東方projectイチゴ味 作:疾風迅雷の如く
☆野宿
レミリア達紅魔館勢は紅魔館を失い、野宿をしていた。
「寝心地が悪いわ…」
「全くね…」
「…」
約一名を除きその寝心地の悪さに不機嫌になり、レミリアをジト目で見る。ちなみに上の三名から順にフランドール、パチュリー、咲夜だ。
「zzz…」
その一名、紅美鈴は不満を漏らさなかった。彼女の寝場所が既に外だからだ!!
「残念…zzz」
「原因たる私が言うのもアレだけどイラっとするわね。」
☆敗因
レミリアはパイプ椅子と机を並べ、全員集合させた。
「お嬢様、今回は一体…?」
「決まっているだろう…あの紅白との再戦をするわ。」
レミリアがそう宣言すると場が騒然とする。
「しかし失礼を申し上げますがお嬢様の実力では霊夢と互角が限界でしょう…?」
「心配いらんよ。あの時は妖精に足を刺されたからそうなっただけで同じ条件なら負けないわ。」
「お嬢様…!流石です!」
「それとお昼ご飯抜きだったからね…」
「へえ…」
☆切り札
「とはいえ流石にこのままじゃ再戦もクソもないし紅魔館を再築させるわ。」
レミリアはそんなことを言い出し、紅魔館の再築費の資料を配布する。紅魔館再築にかかる金額2000億円以上だ。
「お嬢様、再築させるお金は何処に…?」
「もちろんクレジットカードよ。」
「クレジット、カード…?何でしょうかそれは…?」
「古道具屋によるとお金が無限に使えるカードって言ってたから奮発してやったわ。」
「それじゃ…私のフ○ミコン内蔵テレビも!?」
「楽勝よ。それだけじゃなくパチュリーの本や紅魔館の物全て取り戻せるわよ!」
「レミィ…!」
フランドールとパチュリーが感動し、レミリアを崇める。今のレミリアの姿はまるで教祖だ。
「さあ!これで皆の物を取り戻すわよ!」
「「「おおーっ!!」」」
数日後
いざ、紅魔館再築に向けてレミリアは業者にクレジットカードを見せた。
「お客様、このカードはご使用できません」
当然そのクレジットカードは他人のものであり、使えるはずもなかった。そもそもレミリア本人のものでも幻想郷にクレジットカード会社なんぞある訳もなくクレジットカードは使えない。
「お姉様…もう予約しちゃったから責任取ってよね?」
「私も本の予約しちゃったからよろしく頼むわね。親友。」
フランドールとパチュリーはすぐさま裏切り、レミリアに請求した。
「咲夜ぁ!」
「紅魔館の為ですので。」
最後の頼みである咲夜も請求費を見せてレミリアは灰となった。
「そんなぁ…!」
ある意味自業自得である。
☆一歩一歩嚙みしめて
レミリアと霊夢の戦いから一か月が経ち、どういう訳かは不明だが紅魔館は再築され有耶無耶になっていた勝負の続きをやることになった。
「ノコノコとやって来たわね…霊夢。」
「ほざきなさい。レミリア…あんたの悪行を一歩一歩噛みしめなさい。」
「…」
レミリアが一歩踏み出すと数年前の事が思い浮かぶ…
「パイルドライバー!」
妖精メイドにプロレス技
そしてまた一歩踏み出しレミリアはとある日の朝の出来事を思い出す…
「B型がいい!!」
食卓ドカーン
更に一歩踏み出し、とある昼間のことを思い出す
「お嬢様、休暇くださいーっ!」
「髪を切ってからにしろ!」
理不尽な要求
「こいつは長丁場になりそうだ…」
「お姉様…本当に自分の悪行を一歩一歩嚙みしめるなんて生真面目すぎるよ…」
☆咲夜よりも上?
「ええーい!誰しもが忘れがたい過去は在るもの!洋食好きなら食べた食パンの数は覚えていないはず!」
10歩くらい歩いてレミリアは逆ギレし嚙みしめるのを止め、普通に前へと進んだ。
「今日こそは貴様を倒してくれる!」
ドスッ!
