剣製少女の非日常   作:影使い

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全く関係ないですけどPSO2でPvP実装ってマジすか……しかも、次回のSGガチャは運営の悪意しか思えない……


6話

堕天使に殺されかけた少年を助け、その後リアス・グレモリーとの邂逅してから数日が経った。

私は今回の根城である駒王駅前のビジネスホテルの一室で、アザゼルの命令に私がこの街に来るよりも早い時期に例のグループに潜入していた数少ない人間の同僚と連絡を取っていた。

 

 

 

『はぁい、志穂ちゃん。そっちから連絡してくるとは珍しいねぇ』

「まぁね。でも、こっちに送られてきた情報に確認したい事があったのだけど……。アーシア・アルジェントの神器を抜くのが目的だってマジなの?」

 

 

 

 

そう、私が彼の危険を承知しながらも確認したかったのは本当にアーシア・アルジェントの神器を引き抜くことが目的だと言うのが事実か再確認するためだ。

神器は人の魂と密接に繋がっている。そのために無理矢理、神器を取り出すと所有者は死んでしまうのだ。

 

 

 

『いぇす。レーネだっけか?あの堕天使。ありゃ、随分とお花畑な頭してるぜぇ。もう、うぜぇのなんの。至高の堕天使(笑)様は考える事はあっしみたいな常人には理解出来ませんわー』

 

 

 

 

同僚の声はおちゃらけているが嫌悪感が漂っているのが目に見えて分かる。どうやら彼も奴らのやろうとしている事が気に入らないらしい。

 

 

 

 

「それは貴方が集めてくれた資料で解ってるよ。と言うより、常人って貴方の事かな?フリード(・・・・)。それこそ、笑えない冗談はやめてよね。貴方は思慮深く、知性を持った狂人よ」

『わかってますよーだ、志穂ちゃん。軽いジョークだっての。そうそう、レーネの目的は確かにアーシアちゃんの神器を引き抜く事ですぜ』

「そう……。なら、アーシア・アルジェントの神器が抜かれて殺される前にそこから引き離さないとね……」

 

 

 

あぁ、めんどくさい。正々堂々と正面からカチコミしたいがそれは悪手だと知っているのでしたくても出来ないのが辛い。

 

 

 

『あー……わりぃ。それは難しそうだわ。あいつら、アーシアちゃんを儀式が始まるまで部屋から出す気無さそうだからなー。つうか、アーシアちゃん何処かにいっちゃたからどうしようも無いのが正解なんだな、これが』

「はぁ?!」

 

 

 

ちょっと待ってほしい。まだ、アーシア・アルジェントがフリード側から消えたなんて私は聞いていない。

 

 

 

『わりぃわりぃ、レポート制作中にあっしの大っっっっっっ嫌いな悪魔のガキと遭遇しちまってですねぇ。途中で送ったんでやんすよ。ちなみに犯罪に悪魔の契約を使ってた重度の悪魔契約者宅でエンカウントしやした

それに消えたのだって今日の朝でっせ』

「なんでそんな所でレポート制作してるのよ!?それに、朝イチに連絡しなさいよ!!」

『いや、あっし。狂人ですしぃ。狂ってるなら理由なんて要らんでしょう?それにそんな暇があるとでも?』

 

 

 

こ、こいつ!!さっきの言葉を根に持ってやがる!!……もう良いや。フリードの相手疲れるからねー……。

 

 

「そうね。じゃ、なんかあったら連絡して」

『ほいほい。志穂ちゃんも気を付けるんだぜー。でわでわ、ばいちゃらー』

 

 

 

フリードとの通話を終えて、一気に気疲れが押し寄せてくる。奴との会話は何時もそうなので割と事前に覚悟がいるのだ。

 

 

 

「はぁ……。今日は昼から動くか……。そう言えば、あの少年も気になるし……今日はあの公園辺りの地理を把握してみるかな」

 

 

 

こうして、今日の行動方針を決めて私は仮眠をするためにベッドに潜り込んだ。

 

 

 

 

夕方、普段ならば自分の学校から下校している時間なのだが生憎、今の私は血生臭いお仕事の真っ最中。まぁ、下準備期間兼アーシア探索の今は物騒な事は起きないけどね。

 

 

 

 

「さてさて、少年が倒れていた公園はこの辺りだったが……」

 

 

 

私はこの間、少年を助けた地域を散策している。もしかしたらあの時の少年の安否も確認できるかもと言う期待をしている私もいる。ちなみに私が言う所の安否確認は少年が悪魔にいるかなっていないかだ。

どうせリアス・グレモリーも悪魔になるメリットしか話さずデメリットを話していないと思うからね。

 

 

 

