か説明し、殺せんせーがヅラをとる。

 

「本格的な外国語に触れさせたいとの学校の(・・・)意向だ、英語の半分は彼女の受け持ちで問題無いな?」

 

「…仕方ありませんねぇ」

 

「…なんかすごい先生来たね、しかも殺せんせーにすごく好意あるっぽいし」

 

「…でもこれは暗殺のヒントになるかもよ」

 

教室に入って来た時からイエラヴィッチはずっと殺せんせーにひっついているが、殺せんせーは烏間先生のほうを向いたりしていたのでよく見ていなかったようだ。

 

「タコ型生物の殺せんせーが…人間の女の人にベタベタされても戸惑うだけだ…いつも独特の顔色を見せる殺せんせーが…戸惑うときはどんな顔か?」

 

そして殺せんせーがイエラヴィッチのほうを向くと、胸に挟まれた触手が見えて…

 

ピンク色で頬を赤くして、口元が緩んでいる。

 

俗にいう「デレッとした顔」といったところか…

 

それを見た生徒達は…

 

((普通にデレデレじゃねーか!!))

 

心の中で総突っ込みを入れた。

 

「なんのひねりもない顔だね」

 

「うん、人間もあり(・・)なんだ」

 

潮田と茅野がそんな会話をしている間にイエラヴィッチが殺せんせーを口説き、殺せんせーもそれにデレデレになっている。

 

「なぁ、赤羽君」

 

「あっはは、そんなに心配する必要とかはないんじゃね?」

 

「いや、普通に疑問なんだけど」

 

「何さ」

 

「何で殺せんせーあんなにデレッ?って顔してんの?」

 

「」

 

赤羽が絶句した…そして周りにいた生徒はズッコケかけた。

 

「え…覇月君分かんないの?」

 

「ああ…たかが女性にくっつかれてるだけじゃん」

 

「「」」

 

今のはクラス全体に響き渡り、流石に全員絶句する。

 

「いや、覇月よく見ろよ!!」

 

これにいち早く元に戻ったのは岡島だ。

 

「殺せんせー、触手をおっぱいに挟まれてすごいうれしそうじゃないか!!」

 

「だからなんでそんなことで嬉しそうにしてるのかわかんないって言ってるんだが」

 

「はぁ!?」

 

「おい覇月、それ、マジで言ってる!?」

 

「ああ」

 

「…まぁ女性にああされると殺せんせーはうれしいんだよ」

 

「ふーん」

 

((し、心底どうでもよさそう…))

 

菅谷のフォローになんとなく納得したような龍哉だが、どうでもよさげな返事が返ってきた。

 

「どうでもよさげだね」

 

「だって俺らで暗殺するときにはあんまし有効そうな手じゃないから」

 

((うわぁ…))

 

確かに生徒が色仕掛けして殺せんせーが今のようにデレデレになったら先生として完全にアウトだろう。

 

流石にこれ以上HRが長引くと授業にならないので烏間先生により強制終了と相成ったが…

 

生徒全員が感づいていた、この時期にこのクラスにやってくる先生(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)、高確率でただものじゃないことに…

 

=======================================================

 

昼放課、ほとんどの生徒が校庭に出て殺せんせーと暗殺しながらサッカーをしている。

 

というより、殺せんせーにパスを出して同時に暗殺を仕掛けているという状態だが…

 

そこにイエラヴィッチが割り込んできて、殺せんせーに本場のベトナムコーヒーを頼み、殺せんせーは喜々として買いに行った。

 

そこでタイミングよくチャイムが鳴り、5時間目の準備時間になったのだが…

 

なんと、イエラヴィッチは先生を()るのは殺せんせーの前だけ、そして潮田にディープキスをかまして情報を強制的に話させる形をとった。

 

さらに、他に情報を持っている生徒にも情報を出せと言ってきた。

 

しかもどう見ても堅気ではない男3人を呼び込んだ。

 

そして自分の邪魔をしたら殺すと…そう宣言した。

 

気絶するほど上手なキス、従えてきた強そうな男達に「殺す」という言葉の重み…イエラヴィッチがプロだという事を実感したが…同時に生徒達は思った…

 

((この先生は…嫌いだ!!))

