【更新停止】ご注文は義兄ですか?   作:Gurren-双龍

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おはこんばんちは、Gurren-双龍です。
すまない………チルレコに集中していて二ヶ月以上も放置してすまない………

てなわけで始めます。今回は千夜とココアが初めて会った時にヒロが何してたかです。

では、どうぞ


第3羽 入学式?もう経験しないだろうね

桜の咲き乱れる通学路。僕は制服を着て学校に向かっていた。

学校自体は入学式と同じ明日からなので今日は休みなのだが、今日は用事があって学校へと足を運んでいる。

因みにチノは今日から学校だ。しかし今日は一緒には行けなかった。理由としては、今日僕が出るのが早かったからというのが一番の理由だろう。

そんな事を考えてると、校門が見えて来た。其処には1人の女子生徒が腕を組んで仁王立ちしていた。

 

「あらヒロ君、おはよう」

「おはようございます、会長」

 

校門の前に立っていた年上の女子生徒———生徒会長『上地麗祢(かみじれいね)』—–—は僕に気付くと挨拶をしてきたので、すかさず僕も挨拶を返す。

 

「うんうん、予定より5分早く来たのね。ありがとう」

「いえ、お役に立てるなら何時でも行きますよ。それで仕事は……」

「うん、お願いしていた明日の入学式の準備よ。案内するから付いてきて」

「分かりました」

 

そう言うと会長は校舎に向かって歩き出した。恐らく生徒会室に向かうのだろう。

今日僕が学校に来た理由は、生徒会から入学式の準備の手伝いを頼まれたからである。僕は生徒会でもなければ、何かの委員に所属している訳でもない。そもそもラビットハウスの仕事がある以上、所属する訳にもいかないのだが。とはいえ、昔義母さん(かあさん)に助けられた影響からか、人助けを積極的に受け入れる僕は一年の時に色々手伝って以来、こうやって生徒会から手伝いを求められる事が増えていた。

僕としても人の役に立てる事は嬉しいので、ラビットハウスとかチノとかリゼに何かない限り、断る事はしない。因みに余談だが、会長と会話してる時に、時々他の生徒会の男子メンバーからよく睨まれる。何故だろう?

 

「着いたわ。お願いするのは、明日来る入学生の胸ポケットとかに差すアレを作る事よ」

「僕も知らないのでこんな事言うのはアレなんですが、ちゃんと名前ぐらい覚えときましょうよ……」

「人間、必ず何か忘れるモノよ?さ、気にせず始めましょ」

「はぁ………」

 

生徒会室に着き、そんな感じで地道な作業が始まった。

因みに左隣に会長が座って作業しており、右隣には一年の時の僕のクラスメイトが座っていた。

 

「よぉヒロ!修了式以来だな!!」

 

こんな感じに明るく挨拶してきた。折角だから紹介しよう。彼の名は『条河 練斗(じょうが れんと)』。中学から付き合いのある友人である。

 

「何だレンか。どうして此処に?」

「そりゃあ勿論、会長の手伝いをする為さ!!」

「……本音は?」

「俺だって会長と話してみてえよコンチクショウ!!何でいつもお前ばっかり!?」

「僕に言われてもねぇ………」

 

因みに女の子とお話ししたいが中々その機会に恵まれない可哀想な奴でもある。まあそれで僕に当たられても困るのだが。

 

「条河君?口動かしてないで手を動かしなさい!」

「はい!すみません!」

 

くっちゃべってた所為で会長に怒られてしまった。何故かレンだけが怒られたようだ。気にするつもりはないが。

こんな感じで、コサージュ作りは進んでいった。

 

 

◆◇◆◇

 

 

私からお手伝いをお願いしたヒロ君と、何故かお手伝いを志願してきた条河君が来てからかなり仕事が捗ってきている。これもヒロ君のお陰なのだろう。条河君?彼も彼で頑張ってるわ。ヒロ君程じゃないけど。

けどここ最近、何故かヒロ君を見てると落ち着く……というか寧ろ心がザワつくようになったけど……これって何なのかしら?

ま、そんな事は気にせず作業作業。……けど、本当になんなのかしら、コレ?

