転生少女さやか(!?)☆マギカ    作:ナガン

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劇場版で一番感動したところ?それはもちろんさやかの魔女化シーンですよ。ああでも、変身シーンも捨てがたい


16話 未練と慟哭

「入れ。」

 

荘厳な声で、命が下る。

 

そう、命令だ。○○様の言葉は絶対の力がある。聞き間違えるようなことがあってはならない。いや、それすらもさせてはくれないだろう。

 

座ったまま音を立てないよう静かに障子を開ける。そのまま立ち上がることはせずに、座ったまま体を室内に入れて、再び障子を閉め、み○様と向かい合う。

 

「これより、○○様に仕えさせてもらいます、'まどか'と申します」この時、顔を上げることはしてはいけないし、まして目を合わせるなど言語道断。頭を垂れて、ひたすらみ○様が発言の許可を与えるまでまつ。

 

「……まどか?」

「え?」

 

ずっと神様は、わたしを呼ばなかった。夢の中の'わたし'に声をかけていた。でも、この時だけはわたしを呼んだ。驚いて、思わず顔を上げると、神様の顔が見れた。その顔は大人びていたけれど、正しく……

 

 

 

 

まどか達から逃げて早一日あたしはとある公園で黄昏ていた。

 

「まどか、どうしてるかな……」

 

 

今頃は学校終わってあたしを探してるはず。

 

  ……やっぱ、やむを得なかったとは言え、あの言い方は不味かったな。

 

もうやってしまったことだけど、今さらながらにあたしは後悔していた。

 

 

 そこら辺のフォローは杏子が何とかしてくれていて欲しい。 後でまどかに謝ろ……

 

そう決意しつつ、ソウルジェムを手のひらて弄ぶ。土台はそろそろ焦げ茶色を通り越し始めていた。結晶も濁り始めている。

 

 どうも結晶が濁りきったら魔女化するようだけれど……、どうなるかね?

 

 

暗い気持ちで、自分のソウルジェムを眺めていると不意に、向こう側から談笑している2人が近づいてきた。

 

  ってこの声は京介と仁美!?

 

 

あわてて柱の影に隠れる。様子を見ていると、2人でベンチに座って楽しく談笑し、笑いあっている。

 

その光景に自然と頬が綻んだ。

 

 よかった……仁美の告白は成功したみたい。それにしても、あの二人さまになってるね~。

 

 

  ほんと、めちゃくちゃにしてやりたい。

 

 

「っ!?」

 

急速にのどが渇く。おなかがなった。次いで、強烈な飢餓感と空腹感。そして、殺意それらがあたしの体の中で無茶苦茶に暴れまわる。

 

  やばい

 

 

口を手で押さえて、京介達に気づかれないよう、その場から離れる。

 

 はは、妖怪になったころをおもいだすよ、ぐっ……

 

 

あまりの空腹感に吐き気がしてきた。ぐらぐらと視界も揺れる。近くの茂みまでたどり着いた時、ついに限界が来てその場に倒れこむ。

ぶちりぶちりとナニカが外れていく錯覚をごまかしながら四つん這いで必死に耐える。

 

 来るな! 誰も来るな!!

 

今誰かを一瞬でも視界に入れれば、そいつに襲い掛かってしまえる。そんな自信まで持てた。

 

「さやかちゃ~ん」

 

息を飲んだ。この声を聞き間違えるはずがなかった。この茂みの向こうに、謝るべき親友が、いる。

 

 なんでくるんだよ、ばかぁ……

 

この時ばかりは、タイミングの悪さを呪った。

 

けれどそれ以前に、うれしくて涙が出た。希望とやる気が巻き返してきた。

 

 どくん

 

「っ!!」

 

でも、現実はそう甘くはなくて、あたしを蝕む衝動が消えることはない。意識が明滅して、自然と足に力がこもるのをその都度止めているギリギリの状態。

この状態を維持しているのが奇跡だと言い切ってもよかった。

 

 ころさない……、殺させない……!!