 

と…

 

その後、潮田は情報をしゃべらされ、授業に入ったが全く教えてもらえず、赤羽、前原を筆頭にビッチコールだ。

 

それにキレたイエラヴィッチは正しい『V』の発音を習得させようとして全員を下唇をかませてそのまま授業を終わらせた。

 

そして翌日の5時間目…

 

イエラヴィッチと共に殺せんせーが倉庫に入っていく。

 

「…おいおいマジか、2人で倉庫にしけこんでいくぜ」

 

「…なんかがっかりだな殺せんせー、あんな見え見えの女に引っかかっちゃってさ」

 

「…でさ、あの人いったい何をして殺せんせー油断させてんのさ」

 

「「」」

 

今なお理解していない龍哉が全員に質問して絶句させる。

 

「覇…覇月君…」

 

「…あいつ…鈍すぎんだろ…」

 

「…えーと、あれだよ、求愛行動!!」

 

「ああ!!」

 

((納得した!!))

 

倉橋の言った求愛行動でわかるって…しかし、龍哉は皆の予想を上回ることを言い出した。

 

「でもさ、なんでなんとも思ってない人に対して求愛行動してんの?」

 

「」

 

「…覇月君、あれが彼女の暗殺方法だ。あれで彼女は何人も殺してきた」

 

「あー、なるほど…それで皆はあの人の暗殺は成功すると思ってる?」

 

いきなり話題を変える龍哉…が、龍哉の天然発言がなくなると即座に判断した何人かがそれに乗る。

 

「俺は…ああして引っかかってるから…もしかしたらって思ってる」

 

「私も」

 

磯貝と片岡が回答すると…

 

「そういう覇月はどう思ってるのさ」

 

「俺は100%失敗するって分かってる」

 

「「はぁ!?」」

 

「この前、明お祖母ちゃんが散々愚痴ってたからね、「国から推薦してきた殺し屋が私達の武器否定してきたー」って」

 

「つまり、ビッチ姉さんは俺らが使ってるBB弾とかゴムナイフとか使おうとしなかったってわけ?」

 

「おう、明お祖母ちゃんは結構がっつり絡んでるからさ、そういうの運がいいと知れるんだよ」

 

「うわぁ…じゃあどうやって殺そうとしてるんだろう」

 

「おそらく、実弾だろう」

 

「効くんですか?」

 

「いや、効かない…奴自身が我々の前に姿を現し多その時に君達に渡しているナイフとBB弾以外は効かないことを証明してきたからな」

 

「それは知ってるんですよね?」

 

「知っているはずだが…」

 

「なーんだ、プロって言ってもその程度なんだ」

 

「…そのことを度外視ししても烏間先生…私達はあの人のことを好きになれません」

 

「すまない…国から彼女に一任しろとの命令だ」

 

「ってことは国は見る目がないってことですか」

 

「…黙秘させてもらう」

 

その瞬間、倉庫のほうから銃声が響く。

 

「この音って…」

 

「まず間違いなく実弾の音だ!!」

 

「おいおい…マジかよ」

 

「ていうか今更だけど日本って実銃持ち歩くの法律違反じゃない?」

 

「本当に今更だ…」

 

そんな会話をしているうちに銃声がやみ…

 

ヌルヌルヌル

 

「いやぁぁぁぁぁ」

 

「な、なんだ!?」

 

「銃声の次は鋭い悲鳴とヌルヌル音が!!」

 

そして鋭い悲鳴とヌルヌル音がやむ。

 

「めっちゃ執拗にヌルヌルされていたな」

 

「行ってみようぜ!!」

 

そうして倉庫につくと中から殺せんせーが出てきた。

 

「殺せんせー!!」

 

「おっぱいは!?」

 

ちなみに聞いたのは岡島だ。そして女子生徒はそんな彼を汚らわしいものを見る目で見ている。

 

「いやぁ…もう少し楽しみたかったですが…皆さんとの授業のほうが楽しみですから、6時間目の小テストは手ごわいですよ」

 

「あはは」

 

「ま、頑張りますよ」

 

そしてその後にはイエラヴィッチが出てきたが…

 

体操服にブルマ、頭に鉢巻き、しかも体操服の名札にはご丁寧に【イリーナ】と記載されている。

 

((めっちゃ健康的でレトロな服にされてる!!))

