日曜日
僕は9時に駅前集合と昨日決めていたので、8時半に明梨と一緒に家を出ることにしていた
ピンポーン
僕は明梨の家の呼び鈴を鳴らす
「は~い。おはよう明君」
すぐに明梨が出てきた。服装は白いキャミソールにオレンジのジャケットを羽織っていて、明るい赤のスカートを履いている。正直すごくかわいい
「おはよう明梨。その服似合っているね、明梨らしいよ」
元気な明梨らしい服装だ
「あ、ありがとう明君も似合っているよ」
僕はジーンズにTシャツ、パーカーを羽織っている。動きやすさで服を選ぶので、あんまり見た目を気にしたことは無い
「じゃあ日向の迎えに行こうか」
昨日、日向を送ったときに一緒に行く約束をしていたのだ。家から駅までだと日向の家は少し回り道になるので、15分くらい余裕を持って出てきた
「そうだね。遅れるとみんなに迷惑になっちゃうもんね」
ピンポーン
日向の家に着いたので呼び鈴を鳴らす
「は~い。おはようございます、明久君、明梨ちゃん」
「おはよう日向。その服、日向によく似合っているよ」
日向は白のロングワンピースに薄ピンクのカーディガンを羽織っている。日向もすごくかわいい。この二人は素がいいから、何を着ても似合うのだが、日向っぽい落ち着いた服装だ
「おはよう、ヒナちゃん。その服かわいいね」
「ありがとうございます、明久君。明梨ちゃんの服もかわいいですね」
やっぱり女子の方が服とかには興味があるのだろうか?僕も少しは気にした方が良かったかな、ここから駅まで二人と一緒に歩くわけだ。絶対に僕の服装は浮くだろうな
「じゃあ二人とも駅に向かおうか、遅れると大変だし」
今は8時35分駅までは10分くらいなので余裕はあるが、何があるかは分からないので余裕を持って出てきた
「そうだね」
「そうですね。ここで時間をかけても仕方ないですし」
―― 駅前 ――
一輝Side
「時計台の前だったよな」
オレは早く目が覚めて一通り自主錬をしてから家を出ていた
「つってもこんな時間じゃ、まだ誰も来てないだろな」
今は8時半、待ち合わせまでは30分もある
『よぉお姉ちゃん。これから俺らと遊ばない?』
『すいません。待ち合わせがあるんで』
オレが待ち合わせ場所に近づくと男の声と優子の声が聞こえた。何か言い争っているようだが内容までは遠いので聞き取れない
『そんなの無視して行こうぜ』
『は、放してください!!』
近くに行くとチンピラのような坊主頭の男が優子の腕を掴んでいて、優子は嫌がっていた。ナルホド
「嫌がっているだろ。放せよ」
オレは坊主頭の手首を 軽く 掴んだ。今は虫の居所が悪いからな、軽くじゃないと骨を砕いちまう
「い、いででででっ」
痛みからか優子の腕を放した
「か、一輝君?!」
突然オレが現れたからか優子は驚いて目を見開いている。驚いている顔もカワイイな
「テメェ、ガキがカッコつけてんじゃねぇぞ」
坊主頭の連れなのかモヒカンのチンピラが殴りかかってくる。後ろにいる優子に当たると大変なのでオレはそれを受け止め、関節技を極める
「い、いでででで」
「お前ら、オレは今虫の居所が悪いんだ。さっさとオレの視界から消えろ」
オレは怒気を放ちながら、チンピラどもに言い放つ
「「は、はい。お邪魔してすみませんでした~~~~」」
チンピラどもは震えながら走り去った
「ありがとうね一輝君。助けてくれて」
「いや、気にすんなよ。当たり前のことしただけだから」
落ち着いたので優子の服装を見ると、ライムグリーンのシャツに山吹色のスカートだった。活発なイメージの優子にぴったりだ
「な、何よ。ひとのことジロジロ見て」
オレが優子の服装を見ていると優子は何か勘違いしたみたいで自分を隠すように腕を組んだ