 

ギリギリと歯が軋み、がくがくと全身が痙攣する。

 

そして……

 

 ガサッ 

ガシュッ

 

 

まどかは音がした方に振り向いた。

 

「あ……」

 

「お前か……」

 

 

そこには別の茂みから来た若干汚れた杏子とゆまがいた。

 

「あなたも、さやかちゃんを探していたの?」

「まあ、な。でも勘違いするなよ。アタシはあいつが忘れていったグリーフシードを返すだけだからな」

「(……キョウコ嘘下手)」

「なんか言ったか、ゆま?」

「なにも言ってないよ」

 

さやかやマミがいればツンデレ乙と言いそうだが、生憎ゆまではそのボキャブラリーがなかった。

 

「そっちは……、見つかってはないよな」

「……うん」

「まあ、時間が惜しいし、あたし達はこっちに行く。あんたはそっちを探しな」

「うん。わかった。じゃあ、おねがいします!」

 

そう言って、三人は二手に分かれてさやかを探し始めた。

 

「…………」

 

その場所の近くの茂みにさやかはいた。

四つん這いなのは変わらないが、左腕の肉が無く、口にナニカを噛みしめて歯を食いしばっていた。

しかし、その頬は笑いを隠し切れないといった風に吊り上り、やがて声を上げて笑い始めた。

 

もっとも、その笑い声も、少しした後に泣き声に変わっていったが。

 

「なんか、いったいなぁ……ちっくしょう……」

 

 

――――――――――――

 

戦いは、好き

 

あれから日も暮れ、陰鬱な気持ちのままぶらぶらとどこかの立体駐車場のスロープを歩いていたら、魔女の結界に捕まった。

 

「邪魔だあああああああ!!」

 

動かない体を魔力で無理矢理動かし、使い魔を斬る、斬る、斬る。

いろいろとごちゃごちゃになっている気持ちを、少しでも晴らしたくて

 

戦いは色々なものを忘れさせてくれる。

 

しばらくがむしゃらに斬っていると、魔女の結界が消えた。

 

「はあ……ハア、ハア……疲れた……」

 

バタッとその場に倒れこむ

気持ちは全く晴れない。

結局魔力の無駄遣いだった。

 

戦いは、……嫌い。

 

ごちゃごちゃした感情が戻ってくるから。

 

カツン

 

「ん? ああ……転校生か……どしたの?」

 

休息していると、転校生が現れたので、座り直す。

 

「使いなさい」

 

グリーフシードを投げてよこす転校生。

受け取った直後、グリーフシードから穢れがあたしのソウルジェムに吸いとられる。

また体の歯車が、一個壊れた。

 

「な!?」

「返す。早くしまって」

 

若干黒が薄くなったグリーフシードを投げて返す。

 

「どういうことなの、ソウルジェムが穢れを吸いとるなんて普通ではあり得ないことよ。」

 

グリーフシードをしまいながら転校生が聞いてくる。

 

「いや~、どうやら魂が、ソウルジェムになったことがきっかけで、先祖返り起こしているようでさ、この土台が完全に、黒くなったら完了ってわけ」

 

あっけらかんと答えたかったけど、力ない返答になってしまう。

 

 もうそろそろ、潮時かな……

 

「……まさか本当に転生者だったの?いや、そうだとしてあなたは何だったの?」

 

 転校生の落ち着いた情報整理力はなかなかのもんだなあ……。普通そこで前世が人間でないなんて気付かないよ。

 

「もし、あいつらが来なかったら生まれていた存在、かな」

「……でも穢れを必要とする存在よね。結局は魔女になるっていうことかしら?」

「あんなでき損ないと、一緒にしないでくれる?こっちは、もっと崇高な存在なの」

「あなたが時が止まった世界で動けたのも……」

「あたしは、前世では時に関する、妖怪だったからね。同系統の能力は、効かないよ。あんたが逆行していることは、何となく予想できたけどね」

「そう……なら、」

 

