アスナの妹を作って、SAOに放り込んだ   作:フリーザ様

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第8話

「あんたね……人を巻き込む奴がどこにいんのよ……」

 

疲れた声で四十七層のリズベット武具店の店主であるリズがボヤいた。その隣を歩くのは、無事にグリーンカーソルに戻れたアスカである。

 

「誰のお陰でそのリズベット武具店建てられたと思ってるんだよ。あの家の半額は私が出したんだぞ」

 

「………なんのこと?」

 

その瞬間、アスカの手刀がリズの後頭部に直撃した。

 

「いった!攻略組のチョップはやめてよ!HP減るのよ⁉︎」

 

「惚けたお前が悪い」

 

「このツンデレめ……」

 

「もう一撃行くか?」

 

「ごめんなさい」

 

なんで話しながらリンダースのリズベット武具店に入った。

 

「はいっ」

 

コトッとコーヒーもどきが置かれた。

 

「ありがと」

 

「で、アスカ。アスナにはもう謝ったの?」

 

ピシッと固まるアスカ。その瞬間、リズはジト目になった。

 

「………まだ謝ってないの?」

 

「うっ……」

 

「何やってんのよあんた!一年半よ一年半!もう一年半!」

 

「そ、そんな一年半を連呼しないでよ……」

 

アスカはしょんぼりとうな垂れた。

 

「あんた……普段は男前のくせにそういうところだけ女々しいわよね」

 

「う、うるさい!」

 

「さっさと謝れば楽になるのに……言うけど、アスナも元気無いんだからね」

 

「! アスナが?」

 

「ええ。妹に嫌われたって号泣してた」

 

「………アスナ」

 

そこで、ガタッとアスカは立ち上がり、コーヒーもどきを飲み干すと、言った。

 

「よし!今から謝りに行ってくる!」

 

「期待しないで待ってるわ」

 

「バカにしないでよ!行ってくる!」

 

アスカは部屋を出た。

 

 

 

 

で、一ヶ月後。

 

「………と、友達に威勢良く言い切った割に未だに謝れてないと」

 

アスカはキリトとお話ししている。ズーンと頭を下げてた。

 

「お前なぁ……謝るくらいすぐしろよ」

 

「だって、だって……」

 

涙目のアスカである。今は、アインクラッドのどっかで一緒に草原で寝転がってる。なんか、最高の気温設定らしい。

 

「最近、アスナすごく怖いじゃん……」

 

「………あー」

 

「二言目には攻略だぜ?やってられないよ」

 

「ま、今日くらいはそんなの忘れて、この最高気温の中、お昼寝でもしようぜ」

 

「そう、するかぁ……」

 

そのまま二人で寝転がった。

 

「………………」

 

キリトをなんとなくジーッと見るアスカ。

 

「? どうした?」

 

あんまり見過ぎていたせいか、キリトにきかれてしまった。

 

「いや、なんでもない」

 

「………なぁ」

 

「ん?」

 

「しりとりしようぜ」

 

「んっ」

 

「りんご」

 

「ゴメス」

 

「スラント」

 

「トランスフォーマー」

 

「アンドリュー・バルドフェルド」

 

「ドーナツ」

 

「ツンデレ」

 

「何やってんのよあんた達」

 

ビクッと震えるアスカと、「面倒なのが来た……」みたいな顔をするキリト。

 

「攻略組のみんなが必死に迷宮区に挑んでるっていうのに、あんた達はどうしてこんな所で寝転がってるの!」

 

(あ、あわわわ〜……や、ヤバイよ……すごく怒ってるよ……リズ、確か元気ないとかほざいてたけどどう見てもこれ元気いっぱいだよ……)

 

チラッと、キリトに助けて視線を送る。だが、キリトは大きく欠伸をした。そして、「謝らなくていいの?」みたいな視線を送る。

 

(い、いやいやいや、無理だよこんな空気て謝れるか。火にガソリンぶちまけるようなもんだろ!)

 

一方、アスナは、

 

(ううっ……やっぱり目を合わせてくれない……やっぱり嫌われちゃってるのかなぁ……)

 

と、ため息をついた。そのアスナをキリトは見た。

 

(………もしかして、お互いに怒ってないけど怒ってると思い込んで気まずいことになってるだけなんじゃないか?)

 

そう思うと、キリトは呑気に言った。

 

「今日はアインクラッドの気温設定の中で最高の温度だ。

こんな日に迷宮区に潜ってちゃもったいない」

 

「気温なんていつも一緒でしょ?」

 

「だったら、ここ退くから寝てみろよ」

 

言いながらキリトは立ち上がった。ここ、とはつまりアスカの隣だった。「何のつもり⁉︎」みたいにキリトを睨むアスカ。

 

(こ、ここって……アスカの隣じゃない!空気読みなさいよ!)

 

(な、なんのつもりだキリト!気まずくて睡眠どころじゃないよ!)

 

と、思いながらもアスナはアスカの隣に寝転がった。お互いに気まずいままとりあえず目を閉じた。

 

 

 

 

数時間後、

 

「んっ………」

 

アスナは目を覚ました。すると、寝ぼけテイストで隣で寝てるアスカを見た。

 

「あすか………」

 

そう呟くと、ゴロンと転がって抱き付いた。だが、「ん?」と気付く。

 

「アスカ?」

 

て、今の現状に気付いた。

 

「ーーーッ⁉︎」

 

思わず蹴り飛ばしてしまった。

 

「あぐっ……!な、なんだ⁉︎何事⁉︎」

 

「なんで私の横で寝てるのよあんた!」

 

「そっちから私の横に来たんだろ!こっちから行った覚えはねぇ!」

 

「むぐっ……!そ、そもそも私が横に来たら退けばいいじゃない!」

 

「なんで私が退かなくちゃいけないんだよ!お前が副団長なのは血盟騎士団の中だけだ!お偉いさんが来たら退かなきゃいけないルールを私達に押し付けるな!」

 

「そんなルールないわよ!」

 

むぐぐっ……とにらみ合う二人にキリトが手刀を一発ずつ入れた。

 

「「痛っ!」」

 

「お前ら落ち着け。こは街の中だぞ」

 

キリトに言われて押し黙る二人。だが、少し考えてからすぐに怒鳴った。

 

「「誰のせいだと思ってんの⁉︎」」

 

「………俺のせいです」

 

で、なんだかんだで飯を奢ることになった。

 

 

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