アスナの妹を作って、SAOに放り込んだ   作:フリーザ様

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第10話

 

 

そんなわけで、聞き込み開始。

 

「すまない、今の一件を最初から見ていた人は話を聞かせて欲しい」

 

キリトが大声を上げる。すると、人の群れの中からおずおずと手が挙がった。前に出たのは女の人だった。

 

「悪いな、怖い思いしたばかりなのに。名前は?」

 

アスカが聞いた。

 

「あの……わたし、ヨルコっていいます」

 

「サソリの人傀儡みたいな名前だね。もしかして、最初の悲鳴もヒルコの?」

 

「ヨルコです……。そうです、知り合いです。ついさっきまで、一緒にご飯食べたんです……だけど、広場で、逸れちゃって……そしたら、」

 

「死んでた、と……」

 

死んでた、にヨルコは顔を青くして口を押さえた。

 

「ちょっとアスカ、もう少しオブラートに包みなさいよ」

 

「あっ、ごめん……」

 

「ごめんなさいね。この愚妹が……」

 

「愚妹⁉︎言い過ぎでしょそれは!」

 

「言い過ぎじゃないわ。あなたは空気を読むことも出来ないの?」

 

「た、たまたま言葉選びをミスッただけだよ!」

 

「そんなんだから模試で現代文で点を取れないんでしょう」

 

「うるせぇ!」

 

「お前の方が五月蝿い」

 

キリトに怒られ、アスカは黙った。

 

「それで、ヨルコさん。殺されな人の名前、わかるかな」

 

「あの人……名前はカインズっていいます。昔、同じギルドにいたことがあって……。今でもたまにパーティ組んだり、食事したりしてたんですけど……それで今日も、この街までご飯食べに来て……でも、あんまり人が多くて、広場で見失っちゃって……周り見てたら、教会の窓から、カインズが落ちてきて……」

 

その話を黙って見るキリト、アスカ、アスナ。

 

「……心当たりはありますか?」

 

「えっ……?」

 

「だから、カインズさんが誰かに狙われるような理由」

 

アスカが聞くと、ヨルコは一瞬固まったものの、すぐに首を横に振った。

 

 

 

 

ヨルコを家に送り、三人は歩きながら話した。

 

「さて、次はどうする?」

 

キリトが聞いた。それにアスカが答えた。

 

「手持ちの情報を検証とかでいんじゃないのか?ロープとスピア、一応持って来たんだよね?」

 

「なるほど……動機がダメなら物証ってわけか。となると、鑑定スキルが要るなぁ。アスカは上げてるか?」

 

「ないよ」

 

「アスナもない、よな?」

 

聞かれて、頷くアスナ。

 

「うん。友達で武器屋やってる子が持ってるけど、今は一番忙しい時間だし……」

 

「えーいーよあいつの事なんて気にしないで。キリト、リンダースの街にその子いるから、行こう」

 

「だめよアスカ。人に迷惑は掛けられないわ」

 

「平気でしょ別に」

 

「ダメです。キリトくんには知り合いいない?」

 

アスナに話を振られて、「うーん……」と、唸るキリト。

 

「あれは?ほら、エギル」

 

「ああ、あいつがいたか」

 

アスカの台詞に思い出したようにキリトは手を打った。

 

「決まりだね」

 

「でも、この時間は雑貨屋さんも忙しいんじゃ……」

 

「「知らん」」

 

アスナの言いかけた正論はキリトとアスカの声に消されていった。

 

 

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