アスナの妹を作って、SAOに放り込んだ   作:フリーザ様

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第22話

 

 

リズベット武具店の裏。

 

「何?」

 

リズに呼び出されたアスカは聞いた。

 

「いや、ちょっとね……」

 

で、ニィッと悪戯っぽい笑みを浮かべる。

 

「アスカ、あの人のこと好きでしょ?」

 

「は、はぁっ⁉︎」

 

顔が真っ赤になるアスカ。

 

「ち、ちち違うし!そんなんじゃないし!私、キリトのことなんて毛ほども興味もないし!」

 

「ふぅーん、じゃあアスナに取られてもいいんだ?」

 

「えっ⁉︎」

 

「アスナもキリトの事好きっぽいんだけどなー……どうなんだろ?」

 

と、からかうつもりで言ったのだが、目の前のアスカはタダごとじゃない顔で呪いのようになんかブツブツ呟いていた。

 

「じ、冗談よアスカ……」

 

「ほんと?良かったぁ……あっ」

 

「やっぱ、好きなんだ?」

 

「ち、ちがうよ!いや、ちがわないけど……!」

 

と、ハッキリしないアスカにリズが言った。

 

「でも、アスナがキリトのこと好きなのは本当だよ」

 

それを聞くと、ズキッと胸が痛くなるアスカ。見れば、リズの顔はマジメな顔になっていた。

 

「まぁ、さっきみたいにアスナに譲るっていうならそれでもいいけどさ。あんた、勉強だけじゃなく、恋愛までアスナに負けるつもり?」

 

そう言われて、ドキッとするアスカ。嫌な汗が流れた。

 

「私がどうこう言う問題じゃないから何も言わないけど、後悔だけはしないようにね」

 

リズに言われて、思わず俯いた。

 

「話はそれだけよ。じゃ、戻ろっか」

 

リズに言われて、アスカは肩を落として店に戻った。

 

 

 

 

話はぶっ飛んで、3ヶ月後くらい。74層の最前線。どっかのフィールドにアスカはいた。とあるクエストを一人で挑んでいるのである。

 

「おい、アスカ」

 

そのアスカに声が掛かった。キリトの声だ。

 

「また一人でクエストやってるのか」

 

「………いいじゃん別に」

 

アスカは振り向きもしない。

 

「3ヶ月くらい前からずっとその調子だろ。最前線のクエストを一人は無茶だって言ってるだろ」

 

「ほっといてよ」

 

「なんか悩んでるなら相談に乗るぞ」

 

「お前に悩まされてんだよ!」

 

「えっ?お、俺……?」

 

「あっ」

 

やべっ、と言った顔になった。

 

「な、なんか俺、お前にしちゃったっけ?」

 

「いや、なんでもない……」

 

額を手で抑えるアスカ。

 

「と、とにかく、あんまり無理はするなよ」

 

「ああもうっ!うるさいなぁ!なんでもないったらなんてもない!」

 

怒鳴った。怒鳴ってしまった。流石のキリトも少し顔をしかめた。アスカが八つ当たりしてしまい、思わず自己嫌悪していると、「キシャアァァッ‼︎」とモンスターの鳴き声がした。

フィールドボスが出たのだ。デッカいなんかカマキリと蜘蛛が合体したようなモンスター。その瞬間、ドッと顔色が悪くなるアスカ。

 

「アスカ、手伝うぞ!」

 

キリトが声をかけるも返事はない。

 

「おいアスカ!」

 

思わず、アスカの後ろに行って肩を掴む。そのアスカは立ったまま気絶していた。

 

「あ、アスカぁ⁉︎」

 

「虫、無理………」

 

「嘘ぉ⁉︎」

 

なんてやってる間にも、フィールドボスは襲い掛かってくる。キリトはアスカを背負ってその場から逃げ出した。

 

 

 

 

キリトホーム。アスカが目を覚ますとベッドの上だった。

 

「………んっ」

 

「起きたか?」

 

キリトが優しく声をかけた。その瞬間、赤面するアスカ。

 

「き、キリト⁉︎な、なんで……!」

 

「お前がフィールドボスの前で気絶しちゃったから、俺の家に連れて来たんだよ」

 

「……変なことしてないだろうな」

 

布団の中に鼻から下を隠し、目だけでキリトを睨むアスカ。

 

「してないよ!」

 

「………ならいいけど」

 

「それより意外だな。アスカが虫ダメなんて」

 

「百足に噛まれたんだよ……炎症になってトラウマになったの」

 

「なるほど。あ、これコーヒー」

 

キリトはアスカの前にコーヒーを入れた。

 

「ありがと」

 

お礼を言いながらアスカは起き上がった。で、ズズズッとコーヒーを啜る。

 

「美味しい」

 

「どーも。それでさ、アスカ」

 

キリトは改まって聞いた。

 

「お願いがあるんだけど、お前料理スキルいくつある?」

 

「はぁ?何急に」

 

「いや、実は俺ラグーラビット捉えたんだけどさ。料理スキルないから食えないんだよ。そしたら、偶々お前のこと見つけたから料理してくれないかなーって……」

 

「料理スキルならMaxだけど……」

 

「なら頼むよ」

 

「い、いいけど……」

 

アスカは立ち上がると、ラグーラビットの肉を受け取った。表面上は冷静なものの、心の中ではピョンピョンしていた。

 

(キリトに手料理を、食べてもらえる!しかもキリトの家で!)

 

と、こんな具合である。で、作った。

 

「………なんだこれ、美味いな!」

 

「そだね。これまで生きてて良かった……」

 

二人は息を吐いた。自分で作っといてアレだが、アスカ的にはスゲェ美味かった。こんなものは、2年前以降も食べた覚えはない。思わず食戟のソーマばりに幸せそうな顔をしていると、キリトが微笑みながら言った。

 

「良かった。元気出たみたいだな」

 

「へっ?」

 

「最近お前、変に根を詰め過ぎてたみたいだからさ」

 

「キリト……」

 

「なんかよくわからんけど、お前は能天気の方がお前らしいぜ」

 

「ど、どういう意味だよ!てかお前に言われたくないし!」

 

「あ、そうだアスカ。お前明日暇か?」

 

「へっ?」

 

「良かったら、ソロ同士で一緒に狩りに行かないか?」

 

パァッと明るくなるアスカ。

 

「行く行く!絶対行く!」

 

「じゃ、明日転移門の前でな」

 

「うん!」

 

今から楽しみが増えたアスカだった。

 

 

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