 

 

◇◆◇◆

 

 

お昼頃。あれから大分作業が進み、やる事が一段落したところで会長から休憩時間を貰った。てなわけで僕は愛()弁当ならぬ、愛()弁当を食べている。チノはコーヒーだけでなく、料理も上手く美味く作ってくれるので毎度楽しみである。

 

「よし、ヒロ!何時もの良いか!?」

「しょうがないから付き合ってあげるよ」

「よし来た!それでこそ親友よ!」

 

『何時もの』とは、彼との交友が1年ほど続いた頃のある日から始まった、『妹に対する愚痴大会』である。因みに僕が愚痴る事は殆どない。だが彼も彼で中々のシスコンなので、結局愚痴から惚気染みた褒めまくり大会になるのだが。因みに褒めまくり大会になると僕も饒舌になる。

因みにレンも弁当を持ってきているが、彼のは大方母親の作ったものだろう。妹に愛されてなくて可哀想な奴だ。

 

「またジャ◯プ買いに行かされたんだぜ俺!?しかも大雨降って外出たくない日に!!拒んだらCQCっぽい事までされたんだぜ!?しかも無駄に痛いし!けど頭を挟む太腿が気持ち良かったぜ!!」

「流石に最後のは引く」

「何故だァッ!?」

 

とにかくシスコン同士平和である。

 

 

◆◇◆◇

 

 

昼休みが終わり作業再開、かと思えば別の作業になるようで、今度は体育館に連れてこられた。因みに体育館シューズを忘れたので裸足同然の状態だ。足が冷える。

 

「安心しろ、俺も忘れた」

「何も安心出来ないね、それ」

「二人共、貸出用のあるからそれ使いなさい」

「ありがとうございます会長様ァッ!」

「ありがとうございます会長」

 

と言うわけでシューズを借りて、椅子並べを始める事にした。整理整頓にはそこそこ慣れているから問題ない。寧ろ(わざ)とかと思うぐらい置き場所を間違えてるレンの方が問題だ。

 

「レン、そこじゃなくてそっちだ」

「アレ?おっかしいな?確かここだった筈なんだが……」

「正直、君は当てにならないな」

「酷えっ!?」

 

何時もの事だろう?気にしたら負けだと思うね、僕は。とまあ、会長のレンに向ける視線は冷ややかに、僕への視線は何故か時々熱っぽい気がするが、全員気にせず作業を進めていった。

 

 

◇◆◇◆

 

 

夕方、作業を終えた帰り道。大半の学校は明日からか、または今日だったが早く終わった学校なので、帰り道に制服姿の学生を見かける事はない。

と、そんな事を考えていると公園に着いていた。よく見るとクレープ屋の屋台があった。無意識にクレープの匂いに釣られて来たのかもしれない。折角なので買う事にしよう。

店番をしていたのはウェーブのかかった金髪の、歳は恐らく僕より下の女の子だった。多分バイトの子だろう。

 

「いらっしゃいませ。何にしますか?」

「チョコバナナクレープを一つお願いします」

「320円になります」

 

お代を渡すと、この子はクレープを作り始めた。それまで暇なので適当に周りを見渡すと、見覚えのある人を見かけた。なので僕はもう一つ注文した。

 

「すみません、カフェオレクレープを追加していいですか?」

「あ、はい、分かりました。316円になります」

 

ちょうど僕の分を作り終えていた彼女は、一瞬慌てたように見えたが、直ぐに持ち直してクレープを作り始めた。さっきは見てなかったが、かなり手際が良かった。やり慣れてるのかもしれない。

 

「お待たせしました、チョコバナナクレープとカフェオレクレープです」

「ありがとうございます」

 

出来上がったクレープを受け取って、僕はさっき見た()()()を追う為に走る。まだ遠くに行ってないはずだ。見失いやすいが、本気を出せば案外すぐに見つけられる人だからだ。

そうして漸く見つけた。暫く会ってなかっただけに、少し嬉しかった。

 

(みどり)さん!!」

「あら……?もしかして、ヒロ君ですか?」

「そうです、ラビットハウスの香風 大輝(かふう ひろき)ですよ。お久しぶりです、翠さん」

「お久しぶりです、ヒロ君」

 

