アスナの妹を作って、SAOに放り込んだ   作:フリーザ様

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第21話

 

 

キリトが目を覚ますと、アスカが何かを掘っていた。

 

「おはよう。アスカ」

 

「おはよ」

 

「何やってるんだ?」

 

「ちょっと、ね……」

 

言いながらアスカが掘り出したのは金属だった。アイテム名、クリスタライト・インゴット。

 

「これ、ひょっとして……」

 

「ああ。私たちが取りに来た奴、だと思うよ」

 

「でも、なんでこんなとこに……あっ」

 

「? どうしたの?」

 

「いや、ドラゴンは水晶を齧り、腹の中で精製するんだったな?」

 

「リズの話だとそのはずだけど?」

 

「つまり、そのインゴットはドラゴンのウ○コだ」

 

「う……うっ⁉︎」

 

その瞬間、アスカはキリトの顔面にインゴットを投げ付けた。

 

「いだ!何すんだよ!」

 

キリトはインゴットを回収しながら怒鳴った。が、アスカも怒鳴り返す。

 

「女子中学生が排泄物を掘り出しちゃったじゃないか!」

 

「知らねーよ!……とにかく、これで目標達成というわけだ。後は……」

 

「脱出できれば、ねぇ……ん?」

 

「今度はなんだ?」

 

「いや、その……ここに排泄物があるってことは、ドラゴンの巣ってことだろ?つまりさ……」

 

「…………あっ」

 

その瞬間、二人に影が掛かる。上を見ると、ドラゴンが降りてきていた。

 

「「来たあああああああッッ‼︎‼︎‼︎」」

 

間抜けに声を揃える二人。だが、アスカの目つきはすぐに変わった。

 

「キリト!手、出して!」

 

「へっ?」

 

「早く!」

 

アスカはそう言うと無理矢理キリトの手を握る。そして、ドラゴンの尻尾にワイヤーを巻き付けた。

 

「いっくぞぉーっ!」

 

「………そういうことか!」

 

キリトはアスカに抱き付いた。それにアスカが心底幸せを感じてると、ドラゴンが飛び立った。そのまま思いっきりドラゴンは酢を出る。

 

「「うっほおおおおおおおおおッッ‼︎‼︎」」

 

そこらのジェットコースターより遥かに速い速度で上空に舞い上がり、二人は間抜けな悲鳴をあげた。巣から出たのを確認したアスカは、ワイヤーから手を離した。

そして、二人はボスっと地面に落下する。お互いに顔を見合わせ、なんとなく可笑しくなり、笑い合った。

 

 

 

 

リズベット武具店。二人は店に入った。

 

「ただいまー」

 

「! 無事だったのね⁉︎」

 

リズがアスカに飛び付いた。

 

「よかったー!アスカー……」

 

「心配し過ぎだよ。私を誰だと思ってるの?」

 

「間抜けでチキンでビビリでヘタレな妹」

 

「殺してぇ……」

 

なんで、やりながらキリトとアスカはインゴットをリズに渡した。

 

「えーっと、片手剣でいいのね?」

 

「おう。よろしく頼む」

 

キリトに言われ、リズは始めた。カーン、カーン、カーン……と、金属を叩くと、インゴットが光を放ち、変形した。

 

「おお……」

 

出てきたのはキリトの注文通りの片手剣。それをリズは持ち上げた。

 

「えーと、名前はダークリパルサー。どうぞ、試してみて」

 

キリトは頷くと、剣を振り始める。

 

「……重いな。いい剣だ」

 

「ほんと⁉︎」

 

キリトがニコリと微笑むと、嬉しそうにリズも微笑んだ。で、今度はアスカを見た。

 

「アスカも片手剣?確か、ワイヤーと一緒に打てばいいのね?」

 

「うん。お願い」

 

その言葉に「?」が浮かぶキリトだが、リズもアスカも説明しようとしない。で、またカーン、カーン、カーン……と音が響き、インゴットとワイヤーが変形した。そして、出てきたのは今までに見たことのない剣だった。先端はクワガタの大顎のように二つの刃が付いていて、グリップの部分はない。代わりに、腕に装着するようになっていた。

 

「………なんだこりゃ?」

 

キリトが声を上げた。

 

「名前は、ワイヤークロー。使い方は……アスカ、腕出して」

 

言われて、腕を差し出した。そして、リズはそれを装着させる。

 

「アスカ、腕を突き出してみて」

 

「こうっ?」

 

突き出すと、クローの部分が飛び出した。ワイヤーで繋がれている。それが武具店の壁を突き抜け、店の外まで飛び出すと、限界まで達したのか、それが縮み、アスカの手元に戻った。それにはキリトも驚いた。

 

「おお……」

 

「スゲェ、なこれ……なんなんだ?」

 

「エクストラスキルだよ。私の」

 

キリトにアスカが言った。

 

「ワイヤーブレードって言うんだけど……」

 

「なるほどな……SAOで唯一の遠距離、いや中距離攻撃、か……。アスカ」

 

真剣な顔でキリトはアスカを見た。

 

「いいか?この武器はあまり使うな」

 

「へっ?」

 

「ネットゲーマーは嫉妬深い。お前のことだから出現条件もわかってないんだろ?だから、本当に自分がピンチになったとき以外に使うな。分かったか?」

 

「………うん、分かったよ」

 

キリトに言われ、渋々頷いた時だ。バタン!と店の扉が開いた。

 

「アスカ!」

 

「お姉ちゃん?」

 

そのままアスカに飛びついた。

 

「馬鹿!何処行ってたのよ!」

 

「えっと、穴……」

 

「メッセージは繋がらないし、マップ追跡も出来ないし、親衛隊の人たちも知らないっていうし……心配したんだからね!」

 

「待って、親衛隊って何?」

 

「だからあなたは愚妹なのよ……!ほんっっっとに馬鹿なんだから……!」

 

「悪かったよ……ちょっと、ダンジョンでね……」

 

「何処の?」

 

「キリトとリズと一緒に55層に……」

 

すると、アスナがキリトを見た。

 

「き、キリトくん⁉︎」

 

「や、アスナ、久しぶり……でもないか。2日ぶり」

 

「う、うん。……ビックリした。そっか、早速きたんだ。言ってくれれば私も一緒に来たのに……」

 

アスナは急に顔を赤らめる。その様子を見て、アスカは一歩引き、さらにそのアスカの反応を見て、リズは目をほんの一瞬だけ鋭くさせた。

 

(………そゆこと、か)

 

リズはそう判断すると、アスカの手を引っ張った。

 

「ごめーん二人とも。ちょっとあたしアスカとお話あるからさー。二人はここにいてくれるかな?」

 

「えっ?」

 

「いい、けど……」

 

「じゃ、お願いね」

 

そのままリズはアスカを店の外に連れ出した。

 

 

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