今回は秀吉編です。
なぜ書きにくいオリジナルストーリーを書いているのか謎です。そのせいで執筆速度が低下しているのに……
康太編と雄二編は短くなるかもしれませんが頑張って書いてみます。
秀吉Side
雄「そうか…なら今名前が挙がった5人と手を挙げた6人は11時半まで休憩だ。さすがに昼時は店にいてもらいたいからな。今日のシフトを貼っておくから各自確認してくれ」
むぅ3時間ほどか…いかにして過ごそうかのぅ
紫「ねぇ秀吉君は予定あるかしら?」
ワシがパンフレットを見ながら何処に行こうかと考えておると紫織がワシの予定を聞いてきた
「いま考えておる所じゃが、どうしたのじゃ?」
紫「ちょっと秀吉君と行きたい所があるんだけど、つきあってくれないかしら?」
紫織の誘いはあまりいい思い出は無いが付き添いぐらいなら何も起こらんじゃろぅ。そう思ったのが間違いだと気付いたのは直ぐじゃった
「別に構わんが」
紫「ありがと、じゃあ行きましょ」
紫織はワシの返事を聞くと同時にワシの腕を掴んで目的の場所へと向かった
紫「ここね」
紫織に連れられて着いた場所は
「…オカルト喫茶とな?紫織はこういうのが好きじゃったのか?」
1-Cの出し物の『オカルト喫茶』じゃった。紫織はこういうのに興味があるのかのぅ?
紫「店よりもメニューに興味があるのよ」
メニュー?何やら嫌な気配を感じるのじゃが逃げられないようになのかは知らんが、ワシの腕は紫織にしっかりと掴まれておる
紫「さぁ入りましょ」
ワシのことを気にせずにそのまま喫茶店の中に入って行く紫織。ワシも腕を引っ張られて店の中に入る
店「いらっしゃいませ。何名様でご来店ですか?」
紫「二人よ」
店員がマニュアル通りの対応をすると紫織はそれに答える。この店員はドラキュラじゃろうか?襟の立ったマントを羽織って口から犬歯見えておる。内装は普通の文化祭程度の内装じゃな。…1年の時は格差がないから当然と言えば当然かのぅ
店「では、こちらにお掛け下さい。ご注文が決まりましたらお呼びください。それでは今宵は満月になりますのでご注意を」
最後に不穏な言葉を残して店員は去って行った。しかし紫織が気になると言ったメニューが気になったので、ワシはメニューを開くと
紫「秀吉君は何を飲む?」
「む?飲み物だけかの?」
紫織が何を飲むか聞いてきた。時間的にあまり腹は空いてないのじゃから構わんが
紫「食べ物はあたしが頼むから飲み物だけ決めちゃって」
そう言われたので飲み物のあたりを見ると
『人間の血(濃厚完熟トマトジュース)』
『地獄の沼(20品目の野菜ジュース)』
『女郎蜘蛛の毒(グレープジュース)』
『エイリアンの血液(ジンジャエール)』
『キリンの血(サイダー)』…etc…
オカルト喫茶と言うだけあって名付け方が独特じゃった
「では『キリンの血』にするのじゃ」
紫「わかったわ。すいませ~ん」
店「はい、なんでしょうか?」
紫「『キリンの血』と『女郎蜘蛛の毒』と・・・・・・・・をお願い」
店「畏まりました。少々お待ち下さい」
ワシの注文を聞くと紫織は店員を呼び注文を告げる。最後は店員に耳打ちしておったが何を頼んだのじゃろうか
「紫織よ。何を頼んだのじゃ?」
紫「ふふっ、…出てきてからのお楽しみよ」
紫織は妖艶な笑みを浮かべてそう答える。……不穏な予感しかしないのじゃが、こうなっては逃げることもできんのぅ
店「ご注文のお品をお持ちしました」
あれから少し経って店員がお盆を持ってこちらにやってきた
店「『キリンの血』と『女郎蜘蛛の毒』と」
紫「説明はいらないわ」
店員がメニューの説明をしようとしたところで紫織が店員の言葉を遮る。見た感じではふつうのたこ焼きの様じゃが…
店「畏まりました。では、何かございましたらお呼びください」
店員は一礼して下がって行った
紫「さぁ秀吉君、食べてみて」
そう言って紫織はワシの方にタコ焼き(のようなもの)を置く。仕方がないのでワシは一つを取って
「では、いただくのじゃ」パクッ
口に入れる。む?普通の味じゃな……いらぬ心配じゃったか?
「うむ、美味しいのじゃ」
紫「……(まぁ6分の1だから当たらないのも仕方ないわね)」
紫織はワシの様子を見て思案顔になる。…いらぬ心配ではないのかのぅ………?
