「ただいま~」
僕らが戻ってみても店は空いていた
明「おかえり、明君」
日「おかえりなさい、明久君」
明梨と日向が出迎えてくれた。メイド服で接客っていいなぁ、一度お客さんとして二人に接客してもらいたいと思ったのは黙っておこう
雄「すまんな抜けたりして」
秀「迷惑をかけたのじゃ」
紫「気にしないでいいわ。あんまりお客さんもいないから」
軽く謝ってから、僕らは仕事を再開した
雄「明久、そろそろ試合だから行くぞ」
接客をしていると雄二に声をかけられた。あれから少しずつ客足が戻ってきて、今は7~8割方の席が埋まっている
明「え?明君達も試合の時間なの?」
やっぱり明梨と日向が勝ち上がってきたか
「うん、次は明梨と日向が対戦相手みたいだね」
日「明久君達が相手ですか…手強そうですね」
日向も僕達の所に来て会話に加わってきた
「二人には悪いけど、手は抜かないからね」
明「本気の明君か…でも負けるわけにはいかないんだから」
日「そうです。私たちが勝って見せます」
二人のやる気がすごいな。賞品狙いなのかな?
西「これより召喚大会三回戦の科目を決める」
そう言って西村先生がルーレットを回す。止まったのは
西「科目は『家庭科』だ。承認する」
西村先生の一言で家庭科のフィールドが展開される
「あちゃ~家庭科か。雄二ドンマイ」
僕は雄二を慰める
雄「明久、俺だって500ぐらいならとれるぞ。それにお前は家庭科ならいつも1番だろう?」
雄二は呆れながら反論する。うん、雄二は二人の点数を知らないんだな
僕・雄・明・日「「「「試獣召喚!!」」」」
僕らの呼び声に応えて召喚される4体の召喚獣。僕と雄二の装備は勇者とモンク。対する二人は
「ゴフッ」
二人の召喚獣を見て吐血する僕
雄「明久っ?!」
それを見て驚く雄二
「What’s up ? Yuuji.(どうしたの?雄二)」
そんなに驚いてどうしたんだろう?
雄「明久、動揺しているようだが、大丈夫か?」
動揺?何のことだろう?
「Ogni destra. Non avere problema(大丈夫だ。問題ない)」
雄「明久、何語かは知らんが、言いたいことは伝わったぞ。それと、それは大丈夫じゃない」
しまった、二人の召喚獣の姿に動揺してイタリア語になってしまった。だってしょうがないじゃないか、二人の召喚獣の装備が刺激的なんだもん。明梨は踊り子の衣装を着ていて、武器は短弓を持っている。日向はファーのついた深紅のローブにホットパンツと網タイツ、武器はダガーナイフと投げナイフのようだ。(ラ○ナロクオンラインのダンサーとローグ)
明「あ、明君、そんなに見ないでよ」
日「は、恥ずかしいです」
二人は自分の召喚獣の装備を見られるのが嫌なようだ。あんな刺激的なかっこうなら仕方ないか。しかし、二人の召喚獣を見る限りは『召喚者の本質の影響を受ける』っていうのは一部だけなのかな。学園長もスポンサーへのアピールで設定をいじったみたいだが、システムの設定はまだ上手くいかないんだろうな
家庭科
Aクラス 坂本雄二 525点 VS Aクラス 藤崎明梨 860点
Aクラス 吉井明久 962点 Aクラス 久遠日向 813点
やっとのことで表示される点数。うん、二人とも流石だね、いいお嫁さんになれそうだ
明「今回は自信あったんだけど、やっぱり明君には勝てなかったか」
日「さすが明久君ですね」
僕の点数を見て少し落ち込む明梨と感嘆する日向
雄「おい、明久。この二人ってこんなに点数高かったのか?」
二人の点数に驚いている雄二
「うん、家庭科ではいつも僕が1位で明梨が2位、日向が3位だからね。二人ともいいお嫁さんになれると思うよ」
明・日「「お、お嫁さんって」」
二人は僕の言葉で赤くなって俯く、女の子だし結婚した時のこととか考えちゃったのかな
雄「お前ってやつは…(なんでこんな発言を本人の前で臆面もなく言えるんだ)」
隣で額を押さえている雄二。僕がどうしたんだろう
西「はぁっ…お前ら、そろそろ試合を始めてもいいか?」
