「マスター、少々いいかね?」
「どうしたんだ、エミヤ?」
「いや……なぜその独創的な躍りを踊りながら聖晶石をくべているのだね?」
人理継続保障機関フィニス・ カルデア。
魔術王ソロモンによる人理焼却から唯一逃れ、人類の滅亡から回避するためにグランドオーダーを遂行する人類最後の砦だ。
そして、英霊召喚システム・フェイトの周りで謎の躍りをして時折聖晶石をくべている少年こそ人類最後のマスター、藤丸立花。
それを頭を抱えつつ様子を伺っているアラヤと契約し守護者となった未来の英雄、英霊エミヤはマスターである藤丸立花の奇行に耐えきれずそう声を掛けてしまった。
「ふっ……エミヤ……。これはね、オレが以前アルテラを召喚した際に編み出した舞教だ!
舞いを踊りながら召喚する事でトップサーヴァントが呼び出しやすくなるんだ!」
「ふぅ……マスター……君は疲れているんだ。だから、少し休もう……。なに、休息も戦士には必要だ。そう気張る必要はない。君には私達が着いている」
どや顔でそう言い放つ立花に対しエミヤは諭すように言い、立花を召喚サーヴァントから引き剥がす為に動き出す。
「来るから!今度はトップサーヴァント来るから!!もう一回、もう一回だけ召喚させて!!」
「はいはい。君はそう言って何度爆死すれば気が済むんだ……。聖晶石だってただじゃないんだぞ」
最後の聖晶石をくべようとする立花をエミヤが取り押さえ、フェイトから引き剥がそうとする。だが、立花は最後の抵抗だと聖晶石を投げ入れ抵抗する。
「な?!往生際が悪いぞマスター!!」
「ふははははは!!来るぞ!!トップサーヴァントが!!オレの舞教は最強なんだ!!」
英霊召喚システム・フェイトが起動し、召喚サークルが展開される。そして、召喚サークルが虹色に輝き回転を始めた。
「確定来たあああああ!!」
「なんでさ?!」
そして、サークルが収縮しエーテルが吹き荒れた後、サーヴァントが顕現した。
その光景は数多の英霊を召喚してきた立花、それを見守ってきたエミヤには見られた光景だ。だが、召喚された少女の英霊が持つ霊基パターンにエミヤは驚愕しているが少女の方も同じだった。
「ばかな……オレの霊基だと?」
「まさか……オリジナルが居るなんて……まぁいいか。こう言う事もなきにしもあらずって奴かな?」
エミヤの方は未だに硬直しているが少女の方が早く事態を飲み込んだようだ。そして、エミヤそっくりの格好に変わると何時ものサーヴァント達の様に名乗りをあげる。
「アーチャー、カンザキシホ。
生前はデミ・サーヴァントととして戦ってたから少しは役になれると思うよ。
まぁ、出来ることと言ったらそこで突っ立てるエミヤと同じ様なこと+αかな?まだまだ未熟なサーヴァントだけどよろしくね、マスター」