紫「じゃあ、あたしも食べてみるわ」パクッ
そう言って紫織はタコ焼きを一つ取り口に含む
紫「まぁ、普通においしいわね(これで確率は4分の1ね)」
なにやら安心したような顔の紫織。…絶対何かあるのじゃ
紫「はい、次は秀吉君の番よ」
そう言ってワシの方にタコ焼きを置く。……この感じじゃとロシアンルーレットの様なものかもしれんのぅ
「では、これを頂くのじゃ」パクッ
ワシは警戒しながらタコ焼きをとって口に含む。……どうやらハズレを引いたようじゃ
紫「(まだ当たらないようね……)次はあたしね。……これにするわ」パクッ
紫織は何か思案した後にタコ焼きを口に含むが
紫「~~~~~っつ!!」
紫織は鼻のあたりを押さえて悶絶する。……やはりロシアンたこ焼きだったようじゃのぅ
「紫織よ、大丈夫かのぅ?」
ワシはアタリを引かなかったことに安堵しつつも紫織に声をかける
紫「ら、らいじょうぶよ」
最初は舌が回らなかったようじゃが、なんとか普段通りを装っているようじゃの。…目は涙でうるんでおるが
「ひとまず残っておる物を食べようかの」
紫「そうね」
そう言って残り二つのたこ焼きを一つずつ食べる
紫「すいませ~ん」
食べ終わるとすぐに紫織は店員を呼ぶ
店「はい、なんでしょうか?」
紫「追加注文で『ロシアンたこ焼き』と『ロシアンたい焼き』、それと『ロシアンシュークリーム』をお願い」
紫織はメニューにある『ロシアン○○』を片っ端から注文して行く
店「か、畏まりました。少々お待ち下さい」
店員は紫織の行為に引きつつも注文を厨房へと通す
紫「絶対に秀吉君を泣かせて見せるわ」
紫織は変なスイッチが入ってしまったようじゃの……
あれから注文した品が届いて紫織と交互に食べたのじゃが……
紫「……舌が痛いわ・・・」
なぜか紫織ばかりがアタリを引いたために紫織は『ワサビ入りたこ焼き』『ハラペーニョ入りたい焼き』『からし入りシュークリーム』を食べて疲弊しておる
「あんなに頼むからじゃ…」
ワシは呆れて溜め息をつく。二度も追加注文したからのぅ
紫「……だって秀吉君の泣き顔が見たかったんだもん」
紫織が口を尖らせてそんなことを言ってきた
「ワシの泣き顔など見てもなんの得にもならんと思うのじゃが…」
紫「そんなことないわよ。秀吉君って可愛いし」
「『可愛い』は褒め言葉じゃないと思うのじゃが…」
紫織の思考は読みにくいのぅ
「しかし何故ワシだけなのじゃ?」
紫織はワシ以外をからかう事はあまりない
紫「そ、それは……」
そこで紫織は口を噤む。言いづらい理由でもあるんじゃろうか?
紫「……秀吉君のことが好きだからよ(ボソッ)」
紫織の言葉は小声じゃったが、ワシの耳には届いた
「い、今言ったことは本当かのぅ?」
ワシの聞き間違いかもしれないので確認して見ると
紫「本当よ。……それで、どうなの?あたしは秀吉君と付き合いたいんだけど」
…考えたこともなかったのじゃ。まさか紫織がワシの事をそのように思っていたとは……ワシは紫織の事をどう思っているのかを考えてみた
容姿は美人に違いないのぅ、性格は少しばかり難儀な所もあるが相手を思いやることもできるし、演劇のことで助言をもらったこともあったのぅ。
紫「はぁ~。やっぱりダメか…こんな話するつもりじゃなかったのにね…」
紫織はワシの沈黙を否定と取ったようで溜め息をついて落ち込む。…好きかどうかは分からんが紫織のそのような顔は見たくないのじゃ
「違うのじゃ。…ただ、ワシは恋愛事には関わりがなかったので『好き』という気持ちが良く分からないのじゃ」
ワシは素直な気持ちを紫織に告げる
紫「そう………なら、あたしの事は嫌い?」
紫織はワシの言葉を聞いて思案すると質問してきた
「嫌い…では無いのぅ」
好きかは分からんが嫌いではないのは確かなのじゃ
紫「わかったわ。秀吉君の気持ちがハッキリするまで返事は保留ってことでいいわ」
「すまんのじゃ」
紫「気にしないでいいわよ。自分の気持ちってのは気付きにくいことだし誰かに相談してみたら?」
そう言って席を立って伝票を持って行こうとする紫織
「ここはワシが払うのじゃ」
紫「そう…じゃ、ご馳走になるわね」
その後は紫織と他のクラスの出し物を見て回ったのじゃ。しかし誰かに相談か…明久にでも相談してみようかのぅ。……あやつは鈍感じゃが一番気心が知れておるし相談しやすいしのぅ
紫織が秀吉に告白しました。
合宿までに全カップル成立させる予定です。