アスナの妹を作って、SAOに放り込んだ   作:フリーザ様

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第39話

 

 

先に斬りかかったのはユージーンだ。キリトはそれをガードする。だが、剣が剣をすり抜けた。

 

「っ⁉︎」

 

直撃し、キリトは吹き飛ばされた。

 

「キリトく……!」

 

開きかけた口を閉じるアスナ。ユージーンが攻撃してきたからだ。それを回転しながら避けると、レイピアで突き返した。それをユージーンは躱し、反撃した。

 

(剣をすり抜けるなんて……なら、避けるしかない……!)

 

アスナは攻撃を回避し、下がった。そのアスナを追うユージーン。そのユージーンにキリトが下から突撃した。ガードするユージーン。

 

「おい、なんだよ今の」

 

「ほう、よく生きて……」

 

「はぁ!」

 

会話の途中なのにアスナが攻撃してきた。そのまま、いい感じのコンビネーションでキリトとアスナはユージーンを攻撃するも、ユージーンは全てをガードする。

 

(……ふん、中々やるな。だがっ!)

 

反撃しようとした。が、その隙を突いてアスナが攻撃。ユージーンの頬を掠めた。

 

「チィッ……!」

 

舌打ちした所をキリトが攻撃、足を掠めた。

 

(前言撤回だ、この二人は強い……!)

 

二人の攻撃に剣がついていかなくなった。

 

(あれ?強いっつーか、超強くね?)

 

腹に剣が突き刺さった。

 

(これ俺、押されてね?)

 

アスナの剣が足を斬り落とした。

 

(あれ?これ、負けそうじゃね?)

 

二人の剣が、ユージーンの両肩から対角線に振り下ろされた。

 

(あれ?負けてね?)

 

「グォワアァァアアアァァァァッッッ‼︎‼︎」

 

勝った。

 

 

 

 

鳥籠。そこにオベイロンが戻って来た。

 

「はい、ティターニ……じゃない。紫毒姫。お待ちかねのポテチだよ」

 

だが、中にアスカの姿はない。

 

「………っ⁉︎ まさか、あのガキャア……!」

 

一発で怒り爆発するオベイロン。慌てて鳥籠を出て行った。ドアを開けっ放しにして。そして、ベッドの裏からひょっこり顔を出すアスカ。

 

「うわあ……怒ってたなぁ……ま、いーや」

 

そう言うと、アスカは開けっ放しのドアから出た。

 

「さてさて、突撃いたしましょう」

 

そう言うと、鳥籠から繋がっている道を走り出した。しばらく走ってると、建物を見つけた。

 

「……よしっ」

 

中へ侵入し、突撃と言ってた割に、暗殺教室に通ってたの?ってレベルで気配を消した隠密行動でしばらく歩いている。

無論、アスカが逃げた事がオベイロンにばら撒かれているので、研究員的な人達はアスカを探し回り、それに警戒しながらアスカは進んだ。すると、《実験体格納庫室》という部屋を見つけた。

 

「おいおい……」

 

一発で何の部屋だか分かったアスカ。ここで自分の目的は合っていると踏んだ。

 

「よし、行きますか」

 

言うと、中に侵入。中は、アスカを捜すために全員が駆り出されているのか誰もいない。

 

(私が脱走した狙いっていったらここに決まってるのに、流石須郷、ちょろいね)

 

そう思いながら中を見回ると、思わず息を呑んだ。中は馬鹿みたいに広い空間だった。真っ白い、超巨大なホールで全く遠近が感じ取れない。そして、短い柱のようなものが並んでおり、その中には人間の脳髄が浮かんでいた。

 

(何てことを……!いや、今は感傷的になってる場合じゃないか)

 

ただでさえ、自分はこの中で指名手配されている。さっさと自分の仕事を終わらせなきゃいけない。で、念の為に他の誰かがいるかもしれないことを警戒しながら、柱を盾にして移動する。すると、ポツンと黒い立方体が浮かんでいた。

 

「来た……!」

 

おそらくアレなら……と、思いアスカはそこに近づく。そして、機械に差し込まれているカードを下にスライドさせた。その瞬間、青いウインドウとホロキーワードが浮かび上がった。

しばらくそれをいじってると、【Exit virtual labo】と書かれていた。

 

(これだ)

 

そう心の中で呟くと、タッチ。更にウインドウが上面に出現する。そして、【Execute log-off sequense?】の一文と、OKボタンとCANSELボタンが出てきた。

 

(よしっ……!)

 

そして、アスカはOKボタンを押した。その瞬間、ゴガッ!と顔面を誰かに殴られた。

 

「っ⁉︎」

 

ドシャアァァアッ!と吹っ飛び、柱の一本に激突する。

 

「やぁ、ティターニア……」

 

そう言うのはオベイロンだ。冷静な口調だったが、相当怒り浸透してるのか、頬を引きつらせている。

 

「何やってるのかな君は?」

 

「え、えーっと……スパイごっこ。本当はかくれんぼのつもりでベッドの裏に隠れてたら須郷さん、ドアを開けたまんま出て行っちゃったから、呼び戻しに行ったら迷っちゃって……」

 

アスカは作戦を切り替えた。それは、囚われている三百人がログアウトできるまで、時間を会話で稼ぐこと。

 

「須郷さんじゃない……ティガレックスと、そう呼べ!」

 

「いやティガでいいのっ⁉︎」

 

怒鳴りながらアスカの顔面をオベイロンは蹴り飛ばした。

 

「うぐっ……い、痛いなぁ……」

 

「そりゃそうさ、ペインアブソーバを切ってるんだからなァ」

 

アスカは左手を後ろに回して、システム窓を出し、ログアウトしようとした。だが、体が動かない。

 

「っ! 麻痺、毒?」

 

「君はもう少し有能なガキだとは思ってたんだけどねェ。流石は姉妹のダメな方、全ての試練を負け続けて来ただけあって愚かだねぇ」

 

「っ!」

 

言われて、悔しさで表情が歪んだ。

 

「いい顔だねぇ、僕は君の笑顔よりもその泣く一歩手前の方が好みなんだよ」

 

「………ッ!」

 

「それにしてもやってくれたねぇ。………もう百人以上ものログアウトを許したか。この愚妹がッ!」

 

さらに顔面に蹴りを入れる。久々の痛みの感覚がアスカの身体に響く。須郷は残り172人のログオフを解除した。

 

「少し良い対応してやれば調子に乗りやがってクソガキが……いいか、僕なら君を脳から焼き殺してやる事が出来ることを忘れるなよ」

 

「………………」

 

悔しさのあまり、アスカは下唇を噛んだ。

 

「とにかく、君には少しお仕置きが必要のようだね」

 

言いながら、オベイロンは麻痺って動けないアスカの両手を掴み、背中に回した。

 

「な、何する気だよ!」

 

「何、お仕置きさ」

 

言うと、指パッチンをする。その瞬間、アスカの両手を手錠が繋げる。

 

「っ⁉︎」

 

「さて、鳥籠へ戻ろうか。そこで君を待ってるのは……分かるね?」

 

アスカの頭に一発で嫌な予感が過った。

 

「や、やめて!私に触るな!」

 

「ハーハッハッハッ、いい顔と声で泣くじゃないか。でもまだ足りない。それを埋めるのがこれからする作業なんだよ」

 

「やだ!やだよ……!助けて……!」

 

「誰も助けになんて来ないよ!アハハハハッ!」

 

アスカは鳥籠に連れて行かれた。

 

 

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