「しかし……あの使い魔、ウザいなぁ。私が気付いてないとでも思ってんのかなぁ?」

 

 

 

ふと、視線を上方に上げると視界の端の街路樹に悪魔の使い魔らしきコウモリがひっそりと隠れているのが視界に入る。

 

 

 

「まぁ、向こうもそれは承知でやってるハズだし。放っておこうかな」

 

 

 

使い魔の視線にイライラしながら暫く歩いていたら腕にはめているGショ〇クのレディース版であるbab〇Gが一時間経過したことを知らせる電子音が聞こえた。気になって時間を確認するとちょうど午後4時になっていた。

 

 

 

 

「むっ、もうこんな時間か。丁度、近くにマケドナルドがあったしそこで休憩しよう」

 

 

 

思い立ったら吉日と言うので私は即マケドナルドに足を向けた。

 

 

 

=======

 

俺事、兵藤一誠はまるでラノベの様な展開に同様しながらも若干の高ぶりを抑えきれなかった。なにせ、目の前にはドジっ子な金髪碧眼の可愛らしいシスターさんがハンバーガー食べようと悪戦苦闘している光景があるのだから。

シスターさんの名前はアーシア・アルジェント。とある縁で知り合った悪魔な俺とは本来相容れない存在だ。

 

 

 

 

「はわわわ、イッセーさん。これはどうやって食べる物なのですか?」

「アーシア、これはこうして食べるんだ」

 

 

 

俺はハンバーガーが包み紙越しに掴みかぶり付く。するとアーシアはまるで初めてそんな食べ方をすると言いながら俺の真似をした。正直にハムハムと食べている様子が非常に可愛らしい。

 

 

 

「イッセーさん、私このハンバーガーって始めて食べたんですけど美味しいのですね」

 

 

 

俺とアーシアの出会いはなんと言うか凄く複雑だ。この間、オカ研の活動を終えて学校帰りに道に迷っている外人のシスターさんが居た。せっかくなので悪魔の能力の一つである言語翻訳を試しに使ってみようと話掛けたんだ。するとアーシアは廃教会に新しく配属されるシスターさんだった。そこで俺はアーシアを廃教会まで連れて行き、そこで別れたんだ。

そのあと、リアス部長には凄く怒られてしまったんだよなぁ。その夜に気を取り直し悪魔の仕事をしに契約者宅を訪れると契約者は狂った神父に殺されていた。しかも、アーシアに俺が悪魔だとバレてしたったんだ。でも、アーシアは悪魔にも良い悪魔も言ってくれた。

そして、俺達はお互いに逃げる様に別れ、そしてアーシアは奴らの元を離れ、今日また会えた。そして、友達としてアーシアと遊んでいるのだ。

 

 

 

 

「始めて食べたって……アーシアはこう言うの食べた事無いのか?」

「はい、教会に居たときは質素な料理を、追い出されてしまった後に保護してもらった所でも同じ様な食事を頂いてましたから……」

「そ、そうなんだ……」

 

 

 

なんか、凄く気まずい雰囲気が流れてしまった。ど、どうにかしてこの場の空気を変えなければ……。

 

 

 

「えっと、ビックマッケセットでコーラにポテトね」

 

 

 

周りに視線を移しながら打開策を考えていた際に近くにあったレジからある少女の声が届く。俺はその声にある記憶を思い出す。天野夕麻…いや、堕天使レーネに刺された後に聞こえた声を。

そして、少女は注文の品を受け取り、店の奥の方に向かっていく。

 

 

 

『はぁ……私も焼きが回ったかなぁ。一般人に被害者を出すなんてなぁ……まぁ、ここで放置するのもあれだし、君は生きなさい』

 

 

 

 

その声がはっきりと脳裏に蘇る。俺は気が付くとアーシアにトイレに行くと言い、少女に会いに行く事にした。あの日、彼女が俺に何をしたのかを知りたいが為に。

そして、彼女が座っている席に向かう。

誰一人居ない店内の一角に何処か浮世離れした雰囲気を持つ見た目は普通の可愛い同年代の少女がいた。

 

 

 

 

「ふぅん、まさか君からやって来るなんてねぇ。やっぱり、悪魔に転生してるし。

これじゃあ、あの時の無駄になった宝石代はリアス・グレモリーに請求しなきゃね」

「っ?!ど、どうしてそれを?!それに君はいったい?」

 

 

 

 

即座に俺を悪魔と見抜いた少女に俺は動揺してしまった。

 

 

 

「私?私は贋作者(フェイカー)って呼ばれてる魔術師兼傭兵だよ。それとなんで君が悪魔だって分かったかって?それはね……君の同類を飽きるほど殺してきたから」

 

 

 