そう、僕がさっき見かけた人とは、現在、P.N.(ペンネーム)『青山ブルーマウンテン』として名を馳せる話題の小説家、『青山 翠(あおやま みどり)』さんだ。

彼女は学生時代にラビットハウス(ウチ)の常連さんで、僕と翠さんはその時からの知り合いなのだ。

 

「大きくなりましたね……。今何歳ですか?」

「今年で17になるので、今は16歳ですね」

「という事は、私が街を出てから3年になるんですね……時が経つのは早いものです」

「翠さんこそ、いつ帰ってきていたんですか?」

「ほんの1カ月前です。書いた小説がそこそこヒットしたので、少し里帰りです」

「『うさぎになったバリスタ』でしたっけ……、読みましたよ。とても面白かったです。けどアレって……」

「勿論、ラビットハウスさんがモデルです」

「やっぱりでしたか……ハハハ」

 

今この人に、『実は爺ちゃんが死んで本当にうさぎになりました』なんて言ったらどんな反応をするのだろうか。少し気になるが、人が死んで起こった現象なので、控えておこう。

 

「立ち話も何ですし、ベンチに座ってクレープでも食べながら話しましょうよ」

「そうですね…そうしましょう」

 

そう言って、近くにあったベンチに座り、さっき翠さんの為に買ったカフェオレクレープを渡した。とても嬉しそうにして、美味しそうに食べていた。やはりどストライクだったようだ。どうやら好みは変わってなかったようだ。

それから小一時間ほど話し込んだ。この三年間にあった事は、爺ちゃんの訃報を除けば全て話した。それから少し暗くなってきたので、連絡先を交換して帰る事になった。

 

「ではまた。近い内にラビットハウスにも顔を出しに来ます」

「お待ちしております。翠さん」

「マスターにも宜しく言っておいて下さい」

「……ッ、はい。分かりました。爺ちゃんもきっと喜びます」

「それでは、夜になりそうなので、おやすみなさい」

「はい。おやすみなさい、翠さん」

 

それだけ告げて僕達はそこで別れた。爺ちゃんの死は、今度来た時に話すとしよう。僕が淹れたコーヒーを飲みながら。

 

 

◆◇◆◇

 

 

その夜、帰りが遅くてチノに怒られたが、注意されるだけで終わった。夕飯を食べてお風呂に入り、明日から学校だからすぐに寝ようとも思ったが、中々寝付けないので一旦ホールに出る事にした。

 

「ん?ヒロか。どうしたんだい?」

 

義父(とう)さんが話しかけて来た。因みに客は居ないようだ。

 

「ちょっと爺ちゃんに話があってね」

「ヒロよ、ワシに何か用か?」

「うん、実はね、翠さん……青山さんが帰ってきていたんだ」

「青山……?あぁ、あの小説を書いておった小娘か」

「うん、爺ちゃんに会いたがってたよ」

 

そう告げると、爺ちゃんは少し黙り込んだ。恐らく、あの事———爺ちゃんがうさぎになった事を話すべきか迷ってるのだろう。

 

「ヒロよ」

「何、爺ちゃん?」

 

いつに無く真面目な雰囲気で、爺ちゃんが口を開いた。どんな答えが出ても、僕はそれに従うつもりだ。僕個人としては、OKが出てくれると助かる。

 

「話しても構わん」

「そっか……分かった。ありがとう、爺ちゃん」

「だが早めに来させるんじゃぞ?ワシとて歳じゃからな」

「分かってるよ。それじゃあね」

「ヒロ」

「ん?」

 

良い返事が聞けたので、安心して寝る事にする。欠伸をしながら部屋に戻ろうとすると、義父さんに呼び止められた。

 

「おやすみ、ヒロ」

「おやすみじゃ」

「……うん、おやすみ、二人共」

 

それだけ告げて、僕は部屋に戻った。明日からまた頑張ろう。




レン君の妹って誰なんだろうねー(棒)

青山さんを少し早めに登場させました。年上のお姉さんとも幼馴染っていうのも素敵だと思います。
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