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十六夜が蛇神を倒した後
黒うさぎが蛇神のところに行き、ギフトを貰ってきた
「キャー!十六夜さん!見て下さい!
水樹の苗デスヨ!
これが有れば水不足はしなくて済みそうです!」
「ヤハハハ喜んでくれて何よりだ、
そんなに嬉しいならこのまま1つ聞かせてくれよ」
「ハイ!一つと言わずいくらでも聞いてくださいな!」
黒うさぎは嬉しそうにそう言った
「そうか、なら黒うさぎ
お前、俺達に何を隠している?」
十六夜がそう言うと、黒うさぎは凄い汗をかきながら
「い、イエ、な、ナニモカクシテイマセンヨ?」
「黒うさぎ、お前嘘が下手過ぎるだろ」
「いえいえ本当に黒うさぎ達は十六夜さん達に
この世界を楽しんでもらおうと思ってのコトですよ!」
「ああ、そうだな。俺も初めは純粋な好意からのものか誰かの遊び心でこの世界へ呼ばれたんだと思っていた
俺は元の世界で超暇だったし、ほかの2人も何らかの事情があって異論が無かった訳だ
だがな黒うさぎ俺にはお前がかなり必死に見える」
十六夜のこの言葉に黒うさぎはかなり動揺している
「ここからは俺の推測だが、
お前のコミュニティは、弱小チームか、
何らかの事が原因でかなり衰弱している
だから異世界から俺達を呼んでチームの強化をしようとしている
そう考えれば今までの行動に辻褄が合う
どうだ?大体あってるだろ?
そしてこの事実を隠しているということは
俺達はまだ他のコミュニティを選ぶ権利があるという事だろ?」
「・・・・・・」
「沈黙は肯定と受け取るぞ、黒うさぎ
何故隠していた?早く話さないと違うコミュニティに行くぞ?」
「ま、待ってください!お願いです!」
「だからさっきから待ってるだろ?
早く話せ。」
そう催促した
そして黒うさぎは話し出した
「はい、黒うさぎ達のコミュニティは訳あってかなり衰弱しています、
話せば協力して頂けますか?」
「面白ければな」
「ならオモシロオカシク黒うさぎ達のコミュニティを説明させて頂きますね!」
黒うさぎは少し自棄になりながら話し出した
「まず私達のコミュニティには名乗るべき"名"がありません。よって呼ばれる時は名前の無いその他大勢、"ノーネーム"という蔑称で称されます」
「へぇ、その他大勢扱いかよそれ」
「次に私達にはコミュニティの誇りである旗印もありません。この旗印というのはコミュニティのテリトリーを示す大事な役目も担っています」
「へぇーそれで?」
「"名"と"旗印"に続いてトドメに、中核を成す仲間達は一人も残っていません。もっとぶっちゃけてしまえば、ゲームに参加できるだけのギフトを持っているのは122人の内2人だけ、つまり黒ウサギとジン坊っちゃんだけで、後は十歳以下の子供ばかりなのですヨ!」
「もう崖っぷちだな♪」
「ホントですねー♪」
十六夜の言葉にそう言いながら膝からがくりと倒れる黒うさぎ
「それで?どうしてそうなったんだ?黒ウサギ達のコミュニティは託児所でもやってんのか?」
「いえ、彼らの親も全て奪われたのです。箱庭を襲う最大の天災————"魔王"によって」
魔王──この言葉に十六夜は凄い反応をした
「ま、マオウ!?」
十六夜の目が子供がお店に飾られた面白そうな玩具を見つけた様に輝いていた
「魔王!なんだよそれ、魔王って超カッコイイじゃねえか!箱庭には魔王なんて素敵ネーミングで呼ばれる奴がいるのか⁉︎」
「え、えぇ多分十六夜さんが思っている魔王とは違うと思いますが。」
「魔王ってあれだろ?
強くて凶悪で、全力で倒しても誰からも咎められることの無い素敵でゲスい奴らの事だろ?」
「ま、まあ…...倒したら多方面から感謝される可能性はございます。倒せば条件次第で隷属させることも可能ですし」
黒うさぎの言葉にへぇーと頷く十六夜
「魔王は"主催者権限(ホストマスター)"という箱庭における特権階級を持つ修羅神仏で、彼らにギフトゲームを挑まれたが最後、誰も断ることはできません。私達は"主催者権限"を持つ魔王のゲームに強制参加させられ、コミュニティは………コミュニティとして活動していく為に必要な全てを奪われてしまいました」
「だが名前も旗印も無いというのは不便な話だな、何より縄張りを主張できないのは手痛いだろ。新しく作ったら駄目なのか?」
「か、可能です。ですが改名はコミュニティの完全解散を意味します。でもそれでは駄目なのです!私達は何よりも…仲間達が帰ってくる場所を守りたいのですから….!」
黒うさぎの本心コミュニティ、仲間が帰ってくる場所を守りたいそういう思いが伝わってきた。
「確かに茨の道ではあります。
コミュニティを改名した方がいいのは分かります。
けど私達は仲間が帰る場所を守りつつ、コミュニティを再建し…何時の日か、コミュニティの名と旗印を取り戻して揚げたいんのです。そのためには十六夜さん達のような強大な力を持つプレイヤーを頼るほかありません!どうかその強大な力、我々のコミュニティに貸していただけないでしょうか、お願いです!」
黒うさぎは深いお辞儀をしていた
「へぇ、魔王から誇りと仲間をねぇ」
十六夜はしばらく考え込むフリをしていた
「(ここで断られたら私たちのコミュニティは…...!!!)」
「いいな、それ」
「へ?」
黒うさぎは間の抜けた声が出た
「協力するって言ったんだ。もっと喜べ黒ウサギ
もう喜び過ぎて発狂するぐらい喜べよ!」
「へ?発狂しませんよ!ていうか、そんな話の流れでございましたか?」
「そんな話の流れでございましたよ
それとも俺は要らないか?そんな失礼なこと言うと本気で他のコミュニティに行くぞ?」
「だ、駄目です駄目です、絶対駄目です!十六夜さん達は私達に必要です!」
「なら世界の果てを見てからさっさと箱庭に戻ろうぜ!」
「ハイ!」
黒うさぎは十六夜がコミュニティの現状を知って
入ってくれると言ってくれて嬉しそうにしていた。
ガサガサ
「「っ!」」
「はぁはぁ、お前ら小鳥遊の仲間か?」
そこに居たのは先程まで戦っていたシャドウと、背中に背負われた小鳥遊だった。
「その前にお前は誰っっ!小鳥遊!!」
「小鳥遊さん!」
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