そう、自らを贋作者(フェイカー)と名乗る少女は思わず見惚れる様な笑顔でそう言い放つ。だが、俺はその笑顔に俺は背筋が凍り付く。

 

 

 

「まぁ、いまここで事を起こす事はしないから安心して。それにわざわざ自分が助けた元人間を殺すなんて非効率にも程があるからね」

「ま、待ってくれ!!俺を助けてくれたのはリアス部長じゃないのか!?」

「まぁ、あんたを下部として保護下に置いている時点で助けてるってのは本当だよ。じゃないと直ぐにあのはぐれ堕天使に殺されるだろうしね。

リアス・グレモリーがどうあんたに説明したかはわからないけど腹部を貫かれて死にそうになってたあんたを蘇生させたのは私なんだよ」

 

 

 

そう、贋作者(フェイカー)は話す。俺は彼女の言葉をただ黙って聞くことしか出来なかった。そして、次の一言で俺は今度こそ凍り付く。

 

 

 

「あ、そうそう。これ食べ終えたらアーシアは元に居た場所に連れて帰るから。それが依頼主からの依頼だからね」

「なん……だって……。おい……あんたはアーシアをあんな狂人が居るところに連れていくのか……」

「狂人ってのは誰かわからないけど少なくとも彼女はここに居て良い存在じゃないからね」

「ふざけんな!!あんなに……あんなに嫌がってたアーシアを!!あんたは!!」

 

 

 

俺は気が付いたらそう叫んでいた。余りにも理不尽でアーシアの事を考えてない贋作者(フェイカー)にムカついたのだ。

目の前の贋作者(フェイカー)に殴りかかろうとするが、一瞬のうちに贋作者(フェイカー)の姿は消えていた。そして、背後から首に何か……たぶん剣を突き付けられる。

木場よりも早く、小猫ちゃんより力強く、果ては朱乃さんやリアス部長よりも存在感がある。

そんな強い存在が居る。そう体で理解してしまった。いや、させられた。

 

 

 

 

「そうだけど?それに貴様は卑しい悪魔。

彼女はどんな理由で魔女に堕ちたとしてもその本質は聖女様。

貴様たち悪魔とは本質的に相容れない存在だ。それに神器をまともに使いこなせてさえいない()の貴様ごときが私に勝てるとでも?」

 

 

 

贋作者(フェイカー)の声はさっきまでの明るい声色ではなくなっていた。

心が凍り付く様な冷酷な声色に変わり、言葉無しに俺を殺すと言っているようだった。

 

 

 

「だが、別に直ぐに連れていくとは言っていない。

彼女も楽しんでるようだしな。今日の7時までは彼女存分に楽しませろ。

彼女に今日が最高の思い出だったと言わせれるような時間を過ごさせてやれ。

無論、私が影ながらに監視をするが極力気付かれない様にするから安心しろ」

 

 

 

俺は贋作者(フェイカー)の言葉にうなずくしかなかった。

それと同時に違和感を感じた。いまここで俺を倒してアーシアを連れていけば良いのに贋作者(フェイカー)はそれをしないことに。

恐らく、贋作者(フェイカー)なりにアーシアを気遣っているのだろう

 

 

 

「…………分かった。あんたの言うとおりにする……。だけど……だけど何時か必ず強くなってお前をぶっ飛ばす!!そして、アーシアを連れ戻すからな!!」

 

 

 

 

俺は目の前の贋作者(フェイカー)に向かってそう宣言する。

違和感も残るがそこは置いておく。これだけは言わないと気が済まなかった。そして、俺はアーシアの元に向かう。

 

 

 

「あ、そう。果たして私が生きている間にそれができるかしらね」

 

 

 

そんな興味なさげな言葉が声掛けられたが俺はそれに答えず、その場を後にした。




6話目です。遂に志穂とイッセーが邂逅しました。今後、二人の関係はこんな感じで冷めた感じで流れていきます。
志穂は悪魔が嫌いな魔術師、天界勢や妖怪勢、アザゼル達とは違い一歩引いた人間としての距離感でオカ研メンバーと接していき、イッセーは志穂の在り方を認めることが出来ない、理解出来ないと言った感じの関係になっていきますので基本的に相容れない二人として書いていくつもりです。
と言うのも志穂の精神構造はエミヤに近いのでイッセーとエミヤが絡んだらどうなるかと妄想したらこうなりました。




ちなみに志穂の容姿はFGOの魔術礼装ロイヤルブランドの髪型のぐだ子といった容姿で、そこそこのプロポーションを持っているのでイッセーのハレンチ行為の被害に巻き込まれる予定です。
そして志穂はイッセーハーレムに加わる予定は一切なし。
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