アスナの妹を作って、SAOに放り込んだ   作:フリーザ様

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第14話

 

 

で、いざ聖竜連合本部へ。しばらく歩き回ってると、迷子になった。

 

「………ここどこ?」

 

「知らないわよ。私はアスカについていってたわ」

 

「ええ⁉︎私はキリトについていってたよ!」

 

「俺はアスナについて行ってた!」

 

なんて良くある喧嘩をしてると、「おい」と声をかけられた。

 

「はい?」

 

「何者だ。ここで何をしている」

 

おそらくDDAの一人だろう。

 

「えっ、いや、えっと……」

 

「シュミットさんはいますか?お話があって来ました」

 

アスカが情けなく口ごもってると、アスナが言い切った。

 

「あの人は今、最前線にいると思うぞ」

 

「やっぱりね……」

 

「急な用事があるというのなら呼ぶぞ」

 

「じゃあ、『黄金林檎の指輪の件でお話があります』と伝えてください」

 

「分かった。あ、すぐ来るって」

 

「返信早っ⁉︎」

 

「とりあえず、客室で待っていてくれ」

 

 

○

 

 

その男に言われた通り、客室でアスナ、キリト、アスカの順で座って待っていると、シュミットが入ってきた。

 

「………チッ、爆発しろ」

 

キリトを見て一瞥してから、前に座った。

 

「お忙しいところ、わざわざ申し訳ありません」

 

アスナが礼儀正しく頭を下げた。

 

「そんな事はいい。誰から聞いたんだ?」

 

「元黄金林檎のメンバーさ」

 

「リア充は黙ってろ」

 

「ねぇ、さっきからなんなの?俺とあんた、初対面だよね?」

 

「二股野郎が!モテモテ野郎は死ね!」

 

「はぁ⁉︎もててねぇよ!この二人は友達だよ!なぁ⁉︎」

 

キリトが二人に聞くと、二人とも顔を赤くして不愉快そうに目を逸らした。

 

「あれ⁉︎なんで⁉︎」

 

「くたばれリア充がぁああああッッ‼︎‼︎」

 

「いいから話進めていいですか?」

 

「「アッハイ」」

 

アスナの冷たい声で二人とも黙った。

 

「それで、誰から聞いたんだ?」

 

「黄金林檎のメンバーだよ」

 

シュミットの問いにアスカが答えた。

 

「名前は?」

 

「ヒルコ」

 

「誰だ?」

 

「いい加減覚えなさい。ヨルコさんよ」

 

「そうか、あいつか……」

 

シュミットは懐かしむように呟いた。

 

「でも、なんでヨルコがそんな話を?」

 

そのシュミットに、キリトが大体のことを説明した。その、説明の途中、カインズが死んだ話をすると、シュミットは大きく動揺したように見えた。

 

「と、いうわけだ。で、現時点で一番怪しいと思われるグリムロック氏の居場所を知らないか?」

 

「し……知らん‼︎」

 

キリトの問に叫ぶように答えるシュミット。

 

「ギルド解散以来は一度も連絡してないからな。生きてるかどうかも知らなかったんだ!」

 

「シュミットさん、私達は別に指輪の犯人を探してるわけじゃないんだ」

 

アスカが言った。

 

「圏内の安全を保つために、私達は動いてるの。その為にも、今一番怪しいグリムロックさんに話を聞きたいだけなんだよ」

 

そう言うと、シュミットは少し目を反らす。そして、言った。

 

「居場所は本当に知らない。でも……当時、グリムロックが異常に気に入ってたNPCレストランがある。ほとんど毎日行ってたから、もしかしたら今でも……」

 

「ほ、ほんとか」

 

キリトが身を乗り出しながら聞いた。

 

「教えてもいいが、一つだけ条件がある。……彼女に、ヨルコに会わせてくれ」

 

 

○

 

 

そんなわけで、四人で移動。ヨルコの部屋に着いた。

 

「………久しぶり、シュミット」

 

「………ああ。もう二度と会わないだろうと思ってたけどな。座っていいか」

 

ヨルコが頷くと、シュミットは腰をかけた。

 

「シュミット、今は聖竜連合にいるんだってね。すごいね、攻略組の中でもトップギルドだよね」

 

「どういう意味だ。不自然だ、とでも言いたいのか」

 

「まさか。ギルドが解散したあと、すごく頑張ったんだろうなって思っただけだよ」

 

「俺のことはどうでもいい!それより……、聞きたいのはカインズのことだ。なんで今更カインズが殺されるんだ⁉︎あいつが……指輪を奪ったのか?GAのリーダーを殺したのはあいつだったのか⁉︎」

 

「そんなわけない。私もカインズも、リーダーのことは本心から尊敬してたわ。売るのに反対したのはコルに替えて無駄遣いするよりもギルドの戦力として有効利用すべきだと思ったからよ」

 

「それは……俺だってそうさ。大体、指輪を奪う動機があるのは反対派だけじゃない。金が欲しかったやつらの中にこそ、売上を独占したいと思った奴がいたかもしれないじゃないか!なのに……なんでグリムロックは今更カインズを……!俺やお前も狙われてるのか⁉︎」

 

「まだグリムロックがカインズを殺したって決まったわけじゃないわ。もしかしたら、リーダー自身の復讐なのかもしれないじゃない?」

 

言いながらヨルコは窓枠に腰をかけた。

 

「な…………!だって、お前さっき、カインズが指輪を奪ったわけがないって……」

 

「私、ゆうべ、寝ないで考えた。結局のところ、リーダーを殺したのはギルメンの誰かであると同時に、メンバー全員でもあるのよ。リーダーの指示に任せればよかったんだわ。ううん、いっそリーダーに装備して貰えばよかったのよ。剣士として一番実力があったのはリーダーだし、指輪の能力を一番活かせたのは彼女だわ。なのに、私たちはみんな自分の欲を捨てられずに、誰もそれを言い出さなかった。ただ一人、グリムロックさんだけはリーダーに任せると言ったわ。あの人だけが自分の欲を捨ててギルド全体のことを考えた。だから、あの人には私たち全員に復讐する権利があるんだわ!」

 

「冗談じゃない……冗談じゃないぞ……。今更……、お前はいいのかよヨルコ!今まで頑張って生き抜いてきたのに、こんな、わけもわからない方法で殺されていいのか⁉︎」

 

と、シュミットが声を荒げた時だ。とんっと乾いた音が響いた。何の音だか、誰も判断できない。ただ、ヨルコが目を限界まで見開いた。その様子を全員が見る。と、思ったら、ヨルコさんがぐらりと揺れた。そして、窓に落ちそうになった時、背中にダガーが刺さっているのが見えた。

 

「ッッッ‼︎⁉︎」

 

そのままグラリと二階から一階に落ちた。

 

 

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