僕と幼馴染と友情物語   作:sata-165

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第5話からは予約投稿で一日一話更新しています。
楽しみにして下さる方には申し訳ないですが、自分の執筆スピードの関係です。


戦力紹介

Aクラスへの宣戦布告。それはFクラスにとって現実味と乏しい提案にしか思えない

 

『勝てるわけがない』

 

『これ以上設備を落とされるなんて嫌だ』

 

『姫路さんがいたら何もいらない』

 

『藤崎さんの近くに居れればそれだけでいい』

 

そんな悲鳴が教室のいたるところから上がる。最後の2つはちょっと違うが、明梨にラブコールした奴は後でじっくりとオハナシしないとな。だが学年の最底辺のFクラスと最高峰のAクラスではここにいるバカでも気づくほどの大きな差がある

 

 

 

文月学園に点数の上限のないテストが導入されてから4年。このテストには1時間の時間制限と無制限の問題数が用意されているため、実力次第で点数はどこまでも取れる。また、化学とオカルトの偶然によって生まれた『試験召喚システム』はこのテストの点数に応じた強さを持つ『召喚獣』を呼び出すシステムだ。

学力低下が嘆かれる昨今、生徒の勉強に対するモチベーションを高めるためにこの学園では、その召喚獣を用いた試召戦争で設備の向上ができる。ただし、これはクラスごとに行い勝てればランクアップ、負ければランクダウンって感じになるためクラス同士の戦力によって決まる。だからこそこのシステムは勉強に対するモチベーションの向上になるのだ。

とはいえ振り分け試験直後のこの状況だとクラスの差がそのまま戦力の差になる。もちろん最底辺と最高峰には圧倒的な差があり、文字通り点数の桁が違う

 

『何をバカなことを』

 

『できるわけないだろう』

 

『何の根拠があってそんなことを』

 

このクラスの人でもそれは気付いている。でも君たちにはバカ呼ばわりされたくないな

 

「根拠ならあるさ。このクラスには試召戦争に勝つための要素が揃っている」

 

雄二はそのためにこのクラスに入ったようなもんだ。もう作戦も立てているんだろう。

 

「それを今から説明してやる」

 

そう言うと雄二は教室の一角に目を向け呆れたような顔をした。なんでだろう…あぁアイツか

 

「…康太…畳に顔をつけて姫路のスカートを覗いてないで前に来い」

 

「・・・・・・!!(ブンブン)」

 

「は、はわっ」

 

即座に否定する康太。姫路さんはやっと気付いたのかスカートの裾を押さえ遠ざかる。康太は顔についた畳の跡を隠しながら壇上へと歩き出した。まったく。恥も外聞もなくあんな行動をするなんてさすが・・・

 

「こいつがかの有名な、寡黙なる性識者<ムッツリーニ>だ」

 

さすがムッツリーニってか?明梨のスカートを覗いていたらオハナシするとこだけど

 

「・・・・・・事実無根(ブンブン)」

 

土屋康太は有名じゃないけどムッツリーニは別だ。突然プールや体育館などに現れるのでほとんどの女子からは軽蔑され、女子の様々な写真を撮り販売することから男子からは畏敬と畏怖を持ってその名は挙げられる。まぁ写真の腕でも一部の人には有名だ。新聞部とか放送部とか

 

『ムッツリーニだと・・・』

 

『馬鹿な、ヤツがそうだというのか・・・』

 

『だが見ろ。あそこまで明らかな覗きの証拠をまだ隠そうとしている』

 

『あぁ。ムッツリの名に恥じない姿だ・・・』

 

恥じるべきことだよそれは。

 

「???」

 

唯一姫路さんだけはその名を知らないのか疑問符を浮かべている。まぁ知らないのもしょうがないか

 

「姫路と藤崎のことは説明するまでもないだろう。皆もその実力は知っているはずだ」

 

「「えっ、わたし(私)ですか?」」

 

「あぁウチの主戦力だ期待している」

 

姫路さんも明梨も学年次席争いをするほどの高得点者として有名だ

 

『あぁ俺たちには姫路さんと藤崎さんがいるんだ』

 

『彼女たちならAクラスにも引けを取らない』

 

『姫路さんがいれば何もいらないな』

 

『藤崎さんサイコー』

 

また明梨にラブコール送っている奴がいる。O☆HA☆NA☆SHIが必要かな

 

「木下秀吉だっている」

 

秀吉はAクラス並みだが学力で有名なわけじゃない。

 

『おぉ演劇部のホープの・・・』

 

