さて次はミラさんだけど。
……何だか恐い顔をしてるけど
「……次は私ですね。」
待っていたんだね。
「私は、『古龍』と呼ばれる龍であります。」
古龍?なにそれ?
と思っていると隣のグレイフィアさんは青い顔をしていた。
「…まさか、おとぎ話に出てくるあの伝説の?」
へぇ~伝説になっているのか。
「私は、そのなかで最も古い龍である『祖龍』ミラルーツと呼ばれます。」
何だかすごいね。祖龍ってことは祖先てことかな?
「主はいきなりのことで戸惑っていることと思いますがそれでも我々を受け入れて欲しいのです!」
………本当に唐突だね。でもその顔を見ていると何だか寂しそうな気持ちになってしまう。
そんな顔は見たくない。
「分かったよ。何だか知らないけど。」
「では我々を!?」
「ただし!条件がある。」
「何でしょう?財宝ですか?それとも国ですか?」
「違うよ!何でそっちに転がるの!?」
ん!と喉をならして言葉を整理する。
「………僕は一人っ子だし、両親も忙しくてあんまり遊んでもらえなかったから僕も…寂しかったんだ。」
でも
「ミラが許してくれるなら僕たちは家族ってことでいいかな?」
「ッ!」
するとミラは僕の前に膝をつき、頭を垂れた。
「勿体ないお言葉です。やはり貴方は我々の上に立つ者です。これより我々『古龍』は貴方の家族として付き従うことを代表として宣言いたします。」
「か、堅いよミラさん。砕けた感じで…」
「いえ、やはりそんな事は出来ません。それに私のことは呼び捨てにしてください。そしてその暖かい優しさをいつまでも…」
あぁ…どうしよう?
「とにかく今日は金曜日だから明日休みだし顔合わせは明日で。」
「はい分かりました。」
「さて…」
料理をするかっと思って台所を行こうとしたら、ミラとグレイフィア(私も呼び捨てにと迫られた)が遮った。
「主様。炊事洗濯はメイドや従者の仕事です。」
「いやでもいきなり来て大変だろうし…」
「ご安心を私たちが作りますので寛ぎください。」
そう言って無理矢理ソファーに押し込んだ。
30分後-----
台所からはいいにおいがしてきた。
「今日はハヤシライスとポテトサラダです。」
テーブルに並べられる食卓はどれもレストランに出てくるような位綺麗に盛り付けされている。
味は…
ハムッ
「いかがでしょうか?」
ミラやグレイフィアは不安そうに見てくる。
「……旨い!ほっぺが落ちそうなぐらい!」
「ありがとうございます。」
ミラとグレイフィアはお辞儀をした。しかし、それは顔を隠すためであり彼女達の顔は嬉しさあまり顔がニヤケているのだ。
自らの料理を仕えるべき主君が美味しそうに食べているのは心から嬉しいのだ。
こうして1日は過ぎていく。
だがその裏では-------
「兵藤さん。あなたが前から好きでした!付き合ってください!」
原作が開始していたのだ。