 

「死になさい」

 

ドオン

 

動かない体に容赦なく放たれる銃弾。

 

「え?」

 

ぽかんとしたあたしの声が上がるのが早かったか、次弾の三発がたて続けに放たれる。

頭を狙った一発は外れたけど、残りの二発はしっかりと胴体を貫いた。

 

「うがぁ……ぐぽっ、げほ…………な、んで……」

「美樹さやかはどの時間軸でも私の足を引っ張って来たわ。今回は期待してみたけど、どうやらあなたが魔法少女となった時点で結末は変わらないみたいね。なら……いっそここで、私が」

 

痛みを我慢して肘を支えに上体を起こしながら、転校生に投げかけた疑問の回答は残酷だった。転校生は再び銃口を向ける。

 

 

 そうだった、こいつとあたしの仲に情なんて言葉はない。あるのは利害関係だけ。そして、自分に害あるものは容赦なく消すタイプ。たとえそれが人間であっても。

 

 

「それにあなただって、このまま生きていれば、奴等に鹿目まどかに付け入る隙を与えることぐらい、わかっているはずよ」

「確かに、そうだけどね、死ぬのは、いやなんだよ……」

 

転校生の目が一瞬細められる。

そして転校生は引き金に指を引いた。

 

「くあっ!!」

 

肘の支えを無くして頭を下げることで、銃弾の直撃を避ける。髪の毛数本じゃなくて、頭の皮と耳の一部をもっていかれたけど。

 

「……外した。いえ、避けた」

「ぜえ、ぜぇ……ぐっ…………」

 

せりあがる血を気合で飲み込んで、転校生の一挙一動を見逃さない。

 

決して、諦めない。

 

「……どうして、そこまで生きたいの?」

「……は?」

「やっぱりあなたはいままでの美樹さやかと一線を画するわ。今までのあなたなら、そこまで生き汚くなかった。生に絶望していた」

「さあ? 転生、したからかな……」

「でも、今のあなたには破滅の未来しか残されていない」

 

生に縋り付こうとするあたしの行為は無駄だと転校生は断ずる。

 

「破滅しか、ない? 全てを諦めてるような目をしたあんたには、言われたくない、ね……」

 

あたしはそれを、鼻で笑った。

 

 生憎、こういう問答は腐るほどやってる。今更どうこう言われて揺らぐものでじゃない。

 

 

「帰るん、だ。まどかたちと、学校行って、おしゃべりして、お泊まり会なんかして、笑いあうんだ」

 

 

 あの日常に、帰るん、だ。

 

 

 ああくそ、視界がぼやける。しっかりしろ、プレミアム会員なんだろ、あたし。

 

「あなた……」

 

 やばい、銃口が見えな、い……

 

「さようなら」

 

こんどこそ転校生は止めを刺そうとして、

 

ジャラジャラ

 

後ろからきた杏子に多棍槍に捕らえられた。

 

「何してやがる!! 早く逃げろ!!」

「……杏子ナイス」

 

なけなしの魔力を使ってとりあえず傷を治し、立ち上がる。

 

あ~あ。服が血まみれ。見つかれば即通報だな……

 

「最後に一つ。あたしは利用されっぱなしはだいっ嫌いだから」

 

そう吐き捨てて、重い体を引きずる。

 

 ぐっ……、さっきのが盛大に効いてる。

 

杏子達が見えないところまで歩くと、何もないどころで躓いて転んでしまった。

 

「っ……、どこのドシッ子だよ、あたしは」

 

コロコロ

 

その時、ポケットから"透明"なグリーフシードが転がり出た。

 

「え……?」

 

 もしかして……

 

残りのグリーフシードも確認すると、全部透明だった。

 

「……こんな時にかい」

 

 何で気付かなかったんだろ。これじゃホントにドジっ子じゃん

 