なんで西村先生まで疲れているんだろうか。僕は西村先生の言葉で気持ちを切り替える
西「ではっ、試合始めっ!!」
僕らの様子を見てから西村先生が試合の開始を宣言する
日「行きますっ」
日向が僕達に投げナイフを投げてくる
雄「うぉっ」
雄二は大きく横に回避するが僕は日向の方に突っ込みながらかわしていく。キリンさんの暇つぶしでやらされた『燃えろ バットマン』と比べたら飛んでくる方向もわかるから余裕だな
ヒョイッ
日「今ですっ」
僕がナイフを軽くかわした時に日向の腕輪が光る。やばいっ
ボンッ
僕が大きく横に飛んで回避すると、日向の投げた投げナイフが爆発する。あれが、日向の腕輪の効果のようだな
明「隙ありっ!!」
横に飛んだ所に明梨が矢を放ってきたので
「危なっ」
僕は上に飛んで避ける。ん?空中じゃ身動きが取れないな…どうしよう
明・日「「今度こそ当たれ(当たってください)」」
身動きが取れない僕の所へ大量の投げナイフと矢が飛んでくる。これはフィードバックが痛そうだ
ボンッ
日向の腕輪の効果で投げナイフが爆発する
日・明「「えっ?」」
煙がはれると僕の召喚獣は剣を盾のように構えて、なんとか攻撃を防いでいたが
Aクラス 坂本雄二 525点 VS Aクラス 藤崎明梨 860点
Aクラス 吉井明久 821点 Aクラス 久遠日向 773点
爆風や防ぎきれなかった攻撃の分点数が減っている。日向も腕輪の効果の分、点数が減っているようだ。フィードバックで手足が少し痛むな
雄「俺がいるのを忘れんなよっ」
さっきの攻防の間に距離を詰めたのか明梨の前には雄二がいた
明「えっ?!きゃっ」
雄二のガゼルパンチが明梨に当たり
Aクラス 坂本雄二 525点 VS Aクラス 藤崎明梨 737点
Aクラス 吉井明久 821点 Aクラス 久遠日向 773点
クリーンヒットしたが点数差が激しいからか、あまり点数は減らない。二人には手は抜かないって言ったし僕も本気になろうかな
「僕も行くよっ」
僕は剣を背中にしまうと
拳闘術 虎伏撃上(こふくげきじょう)
地面に伏せるように走って日向に近づくと
日「きゃっ」
走りの勢いを拳に乗せてアッパーを繰り出す
Aクラス 坂本雄二 525点 VS Aクラス 藤崎明梨 737点
Aクラス 吉井明久 821点 Aクラス 久遠日向 520点
顎に当たったし、点数差もあったから、かなりのダメージだ。手を抜かないと言ったとはいえ、やっぱり心が痛むな
明「えいっ」
明梨が矢を放ってくるが、僕はそれをかわして一本掴むと
ビュン
明梨に向かって走りながら投擲した
明「きゃっ」
明梨は何とか避けるが
拳闘術 究場双拳(きゅうばそうけん)
その間に僕は明梨の所に近づいて、両の拳で攻撃する。……腹と胸を。やばいフィードバックで召喚獣とはいえ明梨の胸の感触が…
Aクラス 坂本雄二 525点 VS Aクラス 藤崎明梨 424点
Aクラス 吉井明久 821点 Aクラス 久遠日向 432点
点数が補正される。雄二も日向の点数を削っているみたいだな。鼻血が出そうなのを押さえながら、僕は召喚獣に剣を構えさせる。これ以上の刺激があると倒れてしまいそうなので一気に終わらせよう
「雄二!!退いてっ!!」
僕は日向の相手をしている雄二に下がるように言う。このままだと巻き込んじゃうからね
雄「お、おうっ」
雄二は突然の指示に驚きながらも日向から距離をとる。今の位置関係は僕から見ると明梨と日向が一直線上にいる。これなら一発で決められる
鷹式一刀流剣術 ― 瞬花終刀 ―
僕は一気に駆け抜けると同時に縦横無尽に切りつける
ポンッ×2
藤崎明梨 久遠日向 戦死
明・日「「え?」」
二人はいまだに何が起こったか分かっていないようだ
西「勝者、吉井・坂本ペア!!」
西村先生が僕達の勝ち名乗りを上げる。なんとか勝てたな
明久の必殺技『無自覚のろ気』が発動しました。
それと、明久は二人の誘惑には弱いので直ぐに壊れてしまいました。