ISの世界に転生したもう1人の天災   作:素羅威夢

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天災と2人の試験管ベビー

 気がついたらあの白い部屋にうつ伏せの状態で寝ていた。

 

 ちょっと!せめて仰向けにしてくれ苦しいぞ!

 

『酷いじゃないかぁおっさん』

 

『……』

 

 あれ?反応がない。いつもならマイクから何かしら言ってくるのに。

 

 俺はそんな事を思いながら部屋を見渡した。俺の視界は白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白白銀……あれ?銀?この部屋にはそんな色は無かった筈だ。

 

 目を瞑り考える。今の視界は黒。目を開けもう一度部屋を見る。部屋の片隅に2つの白以外の色、というより俺以外の人間がいた。

 

 ラウラとクロエじゃないですかぁぁぁ!!

 

 俺しかいなかった白い部屋に新しい住人、『ラウラ』と『クロエ』が入居した。

 

『ど、ども』

 

 俺は挨拶をしてみるがラウラは俺を睨んでるし、クロエは……俺に興味の無い目を向けてるし……。

 

『おっさん!!』

 

『ラウラとクロエだ』

 

『俺何か悪いことしたァ!?』

 

『何もしていない、だがそれが悪い』

 

『いやいや、普通なら正論かもしれないけど今この状況では暴論だよ!?』

 

『あぁ』

 

『んで、何で俺は睨まれてんの?』

 

『知るか』

 

『お、お前は何者だ!』

 

 む、ラウラちゃんが俺にコンタクトをとってくれた!めっちゃ睨んでるけど……あれ?オッドアイじゃない。

 

『俺は……おっさん今この状況で俺は実験体になる前(・・・・・・・)の名前を言った方が良いのか?』

 

『いや、お前は実験体29だ』

 

『だそうですよ』

 

『ふんっ、実験体!こっちへ来い!』

 

 俺はラウラとクロエに近付いた。身長にそこまで差はない。だけどラウラの態度が異常なまでにデカイ。

 

『私は完璧に創られた!』

 

『スゴーイ』

 

 餓鬼にはこう言っておけばどうにでもなる。棒読みだけどな。

 

『実験体のお前より偉いし凄いのだ!』

 

 スゲェドヤ顔で俺を見てくるラウラと、隣でラウラの手を握っているクロエ。可愛らしいなぁ。原作でも充分背が低かったけど今はもっと低い。まぁ、5歳児と同じくらいだからな。

 

『あなたはいつから此処にいるの?』

 

『2日前』

 

 クロエちゃんがやっと俺に興味を持ってくれたよ!嬉しい!にしてもまだ低知能で純粋だな2人は……。はっ!俺はいつからこんなおっさん思考になったんだ!

 

『私達と一緒?』

 

『一緒っていうのは《創られた》という意味でかな?』

 

『うん』

 

『残念ながら俺は父親と母親が■■■(正しく思春期を迎えた人なら分かるアレ)して産まれた普通の人間だよ』

 

『そうですか』

 

『??』

 

 クロエは言葉の意味を理解してるみたいだけど、ラウラにはまだ早過ぎたみたいだ。理解して無い。

 

『君達2人は産まれてからどのくらい経った?』

 

『1週間と2日です』

 

『え?0歳児かよ!』

 

『まぁ、あくまで私の記憶で一番古い(・・・・・・・・・)記憶が1週間と2日前(・・・・・・・・・・)の記憶なだけ何ですが』

 

 まぁ、だろうね1週間と2日程度で5歳児と同じ体格になるなんてその科学者達には無理(・・・・・・・・・・)だな。

 

『にしても2人とも喋るの得意だね』

 

『最初から喋れました』

 

 準備がいいねどっかの国の科学者達。多分脳に直接書き込んだか、母親が胎児に話し掛ける様に、知識を流し込んだか、どっちかだな。

 

『まぁ2人とも今日からよろしく、俺の事は気軽く29から『お肉さん』って呼んでね』

 

『私はラウラ・ボーデヴィッヒだ!』

 

『私はクロエ・クロニクルです、これからよろしくお願いしますお肉さん』

 

 この日から白い部屋の住居者は3人に増えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あ、そうだラウラ』

 

『何だ?』

 

『ドイツの科学力は世界一ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!』って叫んでみて』

 

『何だその言葉は!素晴らしい言葉じゃないか!ドイツの軍人として胸を張って言えるぞ!』

 

 あ、もうドイツの軍人なのね……。

 

『ドイツの科学力は世界一ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!』

 

 




 最後のこれだけは言わせたかった!!
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