 

「まさか…わずか1分であんなことされるなんて…肩と腰のコリをほぐされて、オイルと小顔のリンパをマッサージされて…早着替えさせられて…」

 

しかも顔を真っ赤にしてふらふらと足元がおぼつかなく歩いている。

 

「…その上まさか……触手とヌルヌルであんなことを…」

 

そう言ってイエラヴィッチは前のめりに倒れる。

 

((どんなことだ!!?))

 

「殺せんせー、なにしたの?」

 

「さあねぇ、大人には大人の手入れがありますから」

 

「悪い大人の顔だ!!」

 

「さ、教室に戻りますよ」

 

「「はーい!!」」

 

そうして皆が教室に戻っていく中、龍哉がふと立ち止まってイエラヴィッチのほうを見ると…

 

イエラヴィッチはとても憎々しげな表情をして鉢巻を握りしめていた。

 

(…あきらめてないな…まぁプライドは高いだろうからまた仕掛けようとするだろうけど…授業を放棄するなら…皆怒るだろうな…)

 

=======================================================

 

その翌日の英語の授業、イエラヴィッチはかなりいらいらした様子で手元のPadを操作していた。

 

黒板には大きい字で【自習】と書かれている。

 

生徒達はそれをかなりきつい目で見ている。

 

「あはは、必死だねビッチねえさん、あんな事(・・・・)されちゃプライドズタズタだろうねぇ~~」

 

「確かにな…てか有効武器を否定して未だに使おうとしてないみたいだし、本気で殺る気には見えないな」

 

「おいおいマジかよ」

 

赤羽と龍哉がそんな会話を後ろのほうでする中、磯貝が意を決してイエラヴィッチに声をかける。

 

「先生」

 

「…何よ」

 

「授業してくれないなら殺せんせーと交代してくれませんか?一応俺ら今年受験なんで…」

 

「はん!あの凶悪生物に教わりたいの?」

 

この一言に生徒の一部の顔色が変わる。

 

「地球の危機と受験を比べられるなんて…ガキは平和でいいわね~~」

 

これにさらに生徒達の表情が硬くなり始める。

 

「それに聞けばあんたたちE組って…この学校の落ちこぼれだそうじゃない」

 

この一言で―龍哉は制度を理解していないためあまり気にしていないようだが―全員の顔が表情が変わる。

 

「そうだ!!じゃあこうしましょ、私が暗殺に成功したらひとり五百万分けてあげる!!あんたたちがこれから一生目にする事ない大金よ!!」

 

生徒達がまとっている空気が変わっていることに気が付かず、イエラヴィッチはさらに提案を出そうとする。

 

「無駄な勉強をするよりずっと有益でしょ、だから黙って私に従って…」

 

ここで誰かが投げた消しゴムがイエラヴィッチの髪をかすって黒板にあたり跳ね返って教卓に落ちる。

 

「(ぼそっと)出てけよ」

 

それを見て、今つぶやかれた言葉を聞いて、生徒達の方をようやくじっと見たイエラヴィッチ…

 

それを見て気づいた…生徒達が怒っているという事に…

 

「出てけくそビッチ!!」

 

「殺せんせーと変わってよ!!」

 

「なっ…何よあんた達その態度っ、殺すわよ!!」

 

「上等だよ殺ってみろコラァ!!」

 

ブーイングと共に物を投げる生徒、交代を要望する生徒と様々生徒がいる中…

 

「そーだそーだ!!」

 

一番後ろにいるため安全な龍哉と周りが暴走しているため縮こまっている潮田がふと茅野のほうを見ると…

 

「巨乳なんていらない!!」

 

【脱巨乳】と書かれた紙をもって茅野が叫んでいた。

 

「茅野さん、それは違うだろう…」

 

そして教室の外では烏間先生が頭を抱えていた。

 

=======================================================

 

「んじゃ、今日も頑張ろうぜ」

 

「「うん!!」」

 