まあ、いい。どうせ時間も余り残されてない。

 

 いろいろと整理がついてないけど、後でいいや……

 

 

やるだけのことはやろう。

 

 

 

 

 

「どこ行きやがった……」

 

焦る気持ちとは裏腹に足はどんどん重くなっていく。

一時間の全力疾走はさすがの魔法少女でも堪えていた。

あそこまで衰弱していたから、そこまで遠くには行けないはず。

 

 くそ!! ほむらのヤローも取り逃がしたし、早く探さないと不味いことになる。

 

『ゆま! さやかはいたか!』

『ううん、いない』

 

~~美樹さやかを見つけた所で、もうどうすることもできないわ~~

~~彼女を助けることは、もう不可能よ。美樹さやかだって、心の奥底では自分が助からないと気づいているはず。~~

 

ほむらをとらえたとき、彼女が発していたことばには、いつもの理詰めの説得力はなく、むしろ感情的にあたしを責めるようなものだった。

 

くそっ、と悪態をついて駅のプラットフォームに続く階段を登りきる。

そこには、魔法陣の前の備え付きの椅子に座っているさやかがいた。

やっと見つけたとホッとするのも束の間で、よく見るとその姿は自分の死期を悟ったようなもので……

 

 

~~わからなかったの? 彼女、泣いていたわよ~~

 

気が付いたら、声を張り上げていた。

 

 

 

 

 

 

「さやか!!」

 

仕込みが全て終わって、一息ついていたところ、杏子が階段から姿を現した。

 

「杏子か……さっきはありがと」

「……どうしたんだよ、らしくもないじゃん」

「そうかな?」

「当たり前だ。いつもならもっと覇気がある」

 

 覇気、ねえ……

 

「はは、不思議なもんだよね。会って一週間程度しかたってないのに、そんなこと言える仲になるなんてさ」

 

 ホント、人間は不思議だよね。

 

「親友なんてそんなもんだろ。いつの間にかなってるもんさ」

 

 やっぱり杏子はやさしいなあ……。杏子は、“杏子”と同じだ。

 

「……やっぱりあんたにまどかを頼んで正解だった。」

「な!? おいそれどういう意味だよ」

「もう一つ……頼まれてくれない?」

 

あたしはソウルジェムを具現させる。

土台も結晶も、黒色寸前だった。

結局は魔女化と妖怪化は同時に起こるらしい。

息を呑む杏子。

 

「さやか……」

「あたしはね、たとえ人間じゃなくなっても、まどか達を守る。その覚悟は、今でも変わらない」

 

もうほとんど動かない体を魔力で無理矢理動かして、椅子から立ち上がり、マミのソウルジェムを魔法陣の中央に置く。

その際、椅子にべったりと張り付いた血が露わになり、杏子がまた目を見開いているけど、生憎もう気にかけられない。

 

「杏子、あんたはあたしがどんな存在になっても受け入れてくれる?」

「あ、当たり前だろそんなこと!! まだ一回も組み手してないだろ!?」

 

アタシを見くびるな!! と怒鳴る杏子。

 

「ごめんごめん。あんたならそう言うと思ってたけどさ……やっぱり安心した。」

 

 だから、あたしを見つけて(助けて)ね……

 

"美樹さやか"(ヒト)としてこの世界に生まれ変わって14年

 

人として生活して、人として学習して、人として遊んだ。妖怪や神だったころと違い、人の変化の速さに身をもって体験したのは、久し振りだった。

その中でまどかと出逢い、杏子とも親友となった。これからも、社会に出て同僚とかまた知人が増えていって、そして人として生を終える。そんな生き方をしたかった。

 

魔法少女となった時から、まともな死に方はしないと思っていた、こうなることもある程度は予想していた。

 

人間である"美樹さやか"はここで死ぬ。ここからはどうなるかわからないけど、もう人としての生は、歩めない。

 

