アスナの妹を作って、SAOに放り込んだ   作:フリーザ様

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第45話

 

 

月曜日。ALO内。

 

「えっ?アスカ来てないのか?」

 

キリトがいつもの集合場所のリズの店で、アスナに聞いた。

 

「うん。なんか家にもいなくて。朝早く出掛けたみたいなんだけど……」

 

「何やってんだあのアホは」

 

「さぁ?むしろキリトくんは何も聞いてないの?」

 

「ああ。昨日、デートした後に『私、しばらくALO離れるんだー』って言ってたけどそれは関係な……」

 

「それだよ!」

 

「それだな!」

 

「うーわ……それで昨日ふてってたんだ……」

 

「は?ふ、ふてるって?」

 

「ふて腐れる。その様子だと、その話聞いた時も流してたんでしょ?」

 

「ああ。あいつと公園でキャッチボールしてサッカーしてテニスしてバドミントンしてバスケした後に卓球しに行って体力完全に切れてたから……。つーかあいつ、すごくね?どれもメチャクチャ上手かったぞ」

 

「そうね。小さい頃から体動かすのが好きだったから……。まぁ、どんな理由にせよ、女の子の話を流す男は最低ね。ねぇ?みんな」

 

「うん」

 

「はい」

 

「死ね」

 

リズ、リーファ、シリカと頷いた。

 

「なんか一人に罵倒されたんだけど……」

 

「気の所為ですよ死ね」

 

「ああ、気の所為だな。多分、語尾なんだよね?」

 

「死ね」

 

「おい、もう語尾だと誤魔化せないぞこの野郎」

 

「誤魔化す気ありませんから」

 

キリトがシリカを睨む。

 

「でもなんでそれであいつがふて腐れるんだよ」

 

「分かってないわねあんた」

 

リズが呆れたように言った。

 

「普通、彼氏とずっと一緒にやってたゲームを急にやめるって言ったら多少でも止めて欲しかったりするものでしょ?」

 

「……なんで?」

 

「ダメだこいつ。早くなんとかしないと」

 

「ダメだこいつ。早くなんとかしよう」

 

リズの台詞にシリカが続いて、体型に似合わずアホみたいにデカイ斧を持ち上げていた。

 

「いやいやいや!何とかしちゃうのかよ!」

 

「殺すわ、うん」

 

「ちょっ…おまっ……!」

 

ボコボコにされた。

 

 

 

 

病院。

 

「ああ、来たね。明日香ちゃん」

 

「どうも。安岐さん」

 

「菊岡さんから話は聞いてるよ。頑張ってね、英雄ちゃん」

 

「あ、あははっ……」

 

未だ英雄扱いが慣れないのか、苦笑いしながら明日香はベッドの上に座り、アミュスフィアを手に取る。

 

「さっ、脱いで」

 

「………はっ?」

 

「電極貼るから。女の子同士なんだから恥ずかしがることないよ?」

 

「む、無理ですよ!そんな……」

 

顔を赤くしつつ、服の上から両手で胸を隠す。その仕草に安岐はニヤリと笑った。

 

「ほほう?そんな仕草されちゃうと、ひん剥きたくなるなぁ」

 

「は、はぁ⁉︎何を……!」

 

ジリジリとベッドに迫る安岐とベッドの上で座り込みながらも後ろに退がる明日香。

 

「ま、待って安岐さん……!それナースのすることじゃ……」

 

「かかれぇー!」

 

「ひゃあぁぁああッ‼︎」

 

ひん剥かれた。上半身だけ全裸になり、電極を貼られた後、ノーブラで上に患者服を着た明日香は、涙目で呟いた。

 

「……ごめんね和人、私……こんなにも汚れちゃったよ……」

 

「女同士でそんな大袈裟な……。というか、桐ヶ谷くんは元気?」

 

「はい……」

 

「付き合ってるんだっけ?何処までイッたの?」

 

「ど、どこまでとは……?」

 

「だから、セック……」

 

「わーわー!さっきからなんなんですか⁉︎本当にナースさん⁉︎」

 

「いいじゃない、女の子同士なんだし」

 

「……女の子って歳なんですか?」

 

小声で呟くと、「何か言った?」と女王の笑顔で言われたので、「なんでもないです」と、返した。

 

「さ、そろそろお仕事の時間よ」

 

「は、はい」

 

「じゃ、頑張ってね」

 

安岐に言われてアミュスフィアを装着し、明日香は寝転がった。

 

「リンクスタート」

 

 

 

 

GGOに入った。死銃の狙いは強者ということだから、気を惹くためにもまずは強くならなくてはなって名を広めなくてはならない。

 

「まずは外見から、だよね……」

 

辺りを見回すと、変に髭を伸ばしたり、傷跡を付けたりしてるおっさんのようなプレイヤーばかり。ああいうのは二つ名とか欲しがってるんだろ〜なーと、心の中でバカにしつつも、とりあえず自分の容姿が気になったので、その辺の窓で姿を確認した。

 

「……なんこれ」

 

愕然とした。一言で言えば、ロリアスカだった。小学校四年生くらいの。暁型の一人と言われても納得してしまう外見だ。

 

「……なんこれ。え?や、なにこれ。や、だから違くて。なんこれ」

 

私が何したんだよ神様!と割と本気で呪いたくなるアスカ。そして、そんなアスカを当然男達は放っとかないわけで。

 

「君、迷子?」

 

「可愛いね、何歳かな?」

 

「良かったら、お兄ちゃんが案内してあげようか?」

 

どう見てもオッさんだった。どうしようかオドオドしてると、「こっち!」と誰かに手を引かれた。

 

 

 

 

走ること数秒、ハァ、ハァと息を乱してると、自分の手を引いた人が、「大丈夫?」と声をかけてきた。

 

「は、はい……あの、ありがとう、ございます……」

 

見上げると、目の前には青い髪の女性が立っていた。

 

「GGOじゃ女性プレイヤーは少ないから、ああいうのは良くあるんだよ」

 

「な、なるほど……」

 

言いながら呼吸を整えた。

 

「じゃあ、私は行くわね」

 

「あ、ま、待って!」

 

せっかく、ロリコン以外の人を見つけたんだ。せっかくならこの人に色々教えてもらおうと引き止めた。

 

「そ、その……実は私、このゲーム始めたばっかで……。だから、その……色々教えてもらえませんか?」

 

「…………」

 

女の人は少し考えてるのか、しばらく黙り込んだが、すぐに言った。

 

「いいわよ」

 

「あ、ありがとうございます。あ、私アスカって言います」

 

「私はシノン。よろしくね」

 

よしよし、出だしは順調だ、とアスカは心の中で頷いた。

 

 

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