ときは変わって昼放課、何人かがテニスコートでナイフと殺せんせー顔のボールを使ってバトミントンのようなことをしている。

 

「よし、今日こそ龍哉負かす!!」

 

「だな、これ以上負けられっか!!」

 

「あはは…でも俺も結構負けず嫌いだからさ」

 

「じゃあ1対4ね」

 

「地味にきっついルールだしてきたな!!」

 

「…いいさ、やってやるよ」

 

「覇っ君頑張れー!!」

 

そのやり取りの後、龍哉と反対側のコートに中村、磯貝、前原、岡野が入る。

 

そうして開始した暗殺バトミントンだが…

 

「試合終~了~!!」

 

「だー!!また負けた!!」

 

「…殺せんせーの言ってた欠点残ったまんまじゃん」

 

「数を頼った思考は個々の思考を疎かにする、だっけ」

 

「…言われてみりゃ確かにそうだ」

 

「俺、互いの真ん中に落とされたとき反対側の奴がとるだろって思っていかなかったもんな」

 

「でも声出しあったらばれちゃうよね」

 

「だったらハンドサインとかで声なしで分かりやすく相互理解できるようにすればいいんじゃないかな?」

 

「ハンドサインか…」

 

「烏間先生に相談してみようぜ」

 

「そうだな」

 

そう言って皆がわいわい相談始めて、龍哉がふと校舎のほうを見ると烏間先生がイエラヴィッチを連れて何か話していた。

 

(…まぁ何とかなりそうだね)

 

そして予冷が鳴り全員教室にいるとイエラヴィッチが入ってきて黒板にいきなり何か書き始める。

 

「You're incredible in bed!言って(リピート)!!」

 

いきなり変なことを言われて全員ポカーンとしてしまう。

 

ホラ!!とイエラヴィッチに促されて全員が繰り返す。

 

「これはアメリカでとあるVIPを暗殺した時、まずそいつのボディーガードに色仕掛けで接近したわ、その時彼が私に言った言葉よ」

 

身振り手振りを交えてその時の事を解説するイエラヴィッチ

 

「意味は「ベッドでの君はすごいよ…♡」」

 

((中学生になんて文章読ませんだよ!!))

 

「外国語を短い時間で習得するにはその国の恋人を作るのが手っ取り早いとよく言われるわ」

 

どうやら外国語をどう身につけたりしたのか教えるようだ。

 

「相手の気持ちをよく知りたいから、必死で言葉を理解しようとするのよね」

 

それを聞いて生徒達は納得した顔をする。

 

「私は仕事上必要な時…その方法(ヤリかた)で新たな言語を身につけてきた」

 

「すごいな」

 

龍哉がポツリとつぶやく。

 

実際、それにかかった労力は計り知れない。

 

「だから私の授業では…外人口説き方を教えてあげる」

 

((どうしてそうなる!!))

 

「プロの暗殺者直伝の仲良くなる会話のコツ、身につければ実際の外人と会った時に必ず役立つわ」

 

((外人と…))

 

一部生徒が何やら妄想しているが気にせずイエラヴィッチは話を続ける。

 

「受験に必要な勉強なんてあのタコに教わりなさい、私が教えられるのはあくまで実践的な会話術だけ」

 

「なぁ赤羽君、受験に必要な勉強より将来に役立つと思わない?」

 

「言えてるね」

 

龍哉と赤羽の会話が聞こえる中、イエラヴィッチが言葉をつなぐ。

 

「もし…それでもあんた達が私を先生と思えなかったら…その時は暗殺をあきらめて出ていくわ」

 

そういったイエラヴィッチの顔はすごく不安げだ。

 

「……そ、それなら文句ないでしょう…(ポツリと)…後いろいろ悪かったわよ」

 

それを見て全員急に笑い出し、驚くイエラヴィッチ。

 

「何ビクビクしてんだよ、さっきまで殺すとか言ってたくせに」

 

「なーんか普通に先生になっちゃったな」

 

「もうビッチ姉さんなんて呼べないね」

 

岡野ひなたの言葉にぶわっと目じりに涙を浮かべるイエラヴィッチ。

 

「あんた達…分かってくれたのね」

 

「考えてみりゃ先生に失礼な呼び方だったよね」

 

「んじゃ、これからは普通に読んであげないとね」

 

「じゃ、ビッチ先生で」

 

ビシッ!!

