アスナの妹を作って、SAOに放り込んだ   作:フリーザ様

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第20話

 

 

二人は目を覚ました。

 

「生き、てたな……」

 

「そだね。なんとか……」

 

二人はそのままぼんやりした。が、すぐにキリトがアスカに言った。

 

「何やってんだよお前!一緒にこんなところまで落ちてきやがって!」

 

「キリトが心配だったんだから仕方ないじゃん!」

 

「お前に心配されるほど弱くないよ俺は!俺こそお前が飛び込んできた時に『何やってんのこいつ?』みたいにスゲェビビったぞ!」

 

「それビビってないじゃん!」

 

そのまま睨み合う二人。だが、お互いにため息をついた。

 

「………よそうか」

 

「そだね。今は脱出方法を考えよう」

 

で、二人は上を見上げた。穴がハナクソに見えるくらい小さく見える。

 

「随分深くまで落ちたんだな」

 

「そうだね。とりあえず、壁でも走ってみようか」

 

「そうだな」

 

この提案と、それを同意してしまう辺り、この二人はアホなのだ。で、二人で向かい合うように壁にぴったり張り付くと、反対側の壁に向かって走り出した。で、シュタタタタッと勢いよく壁を走った。二人ともほとんど同じくらいの速さで登る。

だが、当然登りきれるわけないわけで、落ちた。

 

「「ああああああっっ‼︎」」

 

ボスッボスッと落ちた。人型の穴が雪上に二つ。そこからキリトとアスカが出てきた。

 

「私の方が上までいけたね」

 

「いーや俺の方が上だった!」

 

「ラウンド2?」

 

「上等!」

 

そのまま二人で夜までバカやった。

 

 

 

「ハァ、ハァ……今日はこの辺りで、勘弁してやる……」

 

「こ、こっちの台詞だよ……」

 

喧嘩した後のヤンキー同士のように二人は大の字に寝そべっていた。

 

「そろそろ寝るか」

 

「そーだね」

 

「寝袋あるか?」

 

「もちろ……あっ、いやない」

 

「じゃあ貸すよ。ほら」

 

「あ、ありがと……」

 

自分で嘘吐いておきながら照れるアスカだった。で、寝袋の中に篭る。

 

「なんか、変な感じだね」

 

アスカが唐突に言った。

 

「何が?」

 

「男女二人で寝泊まりが雪の穴の中なんて」

 

「うーん……でも、アスカと一緒にいてもあんまり男女って感じしないんだよなぁ……」

 

「どういう意味?遠回しに殺してくださいって言ってる?」

 

「い、いやいやそういうんじゃなくて!なんていうのかな……あまり話してても緊張しないっていうか……まだ会って二年くらいなのに、幼馴染っつーか……遠慮がいらないっていうか……」

 

「……あー」

 

女扱いされてないのは分かったが、なんとなく悪い気はしなかった。なんとなくだけど。

 

「そういうのって、俺は貴重だと思うんだ」

 

キリトに言われて、少し嬉しくなるアスカ。

 

「まぁ、分かるけど……。あっ、じゃあお姉ちゃんのことはどう思ってる?」

 

「お姉ちゃん?アスナか。なんでアスナ?」

 

「何となく」

 

「アスナ、かぁ……。アスナは……アレだ。鬼嫁になりそう」

 

「そうじゃなくて。そんな大喜利みたいな答えじゃなくて」

 

「なんだよ」

 

「なんていうか……恋愛対象として」

 

「ぶふっ!な、なんだよ急に!」

 

「いいじゃん。なんか修学旅行の夜みたいで」

 

「それは同性どうして話すことだ!ましてやその話題の人物の妹に話せるか!」

 

「私は男友達なんでしょ?」

 

「うぐっ……!」

 

アスカにニッコリ微笑まれて、キリトは言葉が詰まる。そして、諦めたようにため息をつくと、言った。

 

「ぶっちゃけ、外見はドストライクだよ」

 

自分で聞いたくせに、ズキンと胸が痛くなるアスカ。

 

「そ、そうなの?」

 

「え?うん」

 

「そ、そっか……」

 

そして、なんとか作り笑顔を取り繕って、アスカは言った。

 

「お幸せにね」

 

「はぁ?なんだそりゃ」

 

「じゃ、おやすみ」

 

「? お、おう?」

 

アスカはそのまま一言も話さずに寝た。

 

 

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