そして一歩踏み出すと大妖精がレミリアの脚をナイフで刺していた。
「ま、またこいつか!?」
レミリアは大妖精が刺したナイフを抜き取ると血がドバドバと流れ、それを絆創膏で手当てする。
「ぐぅ…なんて恐ろしい妖精…たった30m離れた妖精の頭の林檎を目掛けて放ったナイフを妖精の頭にぶっ刺してしまう咲夜とは違って、1ミリも違わず同じところをマシーンのように正確に刺してくる。」
「メイドがヘボいのかその妖精が凄いのか訳が分からなくなるわね。」
「でも何にせよチャンスだぜ!霊夢!」
「っていうか無理!妥協して来月に持ち越してあげるから帰れ!」
その後咲夜さんの交渉により一ヶ月分のお米と引き換えに霊夢は退散しました。
☆3度目の正直
一ヶ月後
「…ようやく決着がつけそうね。霊夢。」
「お米美味かったわよ。レミリア。」
霊夢のはもはや感想だがそれを気にするレミリアではない。落ち着いてレミリアは一歩踏み出した。
「それは何より…」
そしてレミリアがもう一歩先に進むと大妖精が駆け出した。
「はあっ!」
瞬時、レミリアは逆立ちして大妖精のナイフを避けた。
「!!」
流石に大妖精もこの動きには予想外で驚いた顔をしていた。
「ハハハ!私が何故予め飛んでいなかったか教えてやろう!それは私が三度も繰り返し同じ攻撃が通用しないということを証明する為よ!」
それだけではなくレミリアは能力を使って運命を大妖精に刺されないように弄ったのだ。不安要素はどこにもなくその顔はドヤ顔だ。
グンッ!
レミリアは腕を使い、そのまま跳躍した。その際にレミリアのカボチャパンツが見え、1人のメイドが鼻血を出していたが気にしてはいけない。そして紅魔館の色が全て紅い理由も気にしてはいけない。
ダンっ!
そして鳳凰のように舞い、一回転して着地した。
「もはや私に死角はないっ!」
ドスッ!
「バッ、カな…!」
レミリアは着地と同時に一ヶ月前と同じ場所を刺され、膝をついた。
「私の動きを更に読み、静かなる森林の如く気配を消し、稲妻の如く素早く間合いに入り、そして運命にも抗った…」
そしてレミリアは一呼吸おいた。その理由はこのダメージがあまりにも大きかったからだ。主に精神的な意味でだが。
「…貴様は一体!?」
☆大妖精最強説
さらに一ヶ月後
「予めこの妖精はナイフを没収し拘束しておいた!霊夢…今日こそ貴女が私の下僕となる時よ!」
レミリアはこれでもかと言わんばかりに大妖精を縛り張り付けにしており、絶対に逃げられないようにしていた。余程レミリアの決めた運命に抗えた大妖精にショックを受けたのだろう。
「あははは!」
狂気に染まったフランドール顔負けの高笑いでレミリアは霊夢に突進し、腕を振る。
吸血鬼は腕を振るだけでも凶器となり、その威力は大木がへし折れるほどだ。
「くっ…」
それを避け、レミリアの単純な攻撃が続く。単純故に霊夢は読めなかった。
「前の勢いはどこへ言ったのかしらっ!?」
「がはっ!」
霊夢はレミリアの蹴りを喰らい、血を吐いて仰向けに倒れる。通常であれば内蔵が破裂してもおかしくないが霊夢の霊力のおかげで無事だ。
「これが私の実力よ。さあ諦めて私の下僕になりなさい。」
「諦めて…!!」
霊夢は起き上がろうとするとその異変に気付いた。その異変とは…
「いつの間にか大妖精がいなくなってやがる…!!」
魔理沙の言う通り、拘束しておいた大妖精が消えていた。しかも拘束していた縄がナイフで切られた跡が見られ、大妖精は今ナイフを持っていることを意味する…
「くっ…!どこへ行った!?」
先ほどの姿勢は何処へやら。レミリアは大妖精を見つける為にあたりを見回したが見つからない。
「そこーっ!!」
そしてレミリアは気付いた。レミリアの脚をいつものように刺してくるのならばそこに攻撃してしまえばいいと。
ドスッ!
「おふぅっ!?」
しかし間に合わなかった。運命にも抗える妖精に運命を操る程度の能力を持つ吸血鬼が勝てる訳がなかったのだ。
文章力なくてすみません…