アスナの妹を作って、SAOに放り込んだ   作:フリーザ様

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第53話

 

 

再び田園。アスカは小屋の中でチョコンと腰を下ろした。ふぅ……と、息をつくと生きてるプレイヤーを確認した。残りはまだ半分弱いる。

 

「シノンは……まだ生きてる。良かった……」

 

ホッとまた息を吐いた。他に死銃と思われるスティーブンか銃士X、あとさっき襲撃してきた闇風の名前もあった。

 

「さて、やるか。今度こそあの野郎を仕留めてやる……」

 

そう呟きながら小屋を出た時だ。大きく後ろに飛び退いて小屋の中に隠れた。その直後、壁に銃弾が直撃した音がした。

 

「っ……! 冗談でしょ。こんな時に……」

 

そーっと撃ってきた相手の方を見ると、白い髪の女性プレイヤーがライフルを構えてこちらに向けていた。

 

「……特攻しかないか」

 

そう呟くと、小屋から飛び出して走り出した。目の前から迫り来る銃弾を全て跳ね返しながら進む。

 

(腕が正確なだけあって……予測もしやすい……!)

 

心の中でそう呟きながら、また銃弾を弾いた。残りの距離はほんの5メートルほど。だが、銃士Xはもう片方の手で拳銃を取り出した。

 

「!」

 

二丁同時射撃。流石に凌ぎ切れるかわからなかったが、それでも突撃した。その時、別の方向から予測線が通った。ただし、アスカにではない。銃士Xにだ。

 

「!」

 

それに気付いた銃士Xは慌てて後ろに仰け反って予測線から避けた。その隙を突いて、アスカはヴォーパルストライクで突撃し、なんとか倒した。

が、気を抜く事はなく、予測線が来た方向である別の小屋を見た。どういうわけか、自分に向かっては来ていなかったが、念の為そいつの方へ走った。

アスカが向かって来たのに気付いたのか、アスカの方に銃を向けるが遅い。アスカはド派手に小屋のドアを吹き飛ばすと、中にいたプレイヤーに光剣を向ける。

 

「! シノン!」

 

気付いて慌てて剣を引いた。

 

「………ひさしぶりね」

 

そう返事されるも、かなり怯えた目をしていた。

 

「……なんかあったんですか?」

 

「何でもないわ」

 

「何でもなくないですよ」

 

「何でもなくなくないわよ」

 

「何でもなくなくなくないです」

 

「何でもなくなくなくなくな……あれ、今何回なくって言った?」

 

「いや知らないです」

 

という無駄なやり取りの後、シノンは真面目な顔で聞いた。

 

「私を殺さないの?」

 

「助けてもらいましたから」

 

「それは私も一緒よ」

 

「……そうですね。多分ですけど、あの時私が助けないで撃たれていたら、シノンさんは死んでました」

 

「分かってるわよそんな事……」

 

「ゲームで、じゃありません」

 

「……?」

 

「リアルでです」

 

一瞬、シノンの目が大きく見開いた。が、すぐにいつもの冷静にな顔に戻った。

 

「な、何を言ってるの?馬鹿馬鹿しい」

 

「死銃、って知ってますか?」

 

「ええ。……でも、あんなのただの噂でしょ?」

 

「私もあいつに直で会うまではそう思ってました。……でも、奴らならそういう事が出来るかもしれない」

 

「奴ら?というか、死銃と知り合いなの?」

 

「知り合いをぶっ飛んで殺し合った仲ですよ」

 

「……まさか、SAOで?」

 

「はい。……ちょっと、隣座りますね」

 

言うと、アスカはシノンの隣に座った。隙だらけだが、隙がなかった。今、殺そうとしてもおそらく殺せないだろうとシノンは思い、動かなかった。どちらにせよ、今は身体が動かない。

 

「実はあいつさ、てかあのボロマントもSAOやってたんだけどさ、ラフィンコフィンっていう殺人ギルドにいたんですよね」

 

「殺人ギルド……?だって、あのゲームの中だと……」

 

「うん。殺したら、ほんとに死んじゃいます。それでも、殺人を楽しむような連中がいたんですよ」

 

「……そんな、」

 

「で、あいつはそのギルドの幹部だった。それで、そのギルドの討伐隊ってことで、私は選ばれて、出来れば捕獲する予定だったんです。でも、」

 

そこで言葉を切って、アスカは俯きながらまた口を開いた。

 

「まぁ、私は結果的に2人捕獲、5人殺した」

 

それを聞いて、シノンは目を見開いた。

 

「まぁそんな殺し合いの中なんだから、自分でも仕方ないとは思います。でも、それが心の中が、こう、痛くて……今でもたまに夢で見て……って、そんなのはどうでもいっか。とにかく、その捕獲した中にあいつがいた。だから、」

 

「……あいつは、アスカを憎んでるってこと?」

 

「そう。私が捕獲した2人は2人とも顔隠してたし、誰だかは分からないんですけどね。とにかく、わたしはあいつを仕留めるまでこのステージからは降りれません。今回は見逃しますから、シノンさん。なるべくあのボロマントには近付かないようにして下さいね」

 

言うと、アスカは立ち上がった。その手をシノンは掴んだ。

 

「待って!」

 

「………?」

 

振り返ると、シノンは真面目な顔でアスカに聞いた。

 

「あなたは、人を殺して、今でも夢を見るんでしょう?どうやって、それを乗り越えてるの?」

 

「乗り越える?」

 

「そう……。実は、私も過去に人を殺してる……。ゲームじゃなくて、リアルで。だから知りたいの。あなたはどうやって乗り越えたのか……」

 

「……シノン、さん?」

 

シノンは俯きながら自分の過去を語り出した。

 

 




少し強引かもですね。原作6巻が行方不明のまま書いたので許して下さい
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