今日はついにラウラとクロエがこの
ニヤニヤが止まらん。こんな形で原作キャラと会えるとは思って無かったというか、もうちょいマシなシチュエーションで会いたかった。……おっさんに色紙か何か持ってきてもらおう。
『おっさん色紙とペン持ってない?』
『無い』
『2人が来るまでに買ってきて』
『断る』
『ケチー、痩せるぞ』
『悪口になっていない』
『悪口じゃない、皮肉だ』
『そう変わらん』
俺とおっさんは実験室に向かう為に廊下を歩いていた。
『おっさんはこの研究所で1番偉いのか?』
『あぁ』
『部下は?』
『今日から来る』
『へー』
『数名はもう実験室に来ている頃だろう』
『え?マジでじゃあ早く行こう』
『廊下は走るな』
『てめぇは学校の先生かっ!』
実験室の扉が開くとそこには白衣を着た男女が10人程いた。
『所長おはようございます』
『あぁ』
『あぁ』とかコミ障か?おっさん。
『昨日とは別の薬品だ、腕を出せ』
『ほれ』
『よし、昨日と同じ様にあの中に入れ』
『はいはい』
『早くしろ実験体29』
男の研究者の1人が腕を引っ張って歩き出した。俺はカプセルに入り器具を着け、寝た。
『寝るな』
『ぼぶぶぶぶぶ、ぼうゆうのべでてるいべーびがばるびゃん(いやいやいや、こういうのって寝てるイメージがあるじゃん)』
『五月蝿い』
『所長反応がありませんが……』
『チッ、これもか』
『これもか』って……また毒か!毒の効力とか他の生物で試せよ!
『このウイルスも抗体でだけで全壊か……こいつの血を採れ』
『はい、おい実験体29を引き出せ!』
『はい!』
え、何?俺の血採るの?
『29、お前の血は医薬品として活用出来るかもしれない、良かったなお前の血は世界中の病人を救えるかもしれないぞ』
『は?何で他人に無料で奉仕活動しないといけないの?給料よこせ』
『おい!実験体のクセに失礼だぞ!お前に人権など無いのだから生きながらえてるだけでも有り難く思え!』
『だが断る』
『何だと!』
おいおい、子供の戯言にいちいち反応すんな。……子供サイコー。
『てかおっさん、あんた優しいなわざわざ俺に何をするかを教える何て』
『……この台に寝ろ』
『はーい』
俺は言われた通りに台の上に寝ると口に器具を着けられた。すると、強い眠気が襲って来た。
ふわぁぁぁぁ……眠っ。
俺の意識は器具から流れて来る気体の量に比例してだんだんと薄れていき、途絶えた。
___________________________________
~ボーデヴィッヒ・クロニクルside~
2日前にこの研究所に買われた実験体29、正直とても5歳児とは思えない、というより人間だとは思えない。両親は日本人にも関わらずドイツ語を当たり前の様に使いこなし、両親に売られた事実を知っているにも関わらず泣きもせず、むしろこの状況を楽しんでいる様に見える。そして何より……毒が効かない。ウイルスが効かない。
今、台で寝ているが寝かせる為に使った睡眠ガスも大人10人を眠らせる為に使う濃度の50倍でやっと効果がみられた。
こいつが何故親に売られたかは知らないが俺……いや、俺達研究者と同じ雰囲気を感じる。だからこそ非常に残念だ。この知能。この思考回路。実験体にするには勿体なさ過ぎる。
だが、こいつには実験体として生涯を終えてもらう。
だが、
その日までは悔いなく生きて欲しい。
こいつの抗体があれば毒で死ぬ事は無いだろう。
だが、解剖されるかもしれない。
事故死するかもしれない。
あまりの苦しさに自害するかもしれない。
俺にだって人を、他人を思い遣る気持ちはある。この2日間、こいつと一緒にいて何年ぶりになるだろうか。
とても楽しめた。
俺は他人と話す事が苦手だ。俗に言う口下手だ。友人は少ない。むしろ、俺を嫌う奴が多い。
そんな俺にこいつは、普通に接してくれた。
こいつの、この寝顔を見ていると心が痛む。こいつは不幸過ぎた。産まれてから5年程しか生きていないのにこの仕打ちだ。しかし、こいつは産まれてからこな5年どのように生きて来たのだろうか。そこら辺の大人よりも人として出来ている。
非常に残念だ。こいつとは、こいつが大人になり、1人の研究者として話してみたかった。
ボーデヴィッヒ・クロニクルさんむっちゃいい人www