「い、いや変なことを考えていたわけじゃなくて、ただその服似合っているなって」
実際、優子に見とれていた部分もあったのでオレはどもりながら言い訳をした。やべ、かなり情けない
「そ、そうだったんだ。あ、ありがとう」
優子は赤くなって俯いてしまった。かなり気マズいな、何か話題は…
「そうだ、優子は何時からここにいるんだ?オレもだいぶ早く来たつもりだったんだが」
思いついた話題を切り出してみた
「え、えっと一輝君が来る15分くらい前かな」
「随分と早く来たんだな。優子は早起きなのか?」
「ええ、まぁ早起きかな(楽しみで目が覚めたなんて子供っぽくて言えないわよ)」
「そうなのか」
そこで話は途切れてしまい気不味い空気のままアキ達が来るまで優子と二人で待っていた
Side end
「あれ、一輝に優子さん、もう来ていたんだね」
「優子、一輝君、お待たせ」
「優子ちゃん、高瀬君、お待たせしました」
僕らが駅前に着くと一輝と優子さんが微妙な距離で待っていた。日向の家から特に何もなくここまで来たのでまだ待ち合わせの15分前だ
「アキ、やっと来たか」
なんで一輝はこんなに神経がすり減った様子なんだろう
「明梨、日向、おはよう。助かったわ」
はて、優子さんは何が助かったんだろうか?その後、僕らは雑談をしながら雄二達を待った
「お~っす。ってもう皆揃っているみたいだな」
5分ほどして雄二が霧島さんと一緒にやって来た
「…皆、お待たせ」
僕らは軽く雄二達とあいさつを交わすと
「じゃあ少し早いが出発するか」
雄二の言葉に頷いて僕らは電車に乗って隣町へと向かった。電車は7人掛けの席が空いていたのでそこに座った、席順は雄二、霧島さん、日向、僕、明梨、優子さん、一輝といった感じだ
―― 映画館 ――
僕らは隣町に着くとそのまま映画館へと向かった
「さて、何を見るか」
今は10時前、映画は2時間ぐらいがほとんどなので見終わるとちょうど昼時だ。今の時間帯は結構いろいろな映画が待ち時間があまりなく見れる
「…これがいい」
霧島さんが指さしたのは『真・地獄の黙示録』(上映時間3時間42分)
「翔子、今日はこの後に飯と買い物をするんだから、そんな長い映画を見てると時間がなくなるぞ」
「…そうだった」
頭を抱えながら説得する雄二に霧島さんは従った
「これなんかいいんじゃないですか?」
明梨が指さしたのは『初めてのオモイ』(上映時間1時間52分)
「あ、これって今話題の恋愛映画ですよね」
「そういえば、この前テレビで紹介してたわね」
「確かにオレもタイトルは聞いたことがあるな」
日向や優子さん、一輝は聞いたことがあるようだ。そういえばこの前テレビで宣伝してたような気がする
「時間もちょうどいいしそれでいいんじゃない」
僕の言葉にみんなが賛成すると僕らはチケットを買いに向かった。僕らの予定に付き合わせてしまっているので映画代は僕が明梨と日向の分、雄二が霧島さんの分、一輝が優子さんの分も払った
「で、席はどうする?」
人気の映画のため2,2,3席と別れてしまったため、雄二が席分けをどうするか聞いてきた
「とりあえず、雄二と霧島さんでしょ。恋人同士なんだし」
「そうだな、雄二と霧島は決定だな」
僕の言葉に一輝も同意する
「そうか、なら後の5枚はどうする?お前ら希望は無いか?」
「僕はどこでも良いよ」「同じく」
「わたしもどこでも大丈夫です」「私もです」「アタシも特に希望は無いかな」
5人とも希望は無いようだ。まぁ場所はあんまり変わらないからね
「そうか、なら裏返して引いたチケットってのはどうだ?キャンセルはなしで」
雄二の提案に僕らは同意する。どこでもいいなら運に任せる方が早いもんね
