一輝Side
雄「そうか…なら今名前が挙がった5人と手を挙げた6人は11時半まで休憩だ。さすがに昼時は店にいてもらいたいからな。今日のシフトを貼っておくから各自確認してくれ」
自由時間が3時間ほどか…学祭なんて初めてだから色々と見て回っかな
優「一輝君はこの後どうするの?」
オレがそんなことを考えていると優子に話しかけられた
「初めての学祭だしブラついて見ようと思ってたんだが…優子はどうするんだ?」
優「迷惑じゃなければアタシも一緒に行きたいんだけど…」
「別に構わないが、いいのか?せっかくの自由時間なのに」
オレとしては優子と一緒にいると不思議と落ち着くからむしろ嬉しいことだが…
優「いいのよ。さ、時間も長くは無いんだから早く行きましょ」
そう言うと優子はオレの腕を掴んで引っ張って行った。…なんかデートみたいだな
「しっかし色んな出し物があるんだなぁ」
オレはパンフレットに書かれている出し物の種類に驚いた。喫茶店だけでも『コスプレ』や『和風』,『中華』など数種類あるし、お化け屋敷や屋台,召喚システムに関する展示など種類も様々だ
優「一輝君って転校してくる前はどこにいたの?…学園祭が初めてなんて」
「ん?言ってなかったか?オレは小学卒業してからアメリカの大学に行ってたんだ。親父の仕事の都合で」
そう言えば優子と昔のことを話すことは無かったな
優「小学校卒業してから大学ってスゴイわね…」
優子は呆れ気味だな。…それが普通の反応か
「だから学祭に関しては知識として知っている程度なんだよ」
優「そうなんだ。…じゃあ初めての学園祭を楽しみましょ。どこから行くの?」
優子に言われて改めてパンフレットを見て考える
「う~ん…お、『縁日風屋台』か。面白そうだな」
アメリカに行っている間はそういうとこに行けなかったからな
優「一輝君は縁日とか言ったことあるの?」
「小学までは日本にいたしよくアキと明梨と3人で行ってたな」
懐かしいなぁ~射的で目玉商品を落としたり金魚すくいで掬い続けたり……あれ?オレって店側からしたら迷惑な客だったな。………今度からは自重しよう…
優「じゃあ、いきましょ。場所はどこなの?」
「3-Bだな」
オレの手をとりながら尋ねてくる優子にオレは場所を答える
優「早く入りましょ」
優子に引っ張られる形で3-Bに入る
「懐かしいなぁ~。色々とあるんだな」
優「…え、あ、そうね」
優子はオレの台詞に少し遅れて反応したので優子の視線の先を見ると射的屋があった
「どうした?何か欲しいモンでもあったか?」
優「あのペンダントがキレイだなぁって思ってただけよ」
優子が指さしたのはハート型のペンダントだった
「アレか?あのぐらいなら取ってやるよ。すいません、一回分お願いします」
優「え?!いいわよ。取れないだろうし」
店「はいよ、お釣り700円ね」
1回5発で300円なのでオレは千円札を渡してお釣りを受け取る。優子は取れないって言うけどオレは得意なんだよな
「まぁ見てろって」
オレは優子に笑いかけてペンダントを見る。重心とか考えると2発でいけるだろうな
カチン バン カチン バン
一発目を撃った後一発目の揺れを殺さないようにすぐに次弾を詰めて撃つ
グラッ コトン
ペンダントの入った小箱は大きく揺れて落ちる
店「あ、どうぞ。おめでとうございます」
メインの景品があっさり落とされて唖然としていた店員が我に返ってペンダントを俺に渡してきた。…悪いことしちまったかな
「ほい、優子」
優「ありがとう。一輝君って射的得意なの?」
オレが優子にペンダントを渡すとそんなことを聞いてきた
「まぁガキの頃から縁日ではよくやってたし向こうじゃ実弾射撃場とかにも行ってたからな」
優「実弾射撃場って…」
優子の反応は正しいだろうな。…中学生の年のガキが実弾なんて……
「それよりもまだ3発残っているがどうする?撃ってみるか?」
オレは話を切り上げて銃と弾を優子の前に出して聞いてみる
優「一輝君は欲しいのないの?」
「まぁ縁日の雰囲気も味わえたし満足したからな」
優「そう…じゃあ、やってみようかしら」
優子はすこし考えた後にオレの持っている銃を受け取った
優「えっと…この後はどうするの?」
優子はコルク玉を詰めた後にオレに聞いてきた
「なんだ初めてやるのか?」
優「う……縁日とかあまり行かなかったんだからしょうがないじゃない!!何か文句あるの?!」
「いや文句なんて無えよ。後はレバーを引いてから引き金を引くだけだ」
突然怒り出した優子に苦笑しながらオレは説明する
優「わかったわ。…レバーを引いて……」
カチン
優子はレバーを引いてから狙いを定めて
優「…引き金を引く」
バン コン
優子の撃った弾は外れて台の所に当たった
優「……当たらないわね。……どうやったら当たるの?一輝君」
当たらなかったのが悔しかったのかオレにコツを聞いてきた
「まず肩に力が入り過ぎだ、もっとリラックスして撃て。それと脇を締めろ」
優「脇を締めて、リラックスして……」
優子はオレの言った言葉を復唱してるが
「そうじゃなくて…もっと腕を体にくっつけて安定させるんだよ」
優「え?!きゃっ」
バン コン
オレは優子を後ろから抱き締めるように姿勢を直そうとしたら驚いた優子が引き金を引いてしまった
「わりぃ。突然触っちまって…」
優「アタシこそ驚いちゃってゴメン。教えてもらっているのに…」
優子は赤くなりながらもオレに謝ってきた。……悪いのはオレだと思うんだがな。それと優子の驚いた顔可愛かったな
優「……それで、どうするの?」
「あぁ、脇を締めて…こんな感じで構えるんだよ」
オレは銃を持たずに構え方を示す。……さっきみたいなことになるのは嫌だからな
優「よくわからないから教えてよ…さっきみたいに驚いたりしないから……」
「わ、わかった」
優子に言われたので”仕方なく”さっきのように抱きしめる形で優子の姿勢を正す。……女子ってこんなに華奢なのか。オレは優子の姿勢を正しながらそんなことを考えていた
「後は少し下から中心より下の方を狙えばいいだけだ」
これ以上この体勢でいるとヤバい気がしたので姿勢を正してから直ぐに離れた
優「…わかったわ(もう少しあのままでいたかったのに)」
優子が落ち込んでいる気がするが何か悪いことしたか?
優「ふぅ~…よしっ」
バン コン コトン
優子は軽く息を吐いてから銃を撃つとキャラメルに当たって落ちた
店「どうぞ、おめでとうございます」
店員が優子にキャラメルを渡す
「おめでとう。一発で落とすとか才能あるんじゃないか?」
優「一輝君の教え方がうまかったのよ。ありがとうね」
「そりゃ、どういたしまして。お褒めに与り光栄の至りです」
オレが褒めると優子が笑顔でお礼を言ってきたのでオレは恥ずかしくなっておどけて返事をした。その後は焼きそばとかを食って他のクラスの展示物を見て回った。二人で回っていると優子が可愛いってことを改めて実感したな……優子って好きなやつとかいるのか?
…ウジウジしてるのはオレらしくないな。よし、学祭が終わったらダメ元で告ってみるか
やっと1話書き上がりました。最近やる気が絶賛低下中です。
雄二編のアイディアが沸いてきません。秀吉は喫茶店系、康太はお化け屋敷で決定しているのですが…
誰かオラに力とアイディアを分けてくれ~