アスナの妹を作って、SAOに放り込んだ   作:フリーザ様

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第5話

そんなこんなで、アスナとアスカはキリトと別れて二人で宿屋に入った。

 

「で、なんであなたここにいるの?」

 

アスナがアスカに聞いた。

 

「………」

 

だが、何も答えないアスカ。気まずそうな顔をして目をそらす。

 

「答えなさい」

 

アスナはそれでも問い詰めた。仕方なくため息をつき、アスカは答えた。

 

「………げ、現実逃避」

 

「………………」

 

アスカに突き刺さるアスナの視線。だが、すぐにフッと笑った。

 

「なら、私と一緒じゃない」

 

「えっ?」

 

「私も、試験とか模試とか、周りの重圧が嫌で、それで逃げてきちゃったの。でも、良かったわ。一人はちょっと心細かったの……」

 

と、言いかけたアスナの目の前でアスカが不機嫌そうに立ち上がった。

 

「ど、どうしたの?」

 

「バカにしないで!私はあんたと現実逃避した理由は全然違う!」

 

「な、何よ!怒って……!」

 

「今まで色んな試練で勝ってきたあんたが、現実逃避なんて……バカにするのもいい加減にしろよ!」

 

そう怒鳴ると、アスカは宿屋から出て行った。その後を、アスナはぼんやり眺めていた。

 

「…………アスカ」

 

 

 

 

と、別れてから一年と半年後くらい。アスカは一人、35層の森の中にいた。

 

「………しんどい。やっぱ安請け合いするんじゃなかったかもなぁ……」

 

と、ボヤきながらあるパーティを追っていた。

 

「でも、あの人たち可哀想だったし……私がやらないとなぁ……」

 

気を引き締めながら見ていた。そのパーティを遠目で見てると、なんか揉め出した。一番大人の女性と一番子供の女の子がギャーギャー言ってる。かと思ったら、一番小さい方の子供が森の奥にさらに突っ込んで行ってしまった。

 

「………やばくね?ソロプレイって、私やキリトならまだしも……」

 

想像しただけでも恐ろしいので、アスカは少女の後を追った。

 

「って……意外と足早い……どこ行ったんだよ……」

 

索敵をフル活用しても中々見つからない。その時、「ピナァアアアアッッ‼︎」と、泣き声が聞こえた。

 

「あっちだ……!」

 

そう呟いて、声の方向へ走った。そこでは、ゴリラ三匹に囲まれた女の子がいた。

 

「ッ!」

 

急いで走って、ダガーを抜いた。まず一匹目にダガーを投げて一撃で倒すと、続いてさらにダガーを取り出し、あっさりと全滅させた。

 

「あ、れ……?」

 

死ぬ覚悟をしてたのか、自分が無事であることを確認する女の子。その子に、アスカはなんと声をかけたらいいか悩んだものの、とりあえず聞いた。

 

「………大丈夫?」

 

「は、はい……。あの、あなたは?」

 

「あ、えーっと………」

 

尾行してました、なんて言えるわけ無い。

 

「と、通り掛かったら襲われてるのが見えて……あ、あははっ……」

 

「あ、ありがとう、ございます……」

 

お礼は言われたものの、表情は暗い。とても助かった奴の顔ではなかった。

 

(そういえば、ビーストテイマーだったよなこの子……あのトカゲはどこに行ったんだろう……)

 

だが、それを聞くとストーカーしてたのがモロバレる。

 

「……あの、何かあったの?」

 

女の子に聞いた。

 

「い、いえ……その、グスッ……ピナが、死んじゃったので……」

 

「ピナ?」

 

「私、ビーストテイマーだったんですけど……その子が……」

 

よく見ると、女の子の手元には青い羽が握られていた。

 

「………ねぇ、その羽さ。アイテム名とか、登録されてる?」

 

「へっ……?」

 

確かめてみると、『ピナの心』と表示されていた。それを見ると、また涙目になる女の子。

 

「ま、待って!心アイテムがあれば蘇生できるから!」

 

「えっ⁉︎」

 

「最近解ったことだから、まだあんまり知られてないんだ。四十七層の南に思い出の丘っていうフィールドダンジョンがあるんだけど、そこで手に入る花で……」

 

「生き返らせられるんですね⁉︎」

 

「う、うん………」

 

食いついてくるシリカ。

 

「で、でもそのアイテムはピナが死んでから3日以内じゃないとダメなんだ。その上、難易度が高い。だから、私が手伝ってあげるよ」

 

「い、いいんですか⁉︎」

 

と、いうのも、シリカはまず間違いなくアスカの狙ってるギルドの標的にされている。言い方が悪いが餌にするつもりだ。

 

「うん。けど、もちろん君のレベリングも兼ねてね。だから、その為に私の使ってた防具をあげるよ」

 

「………な、なんで、そこまでしてくれるんですか?」

 

流石に世話を焼きすぎたか、怪しむような視線だった。

 

「………なんていうか、まぁあれ……ほっとけなかったというか……」

 

困ったアスカは適当に曖昧な理由をなんとか言うと、クスッと女の子は微笑んだ。

 

「分かりました。お願いします」

 

「え?う、うん。よろしくね」

 

と、まぁこんな感じでプネウマの花を取りに行くことになった。

 

 

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