自覚した途端、胸がどうしようもなく苦しくなる。

 

 わかっていたことだけれど……でもやっぱ…………やっぱり……

 

「もう少し……人間でいたかったなあ……」

 

今までのことが走馬灯となって頭を駆け巡る。

 

一緒に過ごした家族。幼少期に行った京介のバイオリンの演奏会。仁美と出会った入学式、転校生。マミさん。杏子。ゆま。そして、まどか。

 

 ふふ、最後に出で来るのが親じゃないなんて、とんだ親不孝、だ……

 

 ああ、あの涙って、そういうことだったんだ。

 今更気付くなんて……あたしって、ホント、ば……か………

 

 

 

 

 

 よせ

 

泣いていた

 

 やめろ

 

さやかが……儚い笑顔で、泣いていた。

 

 まだ間に合う

 

だらだらと血を流していた時でさえ絶対言わなかった弱音を、始めて口にして

 

 でも、

 

その涙が、ソウルジェムに落ちた時

 

 どういうわけか

 

魔法陣が輝き出し、さやかはゆっくりと崩れ落ち、ソウルジェムはグリーフシードへと、変化した。

 

 体は全く動かなかった

 

途端物凄い突風が吹き荒れ、吹き飛ばされる。

 

「うわ!?」

 

咄嗟に柵に手を伸ばし掴む。

 

さやかは知っていた。

人を救う難しさも、守ることの厳しさも、それらに必要な残酷さも、あいつは全部知っていた。

その上であいつはその道を進んだ。選ぶしかなかった。

だから、この結末も……覚悟の上

 

 だけど……だけど!!

 

「~~~~っさやかあああああああ!!」

 

 

――もう少し……人間でいたかったなあ…――

 

 ふざけんな!! 余りにも酷いじゃねぇか!! こんな、こんなに世界は残酷なのか!?

 あいつに救いはねーのか!!

 たとえ前世が神だったとしても、人間であるのには変わりはねえのに!! 救いを受けることができる存在なはずなのに!!

 

 

 あいつに!!

 

「あいつの最後の願いぐらい……かなえてくれてもいいだろおおおお!!」

 

 アタシの様に……やり直しのチャンスを与えても、いいじゃんかよぉ……

 

突風が止み、あたりは魔女の結界に覆われる。

戦闘用の思考に切り替わっていく自分がやるせなくて仕方がない。

 

 ここは……森か……?

 

見渡していると遠くに落下中のさやかの体と、輝いていた魔法陣の光が徐々に消えていくのが見えた。

 

「さやかぁ!!」

 

出来うる限り早くさやかのもとに移動し、さやかの体を抱き抱える。当然息はしていない。

 

くそ、と悪態をついて魔法陣の方を見ると、そこにはのっぺらぼうの人間の素体があり、今度は魔法陣に置いてあった黄色のソウルジェムが輝き出す。

みるみるうちに胸が膨らみ、体つきも女らしく変わり、金髪の髪が生えて、最後に顔が形成された。

 

 この顔は……

 

「……マミ?」

 

ソウルジェムの光が収まると、パチリと目を開けるマミ

 

「あれ……私、たしか……てなんで裸なの私!?」

 

あわてて体をくるむものを探して周りを見て、ソウルジェムを発見するやいなや、それを拾って魔法少女の服を着るマミ

 

「……おい」

 

声をかけるとようやくアタシがいることに気付いたマミ

 

「あなたは、佐倉さん!? まさかあなたが……」

「アタシじゃねぇ、さやかがあんたを恐らくだが生き返らせた」

 

盛大な勘違いをされそうだから何か言う前に否定しておく。

 

「美樹さんが?一体どうやって……」

 

とその時、神社が目の前に出現して、障子が静かに開かれる。

 

そこから現れたのは

 

「な!?」 「え?」

 

魔女としては、あまりにもつりあわない神秘的な双剣を両手に持った、大人びたさやかだった。

 

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