アスナの妹を作って、SAOに放り込んだ   作:フリーザ様

49 / 63
第49話

 

 

シノンはファンクラブのメンバーの後を追った。ファンクラブに入りたいとかじゃなくて、話をしたかったかだ。だが、そんな雰囲気ではなかった。ファンクラブのメンバーの足元をするっするっと抜けて、アスカは重い足取りでシノンの隣を通り過ぎた。

 

「ち、ちょっと。どうしたのよ」

 

「………あっ、シノン」

 

声を掛けて初めて気づいたのか、作り笑顔を浮かべた。

 

「どうしたの……?」

 

「ううん、初めて銃撃戦やったから、ビックリしちゃって」

 

「はぁ?あなた撃ってないじゃない」

 

「あ、あー……そうだっけ?」

 

「………大丈夫?」

 

「だ、大丈夫ですよ。元気100倍アパマンショップ」

 

「絶対大丈夫じゃないわよね」

 

「気にしないで。それより、そろそろ試合じゃないんですか?」

 

「あ、うん。後で問い詰めるからね」

 

そんなわけで、2人は一旦別れた。

 

 

 

 

それから、アスカは鬼神の如き強さで片っ端から敵を叩き斬った。で、Fブロック決勝。アスカvsシノン。

 

「まさか、本当に決勝で当たるとは……」

 

「ええ。さっきも言ったけど手加減しないからね」

 

「あ、あはは……」

 

苦笑いを浮かべるアスカ。

 

(こりゃ全力でやらないとなぁ……)

 

心の中でそう呟いた。

 

 

 

 

で、2人はフィールドに転送された。場所は大陸間高速道。ただ長細いだけの単純なマップだ。シノンは先にバスの中に隠れた。そして、窓からスコープを覗き込み、ただアスカが現れるのを待った。

 

「………近づかれなければ、こっちが勝つ」

 

ステージは一本道。もはや勝利を確信していた。すると、スコープから人が歩いてくるのが見えた。

 

「来たわね……!」

 

早速一発、引き金を引いた。が、その瞬間アスカの姿が消えた。ように見えた。

 

「ッ」

 

「っ⁉︎」

 

アスカが走る。

 

「くっ……!」

 

シノンは発砲するが、当たらない。ここのままでは斬られると思ったシノンは、スタングレネードを叩きつけ、目を眩ませてる間にバスの中の椅子と椅子の間に隠れた。

 

(バスの中に入ってきた所を狙い撃ちしてやる……!)

 

そう思い、手持ちの拳銃を抜いて構える。すると、ガタッと音がした。

 

(来たッ!)

 

だが、顔は見えない。

 

「………?」

 

シノンは忘れていた。アスカは身長が小さい。椅子より小さい。見えるはずがなかった。

案の定、こめかみに拳銃を突き付けられた。

 

「……あのー、ごめんなさい。小さくて」

 

「……………」

 

「あのさ、シノン」

 

「何よ、早く撃ちなさいよ」

 

「その……前にやってたゲームの影響か分からないけど、私はあまり友達を殺したくないんです」

 

「はぁ?」

 

「決勝では、決勝こそ本気でやるので……その、降参してもらえませんか?」

 

「………まぁいいわ。どうせ私の負けだしね」

 

勝った。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。