結果 雄二・霧島さん 一輝・優子さん
日向・僕・明梨
僕は明梨と日向に挟まれて恋愛映画を見るということになった。二人とは何度か映画を3人で見に来たことはあっても恋愛ものは初だった
「さてと、飯はどうすっか?」
「このあたりでメシってどこがある?」
「あ、あそこでいいんじゃない?」
僕は雄二と一輝の言葉で周りを見渡すと1軒のファミレスが目に入った。僕の言葉にみんなが同意すると、僕らはその店へと向かった
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
「7人だが席は空いているか?」
「申し訳ありません。当店には4人掛けのテーブルしかございませんので4名様と3名様に別れていただくことになりますが、よろしいでしょうか?」
「別にいいよな?分け方はさっきと一緒でいいか?」
雄二の質問に僕らは頷く
「では、ご案内いたします」
店員さんに案内されて僕達は席へと向かった
「では、ご注文が決まりましたらこちらのベルを鳴らしてください」
店員さんはそう言うと席を離れた
「結構いろんなメニューがあるんだね」
ここは和食・洋食・中華なんでもそろっているみたいだ
「皆決まったか?」
僕らは決まっていたのでみんな頷いたのでベルを鳴らして店員さんを呼んだ
「じゃあ俺はハンバーグシチューのセットとカレードリアとチャーハンを頼む」
雄二はいつも昼に多く食べるんだよね。朝は弱いからコーヒーしか飲まないみたいだし
「じゃ、オレはマルゲリータとシーフードドリアと唐揚げ定食」
「一輝君って結構食べるのね」
優子さんが驚いている。一輝は朝から自主錬をかなりするから昼に補給するんだよね
「僕は和風ハンバーグのセット」
「アタシは春野菜のパスタをお願いします」
「…和食御膳」
「わたしはカルボナーラをお願いします」
「私はオムライスをお願いします」
「あとドリンクバーを7つ頼む」
「かしこまりました。ドリンクバーはあちらになります」
店員さんは注文をとると去っていった
「じゃあ飲み物は俺らが取ってくるか、皆なに飲む?」
雄二がそう言って立ち上がる。俺らってのはたぶん僕と一輝のことだろう
「じゃあアタシはアイスティーを」
「…緑茶」
「わたしはアイスコーヒーをお願いします」
「私はウーロン茶で」
「了解」
僕らはその後、普通に食事をした。まぁ霧島さんが雄二に食べさせたり、いろいろとあったけど
―― ショッピングモール ――
食事を済ませてから僕らは駅前のショッピングモールへ来た
「さてと、まずはどこから見るか」
ここには服屋や雑貨屋、本屋など一通りの店が揃っている。ただ見ているだけでも一日を過ごせるくらいの規模だ
「…服を見たい」
霧島さんの言葉に女子3人は同意していて、僕らは特に見たいものは無いので彼女達に付いて行くことにした
―― 服屋 ――
「…雄二に選んでほしい」
「ちょっ翔子待てって!!…」
服屋に着くと霧島さんは雄二を掴んで店の中へと消えていった
「あの、一輝君、アタシも服を見てもらっていいかしら?」
「ん?オレでいいんなら構わないが」
一輝も優子さんに付いて入っていく
「あ、明君、わたしも服を見てもらっていい?」
「僕でよければ付き合うよ」
「明久君、私もお願いしていいですか?」
「もちろん。結局いつも通りの3人だね」
僕らはいつもの3人で服を見た。いつも通り二人が何着か試着して僕が意見を言って二人が決めていった。その後、僕達はしばらくいろんな店を見て雄二からのメールで集まってみんなで帰ったよ。久しぶりに一日遊んだよ。楽しかったな
やっと書き終わりました。
男子が飲み物を取ってくる間にお弁当の相談をしています。