『確かAクラスの木下優子の……妹』

 

そう、秀吉といえば演劇部のホープだ。さらに双子の姉の優子さんの学力はAクラス上位なので有名だ。もう諦めたのか妹発言に秀吉は反応してない。ドンマイ秀吉

 

「それに…」

 

雄二は視線を巡らせると島田さんと目が合ったようだ。島田さんは自分も戦力として紹介されると思い目を輝かせているが

 

「俺だって全力を出す」

 

「ちょっとウチは?!」

 

島田さんが抗議の声を上げる

 

「お前の得意教科は数学だったか」

 

「そうよ数学ならウチはBクラス並みは…」

 

『『『おぉ!!』』』

 

「戦力外だ!!」

 

島田さんの発言を雄二が遮る。Bクラス並みと聞いて歓声を上げた人もいるが

 

「ちょっ何でよ!!」

 

「俺たちの目標はAクラスだBクラス並みの戦力は当てにできん」

 

そう、僕達の目標はAクラスなのでBクラス並みでは意味がない

 

『確かにそうだな』

 

他の人も納得したみたいだ

 

『坂本ってなんだかやってくれそうだな』

 

『あぁそう言えば小学校の頃『神童』とよばれていたような』

 

『なら振り分け試験の時は実力を出し切れなかったのか』

 

『実力はAクラス並みが3人もいるってことじゃないか』

 

有名じゃないけど秀吉や康太、僕もAクラス並みだ。転校生だから知らないだろうが一輝もトップレベルだし。

いつの間にかクラスメートの士気は最高潮に達していた。

 

「それに、吉井明久だっている」

 

 

―――シーン―――

 

 

あそこまで上がっていた士気が一気に下がった。

 

『誰だよ吉井明久って』

 

『このクラスにいたか?』

 

おい、さっき自己紹介したじゃないか

 

「雄二、僕は有名じゃないんだから名前出さなくてもいいんじゃ」

 

僕が呆れながらそう言うと雄二は視線で『俺に任せとけ』と言ってきた。まぁ任せるけど

 

「そうか。知らないなら教えてやる。こいつの肩書は『観察処分者』だ」

 

『それって、馬鹿の代名s(ビュン)うわっ』

 

「オレの友人をバカにするなって警告したよな?」

 

僕のことをバカ呼ばわりした人の頭の上を一輝の蹴りが通り過ぎた。あれ当たってたら首飛んでただろうな

 

『すいませんでした!!!!!』

 

即座に土下座する。なんど土下座すれば反省するんだろうか

 

「確かに『観察処分者』は学校内での素行が悪い生徒に下される処分だが、明久は自分から志願したんだ。」

 

そう僕は自分から観察処分者に志願した。普段お世話になっている西村先生に恩返しするために

 

「『観察処分者』の召喚獣には物理干渉能力がある。これは戦争においても役立つ力だ」

 

そう、観察処分者の召喚獣は物に触れる。他の召喚獣は床に立つことしかできないけど

 

『おぉっ確かに便利そうだ。召喚獣の力ってすごいって言うし』

 

『あれ、でも観察処分者ってフィードバックがあって本人がつらいから、簡単には戦えないんじゃ』

 

「確かにフィードバックはあるがこいつの操作経験は学年トップだ。明久何回ぐらい召喚獣を操作したことがあるか言ってみろ」

 

「え、数えたことは無いけど雑用だけで100回は召喚しているよ」

 

そのたびにフィードバックがあるけど生身でやるよりは疲労も少ない

 

「皆も聞いただろう。こいつの操作能力は学年トップだ」

 

なんか雄二に褒められると照れくさいな

 

『これならほんとにAクラスに勝てるんじゃないのか』

 

「皆、この境遇には大いに不満だろう?」

 

『『『『当然だ!!』』』』

 

「ならば全員筆<ペン>を執れ!!出陣の準備だ!!」

 

『『『『おおーーっ!!』』』』

 

「俺たちに必要なのはちゃぶ台ではない!Aクラスのシステムデスクだ!!」

 

『『『『うおおーーー!!』』』』

 

「お、おー……」

 

クラスの雰囲気に圧されたのか姫路さんも小さく拳を握り挙げていた。無理をしなくてもいいのに

 

「頑張ろうね。明君」

 

「うん、頑張ろう明梨!!」

 

早く明梨をこの教室から解放してあげないとな

 




Fクラスの戦力紹介です。島田ファンの方には申し訳ないですが、戦力外です。
とりあえず、書き留めていく予定なので次の更新は遅れるかもしれません。
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