 

赤羽が言い放った今後の先生としての呼び名に固まるイエラヴィッチ。

 

「えっとねぇキミ達、せっかくだからビッチから離れてみない?」

 

そんな風に呼ばれてはたまらないとイエラヴィッチは変えようとするが…

 

「でもなぁ、もうすっかりビッチで固定されちゃってるし」

 

「うん、イリーナ先生よりビッチ先生のほうがしっくりくるよ」

 

(いや、そうかな?)

 

龍哉が疑問の思う中、クラス中からビッチコールが沸き上がり…

 

「キー―――ッ!!!やっぱりキライよあんた達!!」

 

「…まぁそんなこと言わないで授業してください、イリーナ先生(・・・・・・)

 

そう龍哉が言った瞬間、全員の顔が龍哉のほうを向く。

 

「あれ、俺なんか変なこと言った?」

 

「あ…あんた…」

 

なぜかイリーナ先生がすごく感動した表情で龍哉を見つめて、そのまま近づいてくる。

 

それに潮田の事を思い出した龍哉は身構えるが…座っているのであまりうまく逃げれそうにはないが…

 

「あの…何かふぐもぉ!!」

 

「なっんていい子なのぉ~~~~!!!!」

 

「もガガガガガガガガガ!!」

 

龍哉が他の生徒と違い、ファーストネーム呼びしたことがどうやらイリーナ先生の琴線に触れたらしい。

 

龍哉を思いっきり抱きしめて頭を撫で繰り回している。

 

しかし、龍哉もさるもの、すぐに自分の両腕をイリーナ先生と自分の頭の間に差し込んで脱出する。

 

「いきなり何するんですか!?」

 

「…そうよね、そうようね…」

 

「話聞いてますか?」

 

「こっちのほうが嬉しいわよね、ご褒美よ」

 

「は?何がってうおぉ!!」

 

今度はディープキスしようとしてきたので思わずのけぞって躱す龍哉。

 

「何で躱すのよ!!」

 

「いきなりんなことされたら躱すわ!!というかなんでいきなりあんなことした!?」

 

「嬉しかったからに決まってるでしょ!!」

 

「何が!?」

 

「名前でちゃんと呼んでもらえたことよ!!」

 

それにああ、と龍哉も納得する。

 

確かに他の生徒達に苗字を略した形とはいえ変な風に呼ばれる中普通に呼ばれたら感動するだろう…それでも抱きしめたりディープキスはどうかと思うが…

 

そしてそれを聞いて…

 

「「俺らにもお願いします、イリーナ先生!!」」

 

阿呆な男子2名が立って名前呼びして頭を下げるが…

 

「さ、授業始めるわよ~」

 

イリーナ先生はガン無視して授業を始め、それに倣って生徒達、特に女子生徒はその男子たちに軽蔑の視線を向けてイリーナ先生に向き合う。

 

「「畜生!!なんで覇月だけ!!」」

 

「俺が知るか」

 

「下心があるかないかでしょ」

 

「サイッテー」

 

「巨乳ナンテ滅ビロ」

 

「茅野、なんか怒りのベクトル違うよ!!」

 

そんな風にわちゃわちゃとしてだが、終息した今回の騒動…

 

そしてこれを見ていた烏間先生は…

 

(…暗殺のために理想的な環境を整えるほど…学ぶために理想的な環境に誘導されてしまっている)

 

事実、現在の英語の授業は受験にはさほど役立たないが…世界がグローバル化している現在ではかなり有用な授業になっている。

 

(皆が踊らされているようだ…このモンスターの触手の上で…)

 

 

 

 

 

 




龍哉はちゃんと名前で呼んであげてます。

そのためビッチ先生にとって唯一かわいい生徒、という立場になるかもです。

あ、ビッチ先生はヒロイン候補にはなりませんよ

むしろ姉弟関係に近いものにしていく予定です。

一部カットしているのは主人公が「教師」ではなく「生徒」だからです。
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