アスナの妹を作って、SAOに放り込んだ   作:フリーザ様

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第29話

 

「っ⁉︎」

 

自分の腹にナイフが突き刺さり、アスカは倒れた。身体が動かない。

 

(これは……麻痺、毒……?)

 

自分のHPゲージの隣に、アイコンが付いた。

 

(ラフコフ?……いや、奴らは壊滅させたはず……)

 

なんとか犯人の正体を見ようとしたが、身体が動かさない。目玉だけを動かすと、いた。犯人と思われる人物で、動機もある奴が。

 

「よォ、クソガキィ」

 

「クラ、ディール……」

 

ギリッと奥歯を噛んだ。その表情を見ると、クラディールは「クヒヒッ」と愉快そうに笑い、アスカの横に降りてきた。

 

「ヒャハハハハッ!良いザマだなオイ!クソガキよォ!」

 

「なん、の……つもりだよ……」

 

「あ?人をストーカー呼ばわりしといて何言ってンですかァ?お前のおかげで俺はなァ、kobの白い悪魔って呼ばれてンだぞコラ」

 

「……カッコ良くない?」

 

「由来を考えたら不名誉極まりねェだろうが!」

 

そう言うと、クラディールはデッカい大剣を取り出した。

 

「まァ、そンなわけであれだ。俺がスカッと出来るよう、スカッと死んでくれや」

 

言いながらクラディールは大剣を担ぎ、アスカの前に仁王立ちして、剣を向けた。まだ麻痺毒は消えていない。

 

「………断る」

 

「ダメだ。お前に拒否権はねェ」

 

言うとクラディールはアスカの背中に剣を突き刺した。

 

「……っぁあっ!」

 

「ホォ〜う、いい声で鳴くじゃねェか」

 

「ッ……! や、やめろよ……!こんな事したって、あんたがストーカーっていう事実は消えない……!」

 

「……………」

 

クラディールは無言になった。そして、真顔でアスカの顔面を蹴った。

 

「ッあぁッ……!」

 

「テメェ、もしかして状況わかってねーのか?お前、これから死ぬンだぜ?」

 

「死ぬのなんて怖くない……。リアルにいた時はむしろ死にたいとか思ってたから……!」

 

「………チッ、ダメだァ。俺が見てェのはそンな顔じゃねェンだ。もっと楽しむしかねェみてェだな」

 

そう言うと、クラディールはアスカの手を掴んで持ち上げた。そして、くいっとアスカのシステム窓を開く。

 

「なァ、知ってっかクソガキ。このゲームにはな?《倫理コード解除設定》ってのがあンだよ」

 

「倫理コード……?」

 

「ああ、そいつを解除すればな?」

 

言いながらクラディールはアスカの倫理コードを解除した。そして、アスカの体を髪の毛を引っ掴んで無理矢理起こした。

 

「っ⁉︎」

 

「この通り、ハラスメント防止コードは出なくなるんだ。それどころか、色々とヤッちまえるわけだが……」

 

「っ⁉︎」

 

「そこまでヤッてたら麻痺毒が切れちまうし、誰かに見られるかもしれねェ。だから……よっと」

 

クラディールは大剣でアスカを木に串刺しにすると、再びアスカのシステム窓を開かせた。そして、装備の所を開く。その瞬間、こいつが何をするつもりかアスカは一発で分かった。

 

「っ⁉︎ や、やめろよ!私に触れるな!」

 

「どうせ死ぬンだから慌てンなや」

 

言いながらアスカの装備を上から解除していく。

 

「や、やらァ……やめっ……」

 

「ほう、ようやくいい面になって来たじゃねェか」

 

「やめて!離して!」

 

「うるせェ」

 

クラディールは更にアスカに短剣を刺し込む。アスカは既に上半身は下着一枚で、下半身もあとはズボンとパンツのみだ。

 

「……へェ、男っぽい口調の割に結構あるじゃねェか」

 

「やめて!見ないで!てか、見るなぁ!」

 

クラディールはズボンも解除した。

 

「さて、もう少し楽しむか」

 

言うと、クラディールはアスカの胸に手を伸ばした。涙目で抵抗しようとするも、アスカの身体は未だ麻痺毒が回っていて動かない。

 

(もう、ダメ……!)

 

キュッと目を瞑った時だ。クラディールの手を誰かが掴んだ。

 

「ア?」

 

見ると、真横にキリトが鬼の形相でクラディールの手首を掴んでいた。メキメキメキッと手首を握り締める。

 

「て、テメェは……!」

 

言いかけたクラディールは両目と口の中にドスドスドスッ!と、短いピックが捻じ込まれ、最後に顔面を思いっきりブン殴られた。

キリトはアスカに刺さってる大剣と短剣を引き抜き、自分のコートを脱いでアスカに被せた。

 

「きり、と……?」

 

「悪いなアスカ。遅れた」

 

キリトはそう言うと、真っ直ぐクラディールを睨めつける。

 

「チッ、増援か……まぁ、一人くらいならいいかァ……まとめて消せばいいだけだからなァ!」

 

言いながらクラディールがキリトに斬りかかるが、横から拳が飛んできた。エギルの拳だ。

 

「おごっ……⁉︎な、なんだテメッ……!」

 

と、言いかけたさらに後ろからクラインの蹴りが入る。気が付けば、辺りは囲まれていた。その中央にシリカが立っている。そのシリカは冷静な口調で言った。

 

「アスカ親衛隊隊長」

 

「はいっ!」

 

「アスカファンクラブ会長」

 

「はいっ!」

 

「アスカ防衛隊総隊長」

 

「はいっ!」

 

「アスカ護衛部隊全隊長」

 

「はいっ!」

 

「アスカ聖教教範」

 

「はいっ!」

 

「アスカ研究会研究室長兼教授」

 

「はいっ!」

 

「アスカエンジェル艦長」

 

「はいっ!」

 

「アスカ合衆国大統領」

 

「はいっ!」

 

「アスカ海賊団船長」

 

「はいっ!」

 

「シン・アスカ」

 

「はいっ!」

 

「その他アスカ組織全リーダー」

 

「「「はいっ!」」」

 

「こいつの処遇を決める会議を始める。死刑か処刑、どちらがいいか挙手で答えよ」

 

「「「はいっ!」」」

 

どちらにせよ死刑だった。ちなみに人数はザッと数えて150人は超えている。

 

「なら、処刑執行人は我れら主神の姉に任せよう」

 

シリカに言われて出て来たのは、アスナだ。ザッザッザッと足音を立てて、鬼気を纏って歩いて来る。

 

「…………」

 

「て、テメェら!退きやがれ!」

 

命の危機を感じたクラディールは逃げようとするが、それを全教徒が許さない。そして、アスナはレイピアをクラディールに向けた。

 

「ひ、ヒィ!」

 

「死ネ」

 

一閃、そして一撃でクラディールは散った。すると、キリトがアスカを見て言った。

 

「終わったよアス……」

 

言いかけたところでガバッ!とアスカがキリトに抱きついた。

 

「あ、アスカさん⁉︎」

 

「キリト……キリト……きりとぉ……」

 

涙目どころか思いっきり号泣してるアスカが何度も名前を呼ぶ。

 

「あ、あの……アスカ、さん……その格好で抱き着かれると……」

 

だが、アスカは離さない。キューっと抱き締めた。さすがのアスナも邪魔する気にはならなかった。が、邪魔する気になれなかったのはアスナだけだ。周りの団員はそうはいかない。

 

「奴を殺せ」

 

シリカの命令で全員が襲い掛かったので、キリトは転移結晶で